GAME RESULT試合結果
第2節 2005/3/12(土)
観衆 15,465人
天候 雪、弱 気温 0.6度 湿度 77%
主審:高山 啓義 副審:西村 典之/戸田 東吾 四審:池田 直寛
J1 第2節
広島ビ
0-0
試合終了
前半0-0
後半0-0
サンフレッチェ広島 | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 | ||
75' 大木 勉 → 茂木 弘人 83' 佐藤 寿人 → 森﨑 浩司 89' ガウボン → 小村 徳男 |
選手交代 |
71' 宮沢 正史 → 浅利 悟 77' 戸田 光洋 → 鈴木 規郎 |
13 | シュート | 14 |
6 | CK | 10 |
14 | FK | 26 |
60' 駒野 友一 88' 駒野 友一 |
警告 |
71' ジャーン |
88' 駒野 友一 |
退場 |
GK | 1 | 下田 崇 |
DF | 5 | 駒野 友一 |
DF | 4 | ジニーニョ |
DF | 2 | 池田 昇平 |
DF | 17 | 服部 公太 |
MF | 34 | 茂原 岳人 |
MF | 6 | ベット |
MF | 8 | 森﨑 和幸 |
FW | 20 | 大木 勉 |
FW | 10 | ガウボン |
FW | 11 | 佐藤 寿人 |
GK | 21 | 上野 秀章 |
DF | 3 | 小村 徳男 |
DF | 25 | 髙柳 一誠 |
MF | 7 | 森﨑 浩司 |
FW | 9 | 茂木 弘人 |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
DF | 20 | 加地 亮 |
DF | 3 | ジャーン |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 16 | 宮沢 正史 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
FW | 18 | 石川 直宏 |
FW | 13 | 戸田 光洋 |
FW | 9 | ルーカス |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 19 | ダニーロ |
FW | 15 | 鈴木 規郎 |
【選手・監督コメント】
連勝で勝点3を目指す!
J1リーグ第2節はアウェーで広島との対戦。前節開幕戦は攻撃陣が大爆発して、会心の勝利でチームの調子も上がっているが、土肥が「この試合に負けたら開幕戦の勝利も台無しになってしまう」と言うように、気を引き締めて臨まなければならない重要な試合でもある。
広島は前節清水戦は、後半に同点に追いつき引き分けに終わっている。今季注目なのは、新外国籍選手のFWガウボンと清水から移籍したDF池田であろう。池田は前節を見る限り、すでにチームにフィットしDF陣の中心として機能している。その反面ガウボンは左利きのテクニシャンで実績では申し分ないが、チーム戦術にまだフィットしきれておらず、まだ時間が必要である状況であるが、この試合は今季の開幕戦でもあり、いつも以上に気合いを入れてくることが予想される。
対する東京は前節と同じスターティングメンバーで臨む。控えメンバーには三浦が左足の怪我のため、代って鈴木規が入り、終盤での点が欲しいときのジョーカーとして期待したい。気温0.6℃、粉雪が舞う凍りつくような寒さの中、広島のキックオフで試合が始まった。
TOKYO Aim For Consecutive Wins Against Sanfrecce
With their spirits lifted by the commanding win in the opening game F.C.TOKYO traveled south to Hiroshima to take on Sanfrecce in the second game of the 2005 season. The team braced themselves for this important match fully aware that, as goalkeeper Doi commented, "If we lose this one the win last week has no meaning".
Sanfrecce earned a point in an away draw with S-Pulse in their first game. Two new signings were the men to watch: Brazilian striker Galvao and defender Ikeda who was lured from S-Pulse in the off season. On the limited evidence of the first game Ikeda seemed to have comfortably fitted into central defence whereas Galvao seemed off the pace on the left side of the attack. However, players always raise their games for the opening home match and TOKYO could expect a stern test.
TOKYO fielded the same line-up that started the previous game with the only change being on the bench where Suzuki replaced the injured Miura. If the game turned out to be close a late appearance from Suzuki was a distinct possibility. Sanfrecce kicked off on a bitterly cold afternoon amid snow flurries.
決定的チャンスを決められず...
