GAME RESULT試合結果
第5節 2014/5/24(土)
観衆 12,818人
天候 晴、弱 気温 22.8度 湿度 53%
主審:パベル ラチコフスキ 副審:マチェイ ヴィエジュボフスキ/コンラッド サペラ 四審:岡 宏道
YNC 予選Aグループ 第5節
万博
3-1
試合終了
前半1-1
後半2-0
ガンバ大阪 | FC東京 | |
---|---|---|
16' 宇佐美 貴史 53' 宇佐美 貴史 68' 西野 貴治 |
得点者 |
33' 徳永 悠平 |
54' 岡崎 建哉 → リンス 86' 阿部 浩之 → 米倉 恒貴 90'+3 大森 晃太郎 → 金 正也 |
選手交代 |
61' 平山 相太 → エドゥー 61' 渡邉 千真 → 河野 広貴 71' 加賀 健一 → 東 慶悟 |
15 | シュート | 11 |
4 | CK | 3 |
7 | FK | 17 |
38' 内田 達也 82' 岩下 敬輔 |
警告 |
64' 徳永 悠平 |
退場 |
GK | 1 | 東口 順昭 |
DF | 22 | オ ジェソク |
DF | 3 | 西野 貴治 |
DF | 8 | 岩下 敬輔 |
DF | 4 | 藤春 廣輝 |
MF | 27 | 内田 達也 |
MF | 25 | 岡崎 建哉 |
MF | 13 | 阿部 浩之 |
MF | 19 | 大森 晃太郎 |
FW | 39 | 宇佐美 貴史 |
FW | 11 | 倉田 秋 |
GK | 18 | 木村 敦志 |
DF | 5 | 丹羽 大輝 |
DF | 6 | 金 正也 |
DF | 14 | 米倉 恒貴 |
MF | 10 | 二川 孝広 |
FW | 9 | リンス |
FW | 20 | 佐藤 晃大 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 13 | 平山 相太 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 31 | 圍 謙太朗 |
DF | 24 | カク ヒジュ |
DF | 33 | 椋原 健太 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 17 | 河野 広貴 |
【選手・監督コメント】
自分たちのスタイルを貫き、勝負を賭ける
前節は、エドゥーが公式戦連続2得点をマークするも失点を重ね、予選初の黒星を喫した。順位もAグループ3位となったが、今節は2位ガンバ大阪とアウェイでの対戦。決勝トーナメント進出の条件である2位以内に入るためには、この“直接対決”に勝利することが必要になる。
ただし清水戦から中2日での戦い。マッシモ監督は「ガンバ大阪とはリーグ戦で対戦した直後でもある。そのため、この2日間は相手対策というよりも、自分たちの戦術や共通認識を全員で高めていくことを狙った」と説明。
東京は中盤に羽生、FWに渡邉、平山、武藤をスタメン起用。3トップの布陣。ゲームキャプテンは羽生が務める。
対するガンバ大阪は現在3勝1敗で、東京の勝ち点を「2」上回る。日本代表の遠藤、今野に代わってボランチをMF内田と岡崎が組み、両サイドにMF阿部と大森、2トップをにFW倉田と、ケガから復帰のFW宇佐美の布陣でスタート。
特にガンバ大阪のパスワークや、両サイドバックを起点にした攻撃を抑えることがカギとなる。そのために、まずは出足や攻守の切り替えの早さ、球際で負けないことが不可欠だ。ここまで築き上げてきた守備のバランや、“誰が出場しても変わらず、意志疎通と連動が図れる”という自分たちのスタイルを体現して、勝負を賭ける。
少し風が吹いてきたものの、蒸し暑さの厳しい万博にて、16:04にガンバ大阪のキックオフでスタートした。
先制を許すが、徳永の今季初ゴールで1-1として後半へ
