GAME RESULT試合結果
第2節 2014/3/08(土)
観衆 22,398人
天候 晴、弱 気温 7.9度 湿度 37%
主審:高山 啓義 副審:蒲澤 淳一/金井 清一 四審:桜井 大介
J1 第2節
味スタ
1-1
試合終了
前半1-0
後半0-1
FC東京 | ヴァンフォーレ甲府 | |
---|---|---|
05' エドゥー |
得点者 |
72' クリスティアーノ |
61' 渡邉 千真 → 石川 直宏 72' 武藤 嘉紀 → 米本 拓司 80' 三田 啓貴 → 平山 相太 |
選手交代 |
58' 下田 北斗 → 水野 晃樹 |
8 | シュート | 9 |
9 | CK | 2 |
12 | FK | 15 |
53' 森重 真人 |
警告 |
24' クリスティアーノ 60' 佐々木 翔 |
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 31 | 圍 謙太朗 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 34 | 野澤 英之 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 22 | 岡 大生 |
DF | 26 | 青山 直晃 |
DF | 4 | 山本 英臣 |
DF | 6 | 佐々木 翔 |
MF | 2 | 福田 健介 |
MF | 8 | 新井 涼平 |
MF | 5 | マルキーニョス パラナ |
MF | 27 | 阿部 翔平 |
FW | 18 | 下田 北斗 |
FW | 19 | 盛田 剛平 |
FW | 10 | クリスティアーノ |
GK | 1 | 荻 晃太 |
DF | 16 | 松橋 優 |
MF | 7 | 石原 克哉 |
MF | 23 | 稲垣 祥 |
MF | 28 | 橋爪 勇樹 |
MF | 29 | 水野 晃樹 |
FW | 15 | 河本 明人 |
【選手・監督コメント】
ホーム開幕戦、勝利を追い求めて
ホーム開幕戦となる第2節を迎え、味スタにてヴァンフォーレ甲府を迎え撃つ。
開幕柏戦は勝ちきれず、引き分けに終わったが、状況に応じた戦いを実践した。アウェイで得た勝ち点1を価値あるものにするためにも、ホームでは最後まであきらめず勝ち点3を奪いにいく姿勢を貫きたい。
今週は森重と権田が、5日まで日本代表として活動。東京での練習は2日間のみに。また今季からJ3リーグに臨むU-22選抜・第1節メンバーに平岡、幸野が招集され、こちらの活動に向かうことになった。今節の先発は柏戦と同様のメンバーで臨む。一方でベンチには、肩の負傷から明けた米本、そしてGK圍も控えた。
対して城福監督のもと3シーズン目を迎えた甲府。開幕戦は、降雪の影響によりホームスタジアムが使用できず、急きょ国立で開催。鹿島に4失点を喫して敗れたが、マッシモ監督は「甲府は、最初に失点をするまでの約20分間は攻守に機能していた。それが本来の力だと思うし、決して簡単に勝てる相手ではない」と気を引き締める。
甲府は今節、FW盛田を最前線に起用し、シャドーを新加入のFWクリスティアーノと下田が務める3-4-3の布陣。もともとボールの動かし方にすぐれると共に、個々の粘りや守備意識が高く、堅守を誇るチームでもある。東京にとってはそれをどう崩していくかがポイントになるだろう。全員の意思統一を高め、ミスを減らすことも含めて甲府を上回り、勝利につなげたい。
穏やかに晴れたものの風は冷たい味スタ。試合は15時3分に甲府のキックオフでスタートした。
エドゥーが初ゴール! 果敢な姿勢が先制点をもたらす
開始直後にチャンスをつくったのは甲府。右MF福田のクロスに、中央のFWクリスティアーノがヘディング。フリーで打たせてしまったが、シュートは権田がしっかりとキャッチした。東京は5分、右サイドでの渡邉と東のパス交換から、中盤の高橋が前線にパス。これを右から中に周り込んだエドゥーが受け、ドリブルで持ち出してミドルシュートを放つ。相手DFにブロックされるが、コースが変わったボールが甲府GKの足元に。一度は抑えられたかに見えたがGKの手からこぼれたボールが後ろに転がり込み、ゴール。エドゥーの果敢な姿勢が加入後初ゴールを生み出し、先制を果たした。
早い時間帯にリードを奪い、その後は落ち着いた試合展開に。甲府のDFラインではボールを持たせる場面もあったが、前にはボールを運ばせず、危なげなく試合を進めた。だが、東京はボールを支配しながらも連動や連係が足りず、チャンスを作れなかった。20分には武藤が左サイドで相手DFを振り切って力強く前進。ライン際まで突破し、エリア中央のエドゥーにマイナスのパスを送ったが、わずかにずれてしまった。
