GAME RESULT試合結果
第4節 2015/7/25(土)
観衆 17,804人
天候 晴、無 気温 27.8度 湿度 80%
主審:村上 伸次 副審:名木 利幸/金井 清一 四審:桜井 大介
J1 2nd 第4節
カシマ
2-1
試合終了
前半1-0
後半1-1
鹿島アントラーズ | FC東京 | |
---|---|---|
30' 柴崎 岳 81' 昌子 源 |
得点者 |
70' ネイサン バーンズ |
66' 中村 充孝 → カイオ 80' 赤﨑 秀平 → ダヴィ 90'+1 遠藤 康 → 青木 剛 |
選手交代 |
46' 吉本 一謙 → 松田 陸 61' サンダサ → ネイサン バーンズ 66' 河野 広貴 → 三田 啓貴 |
15 | シュート | 8 |
6 | CK | 4 |
13 | FK | 19 |
72' 山本 脩斗 90' 柴崎 岳 |
警告 |
33' 米本 拓司 50' 河野 広貴 71' 高橋 秀人 |
退場 |
GK | 21 | 曽ヶ端 準 |
DF | 24 | 伊東 幸敏 |
DF | 14 | ファン ソッコ |
DF | 3 | 昌子 源 |
DF | 16 | 山本 脩斗 |
MF | 20 | 柴崎 岳 |
MF | 40 | 小笠原 満男 |
MF | 25 | 遠藤 康 |
MF | 13 | 中村 充孝 |
MF | 8 | 土居 聖真 |
FW | 18 | 赤﨑 秀平 |
GK | 1 | 佐藤 昭大 |
DF | 4 | 山村 和也 |
DF | 5 | 青木 剛 |
MF | 7 | カイオ |
MF | 10 | 本山 雅志 |
FW | 11 | ダヴィ |
FW | 34 | 鈴木 優磨 |
GK | 1 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 5 | 丸山 祐市 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 20 | 前田 遼一 |
FW | 21 | サンダサ |
GK | 13 | 榎本 達也 |
DF | 33 | 奈良 竜樹 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
MF | 37 | 橋本 拳人 |
FW | 16 | ネイサン バーンズ |
FW | 18 | 石川 直宏 |
【選手・監督コメント】
難敵・鹿島とのアウェイゲームに挑む
2ndステージ第4節を迎え、アウェイで鹿島アントラーズと対戦。山形戦は引き分けに終わったが、リーグ戦では4月29日新潟戦以来の無失点に抑えた。梶山、太田、そして高橋を含め、負傷者が相次ぐアクシデントにも動じることなくチームとして崩れなかったことを自信としたい。攻撃に関してはチャンスを確実に得点に結びつけていくことが課題。粘り強い戦いを続けながらも、流れと状況を見極め、全員で迫力を出していくことに取り組み、さらなる成長を続けていく。
しかし梶山が山形戦にて左足関節と腓骨を痛め、長期離脱を余儀なくされた。また太田、東の状態も万全ではなく、今節は欠場に。そのため左サイドバックには丸山を起用。またサンダサと、ケガから明けた河野が5月27日ナビスコ広島戦以来のスタメンに。前田とサンダサの2トップ、トップ下に河野。中盤は高橋をアンカーに、米本と羽生がインサイドハーフを務める4-3-3の布陣で臨むこととなった。
対する鹿島は、1stステージ8位。巻き返しを図ろうとした2ndステージも、現在1勝1分1敗と、今ひとつ本来の“鹿島らしさ”を発揮できていないといえるだろう。そのため監督交替を経て、今節は石井正忠新監督が采配をふるう初戦となる。しかし東京の選手たちが「鹿島の伝統として、勝利に徹する戦い方は変わらないはず」と声を揃えれば、マッシモ監督も「相手のチーム事情に影響を受けてはいけない」と続け、自分たちがやるべきことに集中することを誓う。
