7/13 新潟戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW<br />
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INTERVIEW2024.7.12

7/13 新潟戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW
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<前節・柏レイソル戦のレビュー>

リーグ戦4試合連続のスタメン出場。試合を重ねるごとに安定感を高めてきた若きセンターバックが、1点を追いかける試合終盤にプロ初ゴールを決めるという大仕事をやってのける。

アウェイで行われた2024明治安田J1リーグ第22節の柏レイソル戦。開始早々、安斎颯馬選手の右クロスからディエゴ オリヴェイラ選手が豪快にヘディングを叩きつけて東京が先制点を奪う。その後も青赤が積極的に攻め出る形が続いたが、ミスも重なって前半のうちに逆転を許してしまう展開に。

後半も1点を追いかけて果敢な攻撃を見せていく東京だが、ゴールを決められずに時間だけが過ぎていく。そして後半41分、ついに待望の同点弾が生まれる。

左サイドで得たフリーキックのチャンス。途中出場していた徳元悠平選手が得意の左足で鋭いボールを送ると、「トクくんが良いボールを上げてくれた。自分の感覚としては練習どおり」という岡哲平選手がヘディングで強烈に叩きつけ、ついにゴールネットを揺らすことに成功する。

「ゴール前で色々な駆け引きはありましたけど、結局は練習あるのみだなと思いました。いつも試合前日に居残りでコーチングスタッフとヘディングで合わせる練習をしていたので、その積み重ねが出せたのかなと」

ようやく決めたプロ初ゴール。得点後も勝ち越しを狙って自分のポジションに素早く戻りながら、「チームを勝たせたい」という気持ちで、両手で大きくゴール裏のファン・サポーターを盛り上げるパフォーマンスを見せた。

しかし、リスク承知で勝点3を狙いにいったチームは、後半アディショナルタイムにゴール前の混戦から勝ち越し点を献上。見えかけていた勝点1をも逃し、今シーズン初めての連敗を喫する結果となってしまった。

「正直、勝てないと意味がなかったので、悔しい気持ちのほうが大きい。前がかりになってしまったことでスキを突かれてしまった。逆転できるイメージもあったんですけど、そううまくはいかなかった。とにかく自分たちのクオリティを上げていくしかない。最後の最後でチームとしての甘さが出たんじゃないかとも思うので、自分も含めて全員で厳しく練習に取り組む姿勢を持って、みんなで基準を上げていくしかない」

選手としての成長や手応えは感じている。個人的にはJ1リーグの水に慣れてきたのは大きな収穫だろう。まさに急成長中の背番号30は「勝って反省することもあれば、負けて反省することもある。しっかり修正点を整理したい。次は絶対に勝たなければいけないゲームになる」と前を向き、週末の国立競技場で行われるアルビレックス新潟戦での勝利を誓った。



<マッチプレビュー>

今シーズンのリーグ戦では初となる連敗を喫した後、続く天皇杯JFA 第104回全日本サッカー選手権大会3回戦でもジェフユナイテッド千葉に1-2で敗れた。公式戦ここ2試合は先制しながらリードを守ることができず、逆転を許す展開が続く。夏場に入り、体力を消耗する過酷な状況下だからこそ、より繊細な試合運びが求められている。

この苦境に、松木玖生は「選手だけじゃなく、監督、コーチングスタッフも含めた全員での話し合いが必要だと思う。もう1回チーム全員が気を引き締めて、同じ方向に進んでいければと思う」と語り、キャプテンとしての責任感と勝利への強い意欲を表した。

連敗阻止を懸け、今節はアルビレックス新潟を国立競技場で迎え撃つ。新潟から今シーズン加入した高宇洋選手は、古巣との対戦に向け「今は相手が古巣の新潟であること、国立競技場で試合をすること、アウェイ、ホームといったことはすべて関係ない。何が何でも勝点3を取らなければいけない使命感がある」と言う。4月に行われた新潟との前回対戦ではアウェイで相手を圧倒し、3-1で勝利を収めているだけに、その勢いを取り戻したいところだ。松木選手が強調した「チーム全員」の力で、東京が再び“国立劇場”の主役となる。



[ピーター クラモフスキー監督インタビュー]


Q、天皇杯3回戦 ジェフユナイテッド千葉戦からどのような修正が必要になりますか。
A、千葉との試合を迎えるにあたって、タフな試合になるとは予想していました。私は、常に相手のことをリスペクトしていますが、それと同時に結果を出せなかったことを非常に悔しく思っています。1-0でリードする状況から相手を突き放せるチャンスはあったと思いますが追加点を奪うことはできませんでした。あのような試合展開では、自分たちが素早く追加点を奪い、ゲームを終わらせなければいけないと、もう一度学ぶことができた試合でした。すべてのプレッシャーは私にかけてくれれば良いと思っています。選手たちはやれることをすべて出し切ってくれていますし、彼らのプレーを誇りに思います。

