5/6 札幌戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW<br />
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INTERVIEW2024.5.05

5/6 札幌戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW
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※5月6日(月祝)北海道コンサドーレ札幌戦のMATCH PREVIEW & INTERVIEWのめちゃコマについては、制作期間の都合によりお休みいたします。
次回のめちゃコマは5月11日(土)柏レイソル戦のMATCH PREVIEW & INTERVIEWとなります。


<前節・京都サンガF.C.戦のレビュー>

待ちに待った今シーズンの味の素スタジアム初勝利。殊勲のゴールを決めた2選手にとっては、ともに家族の誕生日に捧げる祝砲でもあった。

開始早々の前半4分、右サイドから安斎颯馬選手が折り返したボールがファーサイドまで流れると、「逆サイドが入っていくのはチームとして練習していた。今日はどうしても点が欲しかった」というバングーナガンデ佳史扶選手が左足を振り抜いた。狙いどおりの一撃は味の素スタジアムでの初ゴール。試合当日が誕生日だった兄に豪快なバースデーゴールをプレゼントした。

続いて笑顔を届けたのは、スタメン復帰のディエゴ オリヴェイラ選手俵積田晃太選手のクロスに強烈なヘディングを叩きつけてゴールにねじ込み、リーグ戦2戦連発となる追加点を決めた。左肩の負傷もあり、試合メンバーから外れてしまう時期もあったが、ここから本領発揮を予感させる一発。これがブラジルで暮らす母親の誕生日を祝すゴールになった。

攻守に圧倒した前半から一転、後半は京都サンガF.C.に押されるシーンもあって1点を返されてしまう。さらに後半終了間際にはペナルティキックを宣告されるシーンもあったが、これはVARのサポートにより判定が取り消しになって事なきを得た。

このまま約9分半のアディショナルタイムをしのいで今シーズン二度目の連勝。試合後、『眠らない街』と勝利の『You'll never walk alone』が今シーズン初めて味の素スタジアムに響き渡った。




<マッチプレビュー>

ちょうど1年前。あの日の悔しさを思い出す人は少なくないだろう。そしてアウェイ札幌の地で味わってきた数々の悔しい想い。それらをすべて塗り替える時がきた。

2017シーズン以降、札幌での公式戦対戦成績は3分5敗。4度の逆転負けに加えて、昨シーズンは今回と同じ5月6日に5失点の大敗を喫している。“鬼門”と思われるほど相性が悪いのは結果から見てとれる事実だ。

だが、すべては過去のこと。全く気にすることはない。チームは現在、アルビレックス新潟、京都サンガF.C.を撃破して連勝中。順位も6位まで浮上してきた。何度も苦杯を舐めてきた地ではあるが、今回ピッチに立つ選手たちが目の前のゲームに集中して勝利をめざすのみ。上位の影が見えてきたからこそ、一戦必勝で食らいついていきたい。

対する北海道コンサドーレ札幌は、開幕から5連敗を含む6戦未勝利と苦しみながら、第7節でガンバ大阪から初勝利をマーク。その後は4試合連続ドローと勝ち切れない試合が続くも、5戦無敗という成績で東京戦を迎えることになった。

前節は上位争いを繰り広げているセレッソ大阪とアウェイで1-1の引き分け。リーグ戦で現在6試合連続して先制ゴールを挙げるなど得点力は決して低くない。順位こそ17位に位置しているが、決して侮ることはできない相手だ。ただ、先制された試合は全敗。終盤の失点数が多いという傾向もある。

東京としては前節終了時点でリーグ最多の19得点を記録しているだけに、自慢の攻撃力を武器に何としても先制点を奪いたい。こちらも後半の失点が目立つだけに、先制点の奪取に加えて、時機を見た試合運びや時間の使い方といった課題を解決できるかが勝利へのポイントになるだろう。

