[アルベル監督インタビュー]
Q、国立競技場での試合ですがいかがですか。
A、まずは明日雨が降らないように多くの方々にてるてる坊主をつくっていただきたいです。我々のためというよりは、屋根がほとんどついていると聞いていますが、試合に来ていただく方々のために、やはり雨は誰もが避けることができればと思います。そしてより多くの方にスタジアムにお越しいただければと思います。エンターテインメント性の高い企画を多く用意していると聞いているので満喫していただければと思います。全員で素晴らしいスタジアムでの試合を満喫したいと思っています。
Q、(天候によっては)4万人以上入る可能性があります。
A、ぜひともそれだけの人に来ていただければと思います。より多くの方にお越しいただき良い試合をすれば、東京の中心地で東京の魅力が多くの方にさらに伝わると思います。
Q、ガンバ大阪の印象はいかがですか。
A、監督交代の後、今シーズンのガンバ大阪はよりコンビネーションを重要視する方向に舵をきっている様に感じます。我々と同じように新しい監督とともにシーズンを始めたチームは今成長段階と言えると思います。そして、プレースタイルを変えるとなるとなおさらです。今シーズンのスタートから徐々にいい方向に成長していることが見受けられます。そういう意味でも今回の試合は魅力的な試合になるかと思います。両チームとも武器や特徴を明確にだしてくるような戦いになるでしょう。サッカーはゴールの数を競うスポーツですので得点が入るか入らないかで試合展開は大きく変わる可能性がでてきます。ここ最近シュートがバーやポストに当たっているので、ポストが数センチ動いて、ボールがゴールに入ってくれることを願っています。
Q、アルベル監督が特に期待している選手はだれですか。
A、背番号12番の選手です。ファン・サポーターの方々です。
Q、梶浦選手はいかがですか。
A、先日の試合で膝を痛めてしまったため2週間ほどは戦線を離脱してしまいます。良いプレーをしていたのですごく残念です。若いのですぐに回復して復帰してくれると思います。森重選手に関しては精密検査をして試合に間に合うか考えなければなりません。一方で怪我から回復しているレアンドロ選手や(バングーナガンデ)佳史扶選手はチームにとって良いニュースだと思います。
Q、佳史扶選手を評価していると思いますが、どんなところが良いのでしょうか。
A、まずは若いというポイントです。そしてテクニックのレベルに良い意味で驚かされました。攻撃参加も魅力的なものを持っています。守備のところはもう少し彼のパフォーマンスを見たいと思いますし改善点はあると予想しています。とても若く、伸びしろが期待できるので彼のプレーは注目してチェックしたいと思います。ただ、長い期間戦線離脱していたので、徐々に試合勘を取り戻すことになるでしょう。
Q、森重選手が不在になった場合はどうしますか。
A、エンリケがいるので大丈夫です。
Q、東京は国立競技場での試合で勝率が良いですが、アルベル監督は数字やデータは気にされますか。
A、過去の数字はあまり重要視しません。ですが、注目には値すると思います。勝つ傾向があるのであれば続いてほしいです。
Q、ゲン担ぎなどはありますか。
A、たくさん仕事をすることによって幸運を呼び起こそうと思っています。しっかりと仕事をすればより幸運に恵まれるという流れがあるのではないでしょうか。
[選手インタビュー]
<長友佑都選手>
Q、8年ぶりにJリーグが国立に戻ってきますが、思い出はありますか。
A、思い出しかないです(笑)。全国高校サッカー選手権で東福岡高校と帝京高校の雪の決勝戦を見て東福岡に憧れて、そこから夢を抱いて東福岡に行きました。自分たちの代は高校3年生のときに初戦で市立船橋高校に負けてしまい国立競技場までいけず悔しい思いと心の傷が残っていました。国立競技場の舞台に立てたのが反町監督時代のU-23日本代表でのマレーシア戦で、当時まだ明治大学に所属していたのですが、初めて招集されて代表を背負って戦いました。その試合でゴールを決め、僕が長い間、3年から4年間持っていた傷が癒えた瞬間でした。そのぐらいストーリーがあり、初めて国立競技場のピッチに足を踏み入れた時は、震える状況でした。国を背負う上でプレッシャーがあり、そういう部分での緊張感もありましたが、ここに立てた喜びと震えるような感覚があったと今でも思い出します。
