新加入選手インタビュー<br />
キム スンギュ選手

INTERVIEW2025.6.23

新加入選手インタビュー
キム スンギュ選手

「互いに学び、一日でも早くチームの力になりたい」

Q、東京に加入した経緯を教えてください。
A、僕自身、後ろからボールをつなぐサッカーのスタイルが好きで、今シーズンから松橋力蔵監督が就任して、後ろからビルドアップして攻撃を仕掛けるサッカーに注力していると感じていました。以前の東京は、前線に速い選手が揃っていて素早いカウンターで得点を奪うサッカーが印象的でしたが、そこからもっとボールを大事にするサッカーに切り替えていこうとしているイメージです。東京から話をいただいた時、自分のスタイルと合致する、自分の好きなサッカーができると思いましたし、多くを学ぶことができると感じ、東京に加入することを決めました。

Q、ご自身のコンディションはいかがですか。
A、思ったよりも時間が掛からずに、良い方向に進んでいます。感覚も良いです。東京に加入した最初の1週間は別メニューでの調整でしたが、全体練習にも合流できました。コンディションは良いので、練習を通じて、試合で戦えるようにプレーの感覚を戻すだけだと思っています。

Q、プレーの特長を教えてください。
A、ディフェンスラインの背後にできるスペースのカバーリングやシュートストップ、前線へのフィードに自信があります。


Q、サウジアラビアでは、どのような経験をされましたか。
A、まずは、とても暑かったです。日中は外気温が40度以上もあり、練習も試合もすべて夜の涼しい時間に行っていました。当時、正直なところ、ヨーロッパでプレーしたいという想いもありましたが実現はせず、アル シャバブ サウジへの移籍を決めました。リーグのルール上、試合に出場する11人中10人の外国籍選手の出場が認められていて、ヨーロッパで活躍していた選手、ワールドクラスの選手たちがサウジ プロフェッショナルリーグの各クラブに移籍加入していました。レベルの高い選手たちとプレーできたことは何よりの経験になったと思います。

Q、対戦をして特に印象に残っている選手はいましたか。
A、アル ヒラルに所属しているセルゲイ ミリンコヴィッチ サヴィッチ選手(セルビア代表)です。中盤のポジションはどこでもできて、すべてにおいてハイクオリティな選手でした。対戦して“ヤバいな”と思うほど、ワールドクラスの選手でした。


Q、東京としてリーグの前半戦は失点数が非常に多かったなかで、どのような改善が必要だと思いますか。
A、ゴールキーパーというポジション柄、もちろんたくさんのセーブが求められますが、失点はゴールキーパーだけの責任ではなく、チームとして守備をすることが重要です。ディフェンスラインとの関係性や前線からどのようにボール奪うのかをハッキリさせないといけません。バランス良くプレーすることも大切です。良い守備をしていてもシュートを打たれる時は必ずあります。その時にしっかりと守り抜くことが、僕たちゴールキーパーの仕事だと思っています。

Q、東京には4名のゴールキーパーが所属しています。年齢の若い選手たちとどのように練習から取り組んでいますか。
A、ピッチに立ったら、年齢は関係ないと思いますし、お互いに学ぶものが多くあると思っています。僕が彼らと同じ年齢だった頃と比べると、彼らの方がはるかに当時の自分を上回るクオリティを持っています。一緒に練習しながら、僕自身が感じたことやこれまでの経験を伝えていますし、反対に彼らから教わることもたくさんあります。高め合いながら練習できています。特に波多野豪選手は東京に加入する前から印象に残っていた選手でしたし、明るいキャラクターで盛り上げてくれる存在です。四人に共通して言えることは、みんなが誠実だということです。素晴らしいゴールキーパーチームだと思います。


Q、約3シーズンぶりに日本へ帰ってきました。Jリーグでまたプレーできることをどのように感じていますか。
A、ヴィッセル神戸、柏レイソルでプレーしていましたが、どちらのクラブでも多くの学びがありました。Jリーグには様々なサッカーのスタイルを持つクラブがあって、非常に興味深いと思っています。僕自身、今の東京のスタイルが好きで、早くこのチームでプレーしたいと思っていました。また日本でプレーしたいと思えた大きなキッカケです。

Q、東京と過去に対戦した際の印象などがあれば教えてください。
A、少し昔の話になってしまうかもしれませんが、森重真人選手とチャン ヒョンス選手がセンターバックにいて、彼らを中心とした堅い守備から、ディエゴ オリヴェイラ選手や永井謙佑選手らの特長を生かした素早いカウンターを仕掛けてくるチームという印象がとても強いです。

Q、多くの韓国籍選手がJリーグでプレーしていますが、仲の良い選手や対戦が待ち遠しい試合はありますか。
A、神戸に所属していた時は、ガンバ大阪のファン ウィジョ選手やオ ジェソク選手、キム ヨングォン選手とよく会っていました。チョン ソンリョン選手(川崎フロンターレ)はリスペクトできる偉大な先輩ですし、キム ジンヒョン選手(セレッソ大阪)やク ソンユン選手(京都サンガF.C.)は仲が良いですが、どちらも関西なので、頻繁には会えません(笑)。7月5日に柏レイソルとの試合が控えていることも楽しみです。僕が所属していた時のコーチングスタッフが今も在籍していて、東京に加入が決まった後も「対戦を楽しみにしているよ」とたくさんのメッセージをいただきました。出場できるように頑張りたいです。


Q、ファン・サポーターのみなさんにどのように呼んでほしいですか。
A、ぜひ、“スンちゃん”でお願いします。

Q、ファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。
A、東京に加入できて本当に光栄です。今の順位に沈んでいるようなチームではないと思っていますし、一日でも早くチームの力になれるように一生懸命頑張ります。熱い応援、よろしくお願いします。