GAME RESULT試合結果

第5節 2013/4/24(水)
観衆 4,623人 
天候 曇、無 気温 17.1度 湿度 75% 
主審:飯田 淳平 副審:中野 卓/金田 大吉 四審:和角 敏之

YNC 予選Bグループ 第5節

大銀ド

HOME

大分トリニータ

0-0

試合終了

前半0-0

後半0-0

AWAY

FC東京

大分トリニータ FC東京
得点者
70' チェ ジョンハン → 児玉 新
75' 林 丈統 → 木島 悠
79' 小松 塁 → 森島 康仁
選手交代 64' 石川 直宏 → ネマニャ ヴチチェヴィッチ
68' 平山 相太 → 渡邉 千真
78' 河野 広貴 → 東 慶悟
5 シュート 9
2 CK 5
10 FK 25
33' 林 丈統
67' チェ ジョンハン
80' 木島 悠
警告 64' 平山 相太
79' チャン ヒョンス
退場
大分トリニータ先発
GK 21 丹野 研太
DF 5 若狭 大志
DF 3 阪田 章裕
DF 23 安川 有
MF 27 松原 健
MF 30 ロドリゴ マンシャ
MF 32 宮沢 正史
MF 10 チェ ジョンハン
FW 9 小松 塁
FW 16 林 丈統
FW 11 村井 慎二
大分トリニータ控え
GK 1 清水 圭介
DF 2 児玉 新
MF 19 辻尾 真二
MF 29 松本 昌也
MF 33 丸谷 拓也
FW 20 森島 康仁
FW 24 木島 悠
FC東京先発
GK 20 権田 修一
DF 5 加賀 健一
DF 30 チャン ヒョンス
DF 3 森重 真人
DF 2 徳永 悠平
MF 4 高橋 秀人
MF 7 米本 拓司
MF 18 石川 直宏
MF 11 李 忠成
MF 17 河野 広貴
FW 13 平山 相太
FC東京控え
GK 1 塩田 仁史
MF 8 長谷川 アーリアジャスール
MF 19 大竹 洋平
MF 32 ネマニャ ヴチチェヴィッチ
MF 37 橋本 拳人
MF 38 東 慶悟
FW 9 渡邉 千真

【選手・監督コメント】

決勝トーナメント進出に向けて負けられない一戦


ナビスコカップ予選リーグ第5節は、アウェイで大分トリニータと対戦。4/20リーグ名古屋戦は逆転を果たし、第2節以来の勝利をつかんだ。これをはずみとして、カップ戦を含め、ここから連勝をめざしていきたい。同時にナビスコカップでは現在、1勝2分1敗で4位につける東京。方ないと決勝トーナメント進出の可能性は限りなく低くなるため、アウェイながら勝利が求められる。

対する大分は、ナビスコカップでは勝ち点2で6位に。またリーグ戦では2分5敗で、今季の公式戦でまだ勝利がない。ただこれまでリーグ、ナビスコを含めてメンバーを固定せず、チームとしての成熟を高めることに力を注いできたともいえる。高さを活かした攻撃で得点を重ねながらも、僅差の勝負をモノにできていない状況ではあるが、ホームゲームでもあり、勝利をめざして強い気持ちでチャレンジをしてくるはず。

東京は名古屋戦からメンバーを変更。太田が足首を痛めたため、代わりに徳永が左に入り右には加賀。サイドMFに公式戦今季初先発の石川と河野、FWには平山が入り李が少し下がり目のポジションで臨むことに。河野は「相手との駆け引きや、走り合いにも負けたくない」というように、運動量や闘争心を最低限のベースとし、積み上げてきた力を出し切って勝利をめざす。試合は大分銀行ドームにて19時に大分のキックオフで開始された。

主導権を握り攻め込むものの、無得点で折り返す


前半開始から東京が勢いよく攻撃を仕掛ける。4分、徳永が左サイドからエリア内に送ったロングボールに合わせ、河野が走り込み、胸トラップからシュートを放つが、バーの上に。11分には大分の左CKは権田がキャッチし、スローイングからカウンターを仕掛ける。李のドリブルから、石川が右エリアに進入し、シュートを試みるがブロックされた。13分には石川の右CKから、李がヘディングを放つも枠外に。

大分も高いラインでしっかりとブロックを作り、守備を固めてくる。19分には平山が落としたボールを河野が中に回り込み、相手DFをフェイントでかわし中央で石川とのワンツーからがシュートを放つが、タイミングが遅くボールはバーの上に。27分は森重の縦パスを、平山が落とし、石川がエリア手前中央からシュートを放つがGK正面を突く。東京は主導権を握り、攻め込んでいるものの、決定的な場面はまだ作れていない。

徐々に大分もカウンターからチャンスを作るも、シュートまでは打たせず。東京は終盤になって決定機が訪れる。39分、石川の左からのクロスに、李がタイミングを合わせてヘッドを叩きつけたが、勢いが弱くポストをかすめてGKに。43分には米本が前線に送ったパスを、平山がヘディングで落とし、それに合わせて石川がエリアへ走り込み左足でシュートを放つも枠外に。前半のシュート数が7対1と主導権を握って攻め込んだものの、スコアレスで折り返す。

