GAME RESULT試合結果
第3節 2012/9/05(水)
観衆 10,347人
天候 晴、無 気温 27.0度 湿度 77%
主審:吉田 寿光 副審:相樂 亨/五十嵐 泰之 四審:木村 博之
YNC 決勝トーナメント 第3節
味スタ
2-1
試合終了
前半1-1
後半1-0
FC東京 | 清水エスパルス | |
---|---|---|
35' 梶山 陽平 80' ルーカス |
得点者 |
23' オウンゴール |
32' 椋原 健太 → 田邉 草民 68' 石川 直宏 → ネマニャ ヴチチェヴィッチ 84' 梶山 陽平 → 羽生 直剛 |
選手交代 |
14' 高木 俊幸 → 鍋田 亜人夢 62' 八反田 康平 → 石毛 秀樹 86' 金 賢聖 → 伊藤 翔 |
11 | シュート | 7 |
5 | CK | 3 |
14 | FK | 14 |
62' 田邉 草民 |
警告 |
40' 村松 大輔 53' 金 賢聖 75' 李 記帝 78' 河井 陽介 90'+2 杉山 浩太 |
退場 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 16 | 丸山 祐市 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 2 | 徳永 悠平 |
MF | 33 | 椋原 健太 |
FW | 10 | 梶山 陽平 |
FW | 18 | 石川 直宏 |
FW | 49 | ルーカス |
GK | 31 | 常澤 聡 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
MF | 32 | ネマニャ ヴチチェヴィッチ |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
FW | 11 | 渡邉 千真 |
FW | 23 | 林 容平 |
GK | 1 | 山本 海人 |
DF | 17 | 河井 陽介 |
DF | 3 | 平岡 康裕 |
DF | 4 | カルフィン ヨン ア ピン |
DF | 33 | 李 記帝 |
MF | 6 | 杉山 浩太 |
MF | 2 | 村松 大輔 |
MF | 16 | 八反田 康平 |
FW | 11 | 大前 元紀 |
FW | 13 | 高木 俊幸 |
FW | 35 | 金 賢聖 |
GK | 31 | 林 彰洋 |
DF | 36 | 三吉 聖王 |
DF | 30 | 姜 成浩 |
MF | 32 | 石毛 秀樹 |
FW | 14 | 伊藤 翔 |
FW | 23 | 白崎 凌兵 |
FW | 27 | 鍋田 亜人夢 |
【選手・監督コメント】
ナビスコ杯準決勝、ホームで迎える第1戦
リーグ戦は一時中断され、ヤマザキナビスコ杯が再開。準決勝は清水エスパルスと対戦し、第1戦はホームで迎え撃つ。連勝を果たし、そこから中3日で迎えるナビスコ杯。この後、天皇杯が続くため、連戦となるが、チームはいつもどおりに「この一戦を決勝戦のつもりで戦う(ポポヴィッチ監督)」と、目前の試合に全力を注ぐ。
とはいえ「タイトルにもっとも近いカップ戦(長谷川)」であることは事実。準決勝まではホーム&アウェイで行われるため、このホームでの第1戦は、より重要な意味を持つことになる。また、今週は日本代表の高橋、権田がチームを離れ、短い時間と少ないメンバーで準備を進めることになったが、まさに総力を挙げて勝利をもぎ取りにいく。
対する清水は、このナビスコ杯では予選Bグループを1位で通過。準々決勝では名古屋に先勝を許したものの、第2戦で4得点を奪い、ここまで駒を進めてきた。リーグ戦での対戦=第8節(4月28日)では、清水が2人の退場者を出しながらも、FW高木の“一発”に東京が屈する結果になった。清水のここぞというときの粘りと勝負強さは身をもって感じており、そのリベンジも果たしたい一戦でもある。
東京は、DFに丸山を起用し、プロ初のスタメンに。GKは塩田、3バックの中央を森重が、左右を丸山と加賀が務める布陣で臨む。蒸し暑さが残る味スタ、試合は19時4分に東京のキックオフでスタートした。
先制を許したが、立て直しを図り、梶山の美しいゴールで同点に!
