GAME RESULT試合結果
2014/8/20(水)
観衆 9,446人
天候 曇、 気温 26.9度 湿度 82%
主審:西村雄一 副審:唐紙学志/清水崇之 四審:
天皇杯 3回戦
味の素スタジアム
2-0
試合終了
前半1-0
後半1-0
FC東京 | 松本山雅FC | |
---|---|---|
41分:河野広貴 54分:平山相太 |
得点者 | |
52分:エドゥー→平山相太 60分:河野広貴→石川直宏 69分:森重真人→松田陸 |
選手交代 |
62分:喜山康平→椎名伸志 67分:サビア→山本大貴 82分:船山貴之→道上隼人 |
23 | シュート | 4 |
8 | GK | 9 |
8 | CK | 1 |
11 | 直接FK | 7 |
3 | 間接FK | 3 |
2 | オフサイド | 3 |
0 | PK | 0 |
0 | 警告 | 0 |
0 | 退場 | 0 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 11 | エドゥー |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 21 | 村山 智彦 |
DF | 14 | 玉林 睦実 |
DF | 2 | 大久保 裕樹 |
DF | 13 | 犬飼 智也 |
DF | 23 | 多々良 敦斗 |
MF | 11 | 喜山 康平 |
MF | 17 | ユン ソンヨル |
MF | 27 | 飯尾 竜太朗 |
MF | 8 | 岩上祐三 |
FW | 10 | 船山 貴之 |
FW | 9 | サビア |
GK | 25 | 白井 裕人 |
DF | 3 | 田中 隼磨 |
DF | 4 | 飯田 真輝 |
MF | 15 | 岩間 雄大 |
MF | 26 | 道上 隼人 |
MF | 34 | 椎名 伸志 |
FW | 20 | 山本 大貴 |
【選手・監督コメント】
天皇杯3回戦、好調の松本山雅と対戦
リーグ戦の合間を縫って天皇杯が開催。3回戦はJ2の松本山雅と対戦、味スタにて迎え撃つ。リーグ前節は米本、渡邉が要所で得点を挙げるとともに、鳥栖の迫力のある攻撃をシャットアウトし、5試合連続無失点での勝利を掴んだ。そこから中3日で迎える天皇杯。猛暑のもとで厳しい日程となるが、何を差し置いても勝ち上がることが求められる一戦だ。
ただし連戦を考慮したことと、「自分たちのアイデンティティを保ちながら必ず勝利をつかむため(マッシモ監督)」に攻撃陣の組み合わせを入れかえ、エドゥーと渡邉の2トップ、トップ下に河野、インサイドハーフには三田をスタメンに起用。また梶山が2シーズン振り、今季初のサブに控えることになった。
対する松本は現在、J2で2位につけ、好調を維持。天皇杯ではカマタマーレ讃岐を制して3回戦にコマを進めてきた。今日はリーグ前節愛媛戦から中2日のため、中盤、DF陣のメンバーを入れかえてきたものの、J2得点ランク2位につけるFW船山、FWサビア、MF岩上はスタメンに。何より全員がハードワークをし、最後まであきらめない粘り強さも彼らの武器だといえるだろう。それに対して東京も、彼らを上回る姿勢とハードワークが必要になる。いつもどおりに粘り強い守備からよい攻撃につなげ、勝利をめざす。
今季一番の蒸し暑さを感じさせる味スタ、試合は19時4分に松本のキックオフでスタートした。
一進一退の展開が続くも、前半終了間際に河野が先制!
立ち上がりにビッグチャンスを迎えた東京。4分、東京の縦パスをカットしようとした松本DFからボールがこぼれ、渡邉がマイボールにして左エリアに回りこむように前進。決定的な形を作ったが、そこから放ったシュートは、カバーに入った松本DFにゴールぎりぎりでクリアされてしまった。
その後は互いに攻守の出足が早く、松本はMF岩上のロングスローや、FW船山のサイド攻撃などから、勢いよく仕掛けてきた。だが東京は落ち着いて集中した守備を保ちながら、素早い展開からチャンスにつなげる。18分には太田の右CKのクリアに河野が走り込み、シュート。これはDFに当たり、跳ね返りに再び詰めたが今度はGKのセーブに阻まれる。
27分には、左サイドで河野とのダイレクトパス交換から渡邉がミドルシュート。33分には自陣からカウンターを仕掛け、米本が右エリアのエドゥーに展開。エドゥーは相手を切り返してシュートを放った。35分には、渡邉のポストプレーから三田が相手DFの間をすり抜けるように持ち上がり、エリアからシュートを放った。しかしいずれも決めきることができなかった。
松本の反撃も受け、39分にはテンポよくパスをつながれて右サイドから切り込まれ、ゴール至近距離のMF飯尾に足元で合わされたが、バーの上に外れ、ピンチを免れた。その直後の41分、米本が中央から狙ったミドルが相手DFに当たって前に浮き、バーをヒット。跳ね返りを左エリアのエドゥーが収め、シュートを放つがボールは枠を横切る。だが、右エリアに走りこんだ河野が左足のダイレクトで押し込んでGOAL!! ようやく先制を果たし、前半を終了した。
途中出場直後の平山が追加点を決め、松本の反撃をシャットアウト!
