2023シーズン チーム始動<br />
監督・選手インタビュー

INTERVIEW2023.1.08

2023シーズン チーム始動
監督・選手インタビュー

[アルベル監督インタビュー]


Q、新年明けましておめでとうございます。昨日の新体制発表会で、選手に期待する部分として、人間性の部分をおっしゃっていましたが、詳しく教えてください。
A、サッカーチームというのは、会社も組織もそうですが、一人ひとりが持っている価値を表現するのが重要になってきます。私は監督として、選手たち一人ひとりが持っているものをすべてチームのために出してほしい。それを引き出すのが私の仕事です。一人ひとりが全力を出さないチームであれば、当然チームとしてのパフォーマンスも下がります。そこで一人ひとりが喜びとともに行けるような雰囲気のある職場だとしたら、例えば我々でいえば、更衣室の中の雰囲気、もしくは今日の練習の雰囲気がより良い場合は、選手は自然に自分のすべてを表現しようと後押しされます。だからこそ、私は、まずは一人ひとりのすべてを引き出す、それが重要になってきます。そこで全力を出すためには、その組織がいい雰囲気である必要性があると思います。それはサッカーチームに限らず、あらゆる組織が同じだと思います。選手たちにも同じことを伝えました。2つ、譲ることができないポイントがあると、選手たちに伝えました。一つは“良い人物であれ”という部分。もう一つは、“ボールを愛しなさい”と。それを選手たちには伝えました。それ以外のところは、誰しもがミスしますし、私もミスをします。でも、今の2つの部分は譲れない部分です。

Q、昨シーズンは0からのスタートだったので、基礎の基礎から始めましたが、今回の一次キャンプでは、何を基準にどこまで進めたいですか。
A、今回のプレシーズンはスタートから深いところを掘り下げたいと考えています。今日はファン・サポーターのみなさんのためのトレーニングであり、そして明日、移動の後は身体をほぐすための軽いトレーニングになりますけれど、その次の日からは、しっかりとした、掘り下げたトレーニングをスタートしたいと思っています。明後日火曜日の午前中の最初のトレーニングというのは、あたかも昨シーズン終盤のトレーニングの続きであるかのような形で、トレーニングをしたいと思っております。それは、選手たちにもそのつもりで参加することを求めていきたいと思っています。また、スタッフ全員にも昨シーズンの継続性を求めていきたいと思っています。

Q、昨シーズンの松木選手の年間を通したパフォーマンスについて、監督の意見をお伺いできますか。
A、玖生は昨シーズン、2つのフェーズがあったと思います。前半戦に関しては、もちろん彼の大胆なプレー、野心を持っている部分をピッチの上で表現してくれましたし、その点はとても評価に値したものでした。しかしながら、戦術的にも、技術的にもミスが多かったというのはあります。一方で、シーズン後半戦は、より成熟した選手であることを証明したと思います。先ほど言ったようなミスというのが、徐々に減ってきたと思います。ただ、シーズン終盤のアウェイの名古屋グランパス戦においては、幼いミスを犯し、そこから失点が生まれて、敗戦に絡んでしまいました。ただし、19歳ですので、若いからこそミスがあるのは仕方ない部分だと思います。彼はまだ若いので時間が必要です。彼は、我々にとって重要な選手であるだけではなく、日本にとっても重要な選手ですし、より重要な選手に今後育ってくれると思います。まだまだ成長の余地はありますし、成長しなければいけません。そのためにも彼には時間が必要です。

Q、ルーキーでは唯一主力として活躍しました。出番のなかった他のルーキーたちとの差は何でしょうか。
A、玖生の最大の長所というのは、彼のメンタル的な強さだと思います。ワールドカップが行われたばかりですが、あのような大会でも活躍する選手というのは、メンタル的に強い選手のみです。それこそが、彼とそれ以外の若手選手との差だと思います。