Q、今節対戦するアルビレックス新潟は前回対戦で3-1の勝利。良いイメージはありますか。
A、新しいゲームに向かっていく気持ちで常にいます。前の結果がどうだったかではなく、次への準備をして、良い結果を残せるようなパフォーマンスを求めています。試合では、色々な局面やチャレンジしなければいけない場面が来ます。その局面で自分たちが勝ち取れるようにしたいです。

Q、天皇杯の敗戦からメンタル的に訴えることはありますか。
A、もちろん悔しい敗戦でしたが、ここから逃げることはできません。敗北は誰にとっても嫌なことです。どうやってこの状況を乗り越えていけるかをみんなが望んでいると思います。一番大切なことは、どうやってここから反応していくかだと思っています。これよりも難しい状況を経験したこともあります。この時期をしっかりと乗り越えることで、自分たちにとって大切な成長が生まれてくると思います。全員で乗り越えていきます。



[選手インタビュー]
<高宇洋選手>


Q、天皇杯はチームとして悔しい敗戦となりました。
A、試合を見ていて、攻守においてもっと選手間の繋がりを求めていきたいですし、プラスして、一人ひとりが走らないといけません。球際やデュエルで激しく勝ちにいくなど、もう一度ベースとなるところをしっかりと個人個人が責任感を持ってやるべきだとあらためて感じました。

Q、公式戦3連敗と悔しい状況です。復調のポイントはどのような部分にありますか。
A、僕個人としては、攻守においてもっと存在感を示していきたいです。チーム全体としても良い時は相手よりも走り、攻守で躍動感があります。アグレッシブが東京の良いところなので、そこを全員が見つめ直しながら修正していきたいです。攻撃ではもっとボールに関わって、『アイツ(高選手)がいるから勝てるね、安定しているね』と思われるような存在感を出せるようにしないといけない。守備でのボール奪取力、セカンドボールの回収力を高めることで、チーム内だけでなく、リーグ全体を代表するようなプレーと圧倒的な存在感を示すことができれば、必然的にチームも上の順位にいけると思っています。

Q、今節のアルビレックス新潟戦は「国立競技場」で「古巣」との対戦です。
A、相手が新潟だから、会場が国立競技場だからとかは関係なしに、まずは勝たないといけない。その背景に国立開催や古巣戦があるので、気合いは入る。ビッグスワンでの前回対戦は特別な気持ちをもって臨んだ部分はあったので、いまチームとしては何とか打破しないといけない状況だけど、ここをきっかけにチームも個人も上に行けるように必ず勝ちたいと思います。


<松木玖生選手>


Q、天皇杯3回戦 ジェフユナイテッド千葉戦は松木玖生選手のゴールもありましたが、悔しい敗戦になりました。勝ち切れなかった理由はどこにあると考えていますか。
A、個人として得点を奪えたことは良かったですが、そのほかにもチャンスは僕含めて多くありました。攻撃陣の選手として、そのチャンスを追加点に繋げられなかったことが試合を難しくしてしまいました。得点後の良い流れ、攻撃に厚みが生まれていた時間帯に追加点を奪うことができていれば、良い形で試合を終えられたと思うので、この経験と反省をアルビレックス新潟戦に繋げていきたいと思います。

チームとして公式戦で負けが続いてしまっている難しい状況にはありますが、こういう時こそチームの一体感が求められてくると思います。課題や反省を次につなげること、勝利のためにどれだけ貪欲に戦えるかが、いま重要だと思っています。

Q、公式戦3️連敗となりましたが、流れを変えるためには何が必要でしょうか。
A、今シーズン、リーグ戦が開幕してから数試合、勝利から遠ざかっている時期がありました。その時の教訓や選手それぞれが感じたものを生かさなければいけないと思います。いま、チームが置かれている状況は選手それぞれが理解していますし、全員が危機感をもって新潟戦に向かっています。キャプテンという立場ですが、多くの選手とコミュニケーションを図りながら良い方向に進めていきたいと思います。

Q、今節の新潟戦は国立競技場での開催です。国立では4月の浦和レッズ戦、鹿島アントラーズ戦と良い形で勝利しています。
A、チームとして国立競技場での試合は負けが無いですし、チームとして良いサッカーを表現するために、しっかりと再構築をして試合に臨みたいと思います。あらためて、チームとしてめざしているサッカーをピッチで示すために、全体で共有してコミュニケーションをとっていきたいと思います。

いつも応援してくださっているファン・サポーターのみなさんをはじめ、多くの方々が来場されると聞いています。個人としては、チームの勝利に繋がるような目に見えた結果を求めていきたいと思います。国立競技場に集まってくださったみなさんがワクワクするようなプレー、来て良かったと思えるような結果を届けたいと思います。勝つことだけを考えて試合に挑みたいと思います。