GAME RESULT試合結果
第24節 2007/9/01(土)
観衆 23,968人
天候 曇、弱 気温 22.6度 湿度 64%
主審:村上 伸次 副審:小椋 剛/下村 昌昭 四審:前島 和彦
J1 第24節
国立
3-1
試合終了
前半1-1
後半2-0
FC東京 | ヴィッセル神戸 | |
---|---|---|
44' 今野 泰幸 68' ルーカス 81' ルーカス |
得点者 |
27' 河本 裕之 |
50' 福西 崇史 → ルーカス 74' 石川 直宏 → 浅利 悟 82' 赤嶺 真吾 → 平山 相太 |
選手交代 |
55' 近藤 祐介 → 栗原 圭介 75' 酒井 友之 → ディビッドソン 純マーカス 81' 朴 康造 → 古賀 誠史 |
22 | シュート | 9 |
10 | CK | 2 |
21 | FK | 15 |
70' 赤嶺 真吾 |
警告 |
34' 近藤 祐介 42' ボッティ 85' 茂木 弘人 |
退場 |
GK | 22 | 塩田 仁史 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 23 | 梶山 陽平 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 37 | 福西 崇史 |
MF | 27 | 栗澤 僚一 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
GK | 1 | 土肥 洋一 |
DF | 3 | エバウド |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 35 | リチェーリ |
MF | 15 | 鈴木 規郎 |
FW | 9 | ルーカス |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 1 | 榎本 達也 |
DF | 3 | 坪内 秀介 |
DF | 4 | 北本 久仁衛 |
DF | 5 | 河本 裕之 |
DF | 11 | 茂木 弘人 |
MF | 7 | 朴 康造 |
MF | 44 | 酒井 友之 |
MF | 10 | ボッティ |
MF | 13 | 大久保 嘉人 |
FW | 9 | レアンドロ |
FW | 19 | 近藤 祐介 |
GK | 30 | 徳重 健太 |
DF | 6 | エメルソン トーメ |
DF | 15 | 内山 俊彦 |
MF | 18 | 田中 英雄 |
MF | 20 | ディビッドソン 純マーカス |
MF | 45 | 古賀 誠史 |
FW | 8 | 栗原 圭介 |
【選手・監督コメント】
気持ちを込めて戦い、連勝、そしてホームでの勝利をめざす
第24節はホームゲームを国立競技場で開催、ヴィッセル神戸を迎え撃つ。前節は広島に大勝。高い位置からプレスをかけ、攻守に走り負けないサッカーで結果を出した。そこから中2日での対戦となるが、勢いをそのままに、東京らしいサッカーを続けて連勝をめざしたい。なにより今季はなかなか果たせていない、ホームでの勝利が求められる一戦。選手たちも口々に「ここで負ければ前節の勝利の意味がなくなる」と気を引き締め、気合は十分だ。
対する神戸は現在、勝ち点29で11位につける。8月からの5試合では磐田、大宮に勝利したものの、ここ3試合では連敗。ただし連敗中でも、固い守りからカウンターを仕掛けてリズムをつかみ、MF大久保嘉を中心にチャンスをつくっている。決定機に決められないことで敗れているだけに、今節はアウェイながらも果敢に挑んでくるだろう。そこでもっとも警戒しなければならないのは、MF大久保嘉。原監督は「一瞬の速さ、動き出しが鋭い」と注意を傾ける。
これに対して東京は、流動的な動きをする神戸の2トップ=運動量のあるFW近藤祐とスピードのあるFWレアンドロに対し、マークをうまく受け渡しながら守り、MF大久保嘉が使うスペースをカバーしていきたい。同時に中盤でプレスをかけ、前線にパスが出る前に奪いたいところだ。また前節と同様にプレスが機能すれば、中盤を支配することはできるはず。そこから梶山、福西らを起点に、素早く仕掛けてチャンスをつくりたい。球際に負けず、全員が攻守両面でカバーし合って勝機をつかむ。
先発は、流れを崩さないためにも前節と同様のメンバーに。また出場停止の明けたルーカスがベンチに控える。試合は、気温が下がって涼しさも感じられる国立競技場、18時34分に神戸のキックオフでスタートした。
先制を許すも、今野が気迫の同点弾!