Q、改めて、監督がめざすサッカーとそれがどのくらい昨シーズンできたのか教えてください。
A、私のスタイルはとてもシンプルだと思います。ボールとともに攻撃と守備をするというものです。常にボールとともに。それが私のスタイルです。サッカーには様々なスタイルがあります。例えば、ボールを相手に譲って、目の前にあるスペースとともにカウンターアタックを狙うというスタイルもあると思います。けれども、日本という国は経済力では世界トップレベルです。だからこそ、日本という主語においても、試合の主役になるサッカーを目指す、そのようなポテンシャルを持っている国だと思っています。どのスタイルの方が試合に勝てるのか、というのはまた違ったストーリーです。けれども我々は、東京という名を背負っています。だからこそ、試合の主役になるようなスタイルとともに、勝利をめざす宿命にいると思います。作シーズンの終盤でも、名古屋グランパス戦では、我々もスタイルとともに勝ちに行きましたし、試合を支配していましたが勝てませんでした。最終節でも、ホームでの川崎フロンターレ戦でも、試合を支配していたと思いますが、試合には勝てませんでした。試合結果というのは、我々にはコントロールできません。どのような方法で勝利をめざすか、そこは我々が選べますし、試合の主役になる方法で勝利をめざさなければいけない。それこそが、私たちがめざすスタイルです。チームの完成度を高めるには、まだまだ長い道のりがあります。

昨シーズンの完成度という意味では60%ほどの完成度にたどり着けた1年間だったと思います。ここからさらに成長を遂げなければいけませんし、新しい選手の加入、若手選手の活躍・成長とともに、チームの完成度を高めていきたいと思います。そして、中長期的な目標として、このクラブが持つべきだと私が思うのは、タイトルを獲り続けるのではなく、常に上位争いをし、タイトル争いに絡み続けるポテンシャルを持ち続けるようなクラブに育つことだと思います。東京に相応しい形で常に上位3チームにいるポテンシャルを持ち続ける、そうしたクラブに育って欲しいと思っています。ただ、このプロジェクトは始まってまだ2シーズン目です。自分にブーメランのようにプレッシャーがかかるような、大きな目標を掲げ、そして心の底ではたどり着けないと思われる目標を掲げるということをするほど、私は愚かではありません。一方でこのJ1において、経営規模がナンバー1、ナンバー2のクラブだとしたら、当然、タイトル争いを今すぐにでもしなければいけない宿命にあるかと思いますが、我々のクラブはまだその規模には達していません。

MIXIがクラブに加わり、このクラブがより成長して、この国でトップレベルにいくクラブに成長して欲しいという形で、昨シーズンからプロジェクトを開始しました。まだ段階はあると思っております。昨シーズンも何度もコメントしましたが、日本は不思議な国だと思っています。なぜならば、シーズンが始まるときに、すべてのチームがリーグ優勝をめざすと目標を掲げるからです。リーガ・エスパニョーラにおいて経営規模がそれほど大きくない、例えばレアル・ベティスなどが、シーズンの頭にクラブの目標としてリーグ優勝をめざすという目標を発言することは、スペインではなかなか行われません。ただ、そこをめざして、規模が決して大きくないクラブが成長しようとする目標を掲げることは、当然だと思います。今言っていることが目の前の試合の勝利をめざさないかというと決してそうではなく、常に全力を出して、最高のパフォーマンスとともに、目の前の試合の勝利を目指す。そこは常に求め続けています。

Q、ワールドカップでスペインをどのようにご覧になっていましたか。
A、例えば、日本はポテンシャルにおいてドイツを上回っているでしょうか。私からすると、ドイツ代表の方が、日本代表より何倍も上を行っていると思います。けれどもサッカーの一試合においては、このスポーツの素晴らしいところでもありますが、ある大会の一試合においては両チームに勝利を収める可能性があるということです。ワールドカップの一試合において、日本代表がドイツ代表に勝利を収めた瞬間に、もう日本代表はドイツを上回っているとするのは誤った解釈だと思います。一つの大会というのは、様々な試合結果が起こり得ます。スペイン代表も素晴らしいポテンシャルを持っている代表として、今回のワールドカップに挑みましたが、複数の国と同じように、期待通りの結果を残せませんでした。ただ、スペインもPKで敗退したということを忘れてはいけません。サウジアラビアはアルゼンチンに勝利を収めました。ということは、ワールドカップを優勝したアルゼンチンよりもサウジアラビアの方が上だと解釈ができるかといえば、決してそうではありません。

