10/28 広島戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW<br />
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INTERVIEW2023.10.27

10/28 広島戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW
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<前節・横浜FC戦のレビュー>

試合後、選手たちが口を揃えたのが、「パスが足元でつなぐ形ばかりで相手が守りやすい形になってしまった。シンプルに背後を狙うなど、変化が必要だった」。

横浜FCは、3バック、むしろ5バックと言っていい布陣で守備ブロックを固め、東京を誘い込む守備を敷いてきた。一方の東京は、相手陣内に引き込まれた後になかなか深い位置までボールを運ぶことができない。攻め手を見つけようとボールを動かしている際に連携がズレ、カウンターを受けて自陣に戻る展開を強いられた。

特に相手に先制を許してからは、守備の整備から入る相手の攻略に手こずり、セーフティなパス回しを終始してしまった。

90分を通じてなかなかアグレッシブな姿勢を出せないでいたが、唯一、冒頭の反省の弁を具現化したプレーがあった。

後半12分、自陣で相手の攻撃を防いだ直後、ハーフライン手前までボールを運んだ白井康介選手が、相手の背後のスペースに向けてパスを供給する。一瞬のスピードで相手ディフェンダーを置き去りにしたアダイウトン選手がボールを拾うと、スピードを落とさずペナルティエリア付近まで持ち込む。

相手ゴールキーパーとの1対1の場面はシュートをブロックされてしまったが、足元のパスが多かった東京がスペースをシンプルに使ってチャンスに結び付けたという点で、東京の成長に必要な“変化”を示唆した場面だったのかもしれない。


<試合プレビュー>

前節はアウェイで横浜FCを相手に0-1と悔しい敗戦を喫し、今シーズン初の3連勝を逃した。サイドからの崩しや背後のスペースへの飛び出しなど、リーグ中断期間で準備してきた攻撃の形を出し切ることができず、課題も多く残った。

ピーター クラモフスキー監督はこの一戦を「自分たちの戦い方から少し離れてしまった。自分たち自身で試合を難しくしてしまった」と振り返り、修正点については「もっとテンポ良くボールを動かしてスペースを使えれば良かった。もっと賢く良いチームになるために学び、次の試合に向けて準備していきたい」と語った。選手たちも同様に「次こそは」の想いを言葉にした。

今節はサンフレッチェ広島をホームに迎える。クラブが25周年記念試合に位置づけた3試合の最後の一戦。勝利はもちろん、青赤が25年間にわたって大切にしてきた、ひた向きで最後まで諦めない姿勢を見せなければいけない試合だ。

さらに、クラブの“これから”にも目を向け、向かうべき道を指し示す日でもある。ファン・サポーターに対して、東京がどのような存在かを表現する――。そうした戦いを期待したい。


マッチデープログラムはこちら


[ピーター クラモフスキー監督インタビュー]


Q、サンフレッチェ広島は前節の横浜FCと同様に3バックのシステムを採用するチームです。
A、前節から繋がりをもって戦うことができると思います。横浜FC戦では多くの学びがありました。広島は非常に良いチームですが、我々も前節の教訓を試合で表現できるように戦います。良いフットボールをファン・サポーターのみなさんに届けたいと思います。

Q、横浜FC戦後、それぞれの選手が反省を口にしていました。戦術面の共通理解や意識がポイントになりますか。
A、両方の繋がりが重要です。我々が戦ううえで大切にしている、チームとしての決まり事を表現する必要があります。横浜FC戦は良い試合ではありませんでした。相手のウィークポイントを突く機会は試合中に何度かありましたが、やり切ることができませんでした。例えば、前への飛び出しや縦パスです。前を向いてプレーする、前進する動きに欠けていました。そのようなシーンを我々が作り出すことで試合展開も変わり、相手にとってさらに脅威になる存在になっていたと思います。あの試合で得た学びを次に進んでいくために活かしていきたいです。

Q、相手のプレスを回避するボールの動かし方を今週のトレーニングでは特に意識していたようにみえました。
A、チームとして進歩していくために必要な作業です。選手たちも日々のトレーニングを重ねることで成長してほしいと思っています。広島との一戦はタフなゲームになることが予想されます。アグレッシブな戦いでファン・サポーターのみなさんに興奮や熱狂を届けたいと思います。前節の横浜FC戦では我々がめざす戦い方を表現できませんでした。私が就任してから、プレス回避やボールの動かし方については、改善しつつあると考えています。成長はスムーズかつ右肩上がりにはいきません。我々のプレーはまだまだ改善が必要ですし、ここからさらに成長していくと思います。