神戸がキックオフのボールをつなぎ、左MF大久保嘉が力強いドリブルでエリア左まで前進、クロスを上げる。東京DFのクリアがファーに流れ、右エリアにいた神戸MF朴にフリーでヘディングシュートを打たれる。開始直後にマークの隙を突かれる形で神戸にチャンスをつくられたが、ゴールの上に外れた。ピンチを免れた東京は、すぐさま自分たちでリズムを掴もうと、出足の早いプレスで奪って反撃に出た。
6分には、相手陣内で今野、栗澤、福西が神戸ボールを囲んで奪い、切り替え早く反撃。福西がドリブルで上がり、左からエリア中央に走る栗澤にスルーパス。栗澤は、相手DFの間に割り込むようにしてシュート。決定的な形をつくったが、GKのセーブに阻まれる。エリアへこぼれたボールに今野も詰めてゴールを狙ったが、角度がなく、再びGKにキャッチされた。それでもペースをつかみ、セカンドボールを奪って梶山、今野が果敢に攻め上がる。同時に栗澤が豊富な運動量を活かし、バランスを取って神戸を押し込んだ。
一方、神戸は鋭いカウンターで対抗。17分、18分には続けて速い攻撃を仕掛けられるが、相手のシュートミスもあり、守り切る。今日の東京はサイドチェンジの意識が高く、19分には自陣の右サイドで奪い、石川→梶山が赤嶺に当ててつなぎ、左へ展開。素早くパスを回し、最後は金沢のアーリークロスに、ゴール前まで走り込んだ梶山がヘディングシュート。ヒットせず、右に切れたが、ダイナミックな攻撃を展開した。23分には、自陣左の今野が、右にサイドチェンジ。石川→外を上がった徳永がライナー性のクロス。赤嶺と相手DFが競り、石川も詰めていたが、GKにキャッチされる。
25分、梶山が右サイドで神戸MF大久保嘉に倒され、FKを得る。梶山のキックはファーの栗澤へ。栗澤はゴールライン際で相手DFを切り返し、ラストパス。神戸DFとGKの間にスピードのあるボールを送り、決定的な形をつくったが、守り切られてしまう。すると、その直後の27分、左前線・コーナー付近でスローインを受けた神戸MFボッティをファールで倒し、FKを与える。そしてMFボッティ自身が蹴ったFKから、ゴール前でDF河本が打点の高いヘディングシュート。これを決められ、先制点を失った。
だが東京は慌てず、気持ちを切り替えて反撃。30分、徳永の右クロスから梶山がボレーシュート。36分には、栗澤の左クロスから石川がダイレクトボレー。38分には今野がミドル。39分には、徳永の右クロスを赤嶺が落とし、相手のクリアを左エリアで拾った栗澤がゴール前にラストパス。福西が相手DFと交錯しながらも押し込み、ネットを揺らすが、オフサイドに。攻め込みながらもゴールは奪えなかったが、迎えた44分、FK、CKを立て続けに奪うと、最後は梶山の蹴った右CKに今野が頭を振り抜き、ゴール!前半終了間際に、今野の気迫あふれる同点弾で追いつき、1ー1で後半へ折り返すこととなった。
赤嶺のアシストからルーカスが2ゴールを挙げ、逆転勝利!