ワールドカップも含めてカップ戦は、いろいろな要素が、時には運も含めて、試合結果に影響を及ぼし、優勝が決まるというのがあります。昨シーズンのヴァンフォーレ甲府の天皇杯での優勝は記憶に新しいと思います。やはり、長期の戦いのリーグ戦とカップ戦というのは大きな違いがあります。だからこそ、長期の戦いであるリーグ戦こそが、一つひとつのチーム・クラブの能力を適切に評価する戦い、大会だと思っています。ただ、ここ最近のサッカー界の傾向としては、代表同志の実力が拮抗しているというのはあると思います。去年のJ1もそうです、レベルが拮抗している戦いだったと思います。横浜F・マリノスもやはりポテンシャルを持ちつつ、そして幸運にも恵まれ、最後の最後に優勝を収めたというのが、拮抗したリーグであるという証明だと思っています。そして、清水エスパルスが降格したのは彼らのポテンシャルからしたら、信じられない部分はありますが、それが起こりうるのが、この拮抗したリーグだと思います。

Q、アルベル監督の大風呂敷を広げない、優勝を目標に掲げないのは重々承知の上ですが、松木玖生選手が例えば3冠を口にしたり、新しくやってきた選手たちが東京で優勝したいという言葉が出てきている。その言葉を聞いたときに、監督として、指導者として、また父としてどういう気持ちですか。
A、彼らがタイトルを獲りたいという希望を持っていなかったとしたら、家に帰って寝てろと言いたい(笑)。そういう希望を持っていなかったらいけない。ただ、私はリアリスタとして、適切な形で、監督として発言しなければいけない立場にいます。昨日も言いましたが、過大な期待を抱かせるような過大な目標設定というのは、やはり大きなフラストレーションにつながってしまうと、私は考えています。だからこそ、私は監督として、次の試合の勝利をめざす、それこそが目標であると認識していますし、より長いスパンで今シーズンを考えた場合には、昨シーズンよりも、よりよりプレーを毎試合表現することが目標になります。サッカーの世界はとても簡単です。試合に負け続ければ、このクラブを去らなければいけない、それがこのサッカー界の常です。私は監督として、現実をみて、そしてリアリスタとしての発言をしなければいけない立場にあります。

Q、昨日の新体制発表会でも発表はありましたが、改めて今年の補強について、監督の理想と現実はあると思いますが、どのように感じていますか。
A、今回、新しく加わった選手に関しては、とても満足しています。当然、より多くの補強があったとしたら、クラブにとってプラスになったと思います。少しずつ投資を増やし、そして少しづつ成長するというのが私たちの道です。

Q、本日の取材対応に、仲川選手が参加されると伺っていますが、仲川選手についてはどのように感じていますか。
A、やはり彼は経験豊富な、そして成熟した選手です。彼のポジションは特殊なポジションですし、彼も私も承知しています。彼に求めるものは明確です。彼がここ数年表現している能力を我々のユニフォームとともに、改めて表現してくれることを心から願っています。


[選手インタビュー]
<森重真人選手>


Q、チームとしての全体練習が始動しましたが、どのような感想ですか。
A、若手選手や経験のある選手など新しいメンバーが入ってきているので、早くチームに馴染み、チームの一員だという意識をもってチームのためにやってほしいです。昨年と比べて今年はさらに競争があると思うので、その中で一人ひとりが勝っていくようにしていければ、チームとしてもレベルが引きあがっていき、チームが強くなると思うので、そのような1年にしていきたいです。

Q、アルベル監督の体制となって2年目となりますが、自身としては昨シーズンのプレーからさらに積み上げるとしたらどのようなことでしょうか。
A、質を一個一個高めていくというところしか無いと思います。あとはトライアンドエラーを繰り返して、このサッカーでの経験、このチームでの経験をしていくことで出来上がってくると思うので、それをしっかりやっていきたいと思います。

