GAME RESULT試合結果
第18節 2014/8/02(土)
観衆 24,119人
天候 晴、無 気温 31.3度 湿度 58%
主審:木村 博之 副審:岡野 宇広/村井 良輔 四審:山口 博司
J1 第18節
味スタ
4-0
試合終了
前半3-0
後半1-0
FC東京 | 清水エスパルス | |
---|---|---|
15' エドゥー 43' 武藤 嘉紀 45'+3 太田 宏介 58' 武藤 嘉紀 |
得点者 | |
51' 羽生 直剛 → 東 慶悟 61' 河野 広貴 → 三田 啓貴 77' エドゥー → 平山 相太 |
選手交代 |
55' 大前 元紀 → 村田 和哉 59' 河井 陽介 → 石毛 秀樹 77' 高木 俊幸 → 高木 善朗 |
11 | シュート | 14 |
3 | CK | 7 |
8 | FK | 15 |
22' 吉本 一謙 |
警告 |
45' 河井 陽介 |
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 30 | カニーニ |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 21 | 相澤 貴志 |
DF | 19 | ヤコヴィッチ |
DF | 3 | 平岡 康裕 |
DF | 28 | 吉田 豊 |
MF | 6 | 杉山 浩太 |
MF | 7 | 本田 拓也 |
MF | 17 | 河井 陽介 |
MF | 16 | 六平 光成 |
MF | 11 | 高木 俊幸 |
FW | 10 | 大前 元紀 |
FW | 18 | ノヴァコヴィッチ |
GK | 1 | 櫛引 政敏 |
DF | 27 | 廣井 友信 |
DF | 34 | 水谷 拓磨 |
MF | 24 | 高木 純平 |
MF | 8 | 石毛 秀樹 |
MF | 23 | 高木 善朗 |
FW | 22 | 村田 和哉 |
【選手・監督コメント】
リーグ後半戦に突入、よい流れを維持して
リーグ対戦二巡目の後半戦を迎え、第18節が開催。清水エスパルスと対戦する。中断明けの3連戦を2勝1分けで乗り切り、現在チームは2連勝中。特に前節は、連戦の疲労を感じさせない運動量をベースとし、第14節(5月17日G大阪戦)以来となる3得点をマーク。この良い流れで大切に積み上げてきたものを発揮し、今季リーグ初の3連勝をめざす。
今節は、出場停止があけたエドゥーが先発に復帰。そのほかは前節仙台戦と同様のスタメンに。また新加入のカニーニがベンチ入りを果たした。対する清水は現在、勝ち点21で12位に。第10節から7戦にわたって未勝利が続いたが、前節柏戦でようやく8試合ぶりの勝利を掴んだ。だがその後、ゴトビ監督に替わって大榎監督を新指揮官に迎え、今節が初采配の試合となる。ただし、マッシモ監督が「清水の個々の選手のポテンシャルを発揮させないような戦いをしたい」と狙いを話すように、FWノヴァコヴィッチ、大前、高木俊らの攻撃力が最大のストロングポイントだといえるだろう。
それに対して、いかに失点を抑えながら相手の隙を突いていけるかが勝利のカギになる。今季、ナビスコカップを含めた対戦では1勝1敗だが、前回の対戦時からの成長を見せ、勝利を果たしたい一戦でもある。
厳しい猛暑が続く味スタ、試合は18時34分に清水のキックオフでスタートした。
エドゥーが強烈な先制弾! 武藤、太田がリードを広げて
立ち上がりは一進一退の攻防が続いた。だが6分、中盤右サイドの高橋のフィードから武藤が左エリアに抜け出し、シュートを放つ。ボールは枠を横切ったが、このプレーを機に東京がリズムを掴み出す。8分には左前線でキープした武藤が、エリア手前にマイナスのパスを送り、高橋がグラウンダーのミドル。だがGKにわずかに触られ、CKを得るに留まった。12分には清水にスピーディに前に運ばれ、FW大前にミドルを打たれるが、東京DFの帰陣も早く、CKに逃れる。
迎えた15分、スローインの流れから左前線で武藤、羽生が細かくつなぎ、エリア角の河野がゴールを狙う。エリア内のDFに当たってさらに清水DFにクリアされたが、短くこぼれたボールに対して中央のエドゥーが下がりながらも左足のボレー。強烈な弾道のシュートがネット右に決まり、早い時間帯に先制を果たした!
