GAME RESULT試合結果
第2節 2007/3/10(土)
観衆 17,023人
天候 晴、中 気温 13.0度 湿度 34%
主審:高山 啓義 副審:山崎 裕彦/犬飼 一郎 四審:野上 正人
J1 第2節
埼玉
0-2
試合終了
前半0-1
後半0-1
大宮アルディージャ | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 |
27' 今野 泰幸 57' 福西 崇史 |
|
63' 佐伯 直哉 → 若林 学 63' エニウトン → 吉原 宏太 80' 橋本 早十 → アリソン |
選手交代 |
68' 石川 直宏 → 川口 信男 72' 福西 崇史 → 梶山 陽平 76' 平山 相太 → ワンチョペ |
12 | シュート | 14 |
5 | CK | 9 |
26 | FK | 21 |
17' エニウトン 32' 小林 慶行 43' 橋本 早十 57' 波戸 康広 73' レアンドロ |
警告 |
47' 金沢 浄 |
退場 |
GK | 1 | 荒谷 弘樹 |
DF | 18 | 西村 卓朗 |
DF | 3 | レアンドロ |
DF | 6 | 片岡 洋介 |
DF | 4 | 波戸 康広 |
MF | 7 | 佐伯 直哉 |
MF | 32 | 小林 慶行 |
MF | 11 | 藤本 主税 |
MF | 17 | 橋本 早十 |
FW | 8 | 小林 大悟 |
FW | 10 | エニウトン |
GK | 21 | 江角 浩司 |
DF | 2 | 奥野 誠一郎 |
DF | 5 | 冨田 大介 |
MF | 15 | 斉藤 雅人 |
FW | 9 | 吉原 宏太 |
FW | 13 | 若林 学 |
FW | 16 | アリソン |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
DF | 19 | 伊野波 雅彦 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 37 | 福西 崇史 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
FW | 18 | 石川 直宏 |
FW | 15 | 鈴木 規郎 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 3 | エバウド |
MF | 20 | 川口 信男 |
MF | 14 | 馬場 憂太 |
MF | 23 | 梶山 陽平 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
FW | 10 | ワンチョペ |
【選手・監督コメント】
課題を修正し、アウェイながら勝点3をめざす!
第2節は埼玉スタジアム2002にて大宮アルディージャとの対戦。残念ながら開幕戦では2ー4で敗れたが、今節は守備の修正をするとともに、よりアグレッシブな姿勢を打ち出し、アウェイゲームながら勝利をめざす! だが、前節2得点のルーカスが風邪のため今節は欠場。梶山もコンディションが整わず、ベンチに控えた。前線左は鈴木規、トップ下は栗澤、またセンターバックは好調の藤山が先発することとなった。
対する大宮も、今季は黒星スタート。開幕戦ではG大阪を相手に、4-4-1-1の布陣で粘り強く守ったものの、88分にミスからゴールを割られ、あえなく敗れた。しかし、コンパクトな布陣を保ち、ゾーンで守るディフェンスは強固。この試合はその守備陣をどう崩すかがポイントになる。
