沖縄キャンプレポート DAY9

INTERVIEW2025.1.20

沖縄キャンプレポート DAY9

1/20トレーニング


沖縄・国頭キャンプ9日目は、二部練習を行った。午前は身体をほぐすためにリラックスゲームが採り入れられ、選手たちの笑顔も目立った。午後はパス&コントロールや、ゴール前の崩しを意識したミニゲームなどで汗を流した。


パス&コントロールではこれまでよりパスを通す距離を縮め、ミスが起こると途端に渋滞が起きてしまう。松橋力蔵監督は「正確にやることが一番速い」と言い、より正確な技術と判断を要求。徐々にミスも減り、テンポ良くボールがつながる場面も多かった。


また、この日から長友佑都選手がチームの全体練習に合流。ここまで別メニューが続き、ウズウズしていたのだろう。日本が世界に誇る“お祭り男”の復帰で、ピッチには大声が響き渡っていた。明日からは森重真人選手も合流予定で、元気なベテランたちがここからキャンプを盛り上げていく。


FOCUS ON


オフィシャルカメラマンが選ぶキャンプ写真企画「FOCUS ON」。沖縄・国頭キャンプ9日目はキャンプ恒例の集合写真撮影時のワンカットをセレクトした。撮影時、練習グランドの脇にある小高い丘の頂から光りが差し込み、選手、スタッフを照らした。松橋力蔵監督を迎え、また新たなシーズンが始まる。4シーズン無冠のチームがどう生まれ変わるのか。キャンプも明日で折り返し。ゴール前の崩しにも着手し始めるなど、充実のキャンプはまだまだ続く。


CAMP VOICE vol.8 エンリケ トレヴィザン選手


今シーズンも沖縄・国頭キャンプで恒例となったエンリケ トレヴィザン選手の誕生日パーティーが開かれ、祝福ムードに包まれた。昨シーズン限りでディエゴ オリヴェイラ選手が現役を引退。在籍4シーズン目となり、ブラジル籍選手の新たなリーダーとして「チームを引っ張っていきたい」という。そんな“エンリケのアニキ”に「今年もおめでとう」と伝え、意気込みを聞いた。

Q、お誕生日おめでとうございます。
A、ありがとうございます。また年を重ね、新たなシーズンが始まります。東京に所属できて、沖縄キャンプで誕生日を迎えられたことをとても嬉しく思います。

Q、毎年、恒例になってきましたね。
A、もうかれこれ15年ぐらい家族と誕生日を祝ったことはないかもしれません。サッカーをやっている以上は仕方のないことですけどね。ですが、今シーズンもそうですけど、仲間と誕生日を迎えられることは非常に嬉しいです。


Q、どのようなシーズンにしたいですか。
A、もちろん良いシーズン、良い1年にしたいと思っています。チームにいつでも貢献したいですし、全ての試合に出場したいと考えています。私たちの目標を必ず達成できるようにしたいですね。

Q、新たな監督を迎え、新たなサッカーにも取り組んでいます。
A、まだ始動して間もないので、私たちもそれほど分かっているわけではありませんが、非常に良いサッカーだと思っています。監督も私たちのために、チームのために新たな戦術を持ち込んでくれています。それが非常にプラスに働くと私は信じています。新しいシーズンに向けて私も含めてみんなそれぞれがやる気に満ち溢れている。そのなかで、色々なことを学んでいき、より良いチームにしていきたいと思っています。

Q、トレーニングでは頭をフル回転させるようなメニューが増えましたね。
A、そうですね。今言ったようにシンキングスピードも求められています。速く考えて頭を使わなければいけないので、私も含めた全選手が考えるスピードが速くなってプレーが向上することを期待されていると思います。


Q、ディエゴ オリヴェイラ選手が引退して今シーズンからブラジル籍選手を引っ張る立場になります。
A、そうですね。ディエゴ選手が引退してチームを離れ、私が一番年上ですし、今シーズンで東京に在籍して4シーズン目になります。ブラジル籍選手のなかでは私が一番古株になりますし、一番チームのことを知っています。今シーズン新しく加入した選手もいますし、私の方がほんの少しだけ経験があるので、それを伝えていきたいと思います。私たちブラジル籍選手と日本人選手がまとまってチームに貢献したいですね。私が加入1年目の時はみんなが助けてくれたので、今度は私がサポートをする番だと思っています。

Q、“エンリケのアニキ”に期待しています。
A、(笑)。そうですね。私にできる限りのことをして、ディエゴ選手みたいに引っ張っていけるように頑張ります。



Text by 馬場康平(フリーライター