日本代表がワールドカップ出場を懸けてアジア最終予選に臨んでいる間に、Jリーグでは、ルヴァンカップ グループステージの折り返し地点を迎える。東京は、ホーム 味の素スタジアムで湘南ベルマーレとの試合となる。
東京は長友佑都選手が日本代表に、松木玖生選手がU-21日本代表に召集され、湘南はゴールキーパーの谷晃生選手が日本代表に、ミッドフィルダーの田中聡選手がU-21日本代表に召集されている。
湘南はここまでルヴァンカップ2戦2勝でグループ首位に立ち、東京は1分1敗で3位タイという状況だ。グループステージの後半戦3試合のうち2試合がアウェイゲームであることを考えると、首位チームを相手にホームで勝点3を積み上げたい一戦となる。
この試合の注目点のひとつが、メンバー選考だ。
アルベル監督は磐田戦後、「このルヴァンカップを上手く活用して、多くのチャンスを与え、どういった可能性を持っているのかを把握して、今後さらに評価していきたい」と語っている。この試合の前後に約1週間ずつの準備期間があることから、練習の中でも新しいコンセプトに取り組んだり、選手の組み合わせを試すことが可能だ。そうなれば、若手選手を積極的に起用したり、これまで起用してきた選手を新たなポジションで起用するなど、長いシーズンを戦っていくうえで戦術や選手起用の選択肢を増やす采配が予想される。
これまでに出場機会が少なかった選手にとっては、この一戦でのパフォーマンスが次のリーグ戦につながる可能性は高い。例えば、3月15日のルヴァンカップの磐田戦に途中出場し、インパクトを残した髙萩洋次郎選手と平川怜選手は、中3日で戦ったJ1リーグの京都サンガF.C.戦でもメンバー入り。後半途中から出場した髙萩選手は、技術の高さを生かしてボールを保持する中心的な役割を果たし、「ボールとともに守備をする」(アルベル監督)ことで勝点3の獲得に貢献した。
チームスタイルを浸透させながら着実に成長してリーグ戦3連勝を果たしているアルベルトーキョー。起用に応えて若手選手が躍動するか、選手の新たな一面が発見されるのか。指揮官の次の一手を予想しながら、味の素スタジアムまでお越しいただきたい。
シリーズ「若手への期待」
長友佑都インタビュー
髙萩洋次郎インタビュー
東慶悟インタビュー
永井謙佑インタビュー
森重真人インタビュー