GAME RESULT試合結果

第2節 2014/4/02(水)
観衆 7,094人 
天候 晴、無 気温 12.2度 湿度 68% 
主審:クート デービッド 副審:唐紙 学志/亀川 哲弘 四審:三上 正一郎

YNC 予選Aグループ 第2節

ユアスタ

HOME

ベガルタ仙台

1-1

試合終了

前半0-0

後半1-1

AWAY

FC東京

ベガルタ仙台 FC東京
62' 鎌田 次郎
得点者 77' エドゥー
55' 梁 勇基 → 富田 晋伍
72' 武藤 雄樹 → 山本 大貴
79' 鈴木 規郎 → 石川 直樹
選手交代 46' 石川 直宏 → 米本 拓司
55' 幸野 志有人 → 河野 広貴
74' 渡邉 千真 → エドゥー
13 シュート 10
11 CK 4
22 FK 20
69' 太田 吉彰
警告 40' 塩田 仁史
退場
ベガルタ仙台先発
GK 22 ヴコヴィッチ
DF 27 武井 択也
DF 3 渡辺 広大
DF 2 鎌田 次郎
DF 15 鈴木 規郎
MF 11 太田 吉彰
MF 6 角田 誠
MF 10 梁 勇基
MF 8 マグリンチィ
FW 19 武藤 雄樹
FW 18 ウイルソン
ベガルタ仙台控え
GK 1 桜井 繁
DF 23 二見 宏志
DF 5 石川 直樹
MF 17 富田 晋伍
MF 14 佐々木 勇人
FW 24 赤嶺 真吾
FW 28 山本 大貴
FC東京先発
GK 1 塩田 仁史
DF 50 松田 陸
DF 3 森重 真人
DF 4 高橋 秀人
DF 33 椋原 健太
MF 38 東 慶悟
MF 28 幸野 志有人
MF 22 羽生 直剛
FW 18 石川 直宏
FW 13 平山 相太
FW 9 渡邉 千真
FC東京控え
GK 20 権田 修一
DF 2 徳永 悠平
MF 7 米本 拓司
MF 8 三田 啓貴
MF 17 河野 広貴
MF 34 野澤 英之
FW 11 エドゥー

【選手・監督コメント】

今季初先発のメンバーを加え、スタメンを入れ替えて勝利をめざす!


リーグ前節から中3日で迎えたナビスコ予選リーグ第2節はベガルタ仙台との対戦。東京はリーグ清水戦から森重以外のスタメンを入れ替え、DF椋原、MF幸野が今季初先発に。最前線に平山、両サイドに石川と渡邉を起用。そしてセンターバックは森重と高橋が務める4-3-3の布陣でスタート。

対する仙台は、ナビスコ第1節は清水に0-4で敗戦。リーグ戦も現在2分け3敗と勝利がなく、苦しんでいるといえるだろう。ただし、今季よりグラハム アーノルド新監督を迎えたが、メンバーには大きな入れ替わりはない。仙台もまたリーグ戦からメンバーを代え、FWはウイルソンと武藤。両サイドはMF太田とマグリンチィ。サイドバックはDF武井と鈴木規郎が務める4-4-2。FW赤嶺はベンチスタートに。

ホームで強い気持ちで臨んでくるであろう仙台に対して精神面でも競り負けず、粘り強さを発揮して勝利をつかみたい一戦だ。

昼間は穏やかに晴れたものの、徐々に冷え込んできたユアテックスタジアム仙台にて、仙台のキックオフでスタートした。

迫力のある仙台の攻撃に集中を切らさずに守り、スコアレスで後半へ


立ち上がりの3分、仙台・左前線でのスローインから、東京DFが一瞬足が止まった隙に、左MFマグリンチィに左クロスを上げられ、中央のFWウイルソンにヘッドを放たれたが、枠外に。

一方の東京は、高橋が前線にフィード。セカンドをナオが拾ってつなぎ、羽生→渡邉に縦パス。これは収めることができなかったが、こぼれ球から椋原が高い位置に攻め上がり、クロス。
しかしエリア中央の平山には渡らず。その後は互いにコンパクトな陣形を保ちながら、切り替えの早い攻撃を仕掛けあう展開。

決め手を欠いたまま時間が経過し迎えた17分、中盤の羽生が、左前線に抜け出そうとする石川に向かってパスを送るが、これをカットされてカウンターをくらう。
FWウイルソンに左サイドを疾走され、ゴール前のFW武藤に飛び込まれたが、ここは直前で東京DFがカットし、守り切る。

30分には、東→石川と右のスペースに展開。松田がスピードを活かしてオーバーラップし、速くて低いクロスを中央に。ニアの平山がダイレクトで足元で合せたが、枠を捉えることはできなかった。その後、東京は攻めのリズムをなかなか掴めず。仙台が徐々にボールを支配し、サイドを起点に仕掛ける展開に。ただし東京DFの裏を突こうとするボールに対しては、塩田も準備を怠らず、落ち着いてピンチを未然に防いでいた。

39分には、森重がインターセプトから自ら攻め上がるものの、前線へのパスをカットされ、仙台に逆襲を受ける。
東京DFの裏までつながれたが、仙台FWウイルソンがオフサイドとなり、ピンチを免れた。
さらに43分にもFWウイルソンの強さを抑えることができず。東京DFの前から豪快なシュートを打たれたが、左に切れてピンチを免れた。

