GAME RESULT試合結果
第19節 2014/8/09(土)
観衆 16,211人
天候 雨、強 気温 26.8度 湿度 78%
主審:窪田 陽輔 副審:西尾 英朗/前之園 晴廣 四審:武田 光晴
J1 第19節
ヤンマー
0-0
試合終了
前半0-0
後半0-0
セレッソ大阪 | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 | ||
66' フォルラン → 永井 龍 71' 山口 蛍 → キム ソンジュン 90'+1 楠神 順平 → 扇原 貴宏 |
選手交代 |
75' 河野 広貴 → 三田 啓貴 83' エドゥー → 平山 相太 |
9 | シュート | 7 |
3 | CK | 4 |
18 | FK | 18 |
45'+1 山下 達也 55' 長谷川 アーリアジャスール 90'+2 キム ソンジュン |
警告 | |
退場 |
GK | 21 | キム ジンヒョン |
DF | 4 | 藤本 康太 |
DF | 14 | 丸橋 祐介 |
DF | 16 | 安藤 淳 |
DF | 23 | 山下 達也 |
MF | 5 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 6 | 山口 蛍 |
MF | 11 | 楠神 順平 |
FW | 10 | フォルラン |
FW | 13 | 南野 拓実 |
FW | 20 | 杉本 健勇 |
GK | 1 | 武田 博行 |
DF | 3 | 染谷 悠太 |
DF | 17 | 酒本 憲幸 |
MF | 2 | 扇原 貴宏 |
MF | 7 | 新井場 徹 |
MF | 25 | キム ソンジュン |
FW | 9 | 永井 龍 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 30 | カニーニ |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 18 | 石川 直宏 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 13 | 平山 相太 |
【選手・監督コメント】
安定した守備をベースに4連勝をめざす!
リーグ第19節はアウェイに乗り込み、セレッソ大阪と対戦。前節は4得点を挙げて、今季リーグ初の3連勝を果たした。この勢いを保ち続けるだけでなく、選手たちは「今よりもっとよくしようという気持ちが強い」(吉本)という。吉本は「前節も4得点を奪ったのちに、カウンターを受ける場面があった。そういった細部を詰めて修正していきたい」と続け、さらにチームとしての成熟度を高めながら今節に臨む。
ただし、東京は足を負傷した羽生が出場を回避。東がリーグ戦では第13節徳島戦以来の先発に。またサブには石川が4月2日ナビスコカップ仙台戦以来に名を連ねることになった。マッシモ監督は「まず相手にスペースを与えないように、オーガナイズされたディフェンスを続けていきたい」と話し、安定した守備をベースに4連勝をめざす。
対するセレッソ大阪は現在、勝ち点18で16位に。6月にマルコ・ペッツァイオリ監督を新指揮官に迎える一方、FW柿谷曜一朗がスイス・FCバーゼルへ移籍。リーグ再開後は2分け3敗と勝利がなく、苦しんでいるといえるだろう。今節、MF長谷川アーリアジャスールが再開後、初のスタメンに。メンバー表の上では4-3-3だが、MF山口と長谷川のダブルボランチ、FW南野がトップ下、両サイドにFW杉本とMF楠神の布陣で臨んでくる。
ひとまず落ち着いたかに思えた台風だが、開始直前になり、強風のもと、雨も降り出した。だたし湿度はあるものの、気温はそれほど高くない。何よりホームで、8戦ぶりの勝利をめざすC大阪に対して受け身に回ることなく、勝ち点3の奪取をめざす一戦。
試合は19時4分にセレッソ大阪のキックオフでスタートした。
DFラインが集中して守り、スコアレスで後半へ
まずは立ち上がりの3分、東京は左スローインを受けた武藤が前を向こうとしてところで倒され、左エリアすぐ外からのFKに。このFKを、米本が強いキックで思い切り、ゴールに向かって蹴りこんだが相手GKに弾かれる。
その後は一進一退の攻防が続き、迎えた14分の東京の攻撃。右前線に抜け出したエドゥーが戻したところから、東が仕掛けようとするが、ここで奪われセレッソ大阪の逆襲をくらう。MF楠神のドリブルを食い止められず、前線でのパス交換から、右から中央に回ったFW杉本がシュート体勢に。これはブロックしたが、こぼれ球をつながれ、左エリア手前のFWフォルランが東京DFをかわしてミドル。わずかにバーの上に。
18分には相手陣内の米本が左足の強烈なミドル。相手GKに触られて右ポストをヒット。こぼれ球に河野が詰めようとしたが、CKに逃れられた。
20分が経過し、東京は何度かミドルから局面を打開しようとするが、風に影響もあるのか連動した攻めの形を作れず。
途中で奪われてセレッソ大阪のカウンターを食らう展開に。しかし押し込まれた局面も、DFラインではよくしのいでいた。その後も決定機を作れないまま時間が経過。エドゥーや河野が前線で攻撃のリズムを作り出したが、ボール支配や勢いの点ではセレッソ大阪が上回る状況。それでも粘り強い守備でゴールは許さず。
