GAME RESULT試合結果
第7節 2015/4/25(土)
観衆 11,524人
天候 晴、無 気温 11.5度 湿度 33%
主審:佐藤 隆治 副審:相樂 亨/名木 利幸 四審:藤井 陽一
J1 1st 第7節
NDスタ
0-1
試合終了
前半0-1
後半0-0
モンテディオ山形 | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 |
22' 太田 宏介 |
|
70' 川西 翔太 → 林 陵平 82' 松岡 亮輔 → 中島 裕希 |
選手交代 |
56' 河野 広貴 → 高橋 秀人 70' 米本 拓司 → 林 容平 82' 三田 啓貴 → 羽生 直剛 |
9 | シュート | 8 |
3 | CK | 5 |
16 | FK | 19 |
23' アルセウ 73' ロメロ フランク |
警告 |
34' 三田 啓貴 78' 梶山 陽平 |
退場 |
GK | 1 | 山岸 範宏 |
DF | 22 | キム ボムヨン |
DF | 17 | 當間 建文 |
DF | 4 | 西河 翔吾 |
DF | 13 | 石川 竜也 |
MF | 7 | 松岡 亮輔 |
MF | 5 | アルセウ |
MF | 27 | 高木 利弥 |
FW | 29 | 川西 翔太 |
FW | 11 | ディエゴ |
FW | 24 | ロメロ フランク |
GK | 16 | 兼田 亜季重 |
DF | 2 | 舩津 徹也 |
MF | 9 | 中島 裕希 |
MF | 15 | 宮阪 政樹 |
MF | 30 | 山﨑 雅人 |
FW | 8 | 林 陵平 |
FW | 18 | 萬代 宏樹 |
GK | 1 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 38 | 東 慶悟 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 33 | 奈良 竜樹 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
FW | 23 | 林 容平 |
【選手・監督コメント】
リーグ戦再開。粘り強く戦い、勝利をめざす一戦
リーグ戦が再開。第7節を迎え、アウェイでモンテディオ山形との対戦となった。ナビスコ鳥栖戦はメンバーを入れ替えて臨み、三田が2ゴールをマーク。同時に無失点に抑え、リーグ初黒星の流れを払拭する勝利を掴んだ。
だが、現在リーグ戦の順位は5位となり、J1で優勝戦線に絡み続けていくためには連敗は許されない。再び浮上をめざすためにも勝ち点3を獲りたい一戦だ。広島戦の反省を活かし、バランスを崩さずに自分たちのサッカーを貫くことで勝利をめざす。
対する山形は昨季、劇的に昇格プレーオフを勝ち抜き、4シーズンぶりにJ1に復帰。東京とは2010年以来の対戦となる。リーグ戦は17位。第6節を終えて総得点は2と、得点力不足に苦しんでいるようだが、総失点は6と少なく、河野も「山形は(守備が)堅いという印象」と話す。また、山形は週中にナビスコカップの開催がなかっため、今節に向け、準備を徹底してきたはずだ。
おだやかに晴れたが、夕刻になり徐々に冷たい風が吹く山形。東京にとっては2010年以来となるNDスタにて、第7節を迎える。東京は、石川が欠場。だが、ナビスコ鳥栖戦を欠場した森重、米本、梶山、武藤が先発に復帰。吉本、また東と三田も鳥栖戦に続いてスタメンに名を連ねる。
山形は前線にFWロメロ フランクを起用。FW川西とともにシャドーを務め、FWディエゴをトップに配する3-4-3の陣形。堅守を誇る山形だが、リーグ戦で連敗することはできない。ボールを支配することも予想されるが、粘り強く、バランスを崩さずに相手の隙を突いて勝利をめざす一戦。
試合は18時34分に山形のキックオフでスタートした。
太田がFKから今季初ゴール!1点のリードを守り前半を折り返す
試合は序盤の2分。スピードを活かして攻め込み、相手のクリアを拾った三田が果敢にミドルシュートで狙うが、わずかに左にきれた。続く8分には武藤が左前線でキープ。ライン際の高い位置から下がりながらスピードアップ。中を上がる河野につなぐ。河野は縦に運び、左エリアでシュートに持ち込もうとするが、ブロックされて左CKに。しかしその後のCKでも得点を奪うまでには至らず。
15分が経過し、ボールの奪い合いが続く中、徐々に東京がボールを支配する形となっていた。迎えた22分。相手陣内・右サイドからのFK。太田が鋭いキックをゴール前に送り、ニアには吉本が飛び込んだ。ボールはその上からすり抜けるように大きく落ち、バウンドしてネットにイン!太田がFKを決めて今季初ゴールで先制!!
28分には山形に速攻で左MF高木が前線まで攻め込まれ、グラウンダーのクロス。しかし権田が低い体勢を取り、身体の正面でキャッチ。さらに29分にも東京陣内でのパスが、エリアの山形FW川西に渡り、ピンチに。しかし東京は、カバーの意識も高く、立て続けに身体を張ってブロック!その後もチーム一体となって踏ん張り、相手に得点を許さず。
セットプレーのチャンスを活かして太田が先制点を奪った。流れの中で追加点を奪うことはできなかったが、集中して山形のカウンターは抑え、1点のリードを保って前半を終了した。
最後まで粘り強く、集中した戦いで勝ち点3を掴む!