どこからでもゴールを奪えるようになってきたのは、チームとしての大きな収穫。前節京都戦から中2日。この連戦を全員でしっかりと乗り切って、2022シーズンの3月以来となるリーグ戦3連勝で今後に弾みをつけたいところだ。



[ピーター クラモフスキー監督インタビュー]


Q、次節は、中2日で迎えるタフな試合になりそうです。
A、その準備をしっかりしていきます。いつも直面している状況に合わせていますし、どのような状況であろうと、月曜日の試合でもタフな条件を乗り越えて前進していくのみです。誰が出場したとしてもスタートでピッチに立つ11人を選んで戦いにいくだけです。

Q、今シーズンの北海道コンサドーレ札幌の印象はいかがですか。
A、非常に良いチーム、危険なチームです。いつも私は相手をリスペクトして準備をしていますが、札幌にも同じアプローチで臨んでいます。彼らはここ数試合で調子を上げている印象です。前節はセレッソ大阪とのアウェイゲームで引き分けています。(ヨドコウ桜スタジアムは)戦うにはタフな場所ですから、引き分けであっても彼らにとっては良い結果でしょう。さらに前の試合では湘南ベルマーレと3-3という試合をしています。調子が上がってきている証拠ですし、私たちも最大限の力を出せるように最善の準備をしていきます。

Q、アウェイの札幌戦は12シーズン勝利から遠ざかっています。
A、美しいですね。そういうシチュエーションは大好きです。自分たちが変えることができる記録のひとつだと思っています。ただ、(メディアの)みなさんは、アビスパ福岡との試合前には「24年間勝てていない」とは教えてくれませんでした(笑)。私がジンクスについて聞いたのは試合の後でした。今回は福岡の半分ですから、また記録を破りたいと思います。

Q、中2日で選手を起用するにあたり、医学的な観点で判断できる数字などがあるのでしょうか。
A、フィジカルチームが数値を見ながら判断している部分でもあります。GPSのデータがそうなのですが、試合中もデータを測定しています。また強度がどの程度だったのか、疲労度も含めて、なるべく多くの材料を集めながら賢く判断しようとしています。今日は京都サンガF.C.戦が終わった翌日ですので、リカバリーすることが大事な日です。また明日、試合前日の準備もありますので、そこもトレーニングをやり切ることが重要です。試合のメンバーに選ばれた選手たちは、ピッチに立てることを誇りに思っているような試合をしてくれると信じています。

Q、選手によって年齢や出場時間にバラつきがあるなかで、パズルのようにデータをはめてうまくいっていることがハイパフォーマンスの要因ではないですか。
A、それは、我々が毎日取り組んでいることの一つです。いつも言っていますが、日々のトレーニングでのメンタリティが大事です。それが前提にあって、自分たちのプレーをどうしなければいけないかを明確にしています。色々なパズルもあるのですが、選手たちが、自分たちが何をしなければいけないかを理解しながら取り組むことが重要なのです。シーズンを戦っていくうえでは、我々は全員が必要だと思っています。今、こうして連戦を戦ううえでは、まさに全員の力を欲している状況だと理解していただけると思います。ただ、我々のフットボールはもっと前進させられます。毎日の取り組みで、選手たちをさらに成長させられると信じています。それがあれば、パズルも解決できるはずです。



[選手インタビュー]
<安斎颯馬選手>


Q、中2日で次の試合を迎えます。コンディション面はいかがですか。
A、前節の京都サンガF.C.戦の疲労を残さないようなケアが重要だと思います。昨シーズンの特別指定選手だった時は、大学の公式戦で90分出場した2日後にルヴァンカップに出場したり、今シーズンでいうと4月の浦和レッズ戦と鹿島アントラーズ戦の中3日での戦いを経験しているので、連戦を走り抜くためにもまずは回復に努めていきたいと思います。昨シーズンも達成できなかった3連勝を目標に、結果にこだわったタフさが求められると思います。