後半に入り、52分にエドゥーに代えて平山を投入。54分には中央で高橋、三田がつなぎ、左の太田が河野とのパス交換から左エリアに突進。ゴールライン際から中央へラストパスを送った。これに合わせてニアに平山が突っ込み、スライディングでゴール!途中出場直後にすぐさま結果を残し、後半の早い時間帯に追加点を奪った。
2点のリードの後は少し余裕が出始め、東京が終始主導権を握って試合を進めた。60分には河野に代わって石川がイン。三田とともにサイドを務め、高橋と米本がダブルボランチを務める布陣に変更。63分には松本FWサビアのシュートをブロックし、逆襲に持ち込む。渡邉が長い距離をドリブルで持ち上がり、最後は左サイドの三田がコースを突いたシュートを放ったが、GKに阻まれた。
66分には森重が足を打撲。そのため、大事をとって68分には松田と交代。松田が右サイドバックに入り、徳永がセンターバックにまわった。75分頃には一矢報いようとする松本のリスタートの流れを断ち切れず、ゴール前に押し込まれたが、集中を切らさずしのぎきる。終盤には足の止まり始めた松本に対して、渡邉、平山が立て続けにチャンスを作り、ゴールを脅かしたが、3得点目は奪えずにタイムアップ。森重のアクシデントも、一体感のある戦いで乗り切り、ラウンド16への進出を決めた。
【選手コメント】
《河野》
「先制点は、米本、エドゥー選手がシュートを打っていたので、こぼれてくることを信じて詰めていた。あの時間帯に得点できてよかったと思う。特に前半は松本と五分の展開になってしまった。あまりボールを回せなかったし、自分も守備に下がり過ぎたところがあった。後半は自分たちのペースで戦えたが、得点できない時間帯の戦い方は課題。そこでどうボールを運んでいくか、どう戦うかを考えていかなければいけない」
《平山》
「(自身のゴールは)練習から常に取り組んでいる形。太田選手のクロスに入っていくタイミングを意識している。今日はよいタイミングで入っていけたし、その感覚は掴んでいるつもり。途中出場直後の得点だが、常に与えられた時間でしっかりと仕事をすることを考えている。試合が続くので、よい準備をしていきたい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「松本はJ2で非常に良い結果を残しているので、しっかりと臨んでくると思っていた。その予想どおりの試合の入り方になったという印象。ただし、その相手にもよく対応した。一発勝負のトーナメントの戦いで求められるのは、正しい試合の入り方。集中力や注意力が大きな違いを生む。今日の結果につながったのは、その部分を選手たちが理解して試合に臨んだからだと思っている。前半のうちに先制点を奪い、後半も追加点を決め、試合を通して自分たちのマネジメントができた。2対0とした後はいかにボールをキープして、エネルギーをあまり使わないことが重要になるが、後半は相手がスペースを与えてくれた。忍耐強くボールを回す中で、何度かそのスペースを突くよい形の攻撃ができた」
【松本山雅FC・反町 康治監督の会見要旨】
「東京の選手は巧く、速く、レベルの高い選手が多い中、後半は相手に翻弄された。我々は現在J2で良い順位にいるが、J1との差を感じさせてくれた。FC東京には感謝したい。また2000人近くのサポーターが来てくれて本当に感謝している。このお礼はリーグ戦でしていきたいと思う。悔しい敗戦だが、すぐにリーグ戦を迎える。今日、90分で試合を終えたこと、退場者やケガ人が出なかったことをポジティブに捉えていきたい。これを機に、上には上がいるという気持ちでトレーニングに励みたい」