GAME RESULT試合結果
第5節 2008/5/31(土)
観衆 7,941人
天候 雨、弱 気温 13.9度 湿度 76%
主審:柏原 丈二 副審:高橋 佳久/青木 隆 四審:中込 均
YNC 予選Bグループ 第5節
松本
1-1
試合終了
前半1-0
後半0-1
FC東京 | 清水エスパルス | |
---|---|---|
08' ブルーノ クアドロス |
得点者 |
88' 藤本 淳吾 |
65' エメルソン → 石川 直宏 74' カボレ → 赤嶺 真吾 81' ブルーノ クアドロス → 茂庭 照幸 |
選手交代 |
45' 高木 純平 → 藤本 淳吾 57' 西澤 明訓 → マルコス アウレリオ 80' 兵働 昭弘 → 大前 元紀 |
13 | シュート | 14 |
5 | CK | 5 |
9 | FK | 17 |
68' 佐原 秀樹 86' 佐原 秀樹 |
警告 |
88' マルコス アウレリオ |
86' 佐原 秀樹 |
退場 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 佐原 秀樹 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
DF | 17 | 金沢 浄 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 4 | ブルーノ クアドロス |
MF | 15 | エメルソン |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 9 | カボレ |
GK | 31 | 荻 晃太 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 30 | 大竹 洋平 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
FW | 32 | 近藤 祐介 |
GK | 21 | 西部 洋平 |
DF | 14 | 高木 純平 |
DF | 27 | 廣井 友信 |
DF | 4 | 高木 和道 |
DF | 3 | 山西 尊裕 |
MF | 28 | 山本 真希 |
MF | 5 | 岩下 敬輔 |
MF | 13 | 兵働 昭弘 |
MF | 8 | 枝村 匠馬 |
FW | 19 | 原 一樹 |
FW | 20 | 西澤 明訓 |
GK | 30 | 武田 洋平 |
DF | 15 | 辻尾 真二 |
MF | 6 | マルコス パウロ |
MF | 7 | 伊東 輝悦 |
MF | 10 | 藤本 淳吾 |
FW | 22 | 大前 元紀 |
FW | 18 | マルコス アウレリオ |
【選手・監督コメント】
サイドで競り勝ち、2度の敗戦の雪辱を果たせ!
ナビスコカップ予選リーグ第5節は、清水エスパルスと対戦。松本でのホームゲームとなる。前節ヴェルディ戦では、3-0で快勝し、チームの雰囲気も良い。ただ、グループ首位の清水は、今節に勝利すれば1位が確定するため、まさに天王山といえる試合。東京にとっては、決勝トーナメント進出に向け、勝ち点3を奪って清水と並ぶことが重要。そして今季2度の対戦で敗れている相手だけに、必ずや雪辱を果たしたい一戦でもある。
対する清水は、五輪代表のGK山本海、DF青山、MF本田、FW岡崎が不在の上、ここのところDF市川、児玉ら、負傷者が続出してメンバー構成が苦しい状況のようだ。だが前節、MF兵働が復帰。ボランチにはMF山本真、またFW大前ら、フレッシュなメンバーを起用して磐田に勝利。タイトな守備からパスをつなぎ、サイドバックを起点に仕掛ける攻撃は健在である。
東京は、先発メンバーを前節から左右サイドバックを金沢、徳永に。また控えには赤嶺が復帰した。城福監督も「清水は戦い方が徹底され、洗練されている。我々の2度の対戦では、清水の守備のやり方にはまってしまった。素早くブロックをつくられ、そこを崩せなかった」と省みる。そのため早いパスワークで対抗し、サイドで主導権を握れるかどうかが勝利のポイント。清水に守備のブロックをつくられる前に、サイドで競り勝ち、DFの裏を突いていきたい。また守備では、ヴェルディ戦のように連動してプレスをかけ、厳しい守備からリズムをつくることが重要になる。