[選手インタビュー]
<ディエゴ オリヴェイラ選手>


Q、前節は横浜FCに0-1で敗れました。この結果についてどう感じますか。
A、先制点を奪われたあと、相手が守りを固めたことで難しい試合になってしまいました。J1リーグ残留を争う横浜FCのモチベーションが高かったことは事実ですが、それを上回る力を出せなかったことは反省しなければいけません。アウェイまで駆けつけてくれたファン・サポーターに申し訳なく思っています。

Q、3年前のニッパツ三ツ沢球技場でディエゴ オリヴェイラ選手がロッカールームで涙を浮かべたシーンを思い出しました。
A、あの時と試合内容や展開を含め、同じような試合になってしまいました。同じようなことをまた繰り返してしまった反省は大きくありますが、横浜FC戦で出た課題を次の試合に向けて修正して、サンフレッチェ広島に勝利することだけを考えています。

Q、その際に「家族のために戦わなければいけない」と言っていたことが印象に残っています。そのモチベーションがラスト4試合で特に重要になりますか。
A、家族のため、チームのため、ファン・サポーターのために戦う気持ちは、何ひとつ変わりはありません。これから先も同じです。もちろん、選手それぞれのモチベーションの保ち方に違いはありますが、私は応援してくださるみなさん、支えてくださるみなさんのために戦うことがモチベーションになっています。

Q、リーグ戦で14ゴールを記録し、キャリアハイだった2019シーズンに並んでいます。今シーズンの出来に手応えはありますか。
A、サッカーはチームスポーツですし、それぞれの選手が目の前の試合に勝つこと、優勝することを望んでいます。もちろん私もそうです。昨シーズンはケガの影響で思うようなプレーができませんでしたが、今シーズンはケガがなくコンディションを維持できていることが大きいと思っています。ただ、私にとって重要なことは自分の記録よりもチームの勝利です。シーズンの最後まで、1点でも多くゴールを決めてチームの勝利に貢献したいと思っています。

Q、横浜FC戦ではアウェイゲームにも関わらず、ファン・サポーターが素晴らしい雰囲気を作り出してくれました。
A、ファン・サポーターのみなさんが今シーズンのはじめからホーム、アウェイを問わず、熱い応援を私たちに届けてくれていることにあらためて感謝をしています。横浜FC戦も多くのファン・サポーターがスタンドを青赤に染めてくれました。もちろん、ピッチ上でみなさんの声援を感じながらプレーしています。そのなかで0-1という悔しい結果に終わってしまったことを申し訳なく思いますし、ファン・サポーターの情熱や気持ち、様々な感情も私たちに伝わっています。広島戦も難しい試合になると思いますが、ファン・サポーターのために、良いプレーと良い結果を届けたいです。

Q、ホームゲームはラスト2試合となりました。どんなことをモチベーションにして試合に臨みますか。
A、最後まで難しい試合が続きますが、私は東京のチーム力を信じています。ファン・サポーターのために全力で戦い、自分たちのサッカーを見せたいです。そして試合に勝ち、みなさんと一緒に喜び合いたいと思います。


<渡邊凌磨選手>


Q、あらためて横浜FC戦の振り返りをお願いします。
A、今までの負け方とは違う負け方をした、という印象です。横浜FC戦はまだまだ僕らが積み上げる必要がある部分に気付かされましたし、持っているモノを出せずに負けたというよりも、まだまだ自分たちの技術を高める必要がある、というところで負けた印象が強いです。残留を争う相手に負けても、悲観的になってはいけないと思います。試合中は色々な要素もありましたが、丁寧にやり過ぎない大胆なプレーがもっと表現できれば、勝てた試合だったと思います。プレーの選択が“ミスをしないプレー”になっていたように感じました。試合をとおして色々な部分が見られた試合で、新しい組み合わせもありました。今シーズン、押し込む時間が長い試合は多くはなかったので、そのような展開でどのように戦うかをもっと学ばないといけないと思います。

Q、横浜FC戦では、トップ下のポジションでボールに触る回数も少なかったように感じました。
A、低い位置まで下りてプレーする時もあり、プレーに自由度が大きくあると思っています。ボールを前に送るための働きをもっと見せたいですし、各ポジションにボールが入った時に受ける動きやサポートする意識など、味方の選手に合わせた選択肢を持ってプレーしていきたいと思います。ブロックを組んで守る相手だったからこそ、もっと背後にランニングできたという反省点はあります。

Q、サンフレッチェ広島も同様のシステムを組むチームです。
A、お互いに攻め合う試合、真っ向勝負で得点を取り合うような戦いになると思います。相手の戦術をどう攻略していくかが重要です。得点の確率が上がる分、失点の確率も上がると思うので、そこの駆け引きで負けずに制することができれば得点が生まれると思います。その点はチームとして表現できると思っているので、心配はしていません。うまく試合を運ぶ必要があると思います。