試合開始から両チームともピッチコンディションがスリッピーのため、なかなか中盤で落ち着いてボールをつなげられない。また、お互いに中盤でのボールへプレッシャーが厳しいため、スペースへボールを入れ、そこで競り合った後のこぼれ球を拾って攻撃という展開となった。そんな状況で優位に試合を進めたのは広島だった。予想通りFW大木、ガウボン、佐藤寿の3人を意図的に中央にポジショニングさせ、そこにボールを放り込み、こぼれ球を拾い、左右のサイドから攻撃するというパターンを繰り返してきた。左サイドのDF服部と右サイドのDF駒野が20分までに何度も攻め上がり攻撃するも、土肥を中心に東京DF陣が何とか踏ん張る状況で、その間、東京の攻撃は11分に放ったルーカスのシュートが1本だけで、苦しい時間帯であった。
そんな苦しい時間帯を耐えていくうちに、徐々に東京のボール支配率が上がり、スムーズな攻撃が展開し始める。27分には左サイドで戸田が粘り、そのこぼれ球を栗澤が拾ってペナルティエリア外からそのままシュート、28分中央で宮沢がルーカスとのワンツーから右サイドへ。これを石川がドリブル突破からセンターリング、相手DFにクリアーされるものの、そのこぼれを拾い今度は今野がクロスを上げるといった波状攻撃を展開。32分には宮沢が左サイドに走り込んだ栗澤にロングパスを上げ、そのままダイレクトでヘディングでゴール前に折り返し、ルーカスが狙うが相手GKにちょっとの差でキャッチされる。完全に主導権を握ると決定的なチャンスを何度も迎えることになる。
まず35分、左サイドで金沢が栗澤とのパス交換からセンターリングをゴール前に上げると、ルーカスと相手DFが競ったこぼれがファーでフリーの石川に渡り、ワントラップから狙いすましてシュートするも相手GKにセーブされる。38分は宮沢の早いリスタートから加地→石川とつなぎドリブル突破しエンドラインギリギリからセンターリングすると、ルーカスが右足であわせるも相手GKに阻まれる。39分、右CKを石川がゴール前に入れ今野がヘディングシュート、相手DFに当たるがジャーンの目の前にこぼれ、これを右足でシュートするも無情にもバーの上に越え、どうしてもゴールマウスをこじ開けることができない。その後、広島に反撃を許すも、得点を許さずそのまま0-0で前半を終了する。
Spurned Chances
The slippy pitch surface prevented either side from stringing passes together in the opening minutes. Both teams contested fiercely for posession in midfield and having won it then played the ball into space for the frontrunners to chase. Sanfrecce proved more adept than TOKYO, with Galvao, Oki and Sato picking up loose balls and playing them out to the wings where Hattori, on the right, and Komano, on the left, charged forward to join the attack. The pressure was intense but the TOKYO defence held firm; it took the visitors 11 minutes to launch their first attack and register the first shot, through Lucas.
TOKYO weathered the storm, slowly increased the amount of posession and began to threaten the home goal. In the 27th. minute Toda battled gamely down the left; Kurisawa seized on the loose ball and shot from outside the area. In the 28th. minute Miyazawa and Lucas played a neat one two that allowed Ishikawa room to centre from the right. The home defence cleared the ball only as far as Konno who crossed it back unto the danger area. In the 32nd. minute Kurisawa headed a long ball from Miyazawa into the path of Lucas; Lucas shot first time but the Sanfrecce keeper held his effort. TOKYO were dominating the game and created a string of chances.
In the 35th. minute Kanazawa and Kurisawa exchanged passes before the former crossed towards the penalty spot. The ball evaded Lucas and a defender but fell for Ishikawa, completely free on the right. Ishikawa took one touch and struck but the Sanfrecce keeper pulled off a fine save to deny TOKYO the lead. A minute later Ishikawa took the ball to the byline and centred only for the onrushing Lucas to become entangled with the keeper at the near post. Konno then had a header from Ishikawa's corner blocked in front of goal and Jean thumped the loose ball over the bar. Sanfrecce fought back as the first half drew to a close but 0-0 was the score as the teams left the field.
