GAME RESULT試合結果
第30節 2014/10/26(日)
観衆 15,695人
天候 晴、強 気温 19.8度 湿度 67%
主審:家本 政明 副審:手塚 洋/宮島 一代 四審:川崎 秋仁
J1 第30節
万博
2-1
試合終了
前半0-0
後半2-1
ガンバ大阪 | FC東京 | |
---|---|---|
53' 大森 晃太郎 59' 遠藤 保仁 |
得点者 |
66' 松田 陸 |
74' 倉田 秋 → 阿部 浩之 83' 大森 晃太郎 → 藤春 廣輝 88' 宇佐美 貴史 → リンス |
選手交代 |
46' 権田 修一 → 塩田 仁史 59' 河野 広貴 → エドゥー 59' 三田 啓貴 → 松田 陸 |
16 | シュート | 7 |
13 | CK | 4 |
19 | FK | 14 |
45' 米倉 恒貴 88' パトリック |
警告 |
52' 太田 宏介 |
退場 |
GK | 1 | 東口 順昭 |
DF | 14 | 米倉 恒貴 |
DF | 5 | 丹羽 大輝 |
DF | 6 | 金 正也 |
DF | 22 | オ ジェソク |
MF | 15 | 今野 泰幸 |
MF | 7 | 遠藤 保仁 |
MF | 11 | 倉田 秋 |
MF | 19 | 大森 晃太郎 |
FW | 39 | 宇佐美 貴史 |
FW | 29 | パトリック |
GK | 16 | 河田 晃兵 |
DF | 4 | 藤春 廣輝 |
MF | 13 | 阿部 浩之 |
MF | 17 | 明神 智和 |
MF | 27 | 内田 達也 |
FW | 9 | リンス |
FW | 20 | 佐藤 晃大 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 30 | カニーニ |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 39 | 中島 翔哉 |
【選手・監督コメント】
全員の守備意識を高め、失点を抑えて勝利をめざす
前節から中3日で迎えるリーグ第30節。アウェイでガンバ大阪との対戦。広島戦は3試合ぶりに複数得点をマークし、勝利を掴んだ。順位は6位のままだが、3位との勝ち点差は「6」。今節に向けた練習では、連戦を考慮し、2日間を非公開に。マッシモ監督は「短い時間の中で戦術面を含め、集中させたかった」と意図を話した。東京は、CBとして引き続きカニーニが先発。中盤には三田、前線には渡邉をスタメン起用。河野がトップ下を務める4-1-2-3の布陣で臨む。
対するG大阪は現在、勝ち点52で2位に。前節こそ柏に敗れたが、それまでは7連勝と絶好調。勢いもあり、東京の選手たちは「いまもっとも強いチーム」と警戒を強める。G大阪のここまでの総得点は51でリーグ第2位。ご存知のようにFW宇佐美やパトリックらが抜群の得点力を発揮しているが、一方で総失点も28とリーグ4番目に少ない。攻守のバランスがよいチーム状態だといえるだろう。メンバーは、出場停止のDF岩下に代わってCBに金を起用。また、DF藤春とMF阿部はベンチスタートに。MF遠藤と今野のダブルボランチ。両サイドにMF倉田と大森の布陣。
それに対し、リーグ最少失点(25)の東京は、いつもどおりの粘り強い守備から、いかに相手の隙を突いていけるかがカギ。特にG大阪の攻撃陣にスペースを与えないこと、MF遠藤からの展開やサイドバックの攻め上がりにも細心の注意が必要だ。全員の守備意識を高め、まずは失点を抑えることから試合に入る狙い。
暑くも寒くもなく穏やかな天候の大阪・万博記念競技場にて、19時4分に東京のキックオフでスタートした。
DFラインで、ほころびを見せず、スコアレスで後半へ
試合は立ち上がりの9分、G大阪・中盤のこぼれからFW宇佐美が左サイドのスペースを疾走し、ゴール前のニアにラストパス。ここに分厚く詰められたが、権田が片手のセーブ!こぼれ球も再び粘り強くクリアし、CKに逃れた。その後、G大阪に立て続けにCKを与えるが、最後はシュートミスに終わり、東京はピンチを逃れた。
15分が経過し、開始直後にリスタートのチャンスを得たが、ここでは活かしきれず。徐々にG大阪のボール支配を許しつつある。19分、東京の攻撃。前線に抜けだした武藤が相手DFに囲まれて体勢を崩しながらも収め、反転からダイレクトシュートを放つが、GKにセーブされた。
21分には中盤でのパスを奪われてG大阪が切り替えの早い攻撃。FW宇佐美にミドルレンジから強烈なシュートを狙われたが、右に外れた。続く22分、G大阪・左のFW宇佐美から右エリアのパトリックに。ワンツーでほんろうされ、左エリアのFW宇佐美に決定的なラストパスが送られたが、徳永がシュート体勢の寸前でスライディングでクリア! CKに逃れ、守り切る。30分が経過し、東京は守備のほころびこそ見せていないものの、前にボールを運べず。セカンドも拾えず、主導権を握られ、G大阪に押し込まれる展開。32分のFKのチャンス。30m弱と距離のあるFKだったが、太田が直接狙う。シュートを右上枠内に飛ばしたが、相手GKのセーブに阻まれた。
