【コメント】
みなさんこんにちは。FC東京の長友佑都です。
今回ワールドカップの日本代表メンバーに選ばれました。
選ばれてから、4年前のワールドカップでのプレーがすごくよみがえって、この4年間苦しいこと、楽しいことだけでなく、つらいこともたくさんありましたが、絶対にあの悔しさをこのカタール大会で晴らすんだという気持ちでここまできました。
まだ選ばれたばかりなのでスタートラインです。やっとスタートラインに立てたという気持ちでいます。この大会では日本代表の躍進に自分自身がしっかりと貢献できるように、自分自身も躍動してチームの結果に貢献できるように頑張りたいと思います。ぜひみなさん応援をよろしくお願いいたします。
【質疑応答】
Q、3大会の経験を踏まえて長友選手はどんな経験を活かしていきたいと思っていますか。目標達成のために強豪国相手に注意する点はどこですか。
A、そうですね。まずは3大会ワールドカップを経験してきて、もちろん良い思い出のワールドカップもありますが、自分は悔しい想いをしたワールドカップの方が多いかなと思っています。なので、その悔しさというのは何度も言っていますが、ワールドカップの舞台でしか晴らせないと思っているので、ロシア大会もそうですが、非常に悔しい想いをして心に傷をつけたまま、抱えたまま、ここまで来ているので、絶対にそれを癒すために最高の結果を残したいなと思います。
チームスポーツなので、チームが一丸となることが大事になります。もちろん試合に出ている選手だけでなく、出ない選手も含めて心が1つになるようなチームにならないと結果は出ないと思うので、3大会の経験を活かして、自分はそのみんなの精神的支柱でもあり、パワースポット的な存在で勇気づけてエネルギーを届け、自分もそこに入っていければと思います。
Q、この4年間、本当に苦しい時があったと思いますが、長友選手はどんな時が1番苦しくて、どういう風に乗り越えてここまできましたか。
A、苦しいこと…そうですね…やはりみなさんの素晴らしい批判が一番苦しかったんじゃないかと思います。苦しくもあり、エネルギーにもなったので、批判はガソリンと自分は言い続けてきましたけれど、本当にその通りです。逆に言えば、その批判や、みなさんの書いてくださる記事が、僕を奮い立たせてくれて、僕の魂に火をつけてくれたと思います。また、その苦しいことを乗り越えるにつれて、自分自身が精神的に強くなったと思います。自分はこのままいけばメンタルモンスターになるんじゃないかというぐらい、みなさんに鍛えていただいたので、その強さというものを、自分だけでなくチームにも還元して、チームの躍進に貢献できるように頑張りたいと思います。
Q、大迫選手と原口選手が落選しましたが、今回そのような選手がいないなかで、長友選手がチームを引っ張ったり、世界基準の経験のようなものを伝えていく役割もあると思いますが、いかがですか。
A、本当に2人の落選というのは、びっくりしましたし、苦しいことも一緒に乗り越えてきて戦ってきた仲間なので、非常に悲しい想いでもあり、残念に思います。ただ、2人の想いも、というのは言い過ぎかもしれないですが、一緒に戦ってきた仲間の心も一緒にカタールまで持っていけるように、一緒に戦えるように、自分自身頑張りたいと思います。
Q、振り返ってみますと、FC東京で初めてワールドカップに出場されて、そこからインテルミラノとガラタサライでも出場して、またもう一回FC東京の選手として出場します。これだけチームが変わったのもなかなか珍しいのと、フィールドプレーヤーとしては初めての4大会連続のメンバー選出となりますが、この歴史的な記録に関して聞かせてください。
A、過去の評価、自分の評価は常に高くはないので、満足したことは1回もないです。だからこそ、夢や目標を持って、頑張れていると思います。また、1回目のワールドカップでは、FC東京、僕の大好きなクラブを背負って南アフリカ大会のワールドカップを戦って、そして海外に11年出ましたが、またこの大好きなクラブに戻ってきて、FC東京の名を背負ってワールドカップという世界大会に出られるというのは非常に誇りに感じています。とにかく、あいつは誰だと、あの36歳は化け物みたいに走るな、どこのチームの選手だ、とそこでFC東京の名が世界に広まるように、それが僕の1つの恩返しだと思っているので、そのぐらいの活躍をしたいなと思います。
Q、前回大会について、あの悔しい想いがよみがえってきたとありましたが、ベルギー戦のラストのプレーだと思います。どうやってその時の悔しい想いをつないできましたか。
A、悔しさしかなかったので、ずっとつながっていますよね。もちろん夢にも出てきたことがありますし、ふとしたときにあの光景というのは、あの14秒ですか、常に自分の脳裏に思い浮かぶ状態で、苦しい想いをしてきました。ただ、だからこそ、毎日の厳しいトレーニングも頑張れましたし、自分のパフォーマンスが出ないなかで、たくさんの批判があるなかでも絶対にあそこにたどり着いて、必ず見返すんだという強い気持ちでやってきました。すべては悔しい思い出ですが、原動力になり、今につながっていると思います。
Q、出場すれば、ワールドカップで12試合目の出場というのは、日本代表では単独1位という前人未到の記録となりますが、どのように思いますか。
A、どうですかね。正直、そこまでこだわってはいないです。自分が出場した数字よりもどれだけ日本代表のチームに貢献できるかだと思うので、それは今4大会の4の数字もそうですが、出るだけで満足はしていません。ワールドカップで試合に出て、日本代表で活躍することが僕のすべてなので、その数字というのはそこまでこだわっていないです。
Q、36歳という年齢で迎えるワールドカップですが、その思いを聞かせてください。
A、4年前もけっこうおっさんだという風に言われ続けてきましたが、そこから4年経って36歳でも、まだ長友はここにいるということを示せたということで、これまで日々の自分がやってきたこと、努力は間違っていなかったんだなと自分自身確信を持っています。またたくさんの支えがあってここまでこれたので、そこに感謝をして、僕が活躍することで、とにかくサポートしてくださった方々にスポットライトが当てられると思うので、活躍できるように頑張ります。
Q、出身地の愛媛県から鎌田選手も選出されました。ふるさと愛媛への想いを一言お願いします。
A、僕は15歳まで愛媛で育ってきて、西条祭りもすごく大好きで、今でも動画で西条祭りを見たり、子どもも西条祭りの歌を歌えたり、それぐらい強い想いを持っています。たくさんの方々が愛媛で応援してくださっていると聞いているので、とにかく愛媛の魂と西城祭りのこの勢いと、僕がお祭り男になったのも西城祭りだと思っているので、とにかく恩返しできるように頑張ります。