GAME RESULT試合結果

2016/12/24(土)
観衆 29,378人 
天候 曇、 気温 10.9 度 湿度 27% 
主審:佐藤 隆治 副審:田中 利幸/山際 将史 四審:

天皇杯 準々決勝

味の素スタジアム

FC東京

1-2

試合終了

前半0-2

後半1-0

川崎フロンターレ

FC東京 川崎フロンターレ
90+1分:平山 相太 得点者 20分:大久保 嘉人
28分:エウシ-ニョ
45分:徳永悠平→小川 諒也
63分:前田 遼一→平山 相太
75分:水沼 宏太→阿部 拓馬
選手交代 72分:登里 享平→三好 康児
83分:小林 悠→板倉 滉
90分:大久保 嘉人→中野 嘉大
9 シュート 12
8 GK 6
7 CK 2
14 直接FK 17
3 間接FK 3
3 オフサイド 3
0 PK 0
28分:室屋 成
70分:森重 真人
警告 39分:田坂 祐介
退場
FC東京先発
GK 47 秋元 陽太
DF 6 室屋 成
DF 3 森重 真人
DF 5 丸山 祐市
DF 2 徳永 悠平
MF 4 高橋 秀人
MF 27 田邉 草民
MF 48 水沼 宏太
MF 38 東 慶悟
MF 39 中島 翔哉
FW 20 前田 遼一
FC東京控え
GK 31 圍 謙太朗
DF 25 小川 諒也
DF 29 吉本 一謙
MF 10 梶山 陽平
FW 44 阿部 拓馬
FW 9 平山 相太
FW 16 ネイサン バーンズ
川崎フロンターレ先発
GK 1 チョン・ソンリョン
DF 6 田坂 祐介
DF 5 谷口 彰悟
DF 23 エドゥアルド
DF 20 車屋 紳太郎
MF 21 エドゥアルド・ネット
MF 14 中村 憲剛
MF 18 エウシーニョ
MF 2 登里 享平
FW 11 小林 悠
FW 13 大久保 嘉人
川崎フロンターレ控え
GK 30 新井 章太
DF 28 板倉 滉
MF 19 森谷 賢太郎
MF 22 中野 嘉大
MF 25 狩野 健太
MF 26 三好 康児
FW 27 大塚 翔平

【選手・監督コメント】

中断期間を経て、“ホーム”で迎える天皇杯準々決勝

11月9日のラウンド16(4回戦)から約一か月半近くのインターバルを経て、天皇杯が再開。
味スタにて川崎フロンターレとの準々決勝を迎える。リーグ終盤は内容と結果が伴う形で連勝し、締めくくることができた。

今季ラストの大会に向けて、この時の勢いを取り戻すと共に、篠田監督は「今季取り組んできたこと、積み重ねてきたものをすべて発揮し、私たちの『集大成』にもしたい大会」と話し、シーズンの最後まで歩みを止めず、成長を遂げながら勝利をめざしていく。


残念ながら、この中断期間に橋本、河野が手術に踏みきり、戦列を離れた。一方で徳永が復帰し、左サイドバックとして先発。また肋骨を負傷した前田も急ピッチでコンディションを高め、スタメンに名を連ね、右サイドバックに室屋、右MFに水沼、左に中島。ダブルボランチを高橋と田邉が務める布陣で臨むこととなった。

対する川崎は、天皇杯2回戦で秋田県代表ブラウブリッツ秋田、3回戦では浦和との死闘をPK戦により制し、ここまで勝ち上がってきた。リーグ戦では、チャンピオンシップ初戦で敗れていることもあり、彼らもまたタイトルに賭ける気持ちは強い想いはずだ。


MF中村を筆頭に個々の能力が高く、FW大久保、小林を中心に高い得点力を誇る川崎。それに対して攻守の切り替えが遅れると、彼らの狙いどおりの展開に持ち込まれることが予想される。いつも以上に切り替えや球際の意識を心掛け、組織的な守備力を発揮して失点を防ぎたい。また、篠田監督は「攻守にアグレッシブに戦うことができれば、観に来てくださる方にも面白さを感じてもらえるはず。全力を尽くして、勝ちきりたい」と続け、躍動感のあるスタイルで川崎を上回り、準決勝進出をめざす。

