GAME RESULT試合結果
第25節 2014/9/23(火)
観衆 22,187人
天候 晴、弱 気温 25.0度 湿度 35%
主審:山本 雄大 副審:三原 純/宮部 範久 四審:蒲澤 淳一
J1 第25節
味スタ
4-0
試合終了
前半1-0
後半3-0
FC東京 | 徳島ヴォルティス | |
---|---|---|
33' 河野 広貴 52' エドゥー 77' 武藤 嘉紀 90'+1 渡邉 千真 |
得点者 | |
73' エドゥー → 渡邉 千真 78' 河野 広貴 → 梶山 陽平 87' 武藤 嘉紀 → 佐々木 渉 |
選手交代 |
58' 津田 知宏 → 小暮 大器 58' 佐々木 一輝 → 那須川 将大 77' アレックス → キム ジョンミン |
13 | シュート | 2 |
10 | CK | 3 |
10 | FK | 21 |
警告 |
55' アレックス |
|
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 30 | カニーニ |
DF | 33 | 椋原 健太 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 41 | 佐々木 渉 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 31 | 長谷川 徹 |
DF | 4 | 藤原 広太朗 |
DF | 16 | 斉藤 大介 |
DF | 35 | 村松 大輔 |
DF | 3 | アレックス |
MF | 33 | エステバン |
MF | 14 | 濱田 武 |
MF | 20 | 大﨑 淳矢 |
FW | 11 | 津田 知宏 |
FW | 25 | 佐々木 一輝 |
FW | 13 | 高崎 寛之 |
GK | 21 | 川浪 吾郎 |
DF | 26 | 橋内 優也 |
DF | 24 | 那須川 将大 |
MF | 7 | 小島 秀仁 |
MF | 23 | 小暮 大器 |
MF | 18 | 宮崎 光平 |
FW | 19 | キム ジョンミン |
【選手・監督コメント】
リーグ終盤戦に突入、勝ち切れるチームに
前節から中2日で迎えるリーグ第25節は、ホームにて徳島ヴォルティスを迎え撃つ。川崎戦は白熱した攻防が続いたがスコアレスに終わり、リーグ4試合連続引き分けに。同時に12試合負けなしのクラブタイ記録ともなったが、今季のリーグはあと10試合。積み上げを継続しながら、ここからはいかに勝ち点3につなげられるかが焦点となる。
対する徳島は現在、勝ち点12で18位に。開幕以降、一度も最下位からの浮上を図れない徳島だが、シーズン途中にDF村松、MFエステバン、FWアドリアーノらが加入。また、1トップのFW高崎が得点を重ね、3勝を果たした。なにより前半のアウェイ戦では、徳島の堅守を崩し切れず、引き分けに持ち込まれた。そのためマッシモ監督も「徳島は“戦える”チーム。そこに勝つためには、自分たちのクオリティを出し切ることが必要になる」と気を引き締めて臨む。
残念ながら三田が負傷し、離脱を余儀なくされ、マッシモ監督は「攻撃陣のターンオーバーができず、選択肢がない状態」と無念さを表しつつも「それぞれのコンディションは悪くないし、チームとしては良いプレーが続いている」と話し、先発は前節と同様のメンバーに。また佐々木(U-18)も2戦連続でベンチ入りを果たした。徳島はFWアドリアーノを欠くものの、ほぼベストといえる布陣。徳島が守備を固めてくることも予想できるが、なんとしてでも先制を果たして勝利につなげたい一戦だ。
秋晴れの味スタ、試合は15時3分に東京のキックオフでスタートした。
膠着した状況をエドゥー、河野が打破し、先制!
立ち上がりから東京がボールを支配。サイドチェンジを意識し、徳島をワイドに揺さぶりながら相手陣内で試合を進めた。だが、なかなか徳島のブロックを固めた守備を崩すことはできず。クロスを入れる場面や、FK、CKなどのセットプレーのチャンスもあったが、決め手を欠く時間が続いた。しかし前線からのプレスは機能。27分には徳島DFのバックパスが流れ、前線のエドゥーのもとに。エドゥーはゴール前に突進。寄せてきた相手DFをフェイントで切り返してシュートしようとしたが、戻ってきた徳島DFに阻まれ……。相手のミスを見逃さず決定的な場面を作ったがCKを得るに留まった。
だが迎えた33分、自陣から米本→中央の武藤が素早く持ち上がり、右寄りの羽生が右サイドのエドゥーに展開。エドゥーは右エリアで力強く縦に仕掛け、相手DFの前に出てゴール前にラストパスを送る。左ゴールエリア、フリーで待ち構えた河野が、右足のダイレクトで難なく押し込んでGOAL!!羽生の展開からエドゥー、河野が膠着した状況を打開し、ようやく先制点を奪った。
35分には羽生の右クロスをエリア内のエドゥーが胸トラップから反転し、ボレーを放つが枠外に。37分にもエドゥー→羽生のグラウンダーのパスに合わせ、河野がエリアに走り込んだが、トラップが流れ、フィニッシュには至らなかった。追加点のチャンスを逃すと、徳島のボールをクリアし切れず、押し込まれることに。39分には右前線まで走った徳島MF濱田に角度のないところからシュートを打たれる。権田が危なげなくセーブしたが、ここから前に繋げず、再び徳島のクロスのクリアからMFエステパンにミドルを打たれたが、バーを越える。少し慌てた展開となったが徳島が精度を欠いたこともあり、1点のリードを保って前半を終了した。