羽生は「サイドアタックのバランスに気をつけたい。両サイドが深い位置まで上がってしまって、カウンターをくらわないように。また過去の清水戦には自分は出られなかったので、チームに貢献できなかった悔しい面もある。自分たちのサッカーをみせて勝つ」と意気込む。自分たちのリズムで戦い、清水の強固な守備を崩して勝利を!試合は冷たい雨が降る松本平広域公園総合球技場にて、14時4分に東京のキックオフで開始された。
ブルーノ クアドロスのゴールで先制、1点リードして折り返す
東京は開始からサイドを起点に早い攻撃を仕掛けた。4分、浅利→羽生の左クロスから金沢、カボレが決定的なシュートを放つが、清水DFのブロックに阻まれる。8分には、清水のスローインをカットし、平山が落としたボールを浅利がダイレクトで左サイドの羽生へ。羽生はライン際の深い位置まで持ち込み、クロス。ここにブルーノ クアドロスが飛び込み、ジャンプしながらボレーシュートをネットに突き刺す! ヴェルディ戦に続き、羽生→ブルーノ クアドロスのコンビで先制した。
直後の10分には、右サイドのエメルソンがドリブルで中に切れ込みパス。そのボールに平山が反応し、左エリア内から決定的なシュートを放つも決めきれず。その後清水も、FKからシュートチャンスをつかむも、塩田を中心にゴールを割らせない。20分は、エメルソン→カボレ→ブルーノ クアドロスで速攻を仕掛け、平山がエリア手前でキープして、羽生に落とすも、タイミングが合わずシュートが打てない。
清水は、DFラインから前線にボールを入れようとするも、佐原、藤山が冷静にカット。特に藤山は何度も鋭いインターセプトを繰り返し、相手のFWに仕事させない。30分を過ぎると、エメルソンを起点に攻撃を仕掛ける。34分、右サイドのエメルソンから、DFラインの裏に駆け上がった平山に。それを中央を上がったカボレにパスが送られるが、トラップがわずかに長く、清水GKに抑えられる。35分には、エメルソンが右から中に持ち上がり、カボレとワンツーをかわして、スビードに乗ってシュートを放つが、枠上に。
39分には、徳永の右FKからつなぎ、最後は左クロスに合わせたカボレのボレーがネットを揺らしたが、これはオフサイドに。前半終了間際には、清水に両サイドからクロスを上げられ、ゴール前に攻め込まれる場面もあったが守り切る。滑るピッチで両チームともにミスが目立つ場面もあったが、清水にはボールを支配させず、1点のリードで後半へと折り返した。
終了間際に追いつかれ、痛いドローで終わる
後半は開始直後こそ、東京はエメルソン、平山がチャンスを作るが、その後は清水にペースを握られた。途中出場のMF藤本を中心に、動き出しと球離れが早くなった清水に対し、東京は運動量が落ち、プレスをかけられず、セカンドボールも拾えなくなった。それでも58分には、左スローインから平山が中に持ち込んでシュートを放つも枠に上に。59分は、金沢→エメルソン→カボレにわたり、振り向きざまにシュートを放つも相手DFに当たってCKを得る。押し込まれながらも、何とかリズムを引き戻そうとする。
65分にはエメルソンに代えて石川を投入。すると69分には、左スローインをカボレが落とし、石川が鋭く足を振り抜く。気迫のこもったシュートを放つも、わずかに枠外に。70分は、カウンターから右サイドを徳永が駆け上がりクロス。1度はクリアされるも、こぼれを石川が拾い、動き出し早く右エリアに回りこみシュート。ファーにカボレも飛び込んだが、ボールに触ることができす。75分過ぎには、清水MF藤本を起点にした攻撃に押し込まれ、立て続けにピンチを招くが、塩田のセーブを中心に守り切る。
東京も赤嶺、茂庭を投入し、流れを変えようとした。81分には、右CKで石川のキックのこぼれから、ファーの徳永と相手が競り合い、外側の佐原が右足で決定的なシュートを放つが、GKに阻まれた。85分には、藤山→右を上がる石川にパスを通し、カウンター。スピードに乗った石川のクロスに、赤嶺がスライディング。シュートはバーに当たってアウトした。追加点を奪えず、苦しい状況が続いたが、守備では身体を張って守り切り、このまま終了するかと思われたが、アクシデントが起きる。
