<アルベル監督>
Q、絵馬に書かれていた思いについて教えてください。
A、私の人生の価値観として、どの宗教の神に対しても、我々人間がお願いすることのできる唯一の、そして最も大切なものは健康だと思っています。それ以外の部分に関しては一人ひとりが努力しなければいけないものだと私は考えています。人として正しくあること、そして努力を重ねること、身近な人を大切にすることなど、あらゆる宗教が身近な人々を大切にすることを求めています。ただ、自分でコントロールできる部分とできない部分があります。自分自身の健康というのは、自分だけではコントロールできないものです。もし、神が存在するのであれば、全ての神々に対して私に健康を与えて欲しいと心から祈りたいと思います。より良い、健康な人生を長く生きることができるように神に願いたいです。誰もがタイトルを取ることを神にお願いするのでしょうが、全てのチームがタイトル獲得を神に頼んでしまうと、神同士で喧嘩が起こってしまいます。それは避けなければいけないのではないでしょうか。神々の戦争が起こってしまいます。それゆえに私は勝利やタイトルをお願いはしません。私自身と、チームに携わる全ての人の健康を神に願いたいと思います。その他の部分は、しっかりと努力を重ねていきたいです。
Q、他のチームで必勝祈願などはありましたか。
A、私の国では、カトリックが多いですが、日本と同じような形で選手やスタッフがシーズンスタート時に教会に出向き、健康や安全を祈願する習慣があります。FCバルセロナのアカデミーダイレクターを務めていた際には、シーズンが始まる時にアカデミーのすべてのカテゴリーの選手とスタッフがともに、カタルーニャの山奥にあるモンセラットという教会を訪れます。そこには素晴らしい子供たちの合唱団があるので、彼らの美しい歌声を聴き、健康や安全を祈願するという習慣があります。地域によって様々な宗教がありますが、どの宗教でも同じような習慣がありますし、そういう意味では人類はみな同じ人間なんだと思います。
Q、監督自身2年目のシーズンになりますが、キャンプを通してチームの成熟度はいかがですか。
A、私が期待していた通りに順調に進んでいます。昨シーズンに積み重ねてきたベースを活用して、より良いスタートが切れそうな予感があります。今シーズンの目標は、今定着しつつあるスタイルとともに、安定した形で良いプレー、良い結果をコンスタントに出すことを求めていきたいです。そして、クラブ全体で勝負にこだわる勝者のメンタリティを落とし込みたいと思います。それがしっかりと定着した際にはいつか遠くない将来、大きな成功を成し遂げることができるようになると思います。いずれにせよ良い方向に進んでいることは間違いありません。良い方向に進んでいるからといってリーグ優勝できるわけではありません。そこは勘違いしないでください。優勝に関して私は、保証もしませんし、コメントは控えたいと思います。ただ目の前の試合、一つひとつに必ず勝つんだという強い気持ちと共に戦い続けることは保証します。
<森重真人選手>
Q、必勝祈願に来ると、いよいよ開幕だと感じますか。
A、コロナ禍になる前は、この時期はいつもみんなで明治神宮に来ていたので、数年ぶりにこうして選手全員で来られたことを嬉しく思います。
Q、絵馬にも怪我のない1年と書いてありましたが、やはり怪我は気にされていますか。
A、神様にお願いするというところですから、怪我は自分ではどうしようもない時があるので、そこはお願いをして、サッカーの結果については自分たち次第なので、そこは自分たちで勝ち取っていきたいと思います。
Q、チームとして今シーズンどう過ごしていきたいですか。
A、もちろん優勝をめざしてやっていきますし、優勝するために一戦必勝を毎試合どれだけ自分たちが自分たちに負けないで戦っていけるかの積み重ねだと思うので、一年を通してチームで安定した力を出していきたいです。
Q、個人としてはどうですか。
A、個人としては、怪我なくしっかりできれば100パーセントで1年間プレーできると思うので、しっかりと準備してやっていきたいです。
Q、アルベル監督の2年目のシーズンですが、キャンプを通してチームの成熟度はいかがですか。
A、今シーズンはよりクオリティにこだわり、細かい部分を積み上げていく中で、キャンプで自分たちの強みや弱みをしっかりと確認できたので、それを1シーズン自分たちに厳しくやっていくことが大事だと思います。
