GAME RESULT試合結果
第7節 2015/6/03(水)
観衆 6,582人
天候 曇、中 気温 23.1度 湿度 77%
主審:村上 伸次 副審:聳城 巧/穴井 千雅 四審:櫻井 大輔
YNC 予選Aグループ 第7節
BMWス
0-0
試合終了
前半0-0
後半0-0
湘南ベルマーレ | FC東京 | |
---|---|---|
得点者 | ||
63' 可児 壮隆 → 高山 薫 63' 岡田 翔平 → 武田 英二郎 73' 山田 直輝 → 大槻 周平 |
選手交代 |
46' 東 慶悟 → 三田 啓貴 75' 林 容平 → ラサッド 90'+1 野澤 英之 → 橋本 拳人 |
6 | シュート | 8 |
4 | CK | 6 |
14 | FK | 13 |
警告 |
83' 丸山 祐市 84' 森重 真人 |
|
退場 |
GK | 25 | イ ホスン |
DF | 3 | 遠藤 航 |
DF | 20 | 坪井 慶介 |
DF | 17 | 三竿 雄斗 |
MF | 5 | 古林 将太 |
MF | 2 | 菊地 俊介 |
MF | 26 | 可児 壮隆 |
MF | 10 | 菊池 大介 |
FW | 7 | 大竹 洋平 |
FW | 8 | 山田 直輝 |
FW | 22 | 岡田 翔平 |
GK | 1 | 秋元 陽太 |
DF | 30 | 島村 毅 |
MF | 15 | キム ジョンピル |
MF | 48 | 武田 英二郎 |
FW | 18 | アリソン |
FW | 19 | 大槻 周平 |
FW | 23 | 高山 薫 |
GK | 1 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 34 | 野澤 英之 |
MF | 50 | 松田 陸 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
FW | 23 | 林 容平 |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 28 | 幸野 志有人 |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
FW | 15 | ラサッド |
FW | 39 | 中島 翔哉 |
【選手・監督コメント】
ナビスコ予選最終節、決勝トーナメント進出に王手をかけて
平日開催のナビスコカップ、グループリーグの最終節(第7節)を迎え、アウェイで湘南ベルマーレと対戦する。前節柏戦は一体感のある戦いで、リーグ戦4試合ぶりの勝利をもぎ取った。過密日程のもと、疲労感はピークともいえる状況だが、「勝利することによって充実感がある」と太田は話し、勝利を勢いに変えて臨む今節だ。
ナビスコカップではAグループ首位をキープし、引き分け以上で決勝トーナメント進出が確定する。ただし柏戦で米本が左ひざを負傷。羽生の離脱に加え、梶山、前田、河野も連戦の中で無理をさせず、今節は欠場。一方、徳永が出場停止から復帰したが、マッシモ監督は「走力をもたらしたい」という理由から松田を中盤右サイドに起用。左サイドには東、ダブルボランチを高橋と野澤が組み、センターバックの一角を丸山が務める4-4-2とし、サブには今季初の幸野も控え、まさに総力戦で臨む。
対する湘南は、現在勝ち点8、総得点5・総失点5、得失点差±0で、グループ3位につける。今節は直接対決となるため、得失点差+4の東京を上回るためには、3点差以上の勝利が必要だ。なにより、アグレッシブな湘南スタイルを誇るチームでもある。それに対して押し込まれないように、まずは試合の入り方に注意したい。マッシモ監督は「互いに勝利をめざしてオープンな展開になるかもしれない」と続け、東京もアグレッシブに戦うことが予想されるが、90分間を通してどちらがゲームをコントロールして進められるかが焦点となる一戦でもある。冷静さとピッチ内での意思統一を図り、決勝トーナメント進出を確定させたい。
雨上がりのShonan BMWスタジアム平塚で試合は19時4分にて東京のキックオフでスタートした。
集中して試合に入り、粘り強さを発揮
序盤から湘南に勢いよく仕掛けられた。東京も1分、相手のクリアに詰めた高橋がシュートを放つが、6分には東京DFの裏にボールを送られる。これには徳永が対応したが、こぼれた所を湘南左FW大竹に左エリアに切り込まれた。8分には中盤でパスをつながれ、右エリアに飛び出した湘南FW岡田にパスが通される。だが胸トラップの瞬間に丸山が鋭く詰めて打ち切らせなかった。10分にも湘南・前線とのワンツーから右エリアに抜け出したFW山田にシュートを打たれたが、権田の好セーブでCKに逃れる。18分には湘南DF遠藤にボールを奪われるとすぐさまGKの位置を見極め、ロングループを狙われた。だが、東京は集中してピンチを未然に防ぎ、要所で逆襲を仕掛けた。
14分には松田のアーリークロスから武藤がヘディング。19分にも松田がミドルを放つ。湘南の勢いのある攻撃を集中して抑え、東京も徐々にボールを持つ時間が増え始めた。それでも21分には、湘南に左クロスを中央でつながれ、こぼれ球に詰めたボランチMF菊地にシュートを放たれる。枠を外れたが、東京はリズムを掴みきれず、30分頃から布陣を3バックに変更。
その直後には徳永のアーリークロスを中央の武藤がヘッドで落とし、右エリア手前の林がシュート体勢に入るが、相手DFに当たってCKを得るにとどまった。38分、東がエリアにスルーパス。一度は相手DFに抑えられるが、林が左前線でプレスをかけ、マイボールに。フォローした武藤につなぐが、ここで湘南DFに囲まれる。40分にも武藤がスピードを活かしてDFの裏・ライン際まで抜け出したが、フィニッシュには持ち込めなかった。
湘南の前線の流動性を活かした攻撃やサイド突破に対しては布陣を変更して対応。ゴール前での集中も切らさず、決定的なチャンスは作らせなかったが、東京もボールを保持するものの攻撃の形は作れず、スコアレスで前半を終了した。
9試合ぶりに無失点、無敗でグループリーグ突破!