日中はよく晴れたが、風が冷たく、冷え込みが厳しい天候のもと、試合は16時4分に川崎のキックオフでスタートした。

リズムを掴み返せず、前半に2失点…

開始直後から川崎の勢いに押し込まれた。前線の流動性や、スピード感のあるパスワークに対して、東京は出足や動きが重く、両サイドを起点にチャンスを作られた。

6分:川崎・左エリア手前のFW大久保がフェイントでタイミングを図り、右エリアにクロス。東京DFの裏にフリーで抜け出していたMFエウシーニョに決定機を作られたが、シュートはバーを越える。
11分:川崎左MF登里にサイドをえぐられ、ゴール至近距離への突破を許したが、高橋がスライディングでCKに逃れた。

失点のピンチを免れると、徐々に落ち着きを取り戻し、ボールを奪って攻撃に転じた。
12分:水沼の右CKのこぼれから、右エリア手前の中島が今日初めてのシュートを放つ。直後に今度は左サイドからミドルを狙ったが、いずれも川崎GKがキャッチ。
15分:左サイドの中島が中央の前田に当てて、自らエリアに突進。前田はボールを巧みに収めて反転、エリアへのスルーパスを狙ったが、中島に届く寸前に川崎DFにカットされる。
17分:相手のパスがルーズになったところを田邉がカット。中島とパスを交換し、中島がミドルレンジからシュートを放ったが、枠を越えた。リズムを掴み返したかに見えた。

20分:川崎・DFエドゥアルドが最終ラインから縦パス。これをMFエウシーニョ→中央のMF中村が、右前線に攻め上がった右サイドバック田坂に展開。高い位置からフリーでクロスを上げられ、ゴール前にFW大久保に飛び込まれる。FW大久保には室屋が競っていたが、高いジャンプから膝で押し込まれるようにシュートを打たれ…ボールはネットにイン。局面の詰め甘さが重なる形で、先制を許してしまった。

26分:それでも慌てることなく、田邉がドリブルで運び、右の水沼に展開。外から室屋がオーバーラップし、クロスを上げる。正面の前田を通り越したボールは、ファーの中島のやや後ろに。中島はゴールを背にオーバーヘッドで狙ったが左に切れた。


28分:川崎は自陣でボールを奪い、MFエドゥアルド ネットが左のMF登里とのパス交換からゴール前まで前進し、やや右のMFエウシーニョにつなぐ。これに対して東京はプレスをかけることができず、エリア手前のMFエウシーニョにミドルを左下に決められ…2点目を失うことに。


その後も川崎にボールを保持される時間が続いた。東京は奪う位置が低く、前線までボールを運ぶことができなかった。中島が5本のシュートを放ったが、それ以外は攻めの形を作れず、2点のリードを許したまま、前半を終了した。

平山のゴールで一矢報いたが反撃は実らず、ベスト8で終える

後半から左サイドバックに小川を投入。アグレッシブな姿勢を見せて反撃に臨もうとした。
46分:後半キックオフのボールから前線にパスを送り、水沼がCKを得る。
49分:素早い切り替えから、小川が前線にオーバーラップ。グラウンダーのクロスをエリアに送ったが、東、中島にはわずかに届かなかった。

55分:自陣でボールを奪い、田邉が攻撃のスイッチを入れて右に展開。タイミングよく攻め上がった室屋がクロスを送る。これはブロックされたが、さらに田邉が右前線に回り込み、クロス。これに中央の水沼がオーバーヘッド気味に合わせたが…シュートはバーをかすめて跳ね返る。


57分:攻守にわたって勢いが増し、5室屋が縦に仕掛け、右CKを獲得。水沼のキックから、森重がヘディングを叩きつけた。川崎DFに防がれる直前に、東が短く左ゴールエリアすぐの前田にパスを繋いだが…シュートは打ち切れなかった。

2点のリードを保つ川崎はブロックを作って守り、時間の経過とともに互いにカウンターを仕掛け合う展開に。一気にフィニッシュまで持ち込む川崎に対して、東京もサイドを起点にしたクロスや、エリアへのスルーパスなど、様々なチャレンジを試みたが、チャンスを活かすことができない時間が続いた。

