GAME RESULT試合結果
第27節 2014/10/05(日)
観衆 13,699人
天候 雨、無 気温 15.6度 湿度 66%
主審:窪田 陽輔 副審:数原 武志/小椋 剛 四審:長谷 拓
J1 第27節
ユアスタ
1-0
試合終了
前半0-0
後半1-0
ベガルタ仙台 | FC東京 | |
---|---|---|
75' 赤嶺 真吾 |
得点者 | |
89' ウイルソン → 柳沢 敦 90'+2 太田 吉彰 → 村上 和弘 90'+4 野沢 拓也 → 武藤 雄樹 |
選手交代 |
78' 河野 広貴 → 渡邉 千真 78' 羽生 直剛 → 梶山 陽平 87' 吉本 一謙 → 中島 翔哉 |
11 | シュート | 7 |
3 | CK | 7 |
15 | FK | 15 |
50' 菅井 直樹 90' 石川 直樹 |
警告 |
27' 森重 真人 77' エドゥー 80' エドゥー |
退場 |
80' エドゥー |
GK | 21 | 関 憲太郎 |
DF | 25 | 菅井 直樹 |
DF | 2 | 鎌田 次郎 |
DF | 29 | 上本 大海 |
DF | 5 | 石川 直樹 |
MF | 11 | 太田 吉彰 |
MF | 17 | 富田 晋伍 |
MF | 10 | 梁 勇基 |
MF | 8 | 野沢 拓也 |
FW | 24 | 赤嶺 真吾 |
FW | 18 | ウイルソン |
GK | 1 | 桜井 繁 |
DF | 36 | 村上 和弘 |
MF | 27 | 武井 択也 |
MF | 14 | 佐々木 勇人 |
FW | 19 | 武藤 雄樹 |
FW | 13 | 柳沢 敦 |
FW | 9 | 中原 貴之 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 30 | カニーニ |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 34 | 野澤 英之 |
MF | 39 | 中島 翔哉 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
【選手・監督コメント】
チーム一丸となって3連勝をめざす一戦
前節は2試合連続で4得点を挙げるとともに無失点で勝利を果たし、今節はアウェイでベガルタ仙台と対戦。
マッシモ監督は「Jリーグは、首位の浦和が下位のC大阪に敗れることもあるように本当に力が拮抗している。仙台もよいチームであることに変わりはなく、下位であろうと軽視してはいけない。だからこそ目の前の一戦に向けて最大限の努力をし、集中して臨まなければいけない」と話し、さらなる積み上げをして3連勝をめざす一戦。
今週の練習では武藤が顔を負傷。柏戦で膝を傷めた吉本と共に、大事をとって別メニューで調整する時間もあったが試合への出場は問題なし。一方で、U-21日本代表の野澤、中島がチームに復帰。マッシモ監督は「彼らだけでなく、梶山もプレー時間が伸びているし、来週には東も合流できるはず。苦しい時期を乗り越え、ここからは選択肢が増えるし、さらにチームが頼もしくなる」と話し、競争をプラス材料に変えていく。なお、羽生はJ1通算300試合目を迎えることとなった。
対する仙台は現在、勝ち点26で15位に。第21節から5連敗を喫していたが、前節は守備陣のテコ入れをするなど立て直しを図り、川崎に引き分けた。勝利こそ果たせなかったものの、連敗をストップし、調子は上向きだといえる。何より7月23日第17節、味スタでの対戦は東京が3対0で勝利したが、仙台にはその後、MF野沢が加入。中でもFWウイルソン、赤嶺らFW陣には、彼らの得意とする“形”や打開力もあるため、まずその“形”に持ち込ませないことを心掛けたい。
