GAME RESULT試合結果
第4節 2014/3/23(日)
観衆 23,172人
天候 晴、弱 気温 9.6度 湿度 54%
主審:岡部 拓人 副審:岡野 宇広/村井 良輔 四審:佐藤 貴之
J1 第4節
味スタ
0-4
試合終了
前半0-2
後半0-2
FC東京 | 川崎フロンターレ | |
---|---|---|
得点者 |
31' 小林 悠 45'+4 大久保 嘉人 59' 大久保 嘉人 79' 小林 悠 |
|
46' エドゥー → 平山 相太 46' 米本 拓司 → 河野 広貴 75' 高橋 秀人 → 羽生 直剛 |
選手交代 |
43' 井川 祐輔 → 中澤 聡太 84' レナト → 安 柄俊 89' 森谷 賢太郎 → 山本 真希 |
6 | シュート | 12 |
5 | CK | 7 |
18 | FK | 10 |
81' 森重 真人 |
警告 | |
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 11 | エドゥー |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 14 | 武藤 嘉紀 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 21 | 西部 洋平 |
DF | 3 | 田中 裕介 |
DF | 5 | ジェシ |
DF | 4 | 井川 祐輔 |
DF | 15 | 谷口 彰悟 |
MF | 16 | 大島 僚太 |
MF | 14 | 中村 憲剛 |
MF | 19 | 森谷 賢太郎 |
MF | 10 | レナト |
FW | 11 | 小林 悠 |
FW | 13 | 大久保 嘉人 |
GK | 1 | 杉山 力裕 |
DF | 7 | 中澤 聡太 |
DF | 17 | 武岡 優斗 |
MF | 34 | パウリーニョ |
MF | 6 | 山本 真希 |
MF | 18 | 金久保 順 |
FW | 27 | 安 柄俊 |
【選手・監督コメント】
第23回多摩川クラシコを迎えて
ナビスコカップから中3日で迎えるリーグ第4節。第23回多摩川クラシコとして川崎フロンターレと対戦する。
ナビスコ鹿島戦では、リーグ戦の際に出場機会の少ないメンバーを起用し、快勝した。マッシモ監督も「リーグ戦も内容が悪いわけではなかったが、ナビスコでは新しいメンバーがチャンスを確実に活かして結果につなげた。そのため、選手起用の選択肢は増える」と収穫を話す。
また攻撃陣の組み合わせとして2トップの布陣が機能。監督は「いくつかある策の一つだが、今後も相手と自分たち両方の状況をみて判断していきたい」と話し、今節も2トップを採用。ナビスコ鹿島戦を欠場した徳永、高橋、エドゥー、東、そして権田と加賀、米本も先発に名を連ね、渡邉とエドゥーの2トップ、トップ下に三田の布陣で臨むことになった。
対する川崎は現在、1分け2敗で16位に。今季からMFパウリーニョ、FW森島らが新加入。3年目の指揮を執る風間監督のもと、確実に計算ができる補強を行い、彼らにとってもリーグタイトルを狙うシーズンだ。しかしリーグ戦では東京と同様に未勝利。FW大久保、レナトを中心とした攻撃力を発揮しつつも、終了間際の失点が多く、勝ちきることができていない。
それに対してマッシモ監督は「相手に関係なく、大事なことは自分たちが良いプレーをすること。まだシーズン序盤でチームづくりの難しさは川崎にとっても同様だろう。そこで私たちから川崎に勢いを掴ませたくはない。私たちの未来は自らに懸かっている」と、自分たちのスタイルを貫き、川崎を上回ることをめざす一戦だ。
夕刻になり徐々に冷え込んできた味スタ。試合は19時4分に川崎のキックオフでスタートした。
ミスを突かれて2失点目を喫して……
開始直後から互いにプレスをかけてボールを奪い、スピード感のある攻撃を仕掛け合った。5分、高橋が相手の裏を狙うスルーパスを送り、エドゥーが飛び出したが、わずかにタイミングが合わず、オフサイドに。攻守の切り替え、入れ替わりが激しく、ハイペースで進むなか、11分には前線で競り合った渡邉と川崎DFの頭がぶつかり、DF井川が頭を切って一旦ピッチをアウト。一時的に10人になった川崎を押し込み、14分には三田が左クロス。エリア内でのこぼれ球を渡邉がさらい、至近距離のシュートを放ったが……GKの身体ごとのセーブに阻まれた。
18分には渡邉が、裏に抜け出したエドゥーにスルーパスを送ったが、わずかにオフサイド。反対に19分には川崎MF中村のピンポイントパスから、FW大久保にネットを揺らされたが、こちらもオフサイドに。共に激しいプレスから仕掛け合ったが、時間の経過とともに徐々に川崎のボール支配を許すことに。しかし東京はラインを下げず、コンパクトな布陣で対抗。隙を作らずにいた。