Q、今シーズンの意気込みをお願いします。
A、とにかく、みんなが1シーズン通して100パーセントの力を出すことができれば、必ず優勝争いができて、優勝までたどり着けると思っています。まずは100パーセントで毎日を過ごすというところをしっかり、自分たちにプレッシャーをかけながらやっていきたいです。
Q、今年は年男ですが、その年齢までサッカーができていることについてどう考えていますか。
A、まだまだできると思っていますし、卯年で跳ねる年にしていきたいです。
Q、セレッソ大阪に香川真司選手が復帰しました。同世代の選手のJリーグ復帰をどう感じますか。
A、まずは、素直にJリーグに帰って来てくれて嬉しいですし、Jリーグを共に盛り上げたいと思っています。ですが、相手にすると嫌な選手なので、彼の特徴であったり、凄さというのは昔から分かっているので、そこを抑えたいですね。対戦するのがすごく楽しみです。
Q、プロになってから2回目の年男ですが、12年間の個人の成長はいかがですか。
A、12年前は、24歳ですが、あまりいい歳ではなかったと思います。ですが、年も重ねて色んなことを経験できているので、それを結果として表したいです。
Q、ちなみに12年前はJ2リーグで優勝したシーズンです。
A、J2優勝のシーズンですか。そうですね、その年は良かったんじゃないですかね。12年ぶりに優勝したいと思います。
<バングーナガンデ佳史扶選手>
Q、Jリーグがいよいよ開幕ですが、必勝祈願を終えていかがですか。
A、キャンプから始まってここまで準備をしてきて、いよいよ2週間で開幕するというところまできました。必勝祈願をしたのはプロに入って初めてだったのですが、ここでしっかり、神様にお願いをして良いシーズンにできればと思います。
Q、絵馬に「勝つ」と書かれていましたが、何に勝ちたいですか。
A、試合もそうですし、目の前の試合の1対1であったり、色々な局面で勝つという意味で、今年は自分のなかで大事にしたいと思ったので書きました。
Q、キャンプを通してスタメンで出場する試合もあったと思いますがキャンプを通しても手ごたえはいかがですか。
A、結果というところでは、試合で何回かアシストができましたし、そこを評価されて何回かファーストチームで試合をする機会をもらえたと思っていて、そこは良かったと思います。ですが、同じポジションで、トップレベルの選手が揃っていて、その選手たちも結果を残しているので、本当に最後まで出られるかどうか分からないので、開幕まで結果を求めてアピールしていきたいです。
Q、個人として具体的な目標はありますか。
A、個人としての目標は、昨シーズンJリーグだと1得点2アシストだったのですが、個人的には、得点とアシスト数を昨シーズンより増やしたいとずっと思っています。
Q、今シーズンの意気込みをお願いします。
A、絵馬に書いた通り、目の前の一戦一戦を、個人的な勝負にも勝って、チームの結果もより多くの勝利を求めていきながら、良い結果で終われるように、開幕からギアをマックスにしてやっていきたいです。
Q、パリ五輪世代や、ワールドカップの2次予選もありますが、代表に対する思いはいかがですか。
A、昨シーズンも海外遠征に行かせてもらって、チームで結果を残していれば呼んでもらえますし、チームでプレーできていれば代表でもプレーできると思っているので一番は、チームだと思っています。まずはチームで結果を出して、それを監督に見てもらって、呼ばれたら全力を出せればと思います。
Q、昨年のカタールワールドカップを見て感じたことはありましたか。
A、今まで小さいころまで見ていたワールドカップは、遠い存在でしたが、日ごろいつも同じポジションで、一緒にやっていた長友選手が、その舞台で活躍している所を見て、すごいなと思いました。長友選手を越えていかないとその舞台には立てないんだと、自分の中では基準になっていますし、すごく刺激になりました。
Q、クロスの精度がかなり向上して、元々そこを武器にしていきたいと言っていたと思いますが、現状の手ごたえはいかがですか。
A、昨シーズンも徐々にクロスの精度が上がってきて、中に入ってくる選手に合うようになり、チャンスも何回か作れたのですが、キャンプから含めて自分の感覚のなかでも良くなっているので、そこはより突き詰めていきながら、今期はアシストや得点につなげていきたいと思っています。