33分には加賀が相手ボールを奪い、自陣からエドゥー、渡邉、武藤と素早くつなぎ、東が右クロスを入れるが、中央の人数が足りず誰も触れなかった。35分には甲府FW盛田が縦パスを受け、反転してシュート。枠をはずれたが、終盤は甲府にテンポよくパスをつながれリズムを掴まれた。それでもフィニッシュには持ち込ませず。前半アディショナルタイムには、高橋→三田→左の武藤が起点になり、ヒールで外側を上がった太田につなぐ。太田はスピードに乗ってサイドをえぐり、ゴール前の渡邉にラストパス。決定的な形を作ったが、しかし渡邉のシュートは甲府DFのスライディング阻まれる。
結果的に前半のシュート数は互いに2本ずつに終わり、1点のリードを保ったまま、後半に折り返した。
甲府の反撃を受けて失点を喫し、引き分けに終わる
後半序盤は、柏戦と同様に東京が勢いのある攻撃を仕掛ける。46分、森重が前線に送ったボールのこぼれに東が反応。エリア手前からダイレクトシュートを放つ。47分には、三田→武藤が左サイドを疾走。エリアに進入し、対面したDFを中に切り返して決定機を迎える。ここではシュート直前で足を滑らせ打ち切れなかったが、セカンドを拾って粘り強く仕掛け、高橋が左サイドから強烈なミドルを放つが、ポストをヒット……。
甲府は58分にMF水野を投入。東京も61分には渡邉に代わって石川がイン。直後の63分には、左サイドのライン際で高橋、三田、武藤が細かくつなぎ、太田がクロス。ファーに流れたボールを右エリア手前の東が収め、シュートを放ったが、GKの片手のセーブに阻まれた。65分過ぎには立て続けにCKのチャンスを得たが、活かしきることはできなかった。
後半の甲府は、前線からプレスをかけ、アグレッシブに臨んできたが、東京DFもきっちりと対応し、ここまでは危険なエリアには進入させなかった。だが迎えた72分、甲府の右スローインの場面で、MF水野のロングスローをFWクリスティアーノにヘッドで落とされ、ゴール前に走り込んだMFマルキーニョス パラナにシュートに持ち込まれた。これは左ポストをヒットしたが、跳ね返りを再びMF水野に奪われ、クロス。ここからゴールを背にしたFWクリスティアーノにバイシクルの形で決められ……失点。
失点直後には武藤に代わって米本を投入。高橋とダブルボランチを組み、東と石川が両サイドに。続いて80分には平山を投入。総力戦で勝ち越しを狙ったが、終盤に米本や石川が放ったシュートは枠を捉えることができず。足が止まった一瞬の隙を突かれる形で同点に追いつかれ、ホームで残念な引き分けに終わった。
【選手コメント】
《エドゥー》
「ホームで、たくさんのファン・サポーターの声が聞こえた。みなさんに応援してもらったことをうれしく思っている。すばらしいゴールではなかったが、得点には変わりない。ようやくドアを開けることができたと思うので、これからもっとゴールを取りたい。次はアウェイだが、今後につながる戦いをするためにも勝利をつかみたい」
《森重》
「1対0で終われればよかったのだが、後半にペースが落ちてきたところで失点をしてしまった。早めに追加点を取れれば、ラクになったのだが。先制をして、自分たちからペースを落としてしまうことにもなった。なかなかボールへプレスにいけず、引く時間が多くなり、甲府の攻撃を受けることになった。自分たちで奪いに行く回数を増やしていくことが必要だと思う」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「前半もやりたいことができていたし、後半はそれ以上にできていた。1点を取られて同点になった後、チームとして2点目を取りたいという気持ちから前掛かりになってしまった。そこからチーム全体で落ち着いてバランスを保つことが必要だったと思う。素晴らしいスタジアムの雰囲気を作ってくれたファン・サポーター、クラブに関わるすべての人たちのためにも勝利をしたかったので残念。ただし、まだ始まったばかりでもあるので、ここからやるべきことをチームに植え付け、必ず喜んでもらえる結果を出せると信じる」
【甲府・城福 浩監督の会見要旨】
「雪のため、今週もやりたい練習がほとんどできず、大変だったプレシーズンの2週間がさらに伸びることになった。しかしそのため、開幕戦のショックを引きずるというより、チームとして試合ができる状態にすることに集中できたことがよかったと思う。昨日MFジウシーニョがケガをして、急遽メンバーを変えざるを得なかった中、選手たちはやるべきことをやってくれた。多くのサポーターが山梨から来てくれ、彼らとともに戦って勝点1をとれたことはよかった。ただ、今日のようにやるべきことをやった時に勝利できるチームにならなければ、昨季のように厳しい残留争いに巻き込まれる。相手より決定機を多く作り、勝ち点3をとれるチームになりたいと思う」