勝ち越し点を狙った後半、立ち上がりから果敢に、粘り強く仕掛けた。開始1分、神戸ゴール前に攻め込み、こぼれを拾って石川が右クロス。神戸DFにクリアされ、再びこぼれを拾った栗澤が、左エリア外からシュートを放つ。48分には、今野の素早いリスタートから、タイミングよく前線に走った梶山がループシュート。だがいずれも枠外に。50分には負傷の福西に代えてルーカスを投入。54分、茂庭のサイドチェンジから徳永→石川→梶山が早いパスワークでつなぎ、CKを奪う。この右CKからフリーでルーカスがダイビングヘッドを放つが、左に切れた。
その後もボールを支配し、ほとんど神戸陣内で試合を進めるも、決定的に崩すまでには至らず。神戸が機を見てカウンターという展開に。60分には、東京のCKから、神戸が逆襲。MF大久保嘉がスピードに乗ってシュートを狙ったが、茂庭がブロック。65分にも自陣でボールを失い、神戸に速攻を仕掛けられる。FWレアンドロが左から中に上がって放ったシュートは、右に切れる。66分にも右MF朴のクロスに、FW栗原が飛び込むが、バーの上に外れた。
ミスにも助けられたが、神戸にはリズムをつかませず。迎えた68分、右サイドを上がった石川から、くさびのパスを受けた赤嶺がすかさずゴール前にスルーパス。受けたルーカスがエリア内に抜け出し、シュート。これがGKの手をかすめて左にイン。勝ち越し点を奪った。74分には石川に代えて浅利を投入。守備のバランスを取るとともに、手を緩めずに攻め込み、81分には右に流れた赤嶺がゴール前にグラウンダーのクロスを送る。相手DFが滑り込んだが、こぼれをルーカスがシュート。ゴールの上に決まり、3点目を奪った。
82分には赤嶺に代えて平山を投入。神戸に反撃のリズムをつかませず、最後まで攻め込んだ。だが85分、今野のヘッドでの折り返しに平山がスライディングで飛び込むが、枠は捉えられず。89分には、今野がドリブルで突っかけ、こぼれから平山が振り向きざま左足シュートを放つが、相手GKが阻止。追加点こそ奪えなかったが、終始気持ちの入ったプレーを見せ、3ー1で勝利。ホームでは6月20日甲府戦以来となる勝ち点3を得た。
【選手コメント】《ルーカス》「広島戦は出場停止だったが、チームには勢いがあった。それを今節も続けて、いい内容の試合ができた。それがよかったと思う。今日は動きも悪くなかったと思う。ここまでゴールを決められない時期が続いたが、これを機に、今後も積極的に狙っていき、チームの勝利に貢献したい」《赤嶺》「ルーカス選手の1点目は石川選手から速いパスが来た。その分、体勢に余裕がもてて、トラップもうまくいった。今野選手がボランチに入って、梶山選手とともにバランスよく前に出て、選手間の距離が近い。福西、ルーカス選手を含めて近くに保てているので、落ち着いてパスがつなげていると思う。今日もだが、試合に出た時はいつもゴールしたいと思っている。2週間のインターバルがあるが、まずチーム内の競争に勝って、その上で勝利に貢献できるように準備したい」
【原監督の会見要旨】「前節はルーカスが出場停止だったが、よい試合ができたので、今日は同じメンバーでスタートした。ルーカスはエースなので先発という選択肢もあったが、同じリズムで戦わせ、勝負どころで彼を入れようと考えていた。福西が前半のオフサイドのシーンで負傷したため、早めにルーカスを入れて、結果的にはうまくいった。ルーカスもここのところ点が取れていなかったが、途中から入ることできっかけが掴めたのではないか。今季はアウェイで勝っても、ホームでの敗戦が続いていたので、今日はなんとしてもよい試合をして結果を出したかった。神戸は勢いがあるチームで、MF大久保嘉は一人で仕事ができる力を持っている。だがサイドを変えると、2対1になってチャンスをつくれると考えていた。そこで右は石川と徳永、左は栗澤が中でつなぎ、また金沢がと、サイドへ散らして攻めていこうとした。実際に何度かよい形ができていた。しかし前半にFKから失点した。連敗中は失点すると急にバタバタとして内容も悪くなっていたが、今日は『1点ぐらい取られても同じことを続けていこう』と話していたので、踏ん張れた。なおかつ、前半終了間際に追い付いて、あのゴールが大きかったと思う。やっと連勝したというだけだが、ホームで、夏休み最後の土曜日にこれだけ応援してくれた人たちのためにも、勝ててよかった。代表、オリンピックで4選手がいなくなるが、この2週間で茂庭とエバウドと組ませるチャレンジもできる。もちろん藤山もいて、さらにスケールが大きなサッカーができるかと思う。今日はみんなよく戦い、1点取られてもひるまなかったことが嬉しかった」
【神戸・松田監督の会見要旨】「何とか連敗を止めたかったが。久しぶりに先制できて、そこまでは非常によい形だったと思う。しかし、やはり前半終了間際の失点が大きかった。それでも、後半に向けて仕切り直し、気持ちを切り替えてやろうとした。FC東京は1トップ気味に赤嶺選手が入る4-5-1のような形だったが、我々の中盤とDFラインの間に、福西、梶山、今野選手がポジションを取り、攻撃に切り替わった瞬間にボールを受けていた。そこでハーフタイムには、赤嶺選手に合わせるのではなく、福西選手の所までラインを上げて、もっとコンパクトな状況をつくるよう指示した。だが後半は明らかにFC東京の出足などが勝っていた。そのため点差もこういう結果になった」