1/18トレーニングマッチ
沖縄キャンプ7日目の18日、かいぎんフィールド国頭で名桜大学と今シーズン初の練習試合(30分×3本)を行い、10-0で勝利を収めた。
松橋力蔵監督はチーム全体をコンパクトに保った上で、「相手をマネキンにするつもりで、守備をさせないぐらいボールを動かそう」と選手を送り出した。
1本目の4分に俵積田晃太選手が新体制第一号となる先制点を首尾よく挙げ、ゴールラッシュの口火を切った。その後、オウンゴールで追加点。エヴェルトン ガウディーノ選手とマルセロ ヒアン選手も得点を決めて4点リードで1本目を終える。
2本目はプロ1年目の山口太陽選手と、小柏剛選手にもゴールが生まれた。3本目は山口選手がこの日2点目を決め、練習生と遠藤渓太が続いた。最後は野澤零温選手が決めて、二桁得点で初の対外試合を白星で飾った。
FOCUS ON
オフィシャルカメラマンが選ぶキャンプ写真企画『FOCUS ON』。キャンプ7日目は、羨望の眼差しをピッチに向けるサッカー少女を捉えた、この一枚をセレクトした。この日、かいぎんフィールド国頭で行われた名桜大学との練習試合で、地元の国頭FCクイナーズがボールパーソンを務めた。彼女たちが試合前にゴール裏でボール拾いのサポートをしていると、目の前にやってきた沖縄出身のゴールキーパー野澤大志ブランドン選手に目を丸くしていた。大きな志を抱き、日本代表まで駆け上がった地元のヒーローは、子どもたちに大きな夢を与える存在になった。
CAMP VOICE vol.7 山口太陽選手
名桜大学との今シーズン初の練習試合で、トップチーム昇格1年目の山口太陽選手が2得点と気を吐いた。1点目は、エリア内で小柏剛選手からパスを受けると、右足でゴール左を突き刺した。さらに、左サイドの遠藤渓太選手からのクロスに飛び込み、2点目のゴールネットを揺らした。チームも10-0で快勝を収めた試合後、山口にレコーダーを向けた。
Q、初の対外試合で2得点。それぞれゴールを振り返ってください。
A、1点目は自分の得意な左足ではなく、右足でした。それでも、うまく身体の力が抜けて良いシュートが打てたので良かったと思います。2点目はクロスに対して、ミートはしなかったですが、押し込む形でうまく入れられたと思います。どちらのゴールも想いがこもった良いゴールだと自分では思いました。
Q、ゴール前に入るタイミング、場所などはすごく意識しているように見えました。
A、やっぱり試合に出るためには結果、数字を残すしかないと思っています。だからこそ、自分がどうやったらゴールを奪えるのかを考えながらこの試合に臨んだので、それが良い形で試合に出たのかなと思います。
Q、3点目がとれるチャンスもありました。
A、たくさんチャンスはあったんですが、なかなか入らず3点目をとることはできませんでした。これからトレーニングも続くので、もっとシュート練習を積んで、多く得点できるようにしていきたいです。
Q、この試合では右サイドとフォワードで出場しました。どのポジションもこなせるようになっていきたいですか。
A、どこのポジションであっても、試合に出場できるチャンスがあるのであれば、積極的に取り組みたいです。フォワードだけにこだわらず、どこでもプレーできる選手になることが大事だと思っているので、そうなれるようにしていきたいです。
Q、キャンプも一週間が過ぎ、たくさんの先輩からアドバイスを受ける姿を見てきました。
A、やはり練習のなかでも技術的に足りないことが多いと感じます。細かく、東慶悟選手や自分よりも年上の選手が親身になって教えてくれているので、技術的にも少しずつ向上している手応えはあります。その他の細かいところも、レベルアップしている実感があります。
Q、キャンプは残り約2週間あります。
A、試合に出るためには、練習試合がアピールの場になると思います。そこで結果を残して練習でもゴールをたくさん奪って自分のポストプレーやゴールに絡む長所をアピールしてシーズン開幕に備えたいと思っています。
Q、疲れはありませんか。
A、それはあります(苦笑)。それでも、頑張るだけです。
Text by 馬場康平(フリーライター)