2/15 バングーナガンデ佳史扶選手インタビュー

INTERVIEW2023.2.15

2/15 バングーナガンデ佳史扶選手インタビュー

Q、開幕まであと数日に迫りました。
A、感覚的にはあっという間でした。キャンプが始まってから一瞬でここまで来た感覚で、シーズンが始まってみないと実感はないと思いますが、今は緊張などもないですし、やってやろうという気持ちが強いです。

Q、昨シーズン、ある程度試合に出場して様々な経験をしたことが大きいですか。
A、そうですね。昨シーズン、コンスタントに試合に出場して色々な経験をできたことが大きいと思います。

Q、経験して分かったことが多い分、プレーのイメージもしやすいですか。
A、昨シーズンの浦和戦にも出場させてもらいましたし、ある程度イメージはできています。

Q、どの選手に話を聞いても、かなり手ごたえがあると言っています。主に攻撃の部分を重点的に取り組んできたと聞きますが、ディフェンスの選手から見て今の手ごたえはいかがですか。
A、後ろから見ていたり、実際に自分も攻撃に参加をしていて、昨シーズンと比べてより攻撃を有利に進められている、自分たちが常に主導権を握れていることが多いと感じます。相手の動きに合わせるのではなく、自分たちがめざすプレーができている良い感覚があります。

Q、ある程度チームに戦術が浸透してきて自信もついてきたということでしょうか。
A、そうですね。チームとして共通認識を持てていますし、昨シーズンから積み上げてきたことが「やれるんだ」という自信として形になりかけていると思います。自分もプレーしていて、個人としてもチームとしても成長を感じています。

Q、攻撃の時に昨シーズンよりも立ち位置が高くなっていますよね。
A、昨シーズンはサイドからの攻撃の起点になることがあまりなかったので、そうなることで得点も増やしていけるという話が監督からあり、そこをキャンプからずっと意識してプレーしていました。また、形に少しずつなってきていると思います。僕自身攻撃が得意なので、守備をすることは当たり前として、昨シーズンより攻撃に参加できているので、そこはすごく楽しいと感じています。

Q、とはいえ失点が増えてはいけないと思います。ディフェンスラインだからこそバランスを考えてプレーすることが必要ですよね。
A、失点が0というのは当たり前ですが、守備を意識しすぎて引くのではなく、攻撃的に自分たちが主導権を握りながらサッカーができれば失点もなくなると思います。失点を減らすためには、守備の質を上げることももちろんですが、攻撃のクオリティやボールを保持する質を上げていくことが必要だと思います。

Q、どの選手からもリーグ優勝という言葉を聞きますが、今シーズンへの思いはいかがですか。
A、リーグ優勝を狙っていないわけではないのですが、本当に目の前の一戦一戦が決勝だと思って戦うことが重要ですし、監督からもそう言われています。自分もキャンプからその意識でプレーしているので、目の前の1対1や、そういう局面の勝負でで一人ひとりが勝つことができれば、自ずと大きな結果が得られると思います。まずは開幕戦を勝ち切って、良いスタートを切ることしか考えていません。

Q、ここまで1番充実していて、良い意味で落ち着いていますか。
A、落ち着きはあまりないです。焦りが少しあるぐらいなのですが、ポジティブな悩みの方が多いですし、昨シーズンに復帰してから今まで試合に絡めているので、そういう意味では1番充実していると思います。

Q、悩んだ時はとことん悩んでいる姿を見てきたので、ポジティブな悩みというのが、すごく良い言葉だと思いました。
A、ポジティブな悩みといいますか、ポジティブな捉え方ができるようになりました。周りに長友佑都選手みたいなメンタルが強い選手がいるだけで、僕自身の考え方がポジティブになっています。今までは悪いことに目を向けすぎて、どんどんネガティブになってしまっていたのですが、今はすごくポジティブマインドになっていると感じています。

Q、相談するというよりは、同じ空間にいて練習していれば自然と引っ張られているという感覚でしょうか。
A、自然と引っ張られていく感じがありますし、本当に凄い人だと感じています。

Q、開幕戦は、久しぶりに100パーセント収容かつ全席での声出しが解禁になりましたが、いかがですか。
A、コロナ禍になる直前、プロ1年目の時にアウェイでの清水戦でベンチ入りをして雰囲気を感じました。ですが、その試合には出場していないですし、お客さんがスタジアム全体に入った状態で戦う試合は人生で初めてなので、試合に出ることができたらどうなるのか楽しみです。味の素スタジアムでの開幕戦はベンチにも入ったことがないので楽しみです。

Q、始動から主力に入ることが多い状態で迎える開幕はやはり違いますか。
A、今までのキャンプは、怪我であったり、ルヴァンカップの決勝があったりとイレギュラーなキャンプが多く、しっかり最初からスタメン争いに絡んでいることは初めてです。そういう意味でもキャンプが一瞬に感じたのだと思います。今までと比べて開幕戦への思いは強いと感じています。

Q、中盤の選手と絡みながら繋いで崩しながら前に出ていくプレーが増えてきたように感じます。
A、どちらかというと前でプレーすることが多くなってきていますし、キャンプや練習でもトライアンドエラーを繰り返してやってきました。まだ完ぺきではないですが、少しずつ感覚的に掴めてきています。

Q、森重選手との関係はいかがでしょうか。
A、見ていただけたら分かると思いますが、すごく偉大な選手です。ハッキリ動き出せば見てくれていますし、森重選手に合わせてプレーしようというよりも、自分が動き出せば見てくれています。僕たちが色々な選択肢を作れば1番良い選択をしてくれるので、信じて走ることを意識しています。

Q、色々なことを吸収して成長していると思います。
A、トップチームに上がって今までは、長谷川元監督のサッカーで攻撃にサイドバックが積極的に攻撃参加をしたり、守ったりをする繰り返しでしたが、アルベル監督になってから180度変わって、僕がこれまでやってこなかったサッカーをしています。サイドバックが考えて中に入ったり、サイドに張ったり、ボランチと入れ替わったりしますが、考えてプレーすることが今までそこまでなかったので、最初は苦手意識があったのですが、逆に言えば、このサッカーを吸収できれば、自分の可能性をより大きくすることができると思っています。昨シーズンから本当に少しずつですが、アルベル監督と出会う前の自分と比べて、プレーの幅は広がってきたと思います。

Q、東慶悟選手にインタビューした際に、各選手の特徴を聞いたのですが、その際に、優しい性格だけどピッチに入ると性格が変わるぐらいになれば世界一のサイドバックになるかもしれないと言っていました。
A、ピッチの中でそんなに優しさがあるとは感じていませんが、もっとガツガツ行けたら良いなと自分でも思いますし、みんなからも言われるので、そこは今年一皮むけられるように意識していきたいです。

Q、今シーズンの目標はなんですか。
A、明確にあるのですが、自分のなかで留めておきます。