4/19 G大阪戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW

INTERVIEW2023.4.18

4/19 G大阪戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW

<マッチプレビュー>
直近のJ1リーグ第8節はセレッソ大阪に1-2で敗れ、今シーズンのホーム初黒星を喫した。先制点を奪われた後、渡邊凌磨選手の見事なボレーシュートで同点に追いついたものの、試合終盤に自ら守備のバランスを崩して失点。勝ち越すチャンスがあっただけに、試合運びに課題が残った。試合後、木本恭生選手は「勝てないことで自信を失ったり、疑いの気持ちが出てしまうかもしれない。だけど、一つの方向に向かってやっていくことが大事。この期間を無駄にせずみんなで乗り越えていきたい」と言葉にした。
今節はルヴァンカップのプライムステージ進出に向け、ガンバ大阪をホームに迎える。前節、東京は若手中心のメンバーでガンバ大阪に挑み、主力をそろえた相手に完敗。グループステージの3試合を終えて1勝2敗と負けられない状況にある。
4月に入って公式戦4試合未勝利が続いている東京としては、チームを勢いづけるフレッシュな選手の台頭に期待したい。注目は今年3月のU-20アジアカップで5得点を挙げ、大会得点王に輝いた熊田直紀選手。前節の雪辱を晴らし、Eグループ首位を走るガンバ大阪を食い止めるゴールを狙う。

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[アルベル監督インタビュー]

Q、若い選手が中心となる明日のメンバー構成の中で、青木拓矢選手に求めることはなんでしょうか
A、いつもお伝えしている通り、私にとってルヴァンカップは、リーグ戦で出場時間に恵まれていない選手にチャンスを与え、経験を積ませる場と捉えています。そして、若い選手主体のメンバーに経験値の高い選手を融合させることにより、成長を促しながら戦うことを狙いとしています。もちろん、経験豊富な青木選手がチームをまとめることを期待していますが、長い期間戦線離脱をしていましたので、まず彼自身が試合勘を取り戻すことが重要です。フィジカルコンディションではなく、試合勘やボールタッチの精度を戻すにはもう少し時間が必要です。彼にとっても、明日の試合は重要な一戦になるかと思います。

Q、前線に若いアタッカーが揃うなかで、守備の共通理解などを深めないと、リーグ戦のメンバー入りも難しくなりますか。
A、若い選手たちが、それぞれでもっと学んでいかなければなりません。選手によって課題は異なります。守備について理解を深める必要がある選手もいれば、攻撃面で学んでいかなければならない選手もいる、ということです。若い選手それぞれの課題や状況を踏まえて、時には試合に出場させ、時には出場の機会を待つなど、彼らの成長を促してコントロールすることが私の仕事です。若い選手たちの多くは、我々の練習グランドの隣にある人工芝のピッチでアカデミーのメンバーとしてトレーニングを重ねてきた選手たちです。トップチームに昇格したばかりの選手たちが、うまく適用するためにサポートすることも私の仕事です。公式戦において、仮に若手選手が大きなミスを犯してしまった時、その選手の将来性が失われる危険性もあります。そのようなことは起きて欲しくないと考えています。私自身、これまで多くの経験を積んできました。その経験を東京にも還元し、若い選手たちの成長を促していきたいと思います。例えば、松木玖生選手のように、スピード感を持って成長する選手もいることでしょう。ですが、全員がそうではありません。

Q、安斎颯馬選手が練習にも合流しています。
A、彼が自信を持ってプレーする姿に惹かれています。まだ、数日しか彼のプレーを確認できていませんが、テクニックがあり、レベルが高いことを認識しています。

