GAME RESULT試合結果
第14節 2014/5/17(土)
観衆 26,485人
天候 晴、弱 気温 20.5度 湿度 44%
主審:佐藤 隆治 副審:間島 宗一/数原 武志 四審:木川田 博信
J1 第14節
味スタ
3-0
試合終了
前半2-0
後半1-0
FC東京 | ガンバ大阪 | |
---|---|---|
01' エドゥー 03' 武藤 嘉紀 52' エドゥー |
得点者 | |
68' 三田 啓貴 → 東 慶悟 77' 河野 広貴 → 羽生 直剛 85' エドゥー → 平山 相太 |
選手交代 |
46' 阿部 浩之 → 二川 孝広 58' 岩下 敬輔 → 岡崎 建哉 71' 大森 晃太郎 → リンス |
9 | シュート | 10 |
6 | CK | 6 |
19 | FK | 9 |
84' 東 慶悟 |
警告 |
25' 岩下 敬輔 55' 遠藤 保仁 58' 倉田 秋 |
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
FW | 11 | エドゥー |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 24 | カク ヒジュ |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 1 | 東口 順昭 |
DF | 22 | オ ジェソク |
DF | 3 | 西野 貴治 |
DF | 8 | 岩下 敬輔 |
DF | 4 | 藤春 廣輝 |
MF | 15 | 今野 泰幸 |
MF | 7 | 遠藤 保仁 |
MF | 13 | 阿部 浩之 |
MF | 19 | 大森 晃太郎 |
FW | 39 | 宇佐美 貴史 |
FW | 11 | 倉田 秋 |
GK | 18 | 木村 敦志 |
DF | 5 | 丹羽 大輝 |
DF | 14 | 米倉 恒貴 |
MF | 10 | 二川 孝広 |
MF | 25 | 岡崎 建哉 |
FW | 9 | リンス |
FW | 20 | 佐藤 晃大 |
【選手・監督コメント】
勝利で締めくくりたい、中断期間前ラストのリーグ戦
ワールドカップによる中断前ラストのリーグ戦として第14節が開催。ホームにてガンバ大阪を迎え撃つ。前節は今季最多となる22本のシュートを放ちながら無得点に終わり、引き分けに。ここ4試合連続無得点で、勝利を掴むことができていない。ただしマッシモ監督は「選手たちは良いプレーを続けているし、強い気持ちも持っている。だからこそ勝利に向けてできる限りの準備をしていくことが大事」と話し、この状況をチームとして打開していく狙いだ。
そのため今節は、FWにエドゥーと武藤、中盤に三田を起用。監督は「良い試合を続けているときに選手起用の変化を加えることには、プラスとマイナスの両面がある。ただ、チームとして良い準備ができているので、多少の変化を加える」と説明した。
今季からJ1に復帰したG大阪は現在、11位。東京と同じく4勝3分け6敗で勝ち点は並ぶが、得失点差1を上回る格好だ。2年目の指揮を執る長谷川監督のもと、シーズン当初は試行錯誤を繰り返す形となったが、FW宇佐美の復帰や、MF阿部らの台頭もあり、徐々に地力の高さを表してきたと言えるだろう。
またワールドカップメンバーにMF遠藤と今野が選出。今日は森重、権田との“日本代表対決”も見どころの一つといえるが、森重は「攻撃的なG大阪に対して、耐えるべきところをしのぎ切ることが勝利に近づくはず」と話し、積み上げてきた自分たちのスタイルを活かして勝利をめざす一戦だ。
爽やかに晴れ、夕刻には涼しさも感じられた味スタ、試合は18時4分にG大阪のキックオフでスタートした。
エドゥー、武藤が期待に応え、電光石火の連続ゴール
試合は開始早々に動いた。キックオフ直後30秒を待たず、東京のスローイン。この流れから徳永が前線へフィード。これをエリア手前の武藤がつなぎ、河野がドリブルで右エリアに突進。相手DFを引き付けて狙い澄ましたパスを中央へ。エドゥーがダイレクトで合わせてGOAL!! G大阪の守備の隙を突く形で先制を果たした。
これにとどまらず、2分には左サイドのライン際で武藤が相手のパスをカットし、河野に当てて前線へ。河野のヒールパスを受けて左エリアにドリブルで突進。相手DFの前からニアの下にシュートを突き刺す!前線からのプレスと勢いのある攻撃が活き、瞬く間に2点をリードした。
しかし、その後はG大阪が落ち着きを取り戻し、徐々にリズムを掴まれた。これに対して東京は布陣を変更。武藤が左サイド、米本が右サイドに。ボランチを高橋と三田が務める4-4-1-1として修正を図ろうとした。それでもG大阪のボール支配を許し、エリアまで進入される場面もあったが、24分、G大阪MF阿部の右前線への突破は三田がスライディングでカット。浮いたボールに対しても集中を切らさず、高橋がヘッドでCKに逃れる。30分にはCKからチャンスを作られ、G大阪・MF遠藤の右CKからDF西野に決定的なヘディングを打たれたが、カバーに入った太田が間一髪でクリア。32分、G大阪・FW倉田が右エリアから放ったシュートは権田がセーブ。
得点以降はシュートに持ち込めなくなったが、守備の集中は切らさず。反対に45分にはG大阪・MF今野の縦パスを、吉本がスライディング。このクリアが相手陣内に飛び、エドゥーが合わせて前線に抜け出そうとする。しかし相手DF2人に挟まれて一瞬引っ張られる形になり、コントロールできず。こぼれ球に長い距離を走った武藤が詰め、エリア中央に持ち込んでゴールを狙おうとしたがブロックされ……。2対0のままで前半を終了した。
エドゥーが勝負を決定付け、無失点で5試合ぶりの白星を掴む!