渡邉、梶山の投入に続き、佐々木も初出場、FW陣が得点を重ねて
追加点を狙った後半は、立ち上がりから勢いのある攻撃を仕掛けた。51分、太田の左スローインから米本→羽生が相手の裏を突いて、狙い澄ましたスルーパスを送る。抜け出した河野がライン際で追い付き、中央にラストパス。合わせようとしたエドゥーがファウルを受けて倒され、PKを獲得。52分、このPKをエドゥーが豪快に決めて、2点目を奪うことに成功した。
一方の徳島は58分に2選手を交代し、攻めに出てきたが、東京は冷静に対応し、逆に相手の隙を突いて次々とカウンターを仕掛けた。68分、速攻から河野のパスが左エリアのエドゥーに渡ったが、ダイレクトでは打てず。72分にはエリア右手前の武藤が、中央のエドゥーに当てて左に回り込む。エドゥーは足の裏で引いて巧みに相手をかわして左にさばき、再び武藤がゴール前の河野にシュート性のクロスを送ったが、枠外に。
73分にエドゥーに代わって渡邉を投入。その後の77分、自陣右の低い位置で徳永が奪い、フォローした羽生が前の河野につなぐ。河野は相手に奪われそうになりながらも力強いドリブルで運び、前線にスルーパス。武藤はスピードを活かしてエリアまで持ち込み、相手DFとGKをかわすように左に流れ、ゴール! スピードを活かした狙いどおりの形で3点目をゲットした。
直後の78分には河野に代わって梶山をトップ下に投入。前線で時間を作ることで徳島を突き放しにかかった。87分には武藤に代えてJ初出場となる佐々木がイン。そして4分のアディショナルタイムに突入した直後、佐々木が相手GKに猛然とプレスをかける。そこからのキックが徳島陣内の米本のもとに渡り、前の梶山がワンタッチでエリアへパス。ここに渡邉が突進。DFをかわすように左前に持ち出して、左足で決めてゴール!
守備では無失点に抑えるとともに、梶山や初出場の佐々木が持ち味を活かすなど全員の一体感をもちながら勝利。13戦連続負けなしのクラブ記録にもつながるリーグ5試合ぶりの勝ち点3を獲得した。
【選手コメント】
《エドゥー》
「なかなか流れの中で決められず、自分もチャンスを逃してふがいなさを感じている。ただ、チームへの貢献度は低いかもしれないが、ゴールできないのであれば守備や走ることでチームを助けようと考えていた。積極性を失わなかったことが、先制点につながったと思う。いま出来る限りの力を出し切る。これまでもそういう気持ちで取り組んできたし、これからも精一杯、100パーセントの力で戦うことを約束する」
《渡邉》
「梶山選手がボールを受けたときはすぐに動き出そうと考えていた。狙いが発揮しやすかったし、そのとおりに縦によいパスを出してくれて、あとは自分で決めきることを意識した。いまはケガ人が多いが、元気な選手にとっては逆にチャンスだし、出場した以上、活躍をしなければいけない。短い出場時間であっても1回はチャンスが来るので、そういう少ないチャンスをモノにしていくことが大事。それがまた競争力を増すことになるし、チーム力のアップにつながるのではないか」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「徳島は前線を3トップに、後ろには5枚を残してくる形。それに対してなかなかサイドチェンジが効かず、苦しい展開になると予想していたが、まさにその通りになった。先制をした後は、相手が前掛かりになり、スペースが空いた分、少しラクになった。2点、3点と得点を重ねたことでさらにラクになっていった。特にはっきりと言いたいのは、選手のメンタリティが素晴らしかったということ。チームの根本的な考え方として、相手が最下位であっても首位であっても常に100パーセントの力を出そうと伝えてきたし、選手間でも話していた。試合の入り方やプレーをとおして、まさにそれを見せてくれた」
【徳島・小林 伸二監督の会見要旨】
「厳しいゲームになったという実感。立ち上がりの20分、特に10分間は少しバタついてしまったが、自陣での守備は上手くいったと思う。相手は攻めあぐね、我々のほうがチャンスを作ることができた。ただ、どちらに転ぶか分からない時に一瞬止まってしまい、カウンターから1失点目を喫した。非常にもったいなかった。ただ、前節はここで崩れてしまったが、前半を0-1で折り返せたことは良かった。得点が奪えなかっただけで、我慢強く守備をすればチャンスはあると考えていた。全ては2失点目。3点目は攻撃した後のカウンター、4点目は自分たちのミスから。やられたというよりも、ケアできなかったことがとても残念。また、突破してもクロスなのか、シュートなのかというときに後ろに行ってしまった。前に攻めに出てからクロスという場面はあったが、サイドでそのような場面を作れなかった。安易に後ろに行ってしまう部分は個人の技量。もっと強くチャレンジしてもよいと思うが、行けないのはもったいない。なかなか得点を奪えていない状況で、1点を取られることがとても重いし、2失点目が非常に重かった。今日は東京の守備から入る形にはまった。2点目を取られると我々が仕掛けなければいけなくなり、なかなか形を作れなかった。東京を追い込むことはできなかった」