最後まで自分たちのペースを握れず
後半1分、いきなり東京にチャンスが訪れる。左サイドの戸田がゴール前にクロスを送ると、エリア内右で待っていたフリーの石川に。一度切り返して左足でシュートするも相手GKにセーブされる。このまま押し切ってしまうと思われたが、広島も後半になって立て直してきた。前半開始同様、こぼれ球への競り合いでボールが取れるようになり、後半開始から10分までは膠着状態が続くようになる。そして、その後ペースを握ったのは広島だった。
特にMFベットを中心にスペースをうまく使い、決定的なシーンが続く。57分カウンターからベット→右サイドでフリーになった茂原にパス。フリーでシュートを打たせるも土肥がセーブする。69分ベット→MF森崎和から右サイドの佐藤寿へ渡りゴール前にフリーでいたガウボンにクロスを上げるもヘディングシュートはポスト左へ。東京は71分、宮沢に代えて浅利を入れ、相手ベットの動きを封じることに。また、今野を少しポジションをあげ、攻撃にも厚みを増すようになると、徐々にペースを握り、72分には右サイドから今野がクロスを上げると、逆サイドの戸田がヘディングで戻し気味におとすと、栗澤がダイレクトでシュート、枠をとらえることが出来なかったが東京ペースを取り戻す。
77分に戸田に代えて鈴木規を投入するとイッキに攻撃的となった。79分、右エリア外のFKを鈴木規がシュートを狙うが相手DFにあたる。83分、今野のインターセプトから右サイドの石川に、クロスはルーカスに合わず、84分今度は中央で栗澤→ルーカスから右サイドの加地に渡り、そのままドリブルからシュート性のグラウンダーのクロスを上げ、一度は相手DFにクリアーされるも、そのこぼれを拾ってルーカスがシュート、ポストの右に外れる。最後の最後で身体を張って守る広島DFを崩すことが出来ず、そのままスコアレスドローで終了、残念ながら勝点1を得るにとどまった。。
【選手コメント】《土肥》「DFラインも安定していてうまく守れた。勝点1を取れたことは良かったが、2試合無失点の中でも課題は見つかったし、それを修正して次の試合は勝ちたいと思う」《宮沢》「守備やバランスの面では、とにかく今野とよく話をしながら、試合中に修正していこうとした。つなぐというより意識的に長いボールで展開しようとしたが…。勝点3を獲りたかったし、ここまで来てくれたサポーターのみなさんには申し訳なく思っている」《今野》「拾い合いに負けて、なかなか東京のペースをつくれなかった。こういうところで勝ちきれないとタイトルは見えてこないと思う。ピッチ状態が悪かったが、それに合わせた戦い方=セーフティな戦い方の中でチャンスもあった。そこで決めることが必要。アウェーで勝ちたい」
【原監督の会見要旨】「雪が降り、予想以上に寒くてスリッピーなピッチになった。そのためお互いにリスクをさけて、スペースに蹴って拾い合う展開になった。広島は、前線に放り込んでこぼれを拾い、サイドに展開してクロスをいうシンプルな戦いをしてきた。前から取りにいこうとしてもどんどん放り込んできた。30分を過ぎた頃から、やっと我々も、特に石川がサイドを突破できるようになってきてチャンスを作った。決定機もあったが、あそこで点が取れていればと思う。我々も攻めきれないと、逆に広島のカウンターに危ない場面を作られるところもあった。開幕前から言ってきたが、やはり最後のフィニッシュのところで精度をあげないといけないということ。寒い中、広島も気持ちの入ったプレーだったし、我々も本当は勝ちたかったが、選手たちも集中してよくやってくれた。2試合で失点0は評価できると思う。何回かのチャンスを決められるようにしっかり練習して次の試合にいどみたい。これだけ多くの方が応援に駆けつけてくれて、得点をプレゼントしたかったが残念。内容からいえば、引き分けは妥当な結果だと思う。広島もまとまったいいチーム。去年も引き分けているので、次に戦う時こそは決着をつけたい(宮沢→浅利の交代の意図は?)スリッピーなグラウンドでは宮沢のよさがなかなかでなかった。疲れが出てきたのと、ベット選手が前線に残りだして、うまくスペースを使われはじめていたので、しっかりマークさせるためにも浅利を入れた。そして今野を前に出してこぼれ球の拾い合いをさせようと。決して彼が悪かったわけで替えたのではない」
【広島・小野監督の会見要旨】「選手は最後の最後まで勝点3をめざしてがんばったが、結果は引き分けに終わった。寒い中、最後まで応援してくれたファンのためになんとか勝点3を取りたかったし、その選手の想いは強かったが残念。やっている内容、特にディフェンスからの攻撃という点で悪いわけではない。勝点3を2試合続けて逃がしてしまったが、行くべき道を誤らず、自分たちを信じてやっていきたい。ここで勝てないからといって、今まで積み重ねてきたものを迷ってしまうと元もこもないので、できたことはできたこと、ただ足りない部分がある、それを突き詰めてやっていきたい。東京は右サイドから攻撃してきて、石川がボールを持つ、加地が回ってくる。ルーカスが中に入ってきて左から戸田が来て、ルーカスが入ってきてという中でどうしても局面的に数的同数になるのはかまわなかった。いい攻撃を仕掛けるためには仕方ない。ギリギリのところで身体を寄せてシュートを防いだ。いい攻撃の前にはいいディフェンスがあったと思う」
TOKYO Lose The Initiative
TOKYO created the opening chance of the second half. Toda crossed from the left and found Ishikawa unmarked inside the area on the right. Ishikawa cut inside a defender and shot but again the Sanfrecce keeper denied TOKYO. Despite that early effort it was Sanfrecce who began the second period in the ascendancy, battling hard across the field and winning posession.