63分:前田に代えて平山を投入。
68分:水沼が右サイドからアーリークロスを送り、平山がヘディングを放ったが、オフサイドに。
74分:丸山のインターセプトから、東→水沼が中央の中島にパスを送るが、わずかにタイミングが合わず。それでもセカンドボールを奪って中島がミドルを放ったが、枠外に。


75分:水沼に代えて阿部を投入。さらにスピードと勢いを増してゴールに向かおうとした。だが、川崎も精度の高いカウンターを仕掛けた。
82分:前線に攻め残ったFW大久保のドリブルシュートが左ポストをヒットする…。ピンチにもさらされた。
90分:それでも諦めず攻めに出て、小川が果敢に仕掛け、相手陣内左サイドでFKを獲得する。このFKを小川自身が蹴り、相手GKの前でバウンドしたボールを、平山がヘッドで押し込みGOAL!!ようやく1点を返すことに成功。さらにスタンドの勢いに後押しされるように、4分間のアディショナルタイムには川崎ゴール前に押し込み、厚みのある攻撃を仕掛けた。

しかし、最後に田邉→右エリアの阿部のクロスから混戦になるも、押し込むことはできず…。平山のゴールで一点を返すも反撃はそこまで。前半に喫した2失点が響く形で敗戦を喫し、天皇杯ベスト8でシーズンを終えることとなった。

【選手コメント】

《平山》
「2点を追いかける状況での出場だったので、とにかく早く1点を取りたかった。両サイドを起点に仕掛けようとし、自分は中央でゴールに繋がるプレーをすることを意識していた。得点は、相手のゾーンディフェンスの隙を突いて、小川選手がよいキックを送ってくれた。ただ、もっと早い時間に決めることができればよかったのだが…。多くのファン・サポーターに声援を送ってもらい、それに勝利で応えられなかったことがとても残念」


《森重》
「タイトルへの強い想いは、選手個々にもチームとしても、ファン・サポーターのみなさんにもあったはず。今日はその期待に応えることができず、残念であり、申し訳なく思う。ただ、今日は、各々のポジションで川崎に上回られたと感じている。一人ひとりが『もっと何かできたはず、やるべきことがあったはず』…と考え、感じたことを次に繋げたい。敗戦の経験を活かしていかなければ、勝てるようにはならないから。今年は様々な出来事があり、ふがいない結果に終わったが、そういった時でも声援を送ってくださったみなさん、1年をとおして応援してくださったみなさんに心より感謝を申し上げたい」

【篠田 善之監督の会見要旨】

「悔しい敗戦となった。選手、スタッフ、ファン・サポーターも含め、ここで勝って次に進むことを思い描いていたが、残念な結果となり、責任を感じる。試合は、立ち上がりから川崎の速いボール回しに攻め込まれた。相手や味方同士の距離感が合わず、プレスをはがされるシーンが多くなった。徐々に自分たちのペースでボールを保持する時間を増やし、チャンスを作ろうとしたが、失点の仕方がまずかった。前半を0対2で終えると難しくなる。後半は、サイドの選手が高い位置を取れるように、小川を投入して攻撃のギアを上げたが、1点が遠く、ピンチも招いてしまった。チームの力不足、積み上げてきたものにも差があったと感じる。私自身を含め、いろいろと足りないものがあるが、ここからどのように積み上げていくかをはっきりさせて、来季につなげたいと思う。チームを離れる選手もいて、来季にどういう構成で臨むか、まだ分からないが、やれることをしっかりとやり、この敗戦を今後に活かしたい」

【川崎フロンターレ・風間 八宏監督の会見要旨】

「セットプレーで1失点を喫したが、それ以外はゲームを上手くコントロールできた。久しぶりの試合で選手たちにとっても難しい状況だったが、立ち上がりから良い入りができ、しっかりと勝利をめざして戦ってくれた。良い試合だった。
(後半、15分位まで押し込まれる展開になったが?)
90分を通しての結果が求められるので、そこまで完璧を目指しているわけではない。後半立ち上がりに東京が積極的に出て来ることは分かっていた。反対に、そこで仕留められればさらに良かった。選手はこのような状況になることを理解していた。押し込まれたことよりも、その時に決められなかったことが少し残念だった」