GAME RESULT試合結果
第11節 2007/5/12(土)
観衆 21,821人
天候 晴、弱 気温 18.8度 湿度 65%
主審:吉田 寿光 副審:相葉 忠臣/安元 利充 四審:八木 あかね
J1 第11節
味スタ
4-1
試合終了
前半1-0
後半3-1
FC東京 | ジェフユナイテッド千葉 | |
---|---|---|
26' ルーカス 45' ワンチョペ 48' リチェーリ 58' オウンゴール |
得点者 |
68' 佐藤 勇人 |
67' リチェーリ → 金沢 浄 72' 川口 信男 → 栗澤 僚一 81' ワンチョペ → 浅利 悟 |
選手交代 |
42' 山岸 智 → 楽山 孝志 45' 工藤 浩平 → 青木 孝太 72' 下村 東美 → 朴 宗真 |
15 | シュート | 10 |
3 | CK | 7 |
14 | FK | 25 |
47' リチェーリ 65' 鈴木 規郎 71' 伊野波 雅彦 |
警告 |
28' 下村 東美 |
退場 |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 6 | 今野 泰幸 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 15 | 鈴木 規郎 |
MF | 19 | 伊野波 雅彦 |
MF | 23 | 梶山 陽平 |
MF | 20 | 川口 信男 |
FW | 35 | リチェーリ |
FW | 9 | ルーカス |
FW | 10 | ワンチョペ |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
MF | 14 | 馬場 憂太 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 1 | 立石 智紀 |
DF | 4 | 水本 裕貴 |
DF | 15 | 中島 浩司 |
DF | 14 | 池田 昇平 |
MF | 8 | 水野 晃樹 |
MF | 6 | 下村 東美 |
MF | 7 | 佐藤 勇人 |
MF | 16 | 山岸 智 |
MF | 20 | 工藤 浩平 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 18 | 巻 誠一郎 |
GK | 21 | 中牧 大輔 |
DF | 3 | 斎藤 大輔 |
DF | 40 | ジョルジェビッチ |
MF | 23 | 楽山 孝志 |
MF | 37 | 朴 宗真 |
FW | 11 | 新居 辰基 |
FW | 29 | 青木 孝太 |
【選手・監督コメント】
カップ戦再開、フレッシュなメンバーで勢いを取り戻せ
ナビスコカップが再開、第5節はホームで横浜FCを迎え撃つ。4月11日以来となるカップ戦だが、現在予選Cグループで2位(勝ち点7)の東京に対して、横浜FCは3位(勝ち点6)。予選リーグは残すところあと2節となり、互いに決勝トーナメント進出をかけて負けられない一戦だ。また、リーグ前節川崎戦ではふがいない内容で敗れただけに、連戦の中でどう立て直していくかも、見どころの一つ。ここから巻き返しを図るために、重要な試合となる。
ただし、馬場がケガのため欠場。また前節復帰を果たした茂庭も、コンディション調整のため、メンバー入りせず。連戦の中で、沈みがちなチームに奮起を促す意味もあり、今日はフレッシュなメンバー起用となった。GKは、3月31日(リーグ第4節柏戦)以来の先発となる土肥。左サイドバックには鈴木規。ダブルボランチを伊野波と梶山が組み、中盤左に川口。FW平山も、3月31日以来のスタメンに。また森村が今季初のベンチ入りを果たし、サブにはエバウドも控えることになった。
対する横浜FCも、リーグ戦では第2節以来勝ち星がなく、苦しい状況だ。今日は東京と同様に、浮上のきっかけとするべく、メンバーを入れ替えて臨んできた。その横浜FCに対して、まずは気持ちで上回ることが大事。その上で、攻守において出足の早い、東京のサッカーを取り戻し、勝利をめざす。堅守から、奪ったあとに素早く、そして大きな展開から仕掛けて、苦しい状況を打破する!