後半に入り47分。相手の前線でのワンツーは慌てずに抑え、カウンターに持ち込もうとしたが、武藤が前を向こうとしたところで奪われ、山形の逆襲をくらう。右サイドからFWディエゴにシュートを打たれたが、権田がキャッチ。続く48分にも山形・中央でのパス交換を抑えることができず、マークがズレ、右エリアにMF松岡に飛び出され、フォローに上がった右MFキム ボンヨンがフィニッシュ。だが、シュートはバーを越えてピンチを逃れる。
52分には前線での競り合いからこぼれたボールに武藤が反応。巧みにマイボールにして力強く左エリアに抜け出し、クロスを選択。エリア中央の三田がボレーで合わせようとしたが、打ち損ねてフィニッシュまでは持ち込めず。56分、ここで東京は河野に代えて高橋を投入!梶山とのダブルボランチ、米本と三田がサイドを務める4-4-2に。60分が経過し、失点こそ許さなかったが、序盤は山形のスピーディな切り替えと、引いて組み立てる相手FW川西からの展開や連係の前に押し込まれていた。
64分、山形にサイドで起点を作られ、東京ゴール前に迫られる。鋭い右クロスは、ヘディングでクリアしたが、これに詰められ、右エリアすぐでフリーのMFアルセウがシュート。形は決定的だったが、右に切れてピンチを免れた。
70分には米本に代わって林がイン!東がサイドに回る。山形もFW林陵平を投入してきた。72分には代わって入ったばかりの東京・林が左エリアに持ち込み、シュート体勢に入ったが、山形DFにブロックされて得点ならず。75分が経過し、立て直しを図ろうとするが、山形の勢いを断ち切ることができないでいる。東京は守備でもなかなかリズムを掴むことができず、山形ペースで試合は進む。
78分には梶山が警告を受け、今季通算3度目に。82分、三田に代えて羽生を投入!続いて山形はMF中島を投入。そして、試合終了間際のアディショナルタイム徳永のスライディングから、武藤がマイボールにして一気に逆襲。縦横無尽のドリブルから左に展開。ここからつないで、武藤自身は左前線に上がり、エリアの羽生につないだが……フィニッシュはできなかった。
後半は山形に攻め込まれた。選手交代と布陣変更をして対応しようとしたが、リズムは掴めず。それでも自陣で集中してピンチをしのぎ、そこから逆襲を仕掛ける展開に。追加点は奪えなかったが、最後まで粘り強く、集中した戦いで太田のゴールを守り抜き、勝ち点3を掴んだ。
【選手コメント】
《太田》
「セットプレーはずっと自分に任されているので責任を感じているし、いつも決めたいと思っている。今日のFKに関しては、山形のDFを見極めて中央のスペースを狙った。味方の誰かが触ってくれればいいし、触れなくても流れてゴールに入るコースを狙った。決まった瞬間はよくわからなかった。吉本選手は『僕だ』と言って喜んでいて。僕も『僕だ』と(笑)。でも記録に載ったもん勝ちです(笑)。山形は前からプレスをかけてくるのはわかっていた。それに対して、もう少しボールをつなぐことができればよかったと思う。けれども、そこで割りきってリスクを負うことなく、戦い抜けた。失点をゼロで抑えながら、数少ないチャンスをモノにしていくのは今季の僕たちのテーマでもある。個人的には、セットプレーのチャンスを活かして勝ち点3につながれば、理想的でもあると思う」
《吉本》
「山形がロングボールやクロスを放り込んできて、怖さはあった。そのクロスに対して権田選手が飛び出してキャッチしてくれたり、何より安心感があった。DFラインで抑える場面は多かったかもしれないが、苦しい試合の中、全員で勝ち点3を獲ったと思う。もちろん自分がもっとボールをつなげればよかったのだが、リスクを負わずに最低限、勝つためにプレーをしようとした。得点に関しては、セットプレーで勝っていくのは、強いチームのパターンでもあると思う。上位争いを続けていくためにも、さらにそういう強さを身に付けていければと思う」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「スタートは非常に良かった。良いプレーが続いた中で先制することができた。その後、自分たちのミスから相手にチャンスをつくらせてしまったが、なんとか前半を終えることができた。後半、相手はボールを前に放り込んできて、セカンドボールを狙う形をとってきたが、しっかりと対応できていたと思う。特に試合終盤、選手の交代を経て、より中盤をコンパクトにしたことで、相手に決定的なチャンスは与えなかった。これまでの山形は結果が伴わない中でも良いサッカーを展開し、チャンスをいくつも作り出している。実際に今日の試合も、最後の最後まで分からない内容だった。非常に強い相手に対してこれだけ苦しんだ中での勝ち点3というのは、価値のある勝利だと思う」
【山形・石崎信弘監督の会見要旨】
「日本代表の選手がたくさんいる東京に対して、自分たちは何ができるかというところだった。まずは気持ちの部分で負けないということをかなり強調してゲームに入ったが、どうしても前半は球際の部分で弱かった。1失点はFKが直接入ってしまった不運なゴールだった。後半は球際の部分も強くなり、相手よりも多くのアクションを起こして、押し込むことができた。ただそこからの大きな課題としてはゴールを奪えないということ。やはり一番大事なフィニッシュやクロス、ラストパスの精度が足りなかった。そこを突き詰めていかないとJ1では運よくゴールが生まれることは少ないと思う。ここ3試合良いゲームをしながら、なかなか勝てないゲームが続いている。自分たちには武藤のような飛び抜けた選手がいるわけではないので、チーム全体で球際や最後の精度を求めてまた次の試合に向かっていきたい」