序盤は、清水にスピード感のある攻撃を仕掛けられ、攻め込まれることになった。10分過ぎには石川が後方からのパスを受け、前に向き直ってミドルを狙うが枠外に。同時に、この時間帯に清水FW高木が負傷し、ピッチをアウト。14分にFW鍋田と交代を余儀なくされることになった。それでも清水の勢いは衰えず、東京は苦しむことに。
16分には石川と長谷川のパス交換から、石川のスルーパスに合わせたルーカスが左前線に抜け出し、シュートを放ったが枠を横切った。23分には清水に、東京陣内中央でのFKを与える。清水DF李が前線に送ったキックを、右エリアのFW金に折り返され、中央で徳永がクリアしようとしたボールがネットにイン…。セットプレーから、オウンゴールで先制点を与えてしまった……。
その後、なかなか主導権を握れない東京は、4-2-3-1に布陣を変更。32分には椋原に代えて田邉を左MFに投入し、丸山が左サイドバックを務める形で反撃に臨んだ。これを機に徐々に自分たちのペースを掴みはじめた。
迎えた35分、DFラインの加賀→中盤・右サイドライン際の徳永が、オフサイドラインをよく見極め、中央から右前線に回り込んだ石川へつなぐ。石川はドリブルで前進してクロス。ゴール前ではルーカスが相手DFを引きつけて、後ろから走り込んだ梶山が左上にドライブがかかったシュートを突き刺す! 連係のとれたプレーから美しいゴールで同点に追いついた。
41分にはエリア手前で梶山がファールを受け、これで得たFKを丸山が鋭いキックで狙うが、相手をかすめてCKを得るにとどまる。2本目の右CKから森重がヘディングを放つが、枠外に。ロスタイムには梶山、ルーカスのテンポのよいパスワークに、米本が前に出て絡み、右の石川に展開。これは相手DFに阻まれてしまったが、布陣の変更で立て直しをはかり、前半を終了した。
丸山の積極的な姿勢が活き、ルーカスのPKで逆転! 先勝を果たす
後半は立ち上がりから積極的に攻め込んだ。47分、左サイドの長谷川が相手DFの裏へパス。これに田邉と入れ替わるように、丸山がゴールライン際まで攻め上がり、マイナスのクロスを入れる。51分には加賀→田邉→梶山の流れるようなパスワークから、DFの裏を突いた田邉がサイドに展開。ワイドに張った石川が中に切り込み、グラウンダーの鋭いクロスを送ったが、ファーのルーカスにはわずかに合わなかった。
59分には梶山のスルーパスから、田邉が相手DFの裏に走り、右エリアの高い位置からマイナスのパス。右エリアの梶山がどんぴしゃのタイミングでシュートを放ったが、GKのセーブに阻まれた。60分にも相手DFの裏を突いてルーカスがゴールに突進。しかしシュートはGKがセーブ。右サイドでこぼれたボールを石川が粘ってシュートに持ち込むがこれもGKに。こぼれからアーリアが走り込み、狙い澄ましたハーフボレーで合わせたが、またもやGKに阻まれ。決定的チャンスを作るが、清水GKの好セーブの前に、ゴールを割ることはできなかった。
それでも慌てずにパスをつないで追加点をめざそうとしたが、清水も攻撃的な選手交代を使い、勝ち越しを狙う。68分に東京はネマニャ ヴチチェヴィッチを投入するが、攻め込みながらもボールを失い、逆襲をくらう展開に。76分には清水FW大前がスピードを活かして前線に抜け出し、シュートを打たれたが枠をはずれてピンチを免れる。
攻守の入れ替わりが激しい展開になる中、78分、ヴチチェヴィッチがエリア中央手前・やや左寄りの梶山に縦パスを送り、ダイレクトで左エリアへ。ここに攻め上がった丸山が、相手DFにひっかけられてPKを得ることに。80分、このPKをルーカスがきっちりと決めて勝ち越しに成功した!