G大阪は後半からMF二川を投入。47分には左リア・東京DFの裏を突かれ、こぼれ球を奪ったMF二川に左エリア直前からシュートを打たれたが、東京は体を張ってブロック。しかし反撃され、“次の1点”が勝負を分ける予感も漂った。だが52分、G大阪のDFラインに武藤がプレス。ここでは奪えなかったがDF→MF遠藤のルーズなパスを高橋が奪い、ダイレクトでエリア手前のエドゥーに。ペナルティアーク付近のエドゥーは、トラップでコントロールして反転。左足の豪快なシュートを右ポストぎりぎりに決めてゴール! 勝負を決定付ける3点目を奪った。
55分過ぎにはG大阪DFにほころびが出て、立て続けのパスミスから東京がFKのチャンスを得る。しかし56分、右エリア手前から太田が狙ったFKはバーをヒット…。ここからのセカンドボールを拾うと、河野が左エリアからシュートを放つが、ブロックされる。
その後G大阪はDF岩下に代えてMF岡崎を投入。MF今野がDFにまわる形で落ち着きを取り戻し、「らしい」パスワークから反撃に。これに対して東京は68分には東、77分には羽生を投入。再び武藤を前線に上げ、両サイドに羽生と東を配する形で対応。自陣でしっかりとしのぎ、メリハリのあるカウンターを仕掛けていった。
84分には相手のクロスをクリアしてカウンターに持ち込む。羽生が左サイドを上がり、タイミングを見計らったスルーパスを前線に。武藤が巧みに抜け出し、左エリアに進入。中央にはエドゥー、高橋も上がっていたが、武藤のパスはカットされてCKを得るにとどまった。4点目こそ奪えなかったが、G大阪の反撃はDF陣を中心にシャットアウト。この上ない内容と試合運びで5試合ぶりの勝利を掴み、中断前最後のリーグを締めくくった。
【選手コメント】
《エドゥー》
「スタメンで出場して2得点を決められたこと、そしてチームが勝ったことがうれしい。ここ数試合、無得点でチームは苦しんでいた。今日、開始早々にゴールを決めることができ、あの1点目はチームに自信と勇気を与えらえたと思う。さらに、すぐに追加点を奪えたことがよかったと思う。良いゲームをしながらも、結果を出せない試合が続いてしまった。何が足りないのかをもう一度見つめ直して、中断期間に修正をしたい。そしてナビスコカップと共に、リーグ戦の後半では巻き返しを図りたい」
《武藤》
「(得点について)元々あのようなシュートの形は得意だったが、プロになって、パスを出すことも多かった。自身で少し貪欲さに欠けているな…と感じていたので、決めることができて本当にうれしい。右でフリーになったエドゥーも見えていた。ただ、自分があそこまで運んでいったのだから狙った。今日は、チームのみんなが、強い気持ちでゴールを奪おうとしていた。自分も、持ち味であるドリブルで最後まで仕掛けていくことができた」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「このようなスタートになるとは思っていなかったが、選手たちの勝ちたいという気持ちがみなさんに伝わったと思う。ここ数試合、勝利にふさわしい内容ながら勝ち点を奪えなかったことは残念だったが、そういう状況でも選手たちはプロ意識を高く持ち、全力を尽くしてくれたことに感謝したい。2対0になった時点でG大阪が前掛かりになったため、裏のスペースを突くサッカーになった。6~7回決定的なチャンスを作ったが、その中で3ゴールを奪ったことは効率が良かったと思う。G大阪には技術のクオリティが高い選手が多く、特にボランチの2人は非常に良い選手。センターバックがボールを持ったときにサイドバックも前に上がり、ボランチを経由し展開してくることは分かっていた。今日は相手のサイドバックがあまり高い位置取りではなかったかもしれないが、しっかりとプレスに行かせた。2点を奪った後、サイドバックがより高い位置を取りだしたため、システムを4-4-1-1に変えた。選手たちは戦術理解が高くなり、すぐに対応した。これは常に注意力をもって取り組んできてくれた結果。G大阪は強く、良いチームで、彼らの実力を考えたとき、現在の勝点はふさわしいものではないと思うが、今日は私たちのプレーがとても良かった」
【G大阪・長谷川 健太監督の会見要旨】
「立ち上がりの2失点がすべてだった。対戦するにあたって、東京は立ち上がりから勢いがあり、受け身になると負けてしまう。集中して自分たちのテンポを出して試合に入れという話をしていたが、きれいにやられてしまった。後半も1点を返せば…と送り出したが、ミスから決められてしまった。ただし、2点を取られた後でもきちんと自分たちのサッカーをして、『1点を返せば』という展開までは持っていった。3点目を取られた後も、選手たちは集中を切らさず最後まで戦った。たくさんのサポーターがアウェイまで応援に来てくれている中、なかなか関東で勝てないことが残念で悔しい。良い形でここまで来ていたので、なんとか良いサッカーをして中断前を締めくくりたいと思っていたが、今日は東京にやられてしまったなという想い。しかしすぐにナビスコ杯があるので、気持ちを切り替えて戦っていきたい」