一方で、大宮は攻撃面では連係が図れず、苦しんでいるようだが「FWエニウトンは、左利きで一瞬のスピードが速い。一人でも打開できる選手(原監督)」と注意を払う。またFW小林大、MF橋本と精度の高いキックを蹴る選手も揃い、過去の対戦ではセットプレーで勝敗を分けることも多かった。東京も平山らの高さを活かして対抗したいところだ。
今野が先制弾! 守備陣も安定したプレーを見せる
試合は16時5分、大宮のキックオフでスタート。立ち上がりから、東京はサイドの鈴木規、石川を起点に仕掛けていった。1分、福西→鈴木規が左クロス。4分には、栗澤が相手FWエニウトンのボールを奪い、右に展開。石川が右サイドを突破し、クロスを上げる。ゴール前の平山、鈴木規には、わずかにタイミングがずれて渡らなかったが、良い攻めの形を見せた。11分には、FKのクリアボールを拾って、藤山が前線にフィード。平山が頭でつなぎ、ゴール前に残っていた福西がシュートする。14分、石川が縦に突破を試み、DFを引き付けながら中の栗澤へ。栗澤はドリブルから、ゴール正面に抜け出した福西へパス。絶好のチャンスを迎えるが、惜しくもGKに阻まれ、先制点は奪えなかった。
20分を過ぎると、大宮も徐々にカウンターを仕掛けるようになる。しかし、今日の東京は守備の意識が高く、土肥を中心に集中したディフェンスをみせる。21分、大宮MF橋本のクロスに合わせ、MF藤本がダイビングヘッドを放つが、土肥が好セーブ! 23分には、大宮のロングボールから、東京の左サイドのスペースに飛び出したFW小林大がクロス。ゴール正面でFWエニウトンが構えていたが、徳永が飛び込んでクリアした。中盤では今野、福西を中心に栗澤もよく動いてボールを奪い、素早く攻めに転じた。すると26分には、大宮陣内でこぼれたボールを、鈴木規がすかさず前線に。これに石川が飛び出し、左CKを奪う。その石川のキックに、ファーの今野が打点の高いヘッドで合わせ、待望の先制点を奪った!
34分には、栗澤のフィードから右エリアで鈴木規がキープ。ファーの福西がつなぎ、左の外側を上がった金沢がクロス。正面から飛び込んだ平山がヘディングシュートと、波状攻撃を仕掛けたが、ボールは枠を外れた。逆に39分には、自陣右サイドでのルーズボールを奪われ、大宮左SB波戸にエリア内への進入を許す。クロスが、ゴール前のFWエニウトンに抜群のタイミングでわたり、頭を振り抜かれるが、シュートは土肥が身体の正面でキャッチ。反撃に出る大宮にチャンスをつくられる場面もあったが、DF陣が踏ん張り、1点リードで後半へと折り返した。
福西のゴールでペースをつかみ、今季初勝利!
後半、大宮はセットプレーからリズムに乗る。48分、エリアすぐ手前からのFKを得ると、FWエニウトンをおとりにMF橋本が直接狙う。このシュートは右ポストを直撃、左に跳ね返るが、わずかに枠を外れ事なきを得た。53分には、大宮の右前線のスペースに抜け出したMF藤本が果敢にエリアに進入し、シュートを放つ。これに対して藤山が粘り、ラストは土肥の飛び出しでピンチを切り抜けた。
迎えた57分、右前線で平山が粘り、CKを奪う。石川のキックはDFに阻まれ、再び右CKを得る。今度は栗澤がキッカーを務め、一度はDFに阻まれるが、ボールはエリア内で競り合う石川と大宮MF藤本の足元に。ここからゴール前にこぼれたボールに福西が走りこみ、右エリアの角度のないところから、右足を一閃。シュートを逆サイドのネットに突き刺した!