試合は立ち上がりの4分、相手陣内で主導権を握り、平山の展開から、右前線を突いた渡邉がゴール前にマイナスのグラウンダー。武藤が合わせようとしたが、ボールの勢いが強く、トラップが前に流れて相手ボールに。ここからカウンターをくらい、その流れからガンバ大阪・ボランチのMF岡崎に裏を狙われ、浮き球を送られたが、塩田がキャッチ。続く6分にはガンバ大阪・自陣右サイドから、一気に前線へ。FW倉田に抜け出されそうになるが、加賀が粘り強く対応し、フィニッシュに持ち込ませなかった。さらに8分の相手の攻撃。中央でのダイレクトのパス交換から東京DFが引き付けられ、左SB藤春がフリーで左前線へ。ここからのクロスを、エリア内で落とされ、そのこぼれ球にMF岡崎に詰められてゴールを狙われたが、東京はなんとかブロック。
東京は11分に武藤が倒され、相手陣内ほぼ中央からFKのチャンス。少し距離はあったが、太田が直接狙う。しかしシュートはバーをかすめてゴールならず…。迎えた16分、ガンバ大阪・左サイドからのパスを前で受けたFW宇佐美。自ら中央に持ち込み、ペナルティアークに入ったところで果敢にシュート。東京DFも人数は揃っていたが、プレッシャーはかけられず。ボールは強烈な弾道で右上に決まり…先制を許した。一進一退の攻防が続いていたが、ガンバ大阪・宇佐美にゴールを許し、追いかける展開に。26分、相手陣内右で平山がファールを受け、FK。これを渡邉が前線に送るが、跳ね返される。このこぼれ球をつなごうとした羽生がつぶされ、G大阪がカウンター。しかしリスクマネージメントを怠らず、加賀が抑え切る。
33分には右前線に渡邉が走り、中央の平山へクロス。エリア内の平山が落としたボールを、中央にフォローした羽生が短く後ろに出し、右から上がった徳永がダイレクトで合わせてGOAL!!徳永の今季初ゴールで同点に追いつく。
38分、相手陣内でのボールを武藤がインターセプト。前に持ち込むが、ガンバ大阪DFも3人が揃い、単独では突破できず。平山がフォローし、全体を押し上げて攻め込もうとしたところで高橋がファールを受け、FKに。しかしこのプレーで高橋が鼻を傷め、一旦ピッチをアウト。高橋が44分頃にピッチへ戻るまで10人での戦いを強いられる。
前半アディショナルタイムの相手陣内・右サイドからのFK。太田が前線に送り、ファーの平山がヘッドで飛び込んだが…ボールはポストに直撃しゴールならず。ガンバ大阪・FW宇佐美のゴールで先制を許したが、東京はバランスを崩さず、粘り強く反撃。チャンスにつなげられない時間帯も続いたが、33分に渡邉、平山、羽生の連係から徳永が今季初得点をマーク。試合は振り出しに戻り、勝負は後半へ。
選手交代や布陣変更も実らず、連敗を喫する
後半に入り序盤の49分、G大阪・右前線で起点を作られ、そこからのクロスのこぼれ球を奪われ、ゴール正面から立て続けにシュート。これは東京DFがブロックしたが、最後は左エリアでフリーのMF大森につながれ、決定的なシュートを打たれる…。だが、このシュートは右に外れ、ピンチを逃れた。51分、平山がファールを受け、右サイドからのFK。太田のキックをファーの米本が落とそうとし、こぼれ球を羽生がフォローしたが、距離があり、シュートまで持ち込めず。
迎えた53分、G大阪・中央のFW宇佐美と右のMF阿部が短いパス交換。このリターンを受けたFW宇佐美がエリア中央・吉本と徳永の間、後ろから追いかけた高橋を振り切るようにドリブルで突っ込みながらシュート。これを右に決められ…2点目を失う。
61分には渡邉、平山に代わってエドゥーと河野が交代出場。武藤とエドゥーの2トップ。トップ下に河野の形に。67分、武藤が奪われ、G大阪がカウンター。右エリアのFW宇佐美が対面した加賀に対して仕掛け、シュートは加賀をかすめてCKに。68分のこの右CKを、相手DF西野にフリーでヘディングを決められ、3点目を許す。71分には加賀に代えて東を投入。DFは高橋が中央、右に徳永、左に吉本の3バック。両ワイドに太田と米本。ボランチを東と羽生が組む形に。80分が経過したところで、またもやCKから失点を喫し、3点目を失った。選手交代を使い反撃を狙うが、中盤から後ろを固めるG大阪の前に、ボールをつなげられず。奪われてカウンターを受け続ける形に。