しかし迎えた31分、自陣右の米本のバックパスを川崎FW大久保にインターセプトされ、ドリブルで前進。絶妙のタイミングで左のFW小林につながれる。FW小林が左エリアから放ったシュートは、ぎりぎりのコースで逆サイドのネットに転がり込み……。ミスから先制を許してしまった。この後、川崎の4-4-2の布陣に対して東京も布陣を変更。高橋と米本のダブルボランチ、右MFに三田、左に東という形で反撃に臨もうとした。
だが前半アディショナルタイム、東京の左CKのチャンスで太田→東がショートでつなぎ、太田→三田が相手を切り返そうとしたところで川崎FW大久保にプレスをかけられ、カウンターをくらう。川崎MFレナト→中央のMF小林→左サイドバックのDF谷口が次々と飛び出し、DF谷口は左エリアで東京DFをかわしてクロス。ここからFW大久保に豪快なダイビングヘッドを決められ……。2点目を失い、前半を終了することになった。
後半も立て直せず、無得点で完敗
後半から東京は平山と河野を投入。平山は2トップの一角に、河野がトップ下に入り、再び4-3-1-2の布陣でまず1点を返そうとした。49分には川崎ゴール前で厚みのある攻撃を仕掛け、右エリアの渡邉につながるが、反転し切れず。58分には河野が右エリアに進入。相手DFを中に切り返してシュートしたが、DFに当たって浮き、GKに。攻めきることができず、反対に59分には中盤サイドライン際の太田→高橋がつなぎぎれず、川崎MFレナト→FW小林が一気に前線へスルーパス。これには足を伸ばした森重も届かず。川崎FW大久保にフリーで抜け出され……3点目を失うことに。
68分には左サイドからのFKの流れから、高橋が右クロス。中央の平山がヘッドを振り抜いたが、GKに。70分には左CKから森重がヘッドを放ったがバーを越える。その後は川崎の出足の早さに対して東京は精度を欠き、サイド攻撃を跳ね返される場面が続いた。75分には羽生を投入し、バランスを取り戻そうとしたが、80分に川崎に左CKを与えてしまう。この左CKがファーに流れ、自陣左サイドで三田が持ち出そうとしたところで川崎DFジェシと交錯。奪われて右クロスを入れられ、川崎FW小林が豪快なヘディング……。
4失点を喫した後には加賀が相手のファールを受けて首付近を傷め、ピッチへの復帰がかなわず。東がDFラインをカバーする形でそれでも反撃に臨もうとしたが、川崎の攻守に渡るスピードと勢いを食い止めることができず。ミスを突かれて失点を重ね、ふがいない完敗に終わった。
【選手コメント】
《徳永》
「敗因は、川崎の質の高さとともに自分たちにある。プレスのかけ方が統一できず、中盤が空いてボールを回されることになった。失点はミスからだけれど、相手のほうが中盤でのパス回しやポジショニングの質も高かった。そこはしっかりと受け止めなければいけないと思う。それでも守るべきところで守り切れるように。守備を整備していかなければいけない」
《羽生》
「たとえ0対3になっても0対4になっても、プロとして示さなければいけないものがある。お金を払って観に来てくれている人がいて僕たちは成り立っている。まずプロとしての姿勢を示したかった。もう一度、みんながやるべきことを見つめ直し、動き方や戦術以前にハードワークをすることや目の前の相手に負けないこと、戦う姿勢を表したい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「開始直後はアグレッシブに戦い、3~4回チャンスも作った。しかし1点を相手にプレゼントした。その後もチームとして戦っていたが、2点目を許してしまうと試合は別のものになる。難しい状況になった。後半も一生懸命に走って頑張ったが、川崎のように前線のクオリティが高い相手に自分たちからゴールをプレゼントしてしまうと、本当に難しくなる。ファン・サポーターの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱい。ただ、選手たちはこういった経験からしか成長はできないし、クラブへの愛着という意味でもますます強くなると思う。選手たちはここから、必ず強い気持ちを示してくれると思っている」
【川崎・風間監督の会見要旨】
「試合に入る前に、選手たちには『自分のプレーに集中してくれ』と話していたが、非常によくやってくれた。相手の出方を見ながら自分たちがどう崩していくかということや、これまでの試合では少ないピンチにやられてしまっていたので、そのピンチをしっかりと跳ね返そうと話していたが、非常によく戦ってくれた。個々に今何をすべきかということがクリアに整理できていた。攻撃で意図の合わないパスミスはあったものの、それ以外ではルーズなミスはほとんど無かったと思う。これが普通だと思ってこれからも続けてほしい」