39分には武藤が長い距離をドリブル。右エリアまで進入し、さらに外側の東にパス。東は、ファーの河野にグラウンダーで折り返したが……ずれてフィニッシュまでには持ち込めず、セレッソ大阪にCKに逃れられた……。続く43分にはエドゥーが左前線を突き、後ろに戻したボールを河野がスルーし、太田がダイレクトでアーリークロス。だが右エリアの東には合わず。
序盤はなかなか攻めの形を作れなかったが、米本がよく起点となり、徐々にエドゥー、河野らがリズムを掴みだした。だがセレッソ大阪も前線のMF楠神、FW南野と杉本らの連係が良く、何度か押し込まれる場面があったが、DFラインでは集中して守りきり、スコアレスで後半へ。
最後のところで身体を張り、ゴールは許さず
後半に入り互いに決め手を欠く状況の中、62分にはセレッソ大阪のパスワークと連動性から押し込まれ、MF長谷川に左エリア角への進入を許すが、中央へ送ったマイナスのパスを東京がカット。左前線のエドゥーがカウンターに持ち込み、中央を上がった武藤にラストパスを通そうとするが、寸前でCKに逃れられた。
直後の63分、太田の左CK。鋭く落ちたところに、ニアの高橋が突っ込み、ヘディングを放ったがわずかに触られて再び左CKを得るに留まった。65分が経過したところで、守備では相手のカウンターをよくケアしている東京だが、奪う位置が低すぎ、効果的に前線につないでいくことができないでいた。
70分、自陣から攻め上がろうとしたところでセレッソ大阪に奪われ、右サイドのFW杉本にシュートを打たれたが、権田が正面でキャッチ。75分には河野に代わって三田がそのままトップ下に。迎えた79分、右サイドのエドゥーが周りをよく見極め、左前線の武藤にサイドを変えるボールを送ったが、武藤はトラップミスでチャンスを作れず。
80分が経過。前でボールをつなげず、徐々に押し込まれる展開に。冷静に流れを読み、失点だけは避けたいところ。その直後セレッソ大阪・FW南野が中盤から長い距離をドリブル。右エリアまで持ち込まれ、シュート体勢に入られたが、森重が落ち着いて対応。足を伸ばしてブロックした。82分にはセレッソ大阪の右サイドからスピーディにつながれ、中央のMFキムに前を向かれ、スピードに乗って精度の高いミドルを放たれたが、わずかにバーを越えた。
83分、エドゥーに代わって平山を投入。85分、相手陣内左エリア外側・タッチライン際からのFK。太田のキックから、ゴール前に平山がジャンプしたがヘディングは打ちきれず、浮いたボールはGKに。
89分にはC大阪・右前線で東京DFの間を突かれ、中央のFW永井に前を向かれて決定的な場面を作られそうになったが……東京DFが身体を投げ出してクリアで難を逃れる。このクリアから三田がつなぎ、中盤でファールを受けるがプレーオン。前線に平山が抜け出そうとする。平山は相手DFに囲まれるが、粘り強いキープから、猛然とフォローした三田がヘッドで前に。右エリアの武藤につないだが……最後のところで身体を張られて、フィニッシュには持ち込めない……。
後半終盤は勢いのあるC大阪の攻撃に押し込まれた。しかし失点は許さず。カウンターから得点を狙ったが、互いに最後のところで身体を張り、ゴールは許さず。試合はスコアレスに終わり、アウェイで勝ち点1を得るに留まった。
【選手コメント】
《森重》
「戦ってみて、やはりC大阪はクオリティの高い相手だと感じた。順位は下にいるが、一人ひとりのレベルはトップクラス。僕たちが苦戦したのはあたり前かもしれないと思う。けれども、そういう相手を失点ゼロに抑えられたことを、自信にして良いと思う。『下位の相手に引き分け』という表面的な部分だけを見るのではなく、良いチームに対してしっかりと守り切れたことは自信になる。もちろん課題も出た。ただ、それは毎試合あること。しっかりと省みて修正できるように、次につなげていきたい」
《吉本》
「僕たちの守備のやり方というのは前から始まることが多く、なかなか攻めの意識が出しづらかったと思うし、前線の選手はキツかったと思う。それでも何度か、カウンターを仕掛けることはできたが。少し全体が後ろに重くなってしまった。そこは微調整をして、もう少し攻撃に出られるようにしていきたい。」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「天候やグランドコンディションが特殊な条件の中で非常に難しい試合だった。チームはチャンスをつくることもできたし、相手を好きなようにさせなかったという点で素晴らしかったと思う。特に良かった点は献身的な姿勢、チームスピリットが素晴らしかった。相手のセレッソ大阪も今は難しい時期を過ごしていると思うが、素晴らしいクオリティを持っているチーム。その相手に対して最後まで戦い抜いた点が非常に評価できる。こういった戦いというのは必ず選手たちの成長につながると思うので、今日も本当によくやってくれたと思う」
【C大阪・マルコ ペッツァイオリ監督の会見】
「我々は降格圏内にいるが、今日は上位のチームとの対戦だった。ただ、皆さんもご覧になったと思うが、順位の差は試合の中では感じられなかったと思う。東京は前半に決定機があったが、我々は4、5回の惜しいチャンスがあった。90分を通してチームはコンパクトに戦っていたし、相手に対してチャンスをそれほど与えなかった。ただ我々には少し運がなかったので、ゴールを決めることができなかった。チームは90分間よく働き続けたと思うが、その中で得たチャンスをものにすることができなかった。」