1/26トレーニング
沖縄・糸満キャンプ2日目は、宿舎でリカバリートレーニングが行われた。選手たちはストレッチや宿舎のプールで身体をほぐし、ケアに時間を割いた。
すでに、東京を離れて約2週間が経過。二次キャンプからはより試合を意識したトレーニングの比重も大きくなり、疲労の色が濃くなってきた。選手もここで張り詰めていた空気を深呼吸して吐き出し、翌日のオフでリフレッシュする。
オフ明けからは、より細部を詰めることになる。ここからは開幕スタメンを巡る争いが熾烈を極めるはずだ。戦力の最大値を引き出すことが今シーズンの目標の一つとなっているだけに、開幕戦のメンバーに入ったからといって決して安泰ではない。この競争を1シーズン継続させる。そうした松橋力蔵監督の意図が、今キャンプの端々からは伝わってくる。
FOCUS ON
オフィシャルカメラマンが選ぶキャンプ写真企画「FOCUS ON」。沖縄・糸満キャンプ2日目はプールトレーニング後、ジャグジーに入りながら韓国語で会話をするペク インファン選手と西堂久俊選手を捉えた、この一枚をセレクトした。ペク選手も今キャンプですっかり選手と打ち解けてきた。韓国語が少ししゃべれるという西堂選手が、うまくその橋渡し役となっているのだろう。この日も、間に入って細かいニュアンスを伝えながらプライベートトークに花を咲かせていた。
CAMP VOICE vol.13 マルセロ ヒアン選手
期待の新ストライカー候補のポテンシャルは無限大だ。今シーズン、サガン鳥栖から期限付き移籍で加入したマルセロ ヒアン選手の潜在能力は、驚きに満ちあふれている。圧倒的なスピードでディフェンダーを振り切り、力強くボールをキープする。さらに、無理な体勢からでもネットを揺らしてしまうため、チームメイトも思わず目を丸くしてしまう。そんな場面を今キャンプ中に何度も見てきた。底が知れないヒアン選手に話を聞いた。
Q、二次キャンプでは実戦形式のトレーニングが増え、ヒアン選手のスピードやパワーを生かした良いプレーも見られるようになってきました。
A、チーム全体としても、ここまでのキャンプで積み重ねてきたので、だんだんと仕上がってきたように感じます。試合形式ではボールを握る時間帯もあって、そのなかで色々な挑戦もできています。それぞれみんながボールを保持しながらフィジカルの強さを活かすような場面も出てきています。非常に良い形は増えてきましたが、体力面で疲れも出てきています。
Q、ヒアン選手が背後に抜け出すタイミングで、ボールがよく出てくるようになりました。
A、良い練習を積み重ねることができていますし、相手ディフェンダーの背後への抜け出しは私の得意なプレースタイルの一つでもあるので、そこは色々な選手と話をしてチーム全体にも浸透できています。もちろん自分の得意なプレーを表現できていることは良いことで、それがチームにとってもプラスになると思っています。
Q、新たなチャレンジも始まりました。
A、ここまであまりやっていなかったことにも取り組み始めました。そこに対する良い収穫もありますし、成熟度を高めればもっと良いところも出てくると思います。私たちは様々なオプションも含め、どんなことにも対応できる選手が揃っていると思います。
Text by 馬場康平(フリーライター)