Q、初タイトルを取ったのも国立競技場ですよね。
A、そうですね。そこから国立競技場のイメージは良いですね。U-23日本代表のデビュー戦で得点をとり、A代表でもベルギー戦で得点をとりました。ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)で優勝をして、非常に良いイメージがあります。
Q、国立競技場といえば平山相太選手が国立男のイメージですが、新国立競技場は長友選手が新国立男になりますかね。
A、新国立男をめざして。まずはチームが勝つために全てを出しきりたいです。得点やアシストができれば最高ですね。
Q、4万人以上の観客が入る可能性がありますが、お祭り男として騒ぐのではないですか。
A、すごく騒ぎますね。注目されればされるほど心の底から湧き出てくるエネルギーがありますし、4万人を超えれば嬉しいです。コロナ禍では代表戦でもなかったことですし、本当にさみしくてつらい経験を2年以上してきたなかで、国立競技場に帰ってきて、4万人以上のファン・サポーターの前でプレーを披露できれば、サッカー選手として嬉しいことです。
Q、新国立競技場を映像では見たことがあると思いますが、一歩足を踏み入れてプレーできるワクワク感や自分に新しいパワーをくれるのではないかと期待が高ぶる気持ちはいかがですか。
A、あの土地から出てくるパワーといいますか、エネルギーが少し違います。国立競技場に関しては踏んだ瞬間にエネルギーが足元からすごく伝わってくるんですよね。
Q、縁起が良いという事でこれまで日本代表のベルギー戦で得点を決め、今度のブラジル戦も新国立競技場ですが、試合をするにあったて気持ちの面はいかがですか。
A、まずはサイドバックとして、しっかり守備をしたいです。失点をゼロにおさえたいですし、ブラジル戦もですが、明日の試合でも目の前の相手に負けない、対人などは自分が見せなければいけない部分だと思います。そういうところで見せられないとワールドカップにもつながらないと思いますし、僕よりも上手い選手はいくらでもJリーグにはいます。ただ守備の面や対人の部分では負けたくないと思っているので、まずは足元を見てしっかり自分のプレーを出していきたいです。
<松木玖生選手>
Q、リーグ戦では8試合に出場しています。プロ1年目のここまでの手応えはいかがでしょうか。
A、試合を重ねるごとにJ1リーグのサッカーに慣れてきて、自分のやりたいプレーができてきたことはポジティブに捉えています。ただ、まだまだ自分自身で納得できていない部分もありますし、海外では自分より若い選手が活躍しています。個人的には満足よりも危機感のほうが大きいので、今は東京の先輩方に学びながら、より成長できるようにシーズンを過ごしていきたいと思っています。
Q、チームの先輩から、どのようなことを吸収しようと意識していますか。
A、全員から学ぶ気持ちを持っていますが、トレーニングでは特に同じポジションの髙萩洋次郎選手、東慶悟選手のポジショニングをよく見ています。また、安部柊斗選手とは私生活でも仲良くしてもらっていて、お互いのプレーも理解できているので、今後はさらに連係を深めていきたいと思います。
Q、今節は国立競技場での一戦です。松木選手にとっては今年1月、全国高校サッカー選手権大会で優勝した場所ですが、特別に意識することはありますか。
A、全くないです。リーグ戦の1試合であることは変わりませんし、どの試合でも勝つために戦う気持ちは変わりません。自分たちはリーグ戦で3試合連続で引き分けという状況なので、ここでしっかり勝って、勝点3を加えることが最も重要だと思っています。
Q、ファン・サポーターに向けて、この試合への意気込みをお願いします。
A、スタジアムに来てくれるファン・サポーターのみなさんと一緒に、勝利を分かち合いたいです。ここまで良いトレーニングができていますし、良いメンタリティで試合に臨めているので、勝利という結果に繋げられるように頑張ります。個人的にもゴールに直結するようなプレー、ゴールやアシストという目に見える結果を求めているので、そこはぜひ期待してほしいと思います。