Q、ちょうど1シーズン前の5月6日。安斎颯馬選手がJ1リーグデビューを飾ったのがアウェイの地での北海道コンサドーレ札幌戦でした。
A、非常に不甲斐ない試合でした。“今シーズンの東京は違うな”と感じてもらうには絶好の相手だと思います。チームとしても個人としても成長した姿を結果で示したいです。J1リーグデビューが1-5という大敗でしたし、ピッチ上でどん底を味わいました。その経験は今でも活きていると1シーズン経った今でも感じています。

Q、特徴的なシステムや戦術の北海道コンサドーレ札幌をどのように攻略しますか。
A、アグレッシブな守備と前節の京都戦のような球際の局面の激しさが生まれる試合になると思います。前節のスタメン選手でいえば、僕と俵積田晃太選手のワイドに位置する選手が攻撃時に1対1の局面で相手を剥がし、ウイングバックと裏をとりにいけるかがポイントだと思います。攻撃に切り替わった時に、素早く人数をかけられるかがポイントだと思います。

Q、U-23日本代表の活動も終わり、松木玖生選手や荒木遼太郎選手もまもなくチームに復帰します。攻撃陣のポジション争いが再燃しそうですが、スタメン定着に向けて必要なことを教えてください。
A、継続して取り組んでいるプレー強度や守備への献身性などのベースや基準値を高めていきたいです。京都戦でついたアシストのように数字でも示すことができれば、守備の貢献度も高く、攻撃では数字も残すことができる選手として右サイドに定着できると思います。今のベースから一歩一歩積み上げていくことと、攻撃面では自分のプレーが攻撃のアクセントになるような、変化をもたらす選手に成長してきたいです。



<高宇洋選手>


Q、中2日での連戦ですが、コンディションはいかがですか。
A、思いのほか、大きな疲労度を感じることなくここまでプレーできている感触です。連戦を言い訳にすることなく、アウェイゲームですがしっかりと勝点3を東京に持って帰るためにチーム全員でハードワークしたいと思います。

Q、北海道コンサドーレ札幌の印象はいかがですか。
A、守備に関しては、マンツーマン気味にアグレッシブにきますし、攻撃もコンビネーションを重視した組み立てを意識している印象です。僕たちとしては対峙する選手に自由を与えない強度の高い守備で無失点を達成したいです。攻撃に関しては、食い付いてきた選手を剥がしながら前進し、二人目、三人目と連動したプレーができれば、自ずとチャンスが訪れると思っています。攻守の意識、全員の共通認識を持って試合に臨みたいと思います。

Q、試合終盤のクロージングが課題かと思います。失点減少に必要なことを教えてください。
A、前節の京都サンガF.C.戦は、相手に1点を与え、勢い付かせてしまいました。耐える時間が長くなってしまいましたが、まずは勝ち切れたことがチームの成長にも繋がっていくと思います。ですが、守備で耐えなければいけない時間が長くなればなるほど、メンタル面も体力面も非常に苦しくなってしまいます。試合状況に応じたゲームコントロール、主導権を握るために、攻守においてピッチ上の全員が同じ目線でプレーする必要があります。

Q、今シーズンのリーグ戦は全日程のうち約4分の1が終わりました。
A、リーグ戦開幕から数試合、ベンチに入ることもできず、悔しい時間を過ごしてきました。そのなかで、アビスパ福岡戦からスタメンで出場機会を得て、“自分自身がチームのために何ができるのか”を常に考えてプレーできています。ピッチ上でここからさらに表現できるようにしていきたいですし、一番はボールを保持する時間を今以上に増やしていきたいです。相手の動きや陣形を素早く察知してボールを動かすことで、相手を押し込むことにも繋がると思います。守備面も試合を重ねるごとに成長の手応えを感じていますし、中央の位置から相手に崩される回数も大きく減った印象です。ただ、失点が減少していないことも事実です。セットプレーや簡単なプレーなど決して守備対応が困難ではない状況の失点が続いているので、ボランチのポジションから全体に発信していきつつ、中央の位置でボールを奪うことを、より一層意識していきたいと思います。