沖縄キャンプレポート DAY10

INTERVIEW2025.1.21

沖縄キャンプレポート DAY10

1/21トレーニング


沖縄・国頭キャンプ10日目は、フィジカル要素も加わったトレーニングを行った。今キャンプ初のオフを前に、午前は高強度の対人練習で汗を流した。さらに、午後はビルドアップや、ゲーム形式のトレーニングなどでハードな一日を締めくくった。


ワンプレーへのこだわりを植えつけるなかで、松橋力蔵監督は選手たちに「声だけでなく、質で盛り上げよう」と呼び掛けた。息をのむようなプレーや、感嘆の声が思わずもれる瞬間を引き出すために、選手それぞれが持つ判断力や、発想力を刺激。その言葉に応えるように、疲れたなかでも頭をフル回転してアイディアを絞り出そうとしていた。


この日から森重真人選手がチームの全体練習に合流。ビルドアップの練習では指揮官の「保持するだけでなく、仕掛けよう。常に攻撃的でいよう」と言う声に応え、最終ラインからボールを運び、相手の逆を取る森重選手らしいプレーも見せていた。明日のオフで英気を養い、開幕に向けて23日から再開するキャンプ後半戦でチームを仕上げていく。


FOCUS ON


オフィシャルカメラマンが選ぶキャンプ写真企画「FOCUS ON」。沖縄・国頭キャンプ10日目は、この日からチームの全体練習に合流した森重真人選手のこの一枚をセレクトした。今シーズンで、記念すべきプロ20年目を迎える。人生の半分以上をプロサッカー選手として過ごしてきた。普段は穏やかだが、ひとたびピッチに立てば闘争心を燃やして戦う。もぎたての野心は、長友佑都選手にも劣らない。言葉の端々には瑞々しさが宿り、「今年も変わらずギラギラしていきたい」という。ストイックな日々に果てはない。J1リーグ通算500試合出場まであと10試合となった練達のディフェンダーは今シーズンも健在だ。


CAMP VOICE vol.9 ペク インファン選手


今シーズン、期限付き移籍していたツエーゲン金沢から復帰したペク インファン選手は学びの日々を送っている。練習後に長友佑都選手とピッチを走るなど、尊敬する先輩たちを手本にさらなる成長をめざす。通訳なしで奮闘するペク選手は「特長のクロスやオーバーラップをしていきたい」と言い、キャンプ後半での猛アピールを誓った。

Q、キャンプもこれで折り返しです。
A、初めてJ1リーグのチームに来てプレーをしてみて、みんなのテンポ、スピードが速く感じました。ですが、慣れてきたので、大丈夫だと思います。

Q、18日には名桜大学との練習試合にも出場しました。自分のプレーはどのくらい出せたと思いますか。
A、30分の試合出場だったので、半分ぐらいかなと思います。まだまだあまり出せたとは言えないかもしれないです。


Q、日本のサッカーのテンポはKリーグとも違うと思いますが、慣れてきましたか。
A、はい、慣れてきました。Kリーグよりもテンポが速く、テクニックもKリーグより高い選手が多いと思います。

Q、ボールを保持するにはサイドバックが重要になると思います。やりがいは感じますか。
A、やっぱり難しいです。でも、それをクリアしていくことができれば、選手としても成長できると思っています。

Q、ここから残りのキャンプでどんなことをアピールしていきたいですか。
A、僕の特長であるクロスでアシストもしていきたいですし、オーバーラップも積極的にしてもっと攻撃的にアピールしたいです。

Q、練習試合も入ってくると思いますが、課題としていることはありますか。
A、アシストは絶対にしたいです。守備でもミスはなくしていきたいし、攻撃もミスなくしでうまくプレーしたいです。


Q、たくさんの先輩とも絡んでいますが、お世話になっている先輩はいますか。
A、(側にいた寺山翼選手に視線を向けて)ここにいます(笑)。本当にみんな良くしてくれるし、みんな良い先輩たちです。

Q、長友佑都選手のように4大会連続ワールドカップに出場した選手と一緒にトレーニングできることは大きな学びにもなりますね。
A、僕は長友佑都さんにたくさんサッカーを習いたいです。佑都さんからメンタルも含めすべてを学んでいきたいと思っています。

Q、キャンプも残り半分となりますが、頑張ってください。
A、はい。ありがとうございます。




Text by 馬場康平(フリーライター