Midfielder Beto asserted himself and used space judiciously as Sanfrecce created several chances. In the 57th. minute Beto found Shigehara on the right and Doi saved well to prevent the opening goal. In the 69th. minute Koji Morisaki overlapped and crossed towards Galvao who put a free header wide. In the 71st. minute Asari replaced Miyazawa with a brief to stifle Beto. Asari's introduction allowed Konno to play further forward and add his weight to the attack. The change lifted TOKYO and when Kurisawa fired Toda's knockdown from Konno's cross wide in the 72nd. minute the momentum had swung back to the visitors.
Suzuki replaced Toda in the 77th. minute as TOKYO went in search of the goal that would decide the contest. In the 79th. minute Suzuki hammered a free kick against a defender, Lucas just failed to connect with Ishikawa's low cross in the 83rd. and Lucas shot narrowly wide in the 84th, pouncing on a poor clearance after Kaji's run and cross had ripped open the Sanfrecce defence. The home side clung on desperately until the final whistle blew and TOKYO had only a single point to show for all their endeavour.
Players' comments:
Doi
"The backline was stable and we defended well. It would have been nice to score but two consecutive clean sheets is a good start. There are things we have to work on though, but if we can fix them we should be able to go on and win the next game".
Miyazawa
"Regarding defence and balance Konno and I talked during the game and tried to adjust as we went along. Rather than short passing we deliberately attempted to play a long ball game today. We really should have taken the three points and I'd like to apologise to all the fans who made the long trip down here to support us".
Konno
"We failed to win the fight for the 50-50 balls and didn't really find our rhythm. If we can't succeed in those areas it's going to be difficult to take the title. The pitch condition was poor and we took a conservative approach but still managed to create chances. It's vital we take those. We want to win away".
F.C.TOKYO manager Hara
"It was snowing, much colder than expected and the pitch was very slippy. The safety first pattern of play meant the ball was played into space for the players to fight for. Sanfrecce played a simple style: long balls towards the front men, win the knockdowns and feed the wide attackers. The more we tried to press from the front the more they played the long ball. From around the 30 minute mark we began to get into the game, particularly through Ishikawa on the right, and started to create chances. We had some clear openings and really should have scored then. We have to improve the quality of our finishing. As we pushed forward that allowed Sanfrecce to counter attack. In the bitter cold and facing a highly motivated team we really wanted to win and the players performed very well in maintaining their concentration for the full 90 minutes. We haven't conceded a goal in two games now and that's a reflection of our play. We will have to work hard on our finishing in practice. It's shame that we couldn't gift a goal to all the fans who travelled down to watch the game. I think a draw was a fair result, though. Sanfrecce are a good team. After playing two draws last year we hope to settle things next time we meet".
Regarding Miyazawa's substitution: "The slippery conditions didn't suit him and he couldn't really perform to his best today. He was tiring so I sent on Asari to shut out Beto who was using the space well and looking dangerous. Also I wanted to push Konno a little further forward to pick up the loose balls. I didn't substitute him because he was playing badly".
Sanfrecce manager Ono
"The team fought until the very end for the three points. It's disappointing for the players as they were highly motivated to win for all the fans who turned out in the terrible conditions. We didn't play badly at all today though; we've drawn twice but we're definitely on the right road. We just have to believe in ourselves. There are many reasons we failed to win today and we'll just have to analyse exactly what is lacking. When TOKYO attacked down the right and Ishikawa had the ball, he and Kaji exchanged positions. When Lucas moved forward Toda came in from the left and we had the same numbers back in defence. It couldn't be helped. The players threw themselves to block shots. There was a good defence in front of a good attack".