過去、アウェイ・ユアスタでのリーグ仙台戦は1分4敗と未勝利に終わっている東京。勝ち点3を積み重ね続けてこそ、何かを達成できる可能性がでてくるはず。今節をもってリーグ戦は一時中断し、日本代表の活動が行われる。吉本は「勝って気持よく森重、太田、武藤、権田選手を代表に送り出したいし、彼らにも、代表以前に“らしい”プレーで東京の勝利の力になってほしい」と期待も込め、チーム一丸となって3連勝をめざす一戦だ。
肌寒く、一時的に小雨が混じる中、15時34分に仙台のキックオフでスタートした。
互いに決め手を欠き、スコアレスで後半へ
試合は立ち上がりの1分、仙台がキックオフからつないで、左前のFWウイルソンが大きくサイドチェンジ。
攻め上がったDF菅井が思い切ったシュートを狙ってきた。権田のセーブでCKに逃れ、左CKからも攻めこまれたが、集中して立ち上がりのピンチをしのいだ。
14分の東京はパスを回して羽生→中央の河野が、近くでフォローしようとした武藤に落とそうとする。しかし、ここを狙われて奪われ仙台の逆襲をくらう。仙台のスピーディな攻撃を自陣で抑え、東京も一気に前線へ。スペースのある中で武藤が前進。相手DFに1対1を仕掛けながら引きつけたが、シュートは打たず、中央のエドゥーへのラストパスを選択。しかしここで囲まれて奪われてしまった。18分、太田のアーリークロスを仙台DF上本がクリアしようとするが、ボールは抜けて右エリアの武藤の前にこぼれる。武藤はフリーで一歩前へ持ち出し、決定的なシュートを放ったが、仙台GKの好セーブの前にCKに逃れられた…。
20分が過ぎ、両者、闘志を前面に押し出して戦い、激しくスピーディな攻防に。勢いという点では仙台が上回るが、東京も慌てずに守り、ビルドアップから自分たちの形に持ち込もうとしていた。23分、吉本が前線へフィード。しかしこれはカットされ、仙台が逆襲。MF野沢がドリブルで持ち上がり、左から上がったDF石川がクロス。だが、右エリア手前の仙台MF太田は打ちきれず。このこぼれ球をつながれ再びMF野沢に狙われたが、これも大きく外れた。
35分が経過したところで、仙台の勢いのある攻撃をよく抑え、反撃に出ようとするが、東京はボールを支配してもスペースを作り出すことができず。仙台守備陣のギャップを突くことができない。
40分、仙台のFKから、左前線の細かなパスワークでつながれ、MF梁に左エリアに抜け出される。クロスから右エリアで仙台MF太田にヘディングシュートの体勢に入られたが、太田が寄せてボールは権田がキャッチ。さらに44分、仙台・MF野沢のサイドチェンジから、右を上ったDF菅井がクロス。これは徳永がクリアしたが、こぼれ球を奪われて素早く前に送られ、左エリアすぐ手前のFWウイルソンが反転してシュート。だが、これは権田が正面でキャッチ。
仙台のスピーディな展開や、MF野沢を起点とした攻撃はよく抑え、反撃に出ようとした。だがボールを支配しても、なかなかスペースを作り出すことができず。仙台の守備を打開できずにスコアレスで前半を終了。
75分に失点……またもアウェイ・ユアスタでの勝利は掴めず
後半に入り53分、仙台の左サイドのでパスワークを抑えることができず、ゴール前に押し込まれるが、なんとかしのぎ、インターセプトから武藤がドリブル!長い距離を持ち上がり、エリア手前からグラウンダーのミドルを狙ったが……右に外れる。60分を過ぎ、仙台のスピード感のある攻撃に押し込まれ、波状攻撃を受けたがしのぎ切り、なんとか攻撃につなげようとしている。
64分、仙台の右クロスは権田が飛び出してキャッチ。ここからカウンターを仕掛け、権田→河野が落とし、米本がドリブルで中央を猛突進するが……相手DFに突っ込まれてカットされる…。
迎えた75分、東京ゴール前で仙台にパスを回され、MF梁が右に送り、ここからの縦パスを受けたFWウイルソンがゴール正面からシュート。これは権田がセーブ!だがこのこぼれ球に仙台FW赤嶺が素早く反応。押し込まれて……失点を喫し0-1。77分、東京はカウンターを仕掛け、中央の河野→右のエドゥーに。エドゥーは右エリアで相手DFを切り替えそうとしたが、抜けずに倒れ、反対にファウルを取られて警告を受ける。これで通算8枚目。