Q、ルヴァンカップのグループステージも折り返し地点です。これまでの戦いぶり、若い選手たちの成長ぶり、ここからの戦いについてはいかがですか。
A、アウェイのガンバ大阪戦、特に前半の45分間は今シーズンのこれまでを振り返っても、一番内容が悪かったです。チームとして、良いプレーが表現できない時、若い選手たちが良いプレーを見せることができていないから、と考える方もいると思いますが、若い選手たちはしっかりと戦っています。彼らの成長をしっかりと促すためにも、経験豊富な選手たちと融合し、これまでの3試合を戦ってきました。セレッソ大阪、京都サンガF.C.との対戦は、良い内容でした。セレッソ大阪については、敗れはしたものの、内容が決して良くなかった訳ではありません。京都戦については、多くの得点が生まれ、結果、内容ともに良いゲームでした。3試合目のガンバ大阪戦については、全てにおいてうまくいきませんでした。この試合については、内容が悪かった前半から修正する後半にしようと、若い選手をさらに積極的に起用し、彼らがより大胆にプレーする意識が強くなりました。それゆえに、終盤に追加点を立て続けに与えてしまいましたが、彼らのプレーは評価しています。
以上を踏まえると、若い選手たちとベテラン選手の融合が必要になります。もちろん、試合に勝利し、タイトルを獲ることをファン・サポーターのみなさんは望んでいると思います。一方で、若い選手たちの成長を促す機会を作ること、そのような環境こそがルヴァンカップだと私は考えています。今シーズン、トップチームには多くの若い選手たちが加わりました。彼らが日々のトレーニングだけで成長することは非常に困難です。ルヴァンカップのグループステージ突破、勝利を求められていること、結果が伴わなかった時に、私自身に責任があることも十分に理解しています。ですが、何度もお伝えしている通り、若い選手たちの成長の場、という考えに変わりはありません。クラブとしても、世代交代を段階的に進めていかなければならない状況です。であれば、なおさら、若い選手たちの成長を促すことに価値があると思っています。若い選手たちが遠くない将来、チームの中心選手として活躍する姿に期待しています。誰が、そのように成長するのか。そのためには機会を与える必要があります。公式戦でプレーすることでしか得られない成長だと思います。

Q、土肥幹太選手も練習に合流しました。
A、合流して間もないですし、プロ選手としてクラブに加わってから、まだ数日しか練習に合流できていません。昨シーズン、大怪我をしてしまい、彼にとってはまだプレシーズンをスタートするような形でチームに合流したばかりというイメージです。ですが、彼は若い選手ですので、素早くチームに適用すると思っています。大きな怪我から復帰したばかりですので、試合出場までは、もうしばらく時間が必要になると思います。


[選手インタビュー]
<安斎颯馬選手>

Q、チャンスが与えられたら、どのようなプレーを見せたいですか。
A、出場機会があれば、攻撃の時は高い位置をとり、時には中と外とポジションを変えるなど、多くの選択肢を持ってプレーしたいと思います。東京の中盤にはうまい選手がたくさんいるので、どう関わるか、どうリズムを作り出せるかが重要です。守備に関しては、ハイプレスを含めたアグレッシブさが要求されていると思うので、自分の良さを存分に発揮していきたいと思います。

Q、アカデミー出身選手として味スタでプレーできる喜びがあると思います。
A、味の素スタジアムでデビューできたら、本当に光栄なことだと思います。高校、大学を経て、東京のファン・サポーターのみなさんの前でプレーできることを嬉しく思っています。明日は、自分の良さを積極的に見せたいと思います。

Q、どのようなイメージを持って試合に臨みますか。
A、自分のストロングポイントを見せると同時に、戦う姿勢を一番に見せたいと思います。誰よりも球際の積極性や、最後まで走りぬく姿、戦う姿を見せたいと思います。

Q、加入内定から練習にも参加し、今はどのような心境ですか。 
A、加入内定が発表されてから約一週間が過ぎ、自分が想定していたよりも早いタイミングで進んでいます。チャンスをもらえたら、率直にやってやろうという気持ちが強いです。試合に懸ける思いは、誰よりも強いです。

Q、ファン・サポーターのみなさんへメッセージをお願いいします。
A、もしピッチに立つことができたら、FC東京U-15深川でプレーしていた中学時代から成長した姿をファン・サポーターのみなさんにピッチで見せたいと思います。チームとして苦しい時期を過ごしていますが、勝利をお届けできるように頑張ります。応援よろしくお願いします。


<木村誠二選手>

Q、今のコンディションはいかがですか。
A、身体のキレもいいですし、ずっと良い状態で続けられていると思うので、そこに対しての不安はあまりないです。

Q、U-22日本代表の欧州遠征もあり、なかなかリーグ戦では出場機会がない状況ですが、現状についてはどう捉えていますか。
A、J1リーグ戦でのメンバー入りは1試合だけありましたが、それも3バックで組んだ時で、センターバックが3人試合に出たからベンチに入っただけでした。ここまでうまく絡めていないのは悔しいですし、「使ってくれよ」という思いはあるのですが、ルヴァンカップのセレッソ大阪戦とガンバ大阪戦でチャンスをもらった時に点を取れていないし、失点して負けているという状況なので…。結果が出ていない選手は監督としても使いづらいと思いますし、そこに関しては僕の落ち度というか、結果を出せていない自分の問題です。水曜日のガンバ大阪戦はリベンジマッチですけど、そこでしっかりと結果を残すことがリーグ戦に関わっていく上でマストだと思っています。結果が出ていないことに対する危機感もあるので、そこはやっていかないといけません。