真夏の暑さを感じさせた昼間の気候は、ようやく和らいだが、風のない国立競技場。試合は19時4分に横浜FCのキックオフでスタートした。
完全に主導権を握り、チャンスをつくるが…
立ち上がり4分に、東京はビッグチャンスを迎える。ボールを奪った今野が左に展開。鈴木規がオーバーラップし、相手DFの間を狙って、ゴール前に絶好のスルーパスを送る。そこに川口が追いつき、決定機をつくったが、シュートは果敢に飛び出した相手GKに阻まれてしまった。6分には、石川が右エリアにフリーで飛び出し、クロスを胸トラップ。しかし足元が滑り、シュートは打てず。13分は、石川が相手DFを切り返してクロス。ファーで川口がヘッドで折り返し、ルーカスが後方につなぐ。走り込んだ梶山がシュート体勢に入るが、またもや足が滑り、打てなかった。
守備では集中を切らさず、横浜FCにはチャンスをまったく与えず。リズムに乗った攻撃から、あとは決めきることで勢いをつかめるはずだった。20分、左の川口→中央の伊野波→右の石川がつなぎ、外側を上がった徳永が突破を仕掛け、ワイドな展開からエリア右外でFKを得る。だが、石川のキックからシュートには持ち込めず。30分には、石川の右CKに今野が絶妙のタイミングで合わせ、ヘッドを叩き付けるが、わずかに左に。セットプレーも活かすことはできない。
31分には、自陣からダイナミックなカウンターを仕掛ける。梶山が左前線にロングフィードを送り、追いついた鈴木規がダイレクトでクロス。これに、ゴール前まで攻め上がった伊野波が頭から飛び込むが、うまくヒットせず、相手GKとDFにクリアされる…。続く32分には、前線へのフィードに川口が抜け出し、トラップからシュートを狙うが、これも相手GKがセーブ。左エリアにこぼれたボールにルーカスが詰め、絶好のシュートを放つが、枠を捉えられなかった。
チャンスを決めきれないうちに迎えた34分、今野の足元のボールを横浜FC・FW三浦にさらわれ、ドリブルで攻め上がられる。そしてエリア手前で藤山が倒し、FKを与える。横浜FC・MF内田がグラウンダーで狙ったシュートは、東京DFの壁の下を抜けてゴールイン。たった一度のチャンスに決められ、ビハインドを追うことになった。この先制を機に、横浜FCは自陣に引いて守りを固めることに。終盤にはセットプレーからチャンスをつくるが、守備に人数をかける横浜DFの前に決めることができず。0ー1で後半へと折り返した。
悪い流れを変えられず、横浜FCに守り切られる
後半もボールを支配し、優位に立ったのは東京。49分、右サイドを上がった徳永のパスを受けた石川が、前向きに反転してすぐさまシュートを放ったが、わずかに左に…。52分には、梶山の展開から、徳永→石川がCKを奪う。石川のCKから平山がヘディングシュートを放つが、左に切れた。しかし、横浜FCの引いた守備に苦しめられ、東京は徐々にリズムを失っていった。55分には、横浜FCのFKから、前線でMF鄭が折り返し、フリーのMF内田がエリア前に走りこみ、強烈なシュート。左に切れてピンチには至らなかったが、出足の速さでも横浜FCが上回ることに。
59分、足を痛めた石川に代えて栗澤を投入。続いて65分には、川口に代えてワンチョペを投入。今野をボランチに上げ、伊野波がDFに回る布陣に。ワンチョペと平山を前線に、ルーカス、栗澤、梶山と攻撃に人数をかけ、ゴールをめざした。68分には、ワンチョペの落としから、ルーカスが右前線の平山にパス。平山は右エリアから素早くシュートを放ったが、GKのセーブに阻まれた…。
78分には、平山に代えて赤嶺を投入してパワープレーに出るが、前掛かりになる中、横浜FCのカウンターを受ける展開にも。80分過ぎには立て続けにCKを得るが、フィニッシュに持ち込むことはできず。88分、徳永の右クロスにルーカスが飛び込み、こぼれに反応したワンチョペがシュートするが、これも右に外れた…。結局、ホームで東京らしいサッカーを見せたが、リズムの良い時間帯に決めることができず。横浜FCに1点を守り切られ、悔しい敗戦となった。
