GAME RESULT試合結果
2009/2/22(日)
観衆 4,834人
天候 晴、中風 気温 25.5度 湿度 %
主審:前田拓哉 副審:中井恒/穴井千雅 四審:
プレシーズンマッチ
北谷公園陸上競技場
1-2
試合終了
前半1-0
後半0-2
PK戦0-0
FC東京 | 北海道コンサドーレ札幌 | |
---|---|---|
25分:梶山 陽平 | 得点者 |
47分:ダニルソン 59分:ダニルソン |
56分 平松 大志 75分 大竹 洋平 60分 金沢 浄 45分 鈴木 達也 75分 中村 北斗 45分 平山 相太 |
選手交代 |
89分 堀田 秀平 79分 岩沼 俊介 76分 上原 慎也 83分 柴田 慎吾 69分 横野 純貴 59分 宮澤 裕樹 |
10 | シュート | 6 |
10 | GK | 12 |
14 | CK | 6 |
17 | 直接FK | 11 |
1 | 間接FK | 2 |
1 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
56 佐原 秀樹 76 平山 相太 |
警告 | 24 キリノ |
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 3 | 佐原 秀樹 |
DF | 15 | 平松 大志 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 5 | 長友 佑都 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 19 | 大竹 洋平 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 4 | ブルーノ クアドロス |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 40 | 鈴木 達也 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
MF | 14 | 中村 北斗 |
FW | 32 | 近藤 祐介 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 21 | 阿部 伸行 |
GK | 1 | 佐藤 優也 |
DF | 6 | 西嶋 弘之 |
DF | 2 | 吉弘 充志 |
DF | 22 | 西 大伍 |
DF | 25 | 堀田 秀平 |
DF | 7 | 藤田 征也 |
MF | 23 | 岩沼 俊介 |
MF | 20 | 上里 一将 |
MF | 17 | 岡本 賢明 |
FW | 26 | 上原 慎也 |
MF | 14 | ダニルソン |
DF | 3 | 柴田 慎吾 |
MF | 10 | クライトン |
FW | 9 | 石井 謙伍 |
FW | 24 | 横野 純貴 |
FW | 19 | キリノ |
FW | 11 | 宮澤 裕樹 |
GK | 16 | 荒谷 弘樹 |
【選手・監督コメント】
城福トーキョー 今季初のプレシーズンマッチ!
リーグ戦開幕を約2週間後に控え、J2コンサドーレ札幌とのプレシーズンマッチを開催。城福浩監督2年目のシーズンとなる今季は、「Moving Football」の継続、積み上げを図りつつ、チーム・選手としての新しいチャレンジを行い、タイトル獲得を目標にスタート。グアム・宮崎キャンプを重ね、ここまでの成果を試す意味で、絶好の実戦機会となった。
日本代表の活動のため宮崎キャンプからとなった長友・今野も元気に合流。塩田、カボレがチームから離脱しているものの、練習試合を重ね、チームの調子は上向きといえる。今日はGK権田、DFは右から徳永、佐原、茂庭、長友、中盤の底に今野、ブルーノ クアドロス、その前に左右を羽生、梶山とし、2トップには平山、近藤という布陣で臨むことになった。
対する札幌は、今季よりJ2を舞台に戦いとなり、新たに石崎監督を迎え、昨季まで率いていた柏のように、豊富な運動量をベースに高い位置から人数をかけて、相手ボール保持者へ厳しいプレスをかけるプレッシングサッカーを目指している。現在ケガ人が多く、ベストな布陣で臨めないものの、“新札幌サッカー”が見られるはずだ。
風はあるものの気温25.5℃の暑さ中、2:02pmに札幌のキックオフで開始された。
テンポのいいパスサッカーを披露、梶山のゴールで先制!
