GAME RESULT試合結果
第28節 2008/10/04(土)
観衆 30,410人
天候 晴、無 気温 24.4度 湿度 40%
主審:柏原 丈二 副審:抱山 公彦/越智 新次 四審:中込 均
J1 第28節
味スタ
1-5
試合終了
前半0-3
後半1-2
FC東京 | 清水エスパルス | |
---|---|---|
59' エメルソン |
得点者 |
20' 山本 真希 39' 岩下 敬輔 44' 原 一樹 78' 岡崎 慎司 89' 戸田 光洋 |
45' 浅利 悟 → エメルソン 45' 石川 直宏 → 大竹 洋平 75' カボレ → 平山 相太 |
選手交代 |
65' 山本 真希 → マルコス パウロ 78' 枝村 匠馬 → 市川 大祐 81' 原 一樹 → 戸田 光洋 |
16 | シュート | 11 |
4 | CK | 6 |
23 | FK | 17 |
警告 |
14' 岩下 敬輔 |
|
退場 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 5 | 長友 佑都 |
DF | 2 | 茂庭 照幸 |
DF | 3 | 佐原 秀樹 |
DF | 25 | 徳永 悠平 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 6 | 今野 泰幸 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
FW | 9 | カボレ |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
GK | 31 | 荻 晃太 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
MF | 15 | エメルソン |
MF | 30 | 大竹 洋平 |
MF | 40 | 鈴木 達也 |
FW | 20 | 川口 信男 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 29 | 山本 海人 |
DF | 5 | 岩下 敬輔 |
DF | 26 | 青山 直晃 |
DF | 4 | 高木 和道 |
DF | 2 | 児玉 新 |
MF | 28 | 山本 真希 |
MF | 7 | 伊東 輝悦 |
MF | 13 | 兵働 昭弘 |
MF | 8 | 枝村 匠馬 |
FW | 23 | 岡崎 慎司 |
FW | 19 | 原 一樹 |
GK | 21 | 西部 洋平 |
DF | 3 | 山西 尊裕 |
DF | 25 | 市川 大祐 |
MF | 16 | 本田 拓也 |
MF | 6 | マルコス パウロ |
FW | 11 | 戸田 光洋 |
FW | 18 | マルコス アウレリオ |
【選手・監督コメント】
目前の一戦に集中し、勝ち点を積み上げるのみ
リーグ第28節は清水エスパルスと対戦、ホームで迎え撃つ。前節は苦しみながらも、チャンスを確実にモノにする勝負強さを見せて5連勝を果たした。今節はチーム初となるJ1での6連勝がかかる一戦。特に今季、清水との対戦では、ナビスコ杯を含めて1分2敗と勝利がないため、リベンジを果たしたい試合でもある。
対する清水は、現在勝ち点37で8位につける。前節は鹿島に競り負けたが、第18節以降は連敗を喫したことがなく、ナビスコ杯も決勝に進出し、昇り調子だ。手堅い守備陣、中盤でのボール支配率など、いずれも成熟度は高い。攻撃陣では、FW西澤が欠場となったが、FW岡崎が好調を維持。今節はFW原と2トップを組み、左MFには兵働、右に山本真の布陣で臨んできた。
東京は、ブルーノ クアドロス、羽生が再び負傷しチームを離脱したが、今節は今野、平山の出場停止が明けて復帰。今野、浅利、梶山がボランチを組み、サイドはカボレと石川、最前線に赤嶺が入る布陣で臨むことに。ここのところ安定している守備をベースに、サイドで主導権を握ってチャンスをつくりたい。また、現在首位とは勝ち点4差で、その背中が見えてきたとも言えるが、目の前の清水に勝つことだけに集中し、着実に勝ち点を積み上げることをめざす。