【選手コメント】《伊野波》「少しでも流れを変えられればと思い、積極的にプレーしたが…。決めるところで決められなければ、こういう結果になる。前半のカウンターのチャンスも、自分がもう少し前で触っていれば決められていたはず。でも、それが今の自分たちの実力なのだと思う。それぞれの立場で、もう一度考え直さなければ進歩がない。足りないものを補うために、自信を取り戻すためにも、みんなで話し合っていきたい」《梶山》「たくさんボールに触って、リズムをつくることを意識した。伊野波が守備をやってくれたので、その前でプレーすることができていたが…。相手が引いていたので、もっとサイドから攻めようとしが、ちょっと早めに蹴りすぎていたかもしれない。もう少し、つないでいく場面もあればよかったと反省している。前半のチャンスを決めていれば、僕たちの展開になったはず。悔しい」
【原監督の会見要旨】「前回ふがいない試合をしてしまったこともあり、今日はフレッシュな選手を使って、ホームでアグレッシブな試合をしたかった。前半、何度かいい場面があり、決定的なシーンがあったが、それが入らない。だが、CK、FKも含めてチャンスがあったので、このまま行けば、またチャンスをつくれると考えた。しかしFKを決められ、バタバタし出した。ハーフタイムに『あれを決められただけ。我々のチャンスは必ず来る』と話し、後半もそう戦っていけると思っていた。だが、石川の足にアクシデントがあったため、栗澤を入れて、もう少しボールを動かすように指示した。川口を右にして様子を見ていたが、川口にも疲労が見えたので、ワンチョペを入れた。その中で『ロングボールだけでなく、できるだけサイドバックも上がって行くように』と話したが、なかなかボールが動かず、ただ長いボールを入れるだけになってしまった。サイドまで運んでボールを入れれば、高さのあるワンチョペ、平山にルーカスが絡んでいけるかと思ったが、横浜FCにゴールを固められて得点できなかった。平日にも関わらず、これだけ応援に来ていただいて、何とか応えなければいけないと、選手もスタッフも頑張っている。けれども、先に点を取られてしまうと自信をなくし、本来の強気なプレーが出せないということが非常に残念。選手は決して戦っていない訳ではなく、ちょっとした歯車が噛み合えば、点も取れそうなシーンがあった。それを決められず、自信を無くしているというのが今の状況」
【横浜FC・高木監督の会見要旨】「中2日の連戦の状況で、我々は普段やり慣れていないメンバーで臨むことになった。当然非常に難しいゲームになると思っていたが、チーム全体をみんながうまくまとめてくれた。FC東京の攻撃的な部分をうまく抑えながら、少ないチャンスをモノにした。その後、カウンターで相手のゴール前まで行くシーンが何度かあったが、欲を言えばそこでもう一つ欲しかったというのはある。ただ相手の交代で、いろいろな変化がある中でも選手たちはよく対応してくれたし、しびれたゲームをした。4-1-4-1という形をとったのは、東京の前線が流れの中で4枚になることが多く、しかも右サイドの石川は前に行った後に中に入ってくる。そこへ徳永が上がってくるという形で、石川を見る選手がいなかったため。そこでMF鄭をアンカーに持っていき、サイドバックとCBの間にスペースができても彼が埋めるようにした。FW三浦は、トップ下というより、相手ボランチに対してケアをさせるようにした。なかなか勝ち星に恵まれない中、ファンや我々のクラブに関わっている人たちに、非常に残念な思いや悲しい思いをさせてきた。ただ、このゲームでいい流れを掴みつつあることを感じたし、次のリーグ戦に向けて、非常にいいゲームをしてくれた」