試合開始から連動したパス回しで攻撃を仕掛ける東京。立ち上がりに2回の右CKを奪い、羽生、梶山がキッカーを務めるが、フィニッシュには持ち込めず。3分には、自陣でボールを奪い、速攻気味に仕掛けて最後は近藤がドリブルで持ち上がり強引にミドルを放つ。今日1本目のシュートはバーの上に。8分、長友→近藤が左サイドで仕掛け、左エリア外でFKを得る。このFKを梶山が、戻し気味に中央へグラウンダーで送ると、右から走り込んだ今野がダイレクトでシュートしたが、枠外に。
15分には、長友が攻め上がり、CKを得る。梶山の左CKに今野がヘッドで合わせたが、枠外に。20分、ダイレクトパスをつなぎ、中央に上がった羽生→右エリアの近藤が強烈な右足シュートでゴールを狙ったが、GKにセーブされる。続く22分にも、近藤のポストを起点に、相手陣内のエリア手前で、梶山→ブルーノがつなぎ、DFのこぼれから羽生が狙う。抑えたシュートだったが、勢いが弱く、GKキャッチ。
東京は完全に中盤を支配。すると25分、相手GKのキックを中盤のブルーノ クアドロスがヘディングで前へ。前線の赤嶺が相手DFに競り勝ちヘッドで落とす。攻め上がっていた梶山の前にボールが転がりシュート。ボールは右ポストをかすめて中に跳ね返り、先制ゴールを奪う。その後もパスサッカーで攻撃の手を緩めず、相手ゴールを脅かすも追加点を挙げられない。逆にカウンターから攻め込まれる時間帯を作られるも、シュートまで打たせず。結局前半はシュート数8対2という結果でもわかるように、東京ペースで終了する。
後半開始からの札幌の勢いを止められず逆転負け
東京は後半から梶山、近藤に代えて鈴木、平山を投入。さらに追加点を狙いにいく。しかし札幌は、後半開始から勢いよくプレッシャーをかけ、ボールを奪いにきては早い攻めを仕掛けてくる。すると47分、MFダニルソンが中央約25mほどの位置から左足を振り抜く。意表を突く、目の覚めるようなロングシュートに権田も一歩も動けず。同点弾をくらう。東京も51分、権田のロングフィードから平山がヘッドで落とし、裏に鈴木が抜け出す。エリア内まで持ち込みシュートを放つも、枠の右に外れてしまう。
59分、今度は札幌・中央からのFK。MFクライトンをおとりに、MFダニルソンの左足が炸裂! シュートは権田の手をこぼれてネットにイン。相手の勢いそのままに逆転を許してしまう。東京も反撃に出たいところだが、札幌の厳しいマークに前半のようなパス回しができない。69分には、右サイドで羽生→今野が浮き球スルーパス。タイミングよく徳永が攻め上がり、右エリア内からシュートを放つが、枠の右に外れる。75分、羽生、赤嶺に代えて大竹、中村を投入。中村が右SB、今野と徳永がボランチ、左右MFに金沢と大竹、平山と鈴木の2トップの布陣に。
残り10分となって札幌に疲れが見えはじめる。すると立て続けにCKのチャンスを得て、大竹が蹴るが、フィニッシュには持ち込めない。87分には、左サイドで大竹→鈴木がエリア内にドリブルで仕掛けていくが、あと少しのところでシュートは打てず。88分は、中央で大竹のスルーパスが飛び出した今野にわたるも、オフサイドの判定。さらにロスタイムには、立て続けにCK3本を得るも、ここでもシュートまでもっていくことはできない。試合はこのまま1-2のスコアで終了した。
【選手コメント】《梶山》「予想以上に暑かった。前半での交代は、もともとの予定どおり。今季は、攻撃の時はトップ下、守備の時には戻ってサイドも見る形でやっている。今日は、FWが競ったあとの裏を狙ったり、トップにボールが入った時のサポートや飛び出しは、そこそこうまくできたと思う。意識しているのは、体力的にキツイ時でも、なるべくゴール前に入っていくこと。また、サイドがボールを持った時の動き出しも、タイミングを早く、入る瞬間に動き出すようにしている。(梶山選手が退いた後半について、どう見たか?)前線が孤立することが多かったと思う。前へ前へと急ぎすぎて、それは昨季にもあった課題。それは外から観ているとわかるが、ピッチの中ではなかなか気づかないことでもある。前線にボールが入る前に、自分が動き直せば、そういう課題も解消されるし、ラクになるはず。展開を落ち着かせつつ、そういう形でトップ下が攻撃に絡んでいけるようにしたい。今季は、前で何ができるか、そこに期待されると思っている。自分でも新しいチャレンジにこだわっていきたい」《赤嶺》簡単にはたいて、ゴール前に入り込む動きを意識した。