86分に、佐原がこの日2度目の警告を受けて退場となる。同時にこのプレーで清水にFKを与えると、MF藤本が直接狙ったボールがバウンドしてゴールイン…。すぐに反撃を開始するも、時すでに遅し。終了間際にFKから同点に追いつかれ、痛いドローに終わった。
【選手コメント】《ブルーノ クアドロス》「いいゲームをしたと思うが、最後で点を取られて引き分けになってしまった。サッカーではよくあることだが、こういうことは起きてもらいたくなかった。残念ながら引き分けという結果になった。(得点シーンは?)速攻からの場面で、私も遅れて入ったが、羽生選手からのクロスがちょうど自分のところに来て、ゴールを決めることができた。いいボールを送ってくれた。自分の持ち味は、奪ってから前線にどんどん出ていくということ。そのあたりはできたと思う。もちろん、そのほかに監督の言われたこともしなければいけない。またチャンスを貰えるように、次に行きたいと思います」《藤山》「勝ちきらなきゃいけないゲームだった。結果論で言うと、やってはいけないヒデの退場もあった。監督も厳しいことを言っていたが、それは本人が一番分かっていると思う。結果を求めてみんなやっているから。ただ、勝ち点1を取れたし、負けたわけではない。次のヴェルディ戦で勝てばまだチャンスがある。ただ、ナビスコ杯で上位に行くチームとしては、やってはいけない試合。そこはみんなでもう一回考え直していけばいい。次はきっちりと勝って決勝トーナメントに進みたいと思っているし、サポーターも思い入れが違うと思う。前回のようにうまくいくかどうかはわからないが。今日も2点目がポイントだったが、全体的にさらにレベルアップしていくチームになるためにも必要。今度のヴェルディ戦は、みんなで絶対勝ち点3を取りに行きたい。次はヒデが出られないが、今年はローテーションのような形でやっているので、誰が出ようが心配ない。モニとは昨年もずっとやってきていたので問題ない。ヴェルディは強力なので、またきっちり止めたいと思います」
【城福監督の会見要旨】「今日は勝たないといけないゲームだったと思います。後半の最後に押し込まれて、危ない場面があったが、それまでの試合運びを考えると勝ち点3を取らなければならない試合でした。前半はある程度狙い通りの攻撃と守備ができており、1点は取ったが、もう2点取れたんじゃないかと思っています。それは前の試合からの反省点ではありますが、最後のところでもう一押しができないというところです。また、後半、中盤で少し余分にボールを持ってしまって、シンプルに動かせませんでした。中盤のエリアで、個人でなんとかしようという選手がいて、そこでボールを奪われ苦しい時間帯になりました。苦しい時間帯があれだけ続き、10人になり、あれだけいいキッカーがいれば、ああいうことも起こりうるということです。それまでに、あのエリアでサッカーをしないようにしないといけませんでした。(3人目の交代で大竹を準備していたようだが、茂庭を使ったのはなぜか?)時間が残り少なくなって、相手が高さでくるのか足下でくるのかということを考えながら、最後の交代1枚を残していました。FWマルコス アウレリオ選手やFW大前選手など、足下が武器の選手が出てきたので、藤山を前に出して対応しようと思いました」
【清水・長谷川監督の会見要旨】「今日は勝ち点1を取ることができて、非常に満足しています。ケガ人がおり、初先発という選手がいる中で、出た選手がきっちりと仕事をしてくれたと思いますし、チームの一体感で最終的にこういう形で追いつくことができました。リーグで調子の上がらないチームが、リーグで調子のいいチームに、このようにアウェイで追いついて、勝ち点1を得ることができ、この予選をだいぶ有利に戦えると思います。ただ、まだナビスコは1試合残っていますので、きっちりとしたサッカーをして、締めくくりたいと思います。(後半良くなったが、修正したところは?)前半は選手たちにあまり前へ出るなと言っていました。1点を取られはしましたが、よく切り替えて、それ以降はゼロに抑えることができました。後半はMF藤本やFWマルコス アウレリオを入れて前線を活性化し、本来の形が出てきました。また、MF岩下がサイドバックで平山に対応し、そこから前線にフィードを出してくれたのが大きかったと思います。いろいろな意味で後半は収穫のあったゲームだと思います」