84分には羽生を投入。失点を抑えつつ、相手の隙を突こうとした。89分には相手陣内で長谷川がキープしてタイミングを計り、その横からヴチチェヴィッチがゴール前に飛び出す。そこにパスがとおされ、決定的なチャンスを作るが、足元で清水DFのブロックに阻まれ…。3点目は奪うことができなかったが、逆転で第1戦の勝利をつかんだ。
【選手コメント】《丸山》「初めての先発・90分出場だったが、楽しめた部分もあった。ただ試合勘がなく、最後は足がつってしまった。3バックのときも相手に対するマークや、受け渡しは意識していたが、失点して4バックになり、より役割がはっきりしたと思う。サイドバックになってからは高い位置を取って、攻守に積極的に絡んでいこうとした。PKの場面は、梶山さんがいい位置にパスを出してくれて、結果的にPKを得ることができたが。コンスタントに、よいプレーが続けられるようにまた頑張って、アピールもしていきたい」
《梶山》「序盤は、チームとしてボールを受けようとする場面が少なく、パスがつながらなかったり、ズレたりした。守備でも“はまらない“感じがあった。田邉選手の出場を機に流れを取り戻せたと思う。(ゴールは)その前にも、石川選手からよいクロスが来ていた。あの場面も折り返しがくると思ってゴール前に走り、しっかりと決めることができてよかった。得点シーンだけでなく、パスをつないで展開して、良い形でサイドを起点にチャンスを作れたと思う。勢いも出たのではないか」
【ポポヴィッチ監督の会見要旨】「大部分でゲームを支配できたと思うが、前半の入り方は、決勝に繋がる試合への入り方ではなかった。まるでトレーニングマッチのように試合に入り、戦う姿勢や集中力、自分たちが普段できるプレーができていない時間帯に失点を喫してしまった。ただ、その後は自分たちのやるべきことをやり通して逆転に繋げた。それは評価できるし、内容、姿勢、闘争心には満足している。自分たちの攻撃的なサッカーを見せることができ、みなさんにも喜んでもらえたのではないか。
平日にこれだけ多くのみなさんに足を運んでいただき、感謝したいし、その方々におもしろいサッカーを見せられたことは良かったこと。結果に関しては、あと2~3点入ってもおかしくないビッグチャンスを作っていたので、もう少しゴールを決めたかったが。丸山は、今日初めて公式戦にフル出場したが、すごくよいプレーをしてくれたと思う。先発メンバーにくい込めるようなクオリティの高いプレーを見せてくれた。ただし今日の1試合で終わることなく、これからも自分の力を出し続け、アピールし続けていくことが大切」
【清水・ゴトビ監督の会見要旨】「非常に難しい試合だった。試合前からそう感じていたし、FW高木の不運な怪我もあったが、スタートは良かった。そして素晴らしいゴールを決めることができた。我々はシーズン中からこのようなサッカーをやろうとしてきたが、選手たちは迷っていたかもしれない。ただ選手たちがそういうトライをして、そこからゴールが生まれたことは嬉しく思う。しかしすぐに得点を奪われてしまい、最悪のゴールだった。私の目からはオフサイドではないかと。
そこから試合が難しくなってしまった。けれどもそれを跳ね返して、後半には決勝ゴールを決められると考えていたが。2失点目はPKだったのか、シミュレーションだったのか…。私の角度からは見るのが難しかったのでビデオで確認したい。しかしながら判定は関係ない。我々は1対2で敗れた。それでも我々が奪ったアウェイゴールが価値あるものになるだろう。セカンドレグをしっかりと戦っていける自信を持っている」