Q、キャプテンを今年も務めるようですが、聞いたときはどのように思いましたか。
A、キャプテンをやることで自分自身も良いプレッシャーがありますし、また違った見方ができたので、それが自分の成長にもなっていると思っています。やはり考え続けなければいけないですが、それは昨年やってみて楽しかったなと思えたので、今年もやりがいのあるチームになるかなと思います。

Q、昨年は難しい1年だったと思いますが、それを踏まえて今年はどのような成績でどこを目指していきたいのか教えてください。
A、常にタイトルを獲っていかないといけないですし、東京というチームが、日本一はもちろんですがアジアなどをめざしていくチームでないといけないと思っているので、そこをめざしていくのが自分たちの役割だと思います。

Q、個人の目標を教えてください。
A、キャンプでゆっくり考えながらですが、1年通して怪我なくやっていくことが自分にとって大事だと思っています。そのためにケアであったり、日々をサッカーのためにどれだけ過ごせるかが自分に返ってくると思います。もちろん上手くいかないときはあると思いますが、充実した1日を過ごして1年を通して試合に出場できるコンディション作りをしていきたいです。

Q、若手選手が多いチームとなりましたが、このチームをどのように引っ張っていきたいですか。
A、僕らがやれることは限られているとは思うのですが、一番良いのは彼らに良い経験をさせてあげるというところだと思うので、そのためにもやはり、優勝争い、優勝をめざしていきたいです。その中で見えてくるものがあるので、それを若いうちに経験させてあげることができれば、将来の東京にとっても大きな経験と財産になると思います。もちろんそれを僕らが与えるわけではないので、みんなで勝ち取れるようにしていきたいと思っています。

Q、昨シーズンはスタイルを変えた1年目ということで、ある程度、結果は度外視しても内容重視というような側面もあったかと思います。今シーズンは点を取り、勝利をして優勝をするしかないところまで来たと思いますが、逆にそこまで言い訳ができない状況はやりやすいですか。
A、昨シーズンも新しいスタンスだから大目に見てよ、というスタンスでやっていたわけではないですし、常に優勝をめざしていました。監督の外への発信と内への発信は変わってくると思いますし、常に僕らのなかではプレッシャーと戦いながら、結果と監督のやろうとしているサッカーを両立させることをやってきました。あとはそれをどれだけ高いレベルで表現しながら結果に結びつけられるかだと思います。より高いレベルでもっと要求し合わないと結果には結びつかないことが昨シーズンで分かったので、一戦必勝というか、一戦一戦を死に物狂いで戦わないと駄目だなと思っています。

Q、森重真人選手、木本恭生選手、東慶悟選手の三角形、強度の高いインサイドハーフを合わせた5人の中央のブロックがかなり強固になってきたと思います。そこを自信のある場所として、より勝っていくためには、どの部分を肉付けしていけばいいと考えていますか。
A、今まで、たくさん点を取れる選手が、特に日本人選手として多くいませんでした。そういった意味では、仲川選手は日本人で数字を取れている選手なので、そのような選手が出てくるべきだと思います。昨シーズン、松木選手がチームの中心となったみたいに、若い選手が一人、二人と出てきてチームに活気を与えてくれることが理想なので、そのようなところが必要だと考えています。

Q、昨シーズンに森重選手が何試合か怪我で欠場したときにチームが勝てない時期がありました。やはり森重選手が入る時と入らない時で組み立ての質が大きく違った印象をもっているのですが、先ほど言っていた質を求めたいというところや組み立ての局面で具体的にどのようなところを味方に求めていきたいですか。
A、昨シーズンは、どちらかというと探りながらやっていた部分があり、微調整をしていく中で、後半戦あたりでやっと「こういうことはこれでいいんだ」ということが分かってきて、なんとなくみんなが悩む回数が少なくなってきたと思います。あとはそこでどれだけ質を上げられるか、1本のラストパスであったり、そういったところのミスを極力減らしていくということがこのサッカーでの一番難しい部分であり、一番大事な部分でもあります。当たり前のことをどれだけ高いレベルでできるかということが、このサッカーで勝つ秘訣かなと思います。

