2月18日に戦った今シーズンのJリーグ開幕戦、川崎フロンターレとの一戦は、0-1という惜敗だった。ただし、今シーズンから就任したアルベル プッチ オルトネダ監督のもとで取り組んでいるボールを保持して試合を支配するサッカーの一遍を見せ、またポゼッション率やシュート数という数字の面でも川崎を上回り、東京の変革を確かに感じさせる痕跡をピッチに残した。
ところが、開幕戦を戦い終えた直後に困難が待ち受けていた。多くの選手とスタッフが新型コロナウイルス感染症で陽性判定を受け、20日から26日までチームとしての活動を停止することになった。
その間、23日と26日に予定されていたホームゲームが延期となり、明日3月2日に戦うYBCルヴァンカップが今シーズン2戦目となる。27日に活動を再開してから準備期間はわずかに3日間。いまだ療養期間中の選手やスタッフもおり、全員が揃っているわけではない。それでも、現時点の戦力で勝つための準備をチームは進めてきた。
アルベル監督の前日のコメントにもあるように、明日のアビスパ福岡戦は、選手たちのコンディション調整も目的のひとつではある。しかし、「もちろん勝負にこだわる姿勢は譲らない」と指揮官が言う通り、東京はあくまで勝負にこだわってピッチに立つ。
誰がメンバーに入っているのか、どんな戦い方をするのか。ファン・サポーターの皆さんは、心配ごとが多いかもしれない。ただ、アルベル監督の考えは状況がどうあれブレない。 「自分たちのプレースタイルを確立して成長していくことにフォーカスしていくことは変わりません」。
福岡の地でも、アルベルトーキョーのやり方を貫く。東京の流儀を見せ、12日に迎えるホームでの初陣につなげる手土産を持ち帰りたい。
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