よく晴れて気温も上がり、スタンドには30,410人の観客を集めた味スタ。試合は15時4分に清水のキックオフでスタートした。
リズムを失い、前半3失点を喫する…
序盤は清水がやや攻勢にボールを支配するも、一進一退の攻防が続いた。6分、梶山が前線へ長いパスを送り、左サイドに抜け出した赤嶺がエリアに入ったところでシュートを放つが、サイドネット外側に。12分には、清水FW原が右サイドからゴールを狙う。14分は、長友が攻め上がり、フォローした石川が中に回り込んでシュート。17分には、浅利の清水DFの裏を狙ったパスから、石川が右エリア内に疾走。CKを得たが、いずれもチャンスを活かすことはできなかった。
20分には、東京のクリアを清水FW原→MF枝村にヘッドでつながれ、右サイドのMF山本真にボールがわたる。MF山本真は東京のプレスがないと見るや、果敢にミドル。精度の高いシュートはゴールに吸い込まれ、隙を突かれる形で先制を許してしまった。これを機に清水は勢いに乗り、FW岡崎に長いボールを集め、セカンドボールを拾っては2次攻撃を仕掛けてきた。それでも東京はチャンスをうかがい、28分にはFKをカボレがつなぎ、赤嶺がエリア内に突進。相手DFに寄せられて倒れるが、清水のファールはなし。
時間の経過とともに清水に押し込まれ、リズムを失うと、38分には清水FW岡崎にエリアに飛び出される。これはCKに逃れたが、39分、清水MF兵働の蹴った鋭い右CKには、飛び出した塩田の手も届かず。ファーの清水DF岩下が、徳永ともつれながらも押し込み、2点目を奪われた。
44分には、梶山が相手DFを切り返してミドルを放つが、左に切れる。その直後、清水のゴールキックからの早い攻撃を止めることができず。FW岡崎が右サイドをドリブルで上がり、中央のFW原にパスをとおされる。ゴールを背に受けたFW原は、トラップから巧みに反転、徳永と茂庭の間を素早く抜けてゴールに突進。塩田も果敢に飛び出したが、セーブのこぼれがネットに転がりイン。ロスタイムに3点目を失う苦しい展開で、前半を終了した。
エメルソン、大竹を起点に反撃!一矢報いるも、5失点で大敗…
後半、石川と浅利に代えて、エメルソンと大竹を投入。開始直後にはエメルソンのパスを受けたカボレが左サイドを突破するが、ゴール直前でブロックされる。49分、大竹がドリブルでリズムを作り、左のカボレへ。カボレはクロスを上げたが、清水GKがキャッチ。51分には、右サイドを駆け上がった長友が、中へ回り込んでシュート。枠の上に外れたが、エメルソンと大竹がドリブルや流動的な動きで流れを作り、今野や両サイドバックも攻め上がってペースをつかんだ。迎えた59分、右サイドの梶山→エメルソンがゴール前の今野とワンツーをかわして右エリア内に進入。冷静に相手DFをかわしてシュート! ボールはネットにきっちり突き刺ささり、1点を返した。
反撃のムードが高まる中、64分、大竹の左CKに佐原が飛び込むが、寸前で相手GKがセーブ。67分には、右に流れた赤嶺がクロス。これに合わせて今野がフリーでゴール前に飛び出し、ヘディングシュート! 決定的なチャンスを作ったが、GKの正面に…。71分は、エメルソン→今野がエリア内にラストパスを送り、カボレがシュート体勢に入ったが、清水DFに阻まれた。
75分にはカボレに代えて平山を投入。サイドを起点にクロスを送り、追加点を狙った。76分には、右の長友→左のエメルソンとワイドに仕掛けたが、ラストのエメルソンのクロスは平山に届かず。逆に清水はMFマルコス パウロ、DF市川と守備的な選手を投入し、ディフェンスを固めてきた。しかしDF市川が交代出場した直後の78分、中盤でDF市川にボールを奪われると、清水FW原がゴール前に突進。東京DFを引き付けて、左から上がったFW岡崎に。FW岡崎には長友がマークに付いていたが、強烈なシュートを打たれ、4点目を決められてしまった。
それでも最後まで攻める姿勢を失わず清水ゴールに迫ったが、79分、徳永のクロスに合わせた平山のヘディングはバーの上に。86分には、再び徳永が高い位置まで攻め上がり、左クロス。ファーの平山が打点の高いヘッドを打ちつけ、GKのこぼれに赤嶺も詰めていたが、守り切られる。3分のロスタイムにも猛攻を仕掛けたが、清水の堅守を破ることはできなかった。逆に終了間際、清水の前線への長いパスから、FW岡崎がエリア内に抜け出す。茂庭が抑えにかかったが、中盤にマイナスのパスを出される。そこに途中出場の清水FW戸田が走りこみ、東京はこれを捕まえることができず、難なくゴールを決められ、万事休す…。6連勝は果たせず、大量失点で厳しい敗戦を喫した。