東京はなかなか攻撃のリズムを掴めず、ホーム仙台に主導権を握られている状況。終盤の仙台はFWウイルソンへスピーディにボールを預け、迫力のある攻撃を仕掛けてきたが、東京は集中を切らさずに守り切り、スコアレスで後半へ。

エドゥーのPKからのゴールで同点に追いつくが、追加点を奪えず1-1で終了


後半開始から石川に代わり米本がピッチへ。インサイドハーフに入り、前線は渡邉と平山の2トップ。トップ下に東が入る。47分、右サイドから東のFK。東のキックは米本がどんぴしゃのヘッドを放ったが……相手GKの片手のセーブに阻まれ、CKを得るにとどまった。

55分には幸野に代わって河野をトップ下に投入。東がアンカーに。仙台もMF富田を投入。
56分、河野がドリブルで中央から右に運ぶ。中央へのパスからフォローした米本がエリア手前から狙ったが、シュートは左に切れた。

続く61分、左エリア手前の渡邉が、右エリアの平山にクロス。平山は相手DFを背負いながら巧みに反転して前に運び、ゴール前へラストパス。ここに河野が頭から突っ込んだが、仙台DFにCKに逃れられた……。
続けざま、東が右前線に疾走。ライン際のボールをコントロールしてつなぎ、フォローした松田→中央エリア手前でフリーの高橋に。だが高橋のシュートはブロックされ、仙台にカウンターを仕掛けられる。
これを中盤で遅らせることができず。仙台FWウイルソンに左エリアに走り込まれ、決定的なシュートを放たれたが、塩田がセーブで難を逃れる。

しかしこれで与えた62分の左CK。仙台MFマグリンチィのキックを、ファーのDF鎌田がヘディング。
ボールは塩田の手をはじいてゴールインし、先制を許す。選手交代と布陣変更で後半は攻撃に出ているが、逆に仙台のカウンターを受け、セットプレーから失点を喫してしまった。

74分には、渡邉に代わってエドゥーが入り、試合の流れが東京に。3分後の77分、エリア内でエドゥーがファールを受けて倒され、PKを得る。これをエドゥー自身が左足できっちりと決めて1-1とする。

80分が経過。攻撃のリズムを掴み、仙台を押し込んでエドゥーのPKで同点に。
その後も仙台陣内で試合を進めるが、精度を欠いてフィニッシュしきれず。逆に仙台の強烈なカウンターを受ける場面も見られた。

続く82分、中盤でのパスミスを奪われ、仙台にカウンターを受ける。右エリアに抜け出した仙台FWウイルソンには高橋が身体を寄せ、決定的シュートはわずかに左に切れてCKに。

87分には左サイドでのパス交換から椋原が左クロス。これが右エリアのエドゥーのもとに。エドゥーは足元で収めて内側の平山につなごうとしたが……仙台DFを背負う形で守り切られ、ボールはわずかにズレてしまった。

アディショナルタイムに入ると仙台のセットプレーの流れから、塩田がパンチングしたこぼれ球を仙台MF富田がシュート。東京DFに当たったボールを再びつながれ、左エリアの仙台FWウイルソンが丁寧なヘッドでゴール前に。
これに合わせてDF渡邉に突っ込まれたが、ヘディングは枠を外れ……タイムアップ。

選手交代と布陣を変更して臨んだ後半。仙台のカウンターのチャンスは塩田の好セーブで逃れたが、直後にセットプレーで先制を許した。だが、一方で攻撃にリズムが生まれ、エドゥーのPKで同点に。その後は攻め合う展開になったが、追加点を奪えず、試合は引き分けに終わった。

【選手コメント】
《エドゥー》
「前半は、アウェイということもあり難しい試合だった。ただ、初先発の選手もいて、まだまだいろいろな部分……コンビネーションを含めて足りないことがある。それでも結果的に引き分けて、出場した選手みんなに力があることを証明できたのではないか。
(同点にした後もエドゥー選手がボールを引きだして攻めた。追加点は奪えなかったが?)
もちろん出場時間が短いこともあったが、チームとしてまだ味方同士、どこでボールを受けたいか、どこに出したいか……など、完璧にできていないところもある。互いに我慢をしながら高めていきたい」

《椋原》
「仙台も勝利がなく、前から取りにくることは予想していた。それに対して僕たちはボールがつなげず、攻めても片方に寄って窮屈な感じがあった。そこで取られてカウンターを受けるという繰り返しになった。後半は相手が落ちたこともあり、少しは自分たちのプレーが出せたかと思う。
個人的に今日は守備を意識していた。仙台MF太田選手をはじめ、相手を抑えることを重要視して穴をあけないことを考えていた。チームとしても無失点の試合がないし、個人的にも失点ゼロで終わりたかったが……。それでも難しい試合で、追い付いて引き分けたことは悪くはなかったとも思う」

【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「前半に関しては、中盤のクオリティが少し足りない印象を受けた。後半投入した選手たちは質の高さを見せてくれたと思う。プレー自体はうまくいっていた時に失点をしてしまったが、選手たちの反撃で同点に追いつけた。
うまくいっている時もそうでない時も、しっかりと状況を把握して対応することが今のチームに求められることだが、その観点から選手たちはよくやってくれたと思う」

【仙台・グラハム アーノルド監督監督の会見要旨】
「1-0でリードして試合を進めたが、2-0、3-0にもできた試合だと思う。ディフェンス面では非常に良かったと思うし、全体のパフォーマンスも非常に良かった。何かを変えていくには時間がかかるので、辛抱強くこれからより良くなっていくようにしっかりとやっていきたい。今日の全体のパフォーマンスとしては満足している」