最後まで相手の堅守を崩せず、スコアレスドローで終了


後半も大分陣内で試合を進める。ただしいろいろなチャレンジを行うものの、あと一歩の精度も足りず。大分の引いた守備を崩しきることができない。48分には加賀のパスに合わせて、河野が右エリアへ進入。中央の李にラストパスを送るもカットされる。51分は石川が粘ってヘディングで前に送り、タイミングよく前線に走り出した加賀が低いクロスを中央のスペースへ。しかし前に走っていた李にはわずかに合わず。

大分の引いた守備になかなかチャンスを作れない。すると64分には石川に代えてネマニャ ヴチチェヴィッチを。68分には平山に代わり渡邉を投入してゴールを狙いにいく。72分にはヴチチェヴィッチが右サイドで相手を切り返して外に抜け出し、クロス。ニアに李が飛び込み、スライディング気味に合わせたが、枠を捉えることはできない。逆に大分はリスタートから攻め込んでくるも、権田を中心に守り切る。

78分には河野に代えて東を投入。87分、高橋のロングパスからヴチチェヴィッチが左前線に抜け出し、落ち着いて中に切り込んでグラウンダーのクロス。これに中央に走り込んだ李にはわずかに合わず。ロスタイムにはヴチチェヴィッチが足を痛めて退場。10人で戦うことを余儀なくされる。その後互いに攻め合う展開となり、東京も最後まで粘り強く攻め続けるも、相手の堅守を崩せずスコアレスドローでタイムアップ。この結果、決勝トーナメント進出が厳しい状況となった。


【選手コメント】
《石川》「今日のメンバーは、勢いのある選手たち。忠成とも話していたが、『試合に出たい、ゴールをしたい』という気持ちを、ピッチの上で前面に押し出して戦えばいいと考えていた。守備への切り替えや受け渡しを意識して、そこはきっちりとやっていれば、あとは勢いに乗って仕掛けていい、と。スピーディに前へ向かい、それが上手くいった場面もあったし、勢いは出せたと思う。

よいチャレンジができたが、ただ決めるべきところで決められなかった。個人的にもシュートのシーンで落ち着きが足りなかったという課題は残る。結果がすべてだし、特に今日は結果を出さなければいけないメンバーだった。それができずに悔いも反省も残るが、決して後退はしていない。前進であるとも思う。早く次の試合がしたいと思うし、ゴールをとりたい。良い流れにしていきたい」

《米本》「前半はよい形でチャンスも作れていた。後半は動きが少なくなり、攻めあぐねた感もある。そこでもう少し工夫が必要だったし、もっとチャンスを作って得点につなげたかった…。徐々に周りとの距離感が開いて、センターバックから入るパスが遠くなってしまった。もう少し距離を近くとってワンタッチやツータッチで運んで行きたかったが。一度、高橋選手が前線にスルーパスを出した場面があったが、ああいう攻撃を増やしていくべきだった。

よいポジション取りができず、連動性も足りなかったと思う。ただ、前半のうちに点をとりたかった。ゴールへの意欲をみせて奪わなければいけない試合だった。(ナビスコの順位について)考えても仕方がないので、次の新潟戦に勝つことだけ。リーグにもつながるサッカーをして勝ちたい」


【監督会見要旨】
《ポポヴィッチ監督》「イニシアチブをウチが握って、しっかりとゲームをコントロールして進めることができた。相手もカウンターの精度は高いですが、しっかりと対応して決定機をほとんど作らせなかったし、良かったと言える。ただこれまでの課題と同じように、決定的なチャンスを作ったときの精度が足りなかった。しっかりとゲームを支配し迎えた決定機を活かさなければ、勝ちには繋がりません。

そこは引き続きチームの課題。修正しなくてはならない部分だと思います。今日の試合で悪かった部分は、勝ち点3を獲れなかったこと。長いシーズン、ハードスケジュールを戦っていく上で必ず必要になってくるということで、ゲームから離れている出場機会が少なかった選手をここで使えたことは収穫だったと思います。

《大分・田坂監督》「みなさんがどのような感想をお持ちか分からないですが、私にとっては非常に良いゲームができたのではないかと思っています。もちろん勝つことはできなかったですが、それぞれが持っているパフォーマンスを最大限に出してくれましたし、チームとしてやるべきこともしっかりと戦術を捉えながら選手たちはよく戦った。前回の試合の反省から、チームが一つになって戦ったことで、パフォーマンスを引き出したんではないかと思っています。

(今シーズン初めて無失点に抑えた)全体的にコンパクトにできたし、後ろの3人や両ワイド含めて集中していた。中盤とFWもしっかりとチームとしてやるべき狙いができたからこそ、無失点に抑えられたし評価できること」