Q、ワールドカップの試合から学んだことなどありますか。
A、個人の能力が一番必要だということです。どれだけ組織でやっても最後のところは個人が勝るか劣るかなので、各ポジションで個人が相手より勝っていけば必然と全体が勝てると思います。ワールドカップを観て、やっぱり個人なんだなというところを改めて思いました。

Q、先ほど森重選手の口からタイトルという言葉がありましたが、新体制発表会に出た選手たちも同じようなことをおっしゃっていました。タイトルを獲ったことがあり、優勝争いを経験している森重選手から見て、今シーズンのメンバー、やろうとしているサッカーで、タイトルを狙える条件が揃っているという手応えはありますか。 A、過去何度も手応えを得ながらもシーズン途中で色々なことが起こってきたので、今どう思っているかというより、年間を通してアクシデントが起きた時にどうチームとして対処できるか、乗り越えていけるかということの方がとても大事かなと感じています。そこはチームがどれだけ一体感を持ってできるのかというところと何かあった時に解決できるようなアイデアだったりチームマネジメントであったり、そういうことが大事だと思います。

Q、先ほど仲川選手の名前も出ましたが、リーグ優勝を経験している選手が来てくれたのは大きいことだと思います。どのようなところを還元し、伝えてほしいと思っていますか。 A、一人そういう人が来たから全てがうまくいくとは思っていません。僕らも色々な話を聞き、そこに必ずヒントはあるので、そのヒントを得ながら、このチームでそれをどう活かせるのかだと思います。全く同じことをしても違う結果が出てしまうので、そのヒントを元にこのチームでどう活かしていけるのかを考えていきたいです。 


<松木玖生選手>


Q、始動日の全体練習を終えて、意気込みや感じることはありますか。
A、ファン・サポーターのみなさまも来てくださり、これから2シーズン目が始まるのだなという思いと昨年より上の順位をめざしていきたいという思いがあります。

Q、今シーズンはどのようなプレーをプラスしていきたいですか。昨年に比べて強化したいことがあれば教えてください。
A、やはり得点、アシストに絡むプレーは多くしていきたいです。もっとゴール前に飛び込めるようなボランチ、シャドウになりたいと思います。

Q、オフはどのような過ごし方をして、どれくらい動いていましたか。
A、年代別日本代表の活動が終わってから1、2週間ほど家族と時間を過ごしたりしました。そこからは今年に切り替えて、筋トレやアジリティを強化してきました。

Q、得点に絡みたいと話していましたが、具体的な数字はありますか。
A、数字はないです。個人の活躍ではなくチームに貢献することが良い選手だと思うので、それが自分の得点に繋がればいいかなと思います。

Q、背番号の変更は自身の希望なのか、クラブから話があったのか経緯を教えてください。
A、三田選手が横浜FCに移籍し、自分も7番をつけたかったので、三田選手に連絡をしました。三田選手からも「つけてほしい」と言われたので、自信をもってクラブと色々な話をして7番をつけさせてもらうことになりました。

Q、7番を背負ってプレーする今シーズンはどんな思いでやっていきたいですか。
A、東京の7番ということで、偉大な先輩方がつけてきた番号に恥じるプレーをしないように、自分らしい7番を作っていけたらと思います。

Q、2シーズン目となり良い意味で余裕が出てくる部分もあると思うのですか、開幕を迎えるにあたっての心境はいかがですか。
A、2年目は高校のときに経験しましたが難しい年になるので、新加入選手よりギラギラしたコンディションや気持ちでキャンプに臨みたいと思います。

Q、荒井選手が「松木選手のように1年目から活躍したい」と言っていましたが、後輩が入ってくることに何か意識することはありますか。
A、いいお手本にならなくてはいけないと思います。後輩たちも試合に出るためにキャンプでもしのぎを削っていくと思うので、自分もそれに負けないように、むしろそれ以上にやっていきたいと思います。

Q、ワールドカップをご覧になったと思いますが、松木選手の大きな目標は日本代表のレギュラーになることなのか、それともワールドカップ優勝なのかどちらですか。
A、ワールドカップ優勝じゃないですか。多分みんなそう言うと思います。