【選手コメント】《エメルソン》「前半のうちに3失点して厳しい試合になった。後半は我々のリズムになり、同点に追いつこうとしたが果たせなかった。ゴールは、今野選手とパス交換をして、リターンを受けて、落ち着いてエリアに入っていくことができた。(先発ではなかったが?)私だけでなく、たとえ先発でも途中出場であっても、できる限りのプレーでチームに貢献することを心掛けている。全力は尽くしたが…。ただ、今日でリーグが終わったわけではない。残念な結果になったが、試合が終わっても、サポーターのみなさんの力強い応援が聞こえてきた。力をもらって次はいい結果が出せるようにしたい」《今野》「チームがいい流れできていたので、自分が復帰して負けたくないという思いが強かった。その気持ちで試合に入ったが、立ち上がりは自分のプレーができなかった。こういう結果になってすごく悔しい。後半は、とにかくボールを前に運ぼうと考え、怖がらずにいけたと思うが…。自分のヘディングシュートも決められていれば、もっと東京の流れになったと思う。最近、立ち上がりがよくない。始まってすぐに僕たちのペースに持っていき、90分を通したゲーム運びが上手くなるようにしていきたい。今日も期待してたくさんのお客さんに来ていただいたが、大敗して申し訳ない。それでも最後まで応援してもらったことはすごくうれしい。頑張らなくてはいけない」
【城福監督の会見要旨】「選手は気持ちを込めてピッチに立ったが、みなさんの期待に応えられず、残念。前半は、清水がシンプルに裏を狙い、セカンドボールを拾ってきた。それに対してしっかり辛抱しながら、自分たちのボールになった時に、もう少しポゼッションしなければいけなかったが、少し蹴り合いで負けるような展開になった。それでも失点をゼロ、あるいは最小限で抑えることができればよかったのだが。前半終了間際も含めて3失点して、みんなが浮き足立ったことが最大の敗因だと思う。後半は攻めにいくしかなく、蹴り合う展開から自分たちのペースにするために、ボールが収まり、相手のアタッキングサードまで運べるような選手の配置と意識を考えた。選手は前向きにゴールに向かったが、気迫はあったものの最後の一歩が届かなかったりする中で、4失点目を喫したことが決定的だった。技術や戦術的なところはしっかり反省したい。(今季は清水に勝てなかったが、苦手意識があるのか?)結果的にそう言われても仕方がないが、苦手意識があるとは思わない。自分の中では、今までの3試合の反省をしながら、この試合に向かったが、分析が甘かったのか、選手やこちらの取り組みが甘かったのか…もう一度しっかりと反省し、次に向けて修正をしたい。その中でも、試合が終わった後に、サポーターのみなさんがずっと歌ってくれて、僕らが諦めではいけないということを教えてくれた。ここから先はトーナメントの状況になるが、試合後のスタンドからの歌を聴いて、改めて6試合すべてに勝ちにいくことを決意した」
【清水・長谷川監督の会見要旨】「驚くほど素晴らしい結果になった。前節鹿島に負けたが、そこから何を得るのか、勉強になったゲームだったし、選手がよく切り替えて、前節できなかった部分を今日は出してくれたのではないか。いい時間帯に点が取れて、後半押し込まれはしたが、1失点で抑えることができた。また、その間に追加点を取れたことが、今日の試合の非常に大きなポイント。今野選手のヘディングが決まっていたらどうなっていたかわからないし、結果的に大差はついたが、決してラクな試合ではなかった。内容から見ればどちらが勝ってもおかしくないような展開だった。(前節からメンバーを少し変えた狙いは)FC東京も中盤の構成を変えてきていた。そのあたりは、お互いに相手を分析した結果の選択になった。中断前に、いま乗っているチームに勝つことができ、ナビスコ杯を含めて9月の連戦を勝利で締めてくれたのは大きい。中断後も上位との対戦が続くので、いい準備をしてさらに上の順位を目指して頑張っていきたい」