後半から東に代えて三田を投入。序盤は互いにセットプレーからチャンスを伺った。53分、代わって入った三田が左サイドから狙ったシュートで、左CKを獲得。しかしCKは跳ね返される。57分には湘南FW岡田が左エリア角からシュート。東京DFをかすめて左CKを与える。だが湘南FW山田のキックはファーに流れる。59分には東京のクリアがエリア内で高く浮き、湘南FW山田がオーバーヘッド。ボールは左エリアに飛び、この落ち際に詰められてMF菊地にシュートを打たれたが、右上に外れる。
62分、自陣でカットしたボールから、中盤の武藤がカウンターを仕掛けるが、右サイドを上がる松田に出そうとしたパスは湘南にカットされる。67分にもDFラインでカットし、右の松田が左前線に長いサイドチェンジ。ここに太田が攻め上がり、左クロス。ニアには武藤、中央には林らが上がったが、クリアされてCKに。72分には全体を押し上げ、丸山が左エリアの三田にグラウンダーのスルーパス。三田は反転してゴール前に短いクロス。ニアには武藤。中央には林がポジションを取っていたが、相手DFとも重なる形でシュートは打てなかった。
精度を欠く場面が続き、75分にはラサッドを投入。この頃から互いにカウンターを仕掛け合う展開に。77分にはビッグチャンスを迎える。武藤が右前線を疾走。エリアまで抜け出したが、角度がなくパスを選択。中央のラサッドを越え、ファーからフリーで上がった三田につなぐ。だが、三田がスピードに乗って放った決定的なシュートは、ゴールを横切って右に外れた……。
湘南は87分、左サイドからのパスを中央のFW大竹が落とし、エリア手前のMF菊地がさらに右に展開。そこからのマイナスのパスに合わせてDF遠藤が攻め上がり、スピードに乗って強烈なミドルシュート。だがこれも枠外に。90分+1には橋本を投入。最後は状況を見極め、無理をせずにタイムアップ。堅実な戦いで公式戦9試合ぶりの無失点に抑え、確実に勝ち点1を積み上げた。この結果、予選7試合を無敗とし、Aグループ首位で2012年以来となる決勝トーナメント進出を決めた。
【選手コメント】
《丸山》
「『楽しかった』というのが率直な感想。湘南に押し込まれた場面はあったが、ピッチ内でコミュニケーションをとり、最後のところでやらせなかった。良い守備はできたと思う。個人的にはリーグ湘南戦は出場できず、このスタジアムのピッチに立ちたいという気持ちはずっと抱えていた。そこで、与えられた機会でどれだけできるか、練習や試合で体現することが大事だった。その意味では少しずつだが成長できているのではないかと思う」
《野澤》
「湘南の3トップのすぐ後ろにポジションを取って、奪ったらプレッシャーをかわして前線へパスを出そうと考えていた。ただ、DFラインからボールを受ける機会が少なく、あるいはボールを保持しても前線の人数が少なかったので裏へのパスコースがなかった。だから、そのときは落ち着いて近くにショートパスをつないだ。なかなか前に運べなかったが、あのようなポジションで受けて自分が前を向ければチャンスになると思う。もっと練習や試合で経験を積んで、チームメイトから信頼を得られるようになりたい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「予想していた展開となった。最近の湘南を研究した上で、キックオフからアグレッシブに来ることは分かっていた。前半は互いにチャンスが少なく終了したが、後半は攻守が入れ替わる激しい展開となり、我々も数回決定機を迎えた。湘南もメンバーを変えてきたと思うが、我々もメンバーを数人変更した中で、しっかりと最後までプレーしてくれた。厳しい日程の中で、精神的なコンディションや疲労からキレがなくなることもあったが、当初の目標である決勝トーナメント進出を達成することができた。
(引き分けでも良い状況で試合前に選手たちに伝えたことは?)
湘南は多くの得点をしなければいけない状況で、序盤から攻撃的に来ることは想定済みだった。実際に攻勢に出てきた湘南に対して、我々も早い時間帯で得点して試合をラクにしたいと思っていた。上手くいかない部分もあったが、耐えて良い結果をもたらすことができた」
【湘南・チョウ キジェ監督の会見要旨】
「雨模様でもあり平日にも関わらず、たくさんのサポーターが来てくれた。そこで勝ち点3を取れず非常に残念だが、今日のプレーが我々の実力。人が前にいるとドリブルを仕掛けず、シュートを打たず、パスに逃げてしまったことは、私の選手への提示不足。前線からの守備で無失点に抑えたことはポジティブに捉えるが、点を取るためにGKも含めて貢献しないと上に進むことはできない。それでも今大会では選手全員が競争して、我々のスタイルを体現しようという気持ちを出すことができた。それはチームにとって財産。この経験をリーグ戦に活かしたいと思う。下を向かず、コンディションを整え、次のアウェイ川崎戦で勝利を掴みたい」