Q、ディフェンダーだと、結果を出すためにはチーム状態や連係の良さが影響してくるので、一人の頑張りではどうにもならない部分があるのではないですか。個人としては「もっとできるのに」という気持ちになったりしますか。
A、もちろんあります。リーグ戦と違ってルヴァンカップは若手もたくさん出ますし、経験のある選手ばかりではないので、リーグ戦の時ほどうまくコンビネーションが決まったり、一人ひとりが考えて守れたりするシーンは多くありません。センターバックとしてはそれも含めて、後ろから声を掛けて周りを動かさないといけない。僕自身もそうですし、チーム全体が守りやすいようにしないといけないというのは後ろの選手の役割なので、そこに対して不満を持っても意味がないですし、僕がやらなきゃいけないところなので、頑張らないといけないなと思います。

Q、3チームでの期限付き移籍を経て、昨シーズン夏にFC東京に戻ってきました。そこから少し時間が経ちましたが、自分自身やチームの変化を感じていますか。
A、長谷川健太さん(前監督)の時ほど蹴らなくなりましたし、なんとかしてつなぎたいというイメージがあります。ボールを大事にしたいということは日頃から監督も言っていますし、選手も意識の部分は上がっています。そこは一番変わったところだと思います。

Q、木村選手個人としては、つなぐサッカーへの適応はいかがですか。
A、僕はもともと(パスが)うまい選手ではないので、蹴るサッカーのほうが楽だし、ボールを取られたとしても守備をすればいいという部分があります。つなごうとするとリスクも上がるし難しいですが、それができるようになっておけば、どこのチームでも対応できると思いますし、僕自身の成長にはかなりつながってくると思います。そういった意味で、東京の新しいスタイルで挑戦できているというのは、すごくプラスな部分だと思います。

Q、期限付き移籍では京都サンガF.C.、SC相模原、モンテディオ山形と、3人の監督の下でサッカーをしてきましたが、その経験でプレーの引き出しが増えた部分もありますか。
A、あまり変わっていないかなと(笑)。もちろんそれぞれのチームの色はありますが、何か劇的に変わったものがあるかと言われてもそれほど…。一番試合に出られていたのは相模原でしたが、その時はサッカー以外の自信の部分がつきました。山形の時はシーズン最初に少し出て、そのあとは全然出ていなかったのですが、相模原で自信がついたぶん、反骨心というか、「なんで使ってくれないの?」という気持ちを持てるようになったので、一番変わったのは自信を持てるようになったところですね。東京に戻ってきて足元が少し上達してきたなとか、周りが見えるようになったなと思います

Q、ディフェンスはその自信が大事なポジションでもありますが。
A、攻撃の選手のほうが体力的にキツいと思いますが、後ろの選手はメンタル的にも常にプレッシャーがあるような状態なので、自信が持てるようになったのはかなり大きいと思います。

Q、最近は「木村選手の調子がいい」という話をよく耳にしますし、特に欧州遠征で良いプレーをしていたと聞きました。ファン・サポーターのみなさんも早くリーグ戦でプレーする姿を見たいという気持ちがあると思います。東京のファン・サポーターにどういうプレーを見てほしいと思っていますか。
A、ずっと言ってきていることですが、身体能力の高さが売りなので、そこで戦っているところは一番見てもらいたい部分です。あとは、練習でもずっとやってきているビルドアップの部分も、前に比べたらできるようになっているはずなので、そこはリーグ戦でやらなきゃいけない部分だし、チャレンジしている姿は見てほしいです。

Q、最後にガンバ大阪戦への意気込みをお願いします。
A、前回は0-3で負けていますし、内容的にもかなりボロボロにされてしまって、反省点はたくさんあります。ただ、個人の能力的には負けていないと思いますし、一つずつ反省点を改善して向かっていけば倒せる相手だと思うので、今度はこっちが無失点で抑えて、しっかりと点を取って勝てるようにしたいです。僕自身もセットプレーから得点を狙っているので、うまく勝利に貢献できればいいかなと思います。