38分にはG大阪FW宇佐美に右エリアにドリブルで切り込まれ、ファーにラストパス。左エリアでフリーで収められ、シュートを打たれるがゴール前でブロック。このこぼれが再び右に流れ、両ワイドから攻めこまれたが、粘り強く守り切る!43分、三田が左前線で粘り、ゴール前にクロス。エリア中央の武藤がバイシクル気味のジャンピングボレーで合わせたが、相手GKの正面に。
アディショナルタイム、G大阪・FW宇佐美が左サイドを抜け出し、ゴール前に決定的なラストパス。しかしカニーニがカット。ボールは前の米本に当たって左CKを与えるが、このCKの場面ではG大阪がファウル。権田が傷む。G大阪に主導権を握られ、苦しい時間が続いた。自陣で奪ってもほとんど前につなげず。数少ないカウンターやセットプレーのチャンスも活かせなかった。だが、DFラインではほころびを見せずに守り、スコアレスで後半へ。しかしラストプレーの場面で権田が傷み、担架でピッチをアウト…。
力負けで連勝は果たせず・・・
後半開始から、痛んだ権田に代わって塩田が交代出場。立ち上がりの48分、G大阪・右サイドのFW宇佐美がドリブルで上がりながら、エリア中央のFWパトリックとのワンツーでスピードアップし、右エリアに抜け出す。決定的なシュートを放たれたが、わずかにサイドネットの外に…。
53分、高橋が縦に送ったパスをカットされ、G大阪の攻撃に。一度は自陣右で奪い返そうとするが、高橋が寄せられて倒れる。ここでG大阪のファウルはなし。こぼれ球をG大阪MFに拾われて右に展開され、右エリア手前のMF大森に狙い澄ましたグラウンダーのシュートを決められて…失点を許す。
59分、東京は河野、三田に代わってエドゥー、松田を投入。だが、その直後。交代前に与えたFKをG大阪MF遠藤が直接狙う。そして角度のないところから巧みなキックをニアの上に直接決められて…2点目を失った。
その後、東京の布陣は、右に徳永、左に森重、中央をカニーニが務める3バック。両ワイドを松田と太田。ダブルボランチを高橋と米本。エドゥーを最前線に、右に渡邉、左に武藤の3-4-3の布陣に。66分の東京の攻撃。太田のアーリークロスがファーに、渡邉を越えて外側の松田がゴールぎりぎりから押し込むようにGOAL!!松田のプロ初ゴールで1点差に追い上げる!!
76分、右前線に松田、高橋も上がり、そこでのパス交換から、一歩引いた位置の渡邉がコントロールされたミドルシュートを放つが、左下でGKに阻まれた…。苦しい状況が続く中、選手交代を使い切り、布陣変更を活かして松田の初ゴールで1点差に追い上げたが…。G大阪の巧みな試合運びの前にチャンスらしいチャンスを作れず。力負けで連勝は果たせず、順位も7位に後退した。
【選手コメント】
《松田》
「初ゴールはうれしいが、素直には喜べない。正直に言って負けた悔しさのほうが大きい。得点については、絶対にボールが来ると信じて、渡邉さんの後ろに飛び込んだ。そのとおりに太田さんが右足で送ってくれて、上手く触ることができた。途中から出場して流れを変えてやろうと思っていて、それが少しできたことはよかったと思う。
ただ、もっとボールを引き出す動き方も必要だったし、相手の裏を狙うような動きの質も高めていきたい。
《太田》
「G大阪FWパトリック選手が狙う裏のスペースは、上手くケアできたとは思う。けれどもG大阪がどう…というより、自分たちでゲームを落ち着かせられなかった。全体的にミスも多かったし、急ぎすぎていた。時間を作ってつないでサイドからシンプルに攻めるというようなサッカーができなかった。何もできずに90分が終わった感じ…。落ち着かない90分でもあった。こういう敗戦で見えてくるものもあるはずだが、もっと強い気持ちや球際の激しさなど、誰にでもわかるような姿勢を見せていかなければいけないと思う。もっと強い気持ちで、あと4試合を勝つために取り組みたい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「前半はバランスが良かったと思う。スペースがあまりなかったが、戦術的にはしっかりと実行できていた。相手にはいくつかチャンスがあったし、私たちにもチャンスがあった。その後は危ないファールを受けた権田が怪我をしてしまった。後半、塩田に交代したが、しっかりと試合に入ることができていた。いくつかミスはあったが、その後しっかりと反応できていた。1点奪い返したし、最後まで勝利を信じて戦ってくれた。それはチームにとって大きな誇りだし、あきらめない姿勢を見せることができたと思う。自分たちは経験のあるG大阪や、浦和のようなチームから学ぶことがある。今後このような経験を活かしていきたい。間違いなく成長するために必要なことである」
【G大阪・長谷川 健太監督の会見要旨】
「日曜日にもかかわらず、たくさんのサポーターが万博に来てくれた。そのサポーターの前で選手が最後まで頑張り、勝利をプレゼントすることができたのは非常に良かった。今日は非常に大事なゲームだった。前節負けていたこともあるし、ここから1試合も落とせないゲームが続く中で、FC東京は守備が固く、難しい試合になると思っていた。立ち上がりからアグレッシブにプレーができていたと思う。特にFW宇佐美のキレというのは素晴らしかった。後はゴールを決めればというところだったと思う。FW宇佐美だけでなくMF今野やMF遠藤、DFに入った金も最後まで集中してやってくれた。ベンチも含めて今日の試合はチーム一丸となってFC東京に勝つことができた」