今日はキャンプの最後でもあり、チームとしての疲労はあったが、疲れている中でもできた部分と、できなかったところがあった。課題としては、前線になかなかパスが出て来ず、共通意識や連係面でまだ足りない部分がある。自分としてもミスが多かった。ただ、FWとしては、そういう動き出しを根気よく、やり続けることが大事だと思っている。そうすればパスも来るようになるはず。陽平のゴールは、陽平の動きがよかった。見えていたし、後ろからの飛び出しは、キャンプでも練習していた形。開幕に向けて、今日出た課題を修正して、さらに調整していきたい。東京でもたくさん応援してもらっているけれど、沖縄での試合は、やはりたくさんの友だちや親類も観に来てくれて、声援が励みになった。ありがとうございます」
【城福監督の会見要旨※質疑応答形式】「(今日の感想は?)遠くから応援に来てくださった方や、この試合を楽しみにFC東京を応援してくださった沖縄の方たちには残念な結果になって、申し訳なく思います。ただ内容に関しては、それほど悲観するものではないでしょう。後半開始の15分間のように、相手がハイプレッシャーで向かってきた時、そこでのゲームの運び方というのは課題ですが、すべてを悲観するものではないと感じています。(都城では戦術のかなり細かい部分まで取り組んでいましたが、前半はその意図が見られたと思うのですが?)むしろ、2、3点目がいつでも取れる雰囲気になるぐらいでした。しかし最後の精度だけの問題で、追加点は取れなかった。それは成果でもあるのですが、そこで1点しか取れなかったことが一つの課題だし、いつでも取れるという感じで、後半のピッチに立ったことも問題かと思っています。
(前半はかなりよかったと思うが、後半に敢えてメンバーを代えた?いろいろな組み合わせを試したり、たくさんの選手を使いたい意図もあったか?)そうですね。我々に残された時間や練習試合の数を考えた時に、プレシーズンマッチのようなしっかりとしたオーガナイズの中で試しておきたいこと、そうでないと間に合わないこともあったので。それを含めて、もしかしたらマイナスに出た部分もあるかもしれませんが、個人の課題やメンバーの組み合わせ、こういうハイプレッシャーで来られた時のチームの運び方など、具体的な課題が出ました。ここでお灸をすえられたというか、それは我々にとってはよかったかなと思います。都城で柏と城南一和にすごくいい形で勝って、今日の前半もその延長上のようなところがあった。いつでも点が入るというような雰囲気に釘を刺してもらったという意味で、とても成果はあったと思います。(後半のメンバーでも、前半のようなサッカーができるのが理想だと思うが…?)合流が遅れた選手もいて、ゲーム勘が戻っていなかったり、コンディション面もまだ整っていない選手もいます。そこは一試合ごとに性急に結論を出すことはありませんが、早く戻ってきてほしいという気持ちはもちろん、やはりチームは11人だけでは戦えないので。チームの底上げというのはすごく大事になります。今日のことを課題として、また全員で取り組んでいきます。
(開幕に向けて、このあとの2週間で取り組んでいかなければいけないことは?)今日は精神的な面で、『自分たちはまだ何も成し遂げていないんだ』ということを、結果であらわしてもらえたと思っています。それはありがたいこと。内容で凌駕して、いくらキャンプでの練習試合で勝っても、本気の試合になった時に、さまざまな流れを捉えながら戦わなければいけないし、キレイ事だけではすまない。そこを学べたので、そういった精神的な部分と、我々が追求しているサッカーの質、その両方をあと2週間で追い求めて、メンバーも固めつつ、いい準備をしたいと思います」
【札幌・石崎監督の会見要旨】「プレシーズンマッチで、J1の強豪・FC東京と試合ができるチャンスでした。前半は少し、選手が東京を怖れ、なかなか自分たちのサッカーができなかったと思います。後半は、勇気を持ってプレーをしていくと、自分たちのリズムになりました。シュートも素晴らしかったですが、ゴールが2点生まれました。やはり後半のようなサッカーを、前半からやらなければと思います。ただ、我々は現在熊本で合宿をしているのですが、やはり沖縄というのは気温が全然違って、かなり暑かったと思います。それでも後半は、かなり気持ちを出して戦ってくれました。まだ2週間あるので、今日の問題点を改善して、開幕戦を迎えたいと思います」