福西の移籍後初ゴールで2点のリードを奪うと、ペースをつかみはじめる。68分、石川に代えて川口を投入。直後、土肥の前線へのロングパスに合わせて、川口が抜け出すが、一歩早く相手GKがキャッチ。72分には足首を傷めて大事を取った福西に代えて梶山を、76分には平山に代えて、Jリーグ初出場となるワンチョペを投入。もう1点を取りにいった。
87分、鈴木規の左クロスをワンチョペが落とし、相手DFからこぼれたところを、オーバーラップした伊野波が拾い、右クロス。エリア内の梶山が相手DFとDFの間に飛び出し、フリーでヘディングシュートを放つが、右に外れた。ロスタイムには、1点を取りにくる大宮にゴール前でパスをつながれ、FW吉原が至近距離からのシュートを放たれる。しかし土肥が鋭い反応でセーブ! こぼれから左エリアの藤本に再びシュートを放たれるが、素早く戻った土肥が再びキャッチ! 集中を切らさずに守り切り、タイムアップ。攻撃ではセットプレーから効率よく2点を奪うとともに、大宮の攻撃は無失点に抑え、アウェイで勝ち点3をゲット。今季初勝利を挙げた。
【選手コメント】《福西》「序盤にチャンスをはずしていたので責任を感じていた。次にチャンスが来ればどうにかして決めたいと思っていたので、正直なところホッとしている。それよりも早く勝利がほしいと思っていたので、チームが勝てたことが一番うれしい。先制できたことで、自分たちのペースで進めることができた。これからも点を取れる時に取って、自分たちのリズムで試合をして勝ちたい。(移籍後、初勝利で)自分にとっては大きな1勝だがリーグ戦は長い。一つ一つ積み重ねていきたい」《今野》「初勝利を挙げられて、ホッとしたという気持ち。ずっと先制点がほしかった。たまたま自分だったけれど、得意としている形なのでうれしかった。距離もあったけれど、強く打てて決めることができ、気持ちよかった。今日は相手のよいところを消すことを考え、自分はトップ下の(小林)大悟に付いた。大悟を一番警戒していたので、自分は少し守備的にして、DFの裏に飛び出させないようにした。後ろではフジさんや悠平とうまくカバーし合えた。相手の特徴によって戦い方も変わると思うが、相手のよさを消しつつ、自分たちのいいところを出して勝ち続けたい」
【原監督の会見要旨】「この一週間はルーカスと平山をうまく活かし、五輪代表組のコンディションを見ながらやってきたが、一昨日からルーカスが風邪を引き、梶山の調子も上がらなかった。ルーカスが抜けた中で、サイドは石川と鈴木規のコンビで、速い選手を使ってシンプルな戦い方をしようと考えた。開幕戦で失点につながったポジショニングミスを修正し、今野と福西の関係もわかりやすい形にした。栗澤は練習試合からずっと調子がよかったが、開幕戦では3点先行されたため、出せなかった。彼を中盤にうまく絡ませられれば、よいバランスになるだろうと思っていたが、今日の試合で狙いどおりにやってくれた。前半は危ない場面もあったが、1ー0で終えられたことがよかった。後半は大宮が勢いよくきて、もしMF橋本のFKが入っていたらどうなるかわからなかった。だが、福西の2点目が入ってラクになった。本当はもっとアグレッシブにいきたがったが、どうしても前節に4失点したことがみんなの頭にあった。大宮が前線に蹴ってくるのはわかっていたので、そこで最終ラインのポジションニングだけはしっかりしようと選手には話した。危ないシーンもあったが、最後まで身体を張り、集中していた。この1勝で選手たちも自信を持てるはずなので、続けていきたい。ただ、明日から五輪代表組はマレーシア遠征に臨むので、彼らがいない場合のチームを作っていかなければならない」
【大宮・ロバート監督の会見要旨】「前半の始まりは東京がよかった。選手たちは固くなって萎縮していたように思う。15分後からは大宮の右サイドがよくなり、MF藤本とDF西村が積極的に攻撃に参加できるようになった。何回か、FWエニウトンやMF藤本、橋本がチャンスをつかんだが決められず、逆にアンラッキーな形から失点した。どの選手が誰のマークにつくか、何度も言っていたが、あのCKの場面ではまったくフリーにさせてしまった。しかし、後半のスタートは非常によかった。特に橋本の左足のFKは、ポストを叩いてしまい残念だった。(2点目の失点に関して)自陣の深いところではリスクを負わずに簡単にプレーしようと選手たちには話していたが、MF藤本がこぼれ球をクリアすることができず、失点につながった。2失点した後は、選手たちの緊張感が切れてしまった。0ー2という状況で、もう一度ゲームを引き戻すことは難しかった。FC東京は2得点後、しっかりゲームをコントロールし、なおかつ3点目を取りにきた。連敗したことは確かによいスタートとは言えないが、パニックに陥る必要もないし、練習の仕方も変わらない。2戦続けて無得点だが、日々シュートやクロスの練習をやっていくしかないし、それが実ることを望んでいる」