Q、その理由を教えてください。
A、日本を代表するにあたって優勝をめざさないチームは無いと思います。

Q、ワールドカップをご覧になって感じたものはありますか。
A、チームメートである長友佑都選手が出場していて、より親近感が湧きましたし、自分も長友選手のように大舞台で結果を残すようなプレーをしたいと思います。

Q、昨シーズン、チームとしては終盤ボールを支配することがかなりできるようになったと思います。今シーズンはリーグ優勝を狙うにあたって、チームとして具体的に何をやっていきたいですか。
A、攻撃的な選手が入ってきたので、得点の部分は、キャンプで組み合わせを試していかなければいけないと思います。失点も多かったので、失点をせず、かつ得点をより多くとるようなボールを握るサッカーをしていきたいと思います。

Q、失点のリスクがあっても守備も攻撃も仕掛けていかないと得点は増えないということでしょうか。
A、そうですね。それは前線の選手たちとのコミュニケーションが必要であったりすると思うので、そこはキャンプで深めていけたらと思います。

Q、インサイドハーフとしてはより攻撃面でゴールに絡んでいくような側面を強く出していきたいですか。
A、インサイドハーフも攻撃の選手なので得点に絡まないといけないと思います。争いがある中で自分が一番ギラギラしていると思うので、そこで結果を残していけたらいいなと思います。

Q、2年目が難しいという話がありましたが、どのようなところが難しかったですか。
A、余裕もできながら、自分がチームを引っ張っていかなければいけないとなったのが高校2年生のときだったので、そこは経験している以上、落ち着きもありながら自分の特徴でもあるギラギラ感というか、へばりつくではないですけど、貪欲にゴールに向かっていかなければいけないと思います。

Q、新成人としての誓い、今年どのような1年にしたいか教えてください。
A、そうですね、成人ですね。4月で成人になりますが、より大人な階段を一個昇ると思うので、大人らしい一年にしたいですね。子どもじゃないんだぞっていう。後輩もできたので、色々と教えていかなければいけないと思います。

Q、1年間主力でやってきて、よりチームを引っ張っていきたいという思いがありますか。
A、そうですね。今まで引っ張ってくれた先輩方が各々違うクラブに行ってしまったので、自分は試合経験豊富な方でもありますし、チームを引っ張っていけたらと思っています。


<仲川輝人選手>


Q、新体制発表会と小平グランドで初の全体練習を終えていかがでしょうか。東京の一員として参加しての感想をお願いいたします。
A、まだ、つかめないことが多いです。引っ越しなどで忙しく、クラブハウスにも今日初めて来たので、どこになにがあるのかも分からない部分があります。芝の状態、このような施設があることが僕は幸せに感じている部分です。前のチームではそういった環境はなかったので幸せだなと感じています。

Q、これまでの対戦から東京にもっていたイメージを教えてください。
A、僕が対戦して感じていたことは球際の激しさです。アルベル監督が来てからはボールの保持、後ろから繋ぐことを意識しながらゲームに入っているという印象がありました。

Q、その中にご自身が加わるということで、どのようなプレーを求められて、自分で発揮したいという具体的なイメージはありますか。
A、マリノスにいた時のスタイルと東京のスタイルは似ているようで似ていないと思います。ポゼッションという部分では一緒ですが、そのやり方はまだまだ自分も落とし込んでいかなければいけない部分で、僕のほうが馴染んでいかないといけないと思っているので、これからですかね。その中で自分の良さをプラスアルファで加えていければいいかなと思っています。

Q、相当マイペースだとお伺いしました。試合前のルーティンも工程数が多いと聞きましたが、どれくらいあるんですか。
A、数えたらキリがないくらいですかね。でも、やること自体は20をゆうに超えると思うので、相当多いです。それに加えてマイペースなので、時間は本当にいつもギリギリになってしまうのですが、それもサッカー選手としての僕がもっている一つの良いところでもあり悪いところでもあると思っているので、そこはブレずにやっていければなと思います。何か言われたら改善しますけど(笑)。

Q、そのような一つひとつで整うというようなちょうどいい塩梅になりますか。
A、イメージとしてはそんな感じですね。自分の中でやることをやってしっかりした準備が整ってから、アップや試合に入るということがあるので、それをやらないと気にしてしまいます。そのため、なるべく同じようなことを毎試合やっているという感じです。