78分の選手交代の場面。東京は羽生、河野に代わって梶山、渡邉を投入した。そして80分、中盤での激しい競り合いで、エドゥーが2度目の警告を受け、退場。東京は10人で戦うことを強いられた。その後、87分には吉本に代えて、中島を投入し反撃に出たいところだったが……。
後半の仙台はさらに勢いを増し、素早いパスワークからスピーディな攻撃を仕掛けてきた。それに対して自陣でよく抑えていたが、75分に失点。その後、攻撃的な交代を使って反撃に臨もうとしたが、80分にはエドゥーが2度目の警告を受けて退場に。10人になった東京は仙台の勢いを食い止めることができず。またもやアウェイ・ユアスタ仙台戦での勝利は掴めず、5月6日第12節以来の敗戦となった。
【選手コメント】
《森重》
「難しい試合になることは予想していたが、そのとおりになった。内容としては、それほど悪くはなかったとも思うのだが、結果には相手の力も影響する。残留を争うチームの力、迫力を思い知らされることにもなったが、まず自分たちの戦い方として細かな部分で修正が必要。一旦、日本代表に行くことになるが、チームとしてやるべきことをもう一度見直していきたい」
《羽生》
「アウェイであり、仙台は残留を争うチーム状況であることも理解して、そこに向けて準備をしてきたつもりだったが、相手を上回るものを見せられなかったと思う。非常に残念。なにより慌ただしい90分間になった。試合をコントロールできなかったという点で責任を感じている。ボールを保持したときも、仙台のプレッシャーに多少ストレスを感じながらボールを回すことになった。そこで急いで攻めきるか、もう一度落ち着かせていくのかという判断も足りなかった。個人的にもチームとしても、相手の嫌がることができなかったと思う。
(J1通算300試合を達成したが?)
ずっと負けなしできて、自分の節目の試合に勝てなかった。それはとても残念だが、僕らしいといえば僕らしいというか……(苦笑)。まだまだ甘いと思い知らされたし、また反省をして、次に活かしていかなければいけない。もっとやれることがあったはず、できたはず……と思わされた試合になった。ただ、みんなに支えられて、ここまで来られた。僕のような選手を監督やチームメイトが認めてくれて、積み重ねられたことは幸せだし、うれしく思う。ファン・サポーターのみなさんを含め、支えてきてくれた人のためにプレーで返したいという気持ちも強い。
今日は敗れてしまったが、個人的にもチームとしてももっとできるはず、できるという想いがある。もっともっと頑張っていきたい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「難しい試合になるとは予測していたが、その通りになった。仙台はスペースを消して、カウンターを狙う形だった。ただ、我々もいくつかのチャンスはあった。特に前半は武藤のチャンスもあった。相手にもチャンスはあったが、決定的なものはなかったという印象。後半、自分たちが押し込んでいる時間帯に1回のチャンスを相手に決められてしまった。あとは、エドゥーの退場が大きなペナルティとなってしまった。ただ、時間は残されていたので何かしらできたのではないかとも思う」
【仙台・渡邉 晋監督の会見要旨】
「まずは久々の勝利、勝ち点3をサポーターに届けることができて非常に嬉しく思う。本当になかなか勝てない時期に叱咤激励もしていただき、その中でも我々の後押しをしてくれて力強いエールももらい、前節の川崎戦ではアウェイにもかかわらず、たくさんのサポートをしてもらった。ようやくそれに報いることができた。選手がこのゲームに気持ちや魂を込めてプレーした結果だと思う。ここが我々の再スタートとして残りの7試合、今日のような締まったゲームをし続けて勝ち点を重ねていきたい」