その後、清水の攻撃を受ける場面もあったが、切り替えの早さと落ち着いた守備で決定的な場面は作らせなかった。37分には自陣の吉本が前線にロングフィード。これに合わせて武藤が相手ディフェンスの裏に抜け出し、エリアから左足でシュートを放ったが、わずか右に…。43分には右CKから太田がゴール前に送ったボールに、ニアのエドゥーが反応するが、左ポストをヒット…。しかしこのクリアを拾った河野から、右サイドの太田が鋭いアーリークロスをゴール前へ。これに合わせて相手DFの間を抜け出した武藤がヘディングで押し込み、GOAL!
前半アディショナルタイムには、武藤がスピードを活かして仕掛け、左ペナルティアークすぐ手前からのFKを獲得。これを太田が軽やかな助走から狙い、シュートは右ポストをかすめて内側にイン! 鮮やかなFKを決め、前半終盤に立て続けに追加点を奪い、3点を先行して後半へ折り返した。
きっちりと試合を締め、今季初のリーグ3連勝!
後半序盤も東京が優位に立った。48分には中盤右の高橋→前のエドゥーが河野とのワンツーから右サイドを突破。エリアに進入してシュートを放つが、これは大きく外れる。51分には羽生に代わって東がイン。53分には徳永のクロスに中央のエドゥーがヘディングで合わせたが、枠外に。57分には清水にエリアまで攻め込まれ、FWノヴァコヴィッチ、MF高木俊に立て続けにシュートを打たれたが、いずれもポストを当たり、失点のピンチを免れた。
この直後の58分、エリア右で相手DFとエドゥーが競り合い、ルーズボールに反応した武藤がドリブルで右エリアに進入。相手DFを内側→外側と2度切り返して右足でシュート! これがニアに決まり、自身の2得点目で4点差に。
それでも戦意を失わず、反撃に出る清水のカウンターを受ける場面もあったが、権田を中心に集中した守備で抑え、61分には河野に代わり三田を、77分にはエドゥーに代わり平山を投入。試合を締めにかかった。84分には中盤の高橋が左サイドに展開。受けた太田は、左前線の武藤に預けるとエリア内に進入。武藤からリターンパスを受け、決定的なシュートを放ったが相手GKのセーブに阻まれ、5点目こそ奪えなかったが、清水の反撃をシャットアウトし、3試合連続無失点に。同時に今季最多の4得点を挙げて勝利。今季リーグ初の3連勝を果たし、順位も5位に浮上した。
【選手コメント】
《エドゥー》
「良いリズムで試合に入ることができ、早い時間帯に先制できるとラクになる。気持ちの面はもちろん、チームがコンパクトにプレーできていることが調子の良い要因だと思う。中断期間のキャンプからフィジカル面も向上しているし、連係も高まってきている。それが良い形につながっている」
《武藤》
「試合の立ち上がりにシュートを2回外してしまったが、エドゥーが先制点を決めてくれたことで少し余裕が出てきた。得点については練習から取り組んでいる形。1得点目は、自分がフリーになればボールが来ると思っていた。2得点目もニアを狙うシュートは練習をしていた。裏への動きや、中央からサイドへ動く形はFWのポジションをやり始めて分かってきたこと。周りの選手も自分の動きを見てくれているし、前に抜けられればスピードで勝負できる自信はあった」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「前半は、前節の仙台戦と同じようにほぼ完璧な内容。相手にほとんどスペースを与えなかったし、コンパクトさを保ちながらアグレッシブに戦い、この暑さの中でもプレッシングがしっかりと出来ていた。ゴールチャンスにクオリティの高いプレーを発揮し、3得点をしたことも良かった。後半、4得点をした後に2度ほど、危険なカウンターと遠目からのシュートを打たれたが、最終的には自分たちの試合ができた。選手たちは勇気と自信をもってプレーをしていることに満足しているし、この調子を続けていきたい」
【清水・大榎 克己監督の会見要旨】
「試合の入り方として守備面を意識して臨んだが、前半のうちに3失点を喫するとなかなか勝利につなげることはできない。不運もあったかもしれないが、ラインコントロールやボール、あるいは人への寄せにまだ甘さを感じた。攻撃に関してはほとんど準備をする時間がなく、選手に任せていた部分もある。しかし低い位置でボールを奪うと前に進めなかった。後ろで回しているだけになったり、サイドに振ってもそこからスピードアップができなかった。何度かサイド突破するチャンスがあったが、中への入り方やクロスの精度を欠いて得点できなかったことが残念。ただ、選手は最後まで戦い、何かをやらなければいけないと感じてプレーをしていた。それがうれしいし、そこに少し光が見えたかと思う」