沖縄キャンプレポート DAY20

INTERVIEW2025.1.31

沖縄キャンプレポート DAY20

1/31トレーニング

沖縄・糸満キャンプ7日目は糸満西崎陸上競技場でフリーパスからゴールを決め切る練習や、セットプレーの確認などを行った。この日は、ここまでの疲労を考慮し、様々な種類のボールを使ったアップの時間も設けられた。


キャンプ序盤、松橋力蔵監督に「練習が面白いです」と伝えると、「見慣れていないだけですよ。逆に、面白くなくなったら言ってください」と笑っていた。

今キャンプを通じて同じ練習メニューはほとんどなく、それぞれのセッションで異なる目的意識を植え付けてきた。そのため実際の試合状況や、場面において考える力と判断力が養われたはずだ。


同時に、毎日の練習が独立しているようで、つながっていく感覚もあった。監督が伝えたメッセージを受け取った選手たちの日々のリアクションや変化が手に取るように分かった。こうしたことが、開幕後にどうつながっていくかはここからだ。


このキャンプを通じて、「成長したい」「自分を変えたい」と思える集団になってきた。だが、松橋監督は「日々、これでOKとは極力思わないようにしている。ここからさらに良くなるためにどうするかを考えています」と言う。「まだまだ」「もっともっと」と、青赤軍団はその歩みを止めるつもりはない。


FOCUS ON


オフィシャルカメラマンがセレクトするキャンプ写真企画「FOCUS ON」。沖縄・糸満キャンプ7日目は、森重真人選手、長友佑都選手、東慶悟選手、仲川輝人選手の4ショットを選んだ。三十路街道を歩む彼らだが、まだまだエネルギッシュでフレッシュだ。もぎたての野心を燃やし、日々サッカーと向き合い続けている。それぞれが信じた道を突き進む求道者然としていても、めざすは東京のリーグ初制覇。知らざあ言って聞かせるつもりが、言わずと知れた4人が今シーズンも青赤をけん引する。


CAMP VOICE vol.17 森重真人選手


今シーズンでプロ選手としてのキャリア20周年を迎える。J1リーグ通算500試合出場まで残り10試合となった森重真人選手は昨シーズンから継続する“続・ギラギラ”で“メラメラ”をシーズンの個人目標として掲げた。2025シーズンは内に秘めることなく、むき出しの炎を周りへと広げていくという。青赤の歌唄いたちと約束した、J1リーグ初優勝に臨む背番号3に、今の素直な想いを聞いた。

Q、今キャンプは途中からの合流になりましたが、ここまでの仕上がりはどうですか。
A、まだ導入の部分なので、ここから色々なことでトライ&エラーを繰り返してチームは成長していくと思います。問題が起きた時に、松橋力蔵監督がめざすサッカーを考え、作り上げることができれば面白いサッカーができる、面白いチームになると思います。これからが大事で、今の評価がすべてではないです。正直、まだ分かっていることは少ないので、ここからどうしていくかが大事になってくると思います。


Q、松橋監督はキャンプを通して、心の持ち方やサッカーに取り組む姿勢について頻繁に伝えていました。
A、松橋監督はサッカーの内容のことだけではなく、サッカーに取り組む姿勢や、サッカー人である以前に人としてどうすべきか、という部分もミーティングなどで触れていました。チームスポーツである以上、大切なところだと思います。サッカーのことだけをやっていれば良いわけではなく、そうしたところもピッチとつながっていると思いましたし、チームとしてみんなで今シーズンを戦い抜くという気概が松橋監督からも伝わってきました。細かいニュアンスも含めて伝えてくれているので、僕たちも受け取りやすいです。

Q、明るい雰囲気だけでなく、お互いに厳しく求め合うような場面もありました。
A、必要なことをどんどんやるべきです。そこはみんな遠慮していてもいけないし、気を遣い合っても仕方がありません。上のレベルに合わせて要求していかないといけないですし、目線を落として下に合わせて小さくまとまる集団では良くないと思います。今シーズンはそうしたことも意識してやっていきたいです。


Q、昨シーズンは一人の男としてギラギラしたいと話していました。今シーズンはどのような目標を掲げますか。
A、ギラギラするしかないでしょ。自分たちが一番ギラギラしてなければいけないし、そうしたことがチームに良い影響を与えると思っています。ベテランだからといってうまくやろうなんて思わないですし、まずは一人の選手としてこのチームに何をもたらすことができるのかを追求していきたいです。集団としてチームが力を出せれば、きっと強くなります。まずはそれぞれが一人の選手として突き抜けていくことも考えないといけないと思います。

Q、プロ20周年でこれまで達成できていないJ1リーグ制覇ができれば、最高のシーズンになりますね。
A、「もう残り少ないから」毎年そう思いながら取り組んでいますが、もっとサッカーに全振りしていきたいです。それでも結果が出ないということは、まだまだ足りないということだと思っています。もっと振り切るしかない。一昨シーズンよりも昨シーズンだったし、昨シーズンよりも今シーズンと、まだまだできることが残されていると思うので、それを自分だけではなくチーム全体にも求めていきたいです。そうすれば魂、その炎は絶対に広がっていくと信じています。







Text by 馬場康平(フリーライター