鹿島はFWダヴィ、MFカイオがベンチスタート。一方でMF柴崎が先発に復帰。右サイドバックには伊東を起用し、これまでと同様の4-4-1-1の布陣。その鹿島の隙を見逃さず、全員のパワーを結集させることでゴールと勝利をめざす。酷暑の天候のもと、夕方になりようやく少し風も出だした中、試合は18時34分に鹿島のキックオフでスタートした。
ミスからリズムを失い、先制を許す
立ち上がりから闘志を前面に押し出し、互角の展開が続いた。3分、米本が鹿島右MF遠藤に厳しいプレスをかけて奪い切り、前線へパス。しかし裏に抜け出そうとしたサンダサには通らず。4分にはスローインの場面から鹿島の逆襲を受けるが、東京の裏に抜け出した鹿島FW赤崎はオフサイドに。5分には左サイドを起点に攻め込み、丸山がアーリークロスを入れたが、相手GKに抑えられる。11分には右前線のサンダサがボールを受けて前を向き、ゴールを狙おうとするが、ワンテンポ遅れ、鹿島DFにブロックされる。13分には、中盤でのボールの奪い合いから高橋がインターセプト。すぐさま前線のサンダサにパスを送る。サンダサは右エリアに進入!相手DFの前に出てシュートを放ったが……鹿島GKの正面を突く。
東京がボールを支配する時間が長かったが、鹿島も鋭いカウンターを仕掛け、一進一退の展開が続いた。16分には右前線で河野→羽生が前線に抜け出す。ゴール前にはサンダサ、前田が詰め、羽生はそこへのクロスを狙ったが、相手DFに阻まれてしまう。リズムの良い時間帯に決めきることができず、徐々にミスも出始めた。
19分、鹿島の右サイドでのパス回しに東京DFが揺さぶられ、右サイド・バックの伊東が右エリアからシュート。ボールは左ポストをヒットしたが、これを機に鹿島が勢いを増し、26分には鹿島の切り替えの早さとワイドな攻撃に押し込まれ、左エリアでフリーになった左サイドバックの山本のマイナスのパスから、FW赤崎がシュート。これはバーをヒットし、ピンチをしのいだが……。迎えた30分、鹿島・DF山本の攻め上がりから、中央やや左寄りのMF柴崎をフリーにしてしまい、ミドルを狙われる。グラウンダーのシュートは吉本をかすめてわずかにコースが変わり、権田の逆をとられる形でネットに突き刺され……先制を許してしまった。
その後も鹿島に主導権を握られた。43分、森重のロングパスから、右前線の河野が中に持ち込み、サンダサとのワンツーからゴールを狙おうとするが、鹿島にブロックされる。攻めきることができず、1点のビハインドを背負ったまま前半を終了した。
選手交代でチームが活性化、ネイサン バーンズがJ初ゴールを挙げるが……
後半から東京は吉本に代えて松田を右サイドバックに投入。左に徳永が回り、丸山と森重がセンターバック。米本と高橋のダブルボランチ。両サイドに羽生と河野という布陣で反撃に臨んだ。この交代策により、チームに勢いがもたらされた。53分には左前線に羽生が抜け出し、グラウンダーのクロス。ボールは中央のサンダサを越えてファーに流れたが、大外から前田が突っ込み、スライディングでシュート!しかし、ポストに阻まれる……。その後、松田がキッカーを務め、セットプレーを中心に鹿島を押し込んだ。
61分にはサンダサに代えてネイサン バーンズを、66分には河野に代えて三田を投入。さらにスピード感を増すことでゴールを狙った。69分には丸山が相手との競り合いでファウルを受け、自陣でFKを獲得。70分、このFKを権田が前線へ。右の前田がヘッドでさらに前に落とす。これに合わせてネイサン バーンズが右エリアに飛び出し、相手DFと入れ替わるようにしてGKの隙を突き、ネットに転がすようにGOAL!!ネイサン バーンズのJ初ゴールで同点に追い付いた!