89分、高橋が、途中交代出場の相手FWリンスを粘り強く追いかけ、中盤右サイドでマイボールに。ここからエリア内に送ったボールに対して、東が抜け出し、後方からのボールを巧みに収めてファーにグラウンダーのラストパス。ここに武藤が滑り込み、決定的な形を作ったが…G大阪DFにCKに逃れられた。
後半アディショナルタイムには東の縦パスから、エドゥーが前につなぎ、相手DFを競り合いながらもエリアに抜け出した武藤が決定的なシュートを放つが…枠を外れゴールならず。後半はスピードアップしてきたG大阪に押し込まれる展開に。早い時間帯にFW宇佐美の2ゴール目を許し、その後、またもやCKから失点。選手交代や布陣変更も実らず、連敗を喫する事となった。
【選手コメント】
《羽生》
「ここまで出場し続けていた選手には、連戦の疲労感もあったと思う。けれども失点場面は、守備の人数が揃った状態だったのですごく残念。先制を許したのち、G大阪は引いて守備を固めてきた。僕たちはボールを持たされた感じになったが、それでも意図のある縦パスを入れたり、くさびからの展開など、ボールはまわせているという印象があった。それを続けた事で、同点に追いつけたと思う。得点場面は、平山が粘り強く落としてくれて、自分も上手くエリアの中に入っていくことができた。後半も、失点するまでは、それほどやられている雰囲気はなかった。ただ、人数が揃っているのにやられた……ということがチームにとってダメージになったような気がする。
追いついて、その形を続けていけば2対1にして勝てると感じていただけに、残念でもある。2点を取られた後は、選手交代やシステムを変えたが、きちんとオーガナイズができなくなったかもしれない。自分たちでコントロールしたゲームにはならなかった。それでも相手に支配されたという印象はそれほどないので…。ああいう形で失点をして、自分たちが難しくしたと思う。僕たちのゲームにできたという思いがあるし、そうしなければいけなかった…」
《徳永》
「(得点は?)
羽生さんが良いボールを落としてくれた。しっかりコースを狙って打つことができた。一連の流れ以前に、まず米本が崩しの起点になった。前に起点が増えたり、選手間の距離が近ければ、自分も上がってああいう攻撃の形が作れると思う。
(初得点だが?)
それよりも今日は失点してしまったので……。2失点目には自分も絡んでいたし、3人揃っていても決められてしまった。人数は揃っていたが、誰が当たりにいくのかがあいまいだった。一人が強く当たって、ほかがカバーするというのは練習でいつもやっている形。それをはっきりさせないといけないし、そこは戦術うんぬん以前の問題。連敗してしまったが、可能性がある限り戦うし、勝つための準備をする」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「2点目をとられるまではしっかりとチームとして立て直せていたと思う。2失点目は1失点目と同じく、守備の人数がいたにもかかわらず、相手に得点を許してしまった。清水戦も含め、今回も同じ形で失点をしてしまい、考えるところは多い。森重の不在も大きかったと思うが、今いる戦力でもっとできたことは間違いないと思う。先制を許した後、すぐに追いつき、他にもチャンスを作っていたので追加点を奪えず残念に思う。リーグ戦では起こらなかったミスがあったので、そこはしっかりと分析して改善していきたいと思う」
【ガンバ大阪・長谷川 健太監督の会見要旨】
「中断前、ホームでの最終戦だったので、なんとかサポーターに勝利をプレゼントしたかった。今日の試合も選手たちは最後までよく戦ってくれた。前半に先制したが、その後なかなかいいテンポでボールを動かすことができず、同点に追いつかれてしまった。前半の最後のセットプレーを平山に決められていたらまた違った展開になっていたと思う。なんとか同点で前半を折り返したことが、後半につながったのだと思う」