AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場クラブとの3連戦が終わったが、東京は中2、3日で7試合を戦う過密日程の真っ只中にある。リーグの浦和レッズ戦から中2日で臨むのは、ルヴァンカップのグループステージ第4戦、アウェイでの湘南ベルマーレ戦だ。
3試合を終えて、東京は1勝1分1敗のグループ2位。今回対戦する湘南は2勝していて首位という状況だ。前回対戦した第3戦は、ホーム味の素スタジアムで東京が2-1で勝利し、ルヴァンカップでの今シーズン初勝利を挙げた。内容の面でも大きな手応えを得た試合であり、成長の実感を得た一戦だった。
リーグ戦から中2日ということもあり、今回の一戦ではリーグ戦で出場機会が少ない選手を中心にメンバーを編成することが予想される。ルヴァンカップでは、ジュビロ磐田戦と湘南戦で出場機会を得たゴールキーパーの波多野豪選手が安定したセービングを見せ、ビルドアップの部分でも貢献した。
たとえメンバー構成が変わったとしても、アルベルトーキョーのスタイルは揺るがない。立ち位置の優位性を生かしてボールと試合を支配し、チャンスを多く作り出して勝利を掴み取る。若手選手を中心に、リーグ戦では出場機会の少ない選手たちにとって、自分の力を発揮しつつチーム戦術にいかに貢献できるかをアピールする絶好の機会だ。試合出場に飢え、勝利に飢え、この先の定位置確保に飢えている。そうした強い意気込みをピッチにぶつけてもらいたい。
チームとしては、アルベル監督も認める通り急成長をしているとはいえ、まだ試合ごとに反省点が出て、それを改善していく作業を続けている段階だ。公式戦で長い時間一緒にプレーしているユニットではなくなるため、連携面などで難しさはあるだろう。ただし、日々のトレーニングで同じサッカースタイルを追いかけている以上、上手くいかない時間帯があったとしても、ピッチの中で活発にコミュニケーションをとり、90分の中で修正していってもらいたい。
中2日で試合が続く厳しいスケジュールの中、アルベルトーキョーの総力を挙げた戦いに注目してほしい。