Q、ルーティンがプレーに関係している実感はありますか。
A、もちろんあります。プレーはそういうことがあってからのことだと思うので、それを続けていくことが僕のサッカー人生のひとつだと思うので、やり続けたいと思います。

Q、昨シーズンは長い離脱もなく1年通してプレーできたと思いますが、今年に向けて体の手応えはいかがですか。
A、昨シーズンの開幕戦と2節で点を取ることができて出だしは良かったです。ただ正式に発表はしていないのですが、2節以降に怪我をしながら試合に絡んでいたのが正直なところです。それが落ち着いてきて夏ごろに自分のコンディション、プレーの質も徐々に上がってきていたので、それを今シーズンも維持しながら、もう一つ力をつけられるようになれば良い結果は出るかなと思っています。

Q、マリノスの顔のような存在である仲川選手にとって、居心地の良い場所から強い気持ちで移籍を決断されたと思います。意気込みを聞かせてください。
A、マリノスはマリノスで一つの僕の時代は終わったというか、良い区切りだなと思いました。自分の年齢の節目ということも相まって新しいチャレンジをしようと思い、その時に東京が話を持ち掛けてくれたので、将来のビジョンであったり、今シーズンにかける思いであったりの話を聞き、僕もチャレンジしてみようと思いました。そのために僕がどれだけ東京で結果を残せるかというチャレンジでもありますし、結果を残さなければいけない使命もあると思うので、今シーズンが終わってみて自分がどんな結果を出したか、そしてチームがどのような結果だったのかということで、自分がどれだけ貢献したのかは最後に分かると考えています。自分に対してそういったプレッシャーをかけてやっています。というか、これまでもやってきています。

Q、話し合いの中で一番響いた言葉は何ですか。
A、詳しくは言えないですが、自分の力が必要だと言ってくれて、熱意が伝わってきました。

Q、優勝するチームには何が大切だと思っていますか。
A、僕が2度経験して感じたことは、“ファミリー感”というものは非常に大事だと感じました。昨日の新体制発表会でも“ファミリー感”はすごく大切にしていると伝えた。チームが一つになることが優勝への近道だと思いますし、誰かがプレー中にきつそうであれば誰かが助けにいくことは当たり前で、ファミリーとして考えたら、そうした小さいことが積みあげられると強いチームになると思っています。強いチームを目指すためにここに来たので、そうしたチームにしたいなと思います。

Q、(強いチームになるために)気がつくことがあれば指摘したいのか、プレーなど背中で引っ張っていきたいのか。どちらでしょうか。
A、キャプテンシーはないので、プレーや練習中の態度で示せればと思っています。

Q、優勝を経験して変わったことはありますか。
A、優勝した時の達成感は、苦しい時間を過ごし、自由を犠牲にサッカーをしているので、言葉が出ないぐらい最高なものでした。東京のみんなに味わってもらいと思っています。

Q、今日初めてグランドに来たと言っていたが、面識のあった人はいますか。
A、ほぼいないです。大学の頃に少し一緒にやっていた(木本)恭生ぐらいじゃないかと思います。

Q、どのように輪を広げていきますか。
A、マイペースにやっていければと思っています(笑)。僕からはあまり話しに行かないので、話しに来てくれたら話すタイプなので、どんどん話しに来てくれると嬉しいです。僕も30歳になり周りがみんな若いので、僕からは話にいきにくいので…(笑)。

Q、新体制発表会や今日の練習で監督と話す機会はありましたか。
A、1回連絡を取ったぐらいです。

Q、どのような内容でしたか。
A、LINEで英文のメッセージが送られてきたので、ほぼ分からないです(笑)。

Q、仲川選手がクラブや監督から求められていることはどういったことだと思いますか。
A、これから、もっと明確に求められると思いますが、先ほど監督にグランドで言われたことは、アッタキングゾーンで自由に仕掛け、ゴールやアシストなどチャンスを作ってほしいということです。監督に求められていることを少しでも表現しなければならないですし、監督を満足させられるようにプレーしていきたいです。

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