追い上げムードが高まり、さらに勢いに乗って攻めに出ようとした東京だが、鹿島もホームで勝ち点3の奪取を狙い、攻守の入れ替わりが激しくなった。80分、鹿島はFWダヴィを投入。その直後、鹿島MF土居に右エリア飛び出される。ここで東京はしっかりと挟み込み、CKに逃れたが……。81分、鹿島MF柴崎の鋭い右CKから、DF昌子に豪快なヘディングを決められ……2点目を失った……
それでも反撃を諦めず、4分のアディショナルタイムには松田の右クロスを、前田がヘッドで後ろにすらし、これに左エリアの徳永が反応。ダイレクトシュートを放ったが、右に外れる。続いて松田のクロスから右CKを獲得。三田が鋭いキックをファーに送り、前田がヘディングを放ったが……鹿島に阻まれ、こぼれから羽生が狙い澄ましたミドルを枠に飛ばしたが、GKにキャッチされてタイムアップ。総力戦で諦めない姿勢を発揮し、最後までゴールに向かったが実らず。またしても鹿島戦で勝利は掴めなかった。
【選手コメント】
《ネイサン バーンズ》
「ゴールは嬉しいが、勝利を収めることができずに残念。Jリーグの試合は一瞬一瞬がとても早いが、ポジティブなイメージを持ってプレーをしている。途中出場の短い出場時間で得点することは簡単ではないが、毎試合ゴールを狙うのがストライカー。毎回良いパスが来るわけではないが、裏に走れという指示が出ているので、そのとおりにプレーをしてそれが上手くいったと思う」
《松田》
「出場に際してはしっかりと守備から入り、チャンスがあれば攻撃に行けという指示があった。チャンスを作ることができたことは良かったが……。ここ2試合、勝利がないという結果を受け止めて、次の試合はファン・サポーターの声援を力に変えて、絶対勝利したいと思う」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「開始から15~20分間は非常に良かった。良い形でプレーをし、一番の決定機は私たちが作った。だがその後、鹿島はシュートがバーやポストに当たったあたりから少し勢いを増してきて、直後に失点を喫した。前半は徐々に鹿島が良い形でプレーをした。そこで後半開始から松田を右サイドバックに投入した。また、後ろから無理をしてビルドアップをしていたのでセンターバックに丸山を入れ、その結果、上手く対応してくれた。全体としても前からプレッシャーをかけ、同点にすることができた。前半とは全く違う内容の後半だった。あとはいくつかのエピソードがあったが、2失点目に関しては相手のシュートの素晴らしさがあった。それでもポジティブなことは、後半の内容が素晴らしかったこと。精神的にもクオリティに関しても非常に良い内容。私たちが歩むべきは間違っていないと思う。2ndステージは始まったばかり。ケガ人や、ケガ明けなどでコンディションが伴っていない選手もたくさんいて、多くの問題を抱えているにも関わらず、これだけの内容、これだけのプレーができたことをポジティブに捉えたい。
(吉本選手から松田選手への交代の意図は?)
サイドから前に行ける選手が必要だった。スペースが生まれてきたこともあり、スピードとクオリティを加えるために松田の存在が必要だった。丸山のほうが守備的だが、その後、中央からもビルドアップができていたし、交代はチームに良い影響をもたらした。右サイドから多くのチャンスを作り、戦術的な変更に関しては上手くいったと思う。後半の内容は満足できる」
【鹿島・石井 正忠監督の会見要旨】
「まずはホッとしたというのが今の心境。試合は球際が厳しく、闘う姿勢を見せ、前半から東京を圧倒することできたと思う。後半に運動量が落ちてしまったこと、また同点に追いつかれたことで少しトーンダウンをしたが、最後は追加点を取って勝利することができた。けれどもまだ1勝をしただけなので続けていきたい」