GAME RESULT試合結果

第10節 2016/6/15(水)
観衆 15,358人 
天候 曇、無 気温 24.7度 湿度 70% 
主審:佐藤 隆治 副審:相樂 亨/山内 宏志 四審:吉田 寿光

J1 1st 第10節

味スタ

HOME

FC東京

1-1

試合終了

前半0-0

後半1-1

AWAY

サンフレッチェ広島

FC東京 サンフレッチェ広島
69' 橋本 拳人
得点者 66' 浅野 拓磨
57' 東 慶悟 → 河野 広貴
64' ムリキ → ネイサン バーンズ
80' 羽生 直剛 → 水沼 宏太
選手交代 46' 宮吉 拓実 → 浅野 拓磨
80' 清水 航平 → 高橋 壮也
13 シュート 10
6 CK 4
8 FK 4
66' 河野 広貴
警告 81' 宮原 和也
退場
FC東京先発
GK 47 秋元 陽太
DF 37 橋本 拳人
DF 3 森重 真人
DF 5 丸山 祐市
DF 25 小川 諒也
MF 4 高橋 秀人
MF 7 米本 拓司
MF 38 東 慶悟
MF 22 羽生 直剛
FW 11 ムリキ
FW 20 前田 遼一
FC東京控え
GK 31 圍 謙太朗
DF 29 吉本 一謙
MF 14 ハ デソン
MF 17 河野 広貴
MF 48 水沼 宏太
FW 9 平山 相太
FW 16 ネイサン バーンズ
サンフレッチェ広島先発
GK 1 林 卓人
DF 33 塩谷 司
DF 5 千葉 和彦
DF 37 宮原 和也
MF 18 柏 好文
MF 6 青山 敏弘
MF 8 森﨑 和幸
MF 16 清水 航平
MF 31 宮吉 拓実
MF 30 柴﨑 晃誠
FW 9 ピーター ウタカ
サンフレッチェ広島控え
GK 13 増田 卓也
MF 28 丸谷 拓也
MF 27 キム ボムヨン
MF 34 高橋 壮也
FW 10 浅野 拓磨
FW 22 皆川 佑介
FW 11 佐藤 寿人

【選手・監督コメント】

1stステージ終盤に突入、未消化の第10節を迎えて


ACLの影響で未消化となっていた第10節が開催。ホームにてサンフレッチェ広島を迎え撃つ。
前節はスコアレスドローに終わったが、ここまで4試合連続で無失点の東京。勝点3のためには、その堅守を維持した上でゴールが求められることになる。

今節はムリキがJ1初先発し、前田と2トップを組む。また徳永が欠場のため、左サイドバックには5月13日鳥栖戦以来の先発となる小川を起用。中盤は高橋と米本のダブルボランチ。右サイドに東、左に羽生。3-6-1のシステムで特徴的な戦い方をする広島への対策を踏まえ、4-4-2ので臨むこととなった。

広島はDF水本が欠場し、3バックの一角には20歳のDF宮原を起用。現在得点ランクトップを走るFWピーター ウタカを中心に、サブのFW浅野も含めて攻撃力を誇る広島。
それに対して、アグレッシブさと粘り強さの両方を発揮してホームで勝利をめざす一戦だ。

日中の雨は上がったが湿度が高く、開始前にはまだ蒸し暑さが残る天候のもと、試合は19時3分に東京のキックオフでスタートした。

共に隙を作らず、慎重な試合運び


2分:互いに慎重な立ち上がり。左サイドのムリキのスルーパスから、前田が相手の裏を突き、左エリア深くに進入するが、広島DFもすぐに体勢を整え、人数をかけられて守りきられる。

6分:広島FWピーター ウタカへの縦パスに対して、米本と高橋がプレスをかけて奪い、東→前田が左に展開。羽生が中央に回りこみ、前線の前田に当ててリターンを受け、ゴールを狙ったが、広島DF千葉がブロック。こぼれたボールに対して、今度は左から米本が回り込み、シュートを放ったが、これもエリアで阻まれた。結果的に前半の枠内シュートはこの2本のみ。その後も広島の前線へのパスを連動した守備で抑え、相手を自由にさせず。東京がボールを保持して相手陣内で進める時間が長くなった。しかしムリキの突破力や、前田のポストプレーを活かそうとし、さまざまなチャレンジをしたが、決定的な形は作れないまま、時間は推移。

28分:相手DFのパスを右前線の前田がカット。東が中央に送り、ゴール前で細かくつなぐが、やや左のムリキは広島DFが徹底してケア。さらに中央の羽生がゴールを狙おうとしたが、相手に詰められて左にこぼれる。これが再びムリキの元に渡り、エリアからシュートを放つが、バーを大きく越える。

一方の広島も、15分にFWピーターウタカがCKから放ったヘディングと、38分に右クロスをMF宮吉が競り、エリア手前のMF柴崎がダイレクトシュート。前半を通じてシュートはこの2本のみ。互いに隙も、守備の綻びも見せず、スコアレスで前半を終了した。

共に後半に勝負をかけ、橋本が同点弾をマーク


後半は流れが一変した。広島はFW浅野を投入。共にアグレッシブな姿勢を見せて後半に勝負をかけた。
47分:DFラインの丸山がグランダーで縦に送り、受けた羽生が反転。前を向き、左前線に走り出したムリキへスルーパス。フィニッシュには持ち込めなかったが、直後にムリキがエリアでボールを運び、CKを得る。
49分:小川のCKから前田がヘディングを放つが、打ち切れなかった。続いてムリキがファウルを受け、エリア手前・やや右からのFKを獲得。これを森重が狙い、広島GKを強襲。

57分:東に代えて河野を投入。しかし60分過ぎには広島のスピーディな攻撃から波状攻撃を受ける。MF柏やFW浅野に裏に抜けだされ、立て続けにFWピーター ウタカや、MF柴崎にゴールを狙われた。

62分:広島の右CKから、ニアのMF森崎に決定的なヘディングを打たれたが、秋元が片足でセーブ!直後のDF千葉のミドルも秋元がセーブし、この場面ではよくしのいだ。
64分:ムリキに代わってネイサン バーンズが入る。

66分:広島が素早くつなぎ、MF柴崎がヘディングで左前線に。FWピーター ウタカが左エリアで橋本を切り返し、ライン際まで突破。ここから中央へのパスを、ニアのFW浅野に合わされ……先制を許し、0-1。

69分:右CKはクリアされたが、セカンドボールを拾って右の河野→中央の丸山→左寄りの高橋が右エリアに長いサイドチェンジのクロスを送る。受けた河野が相手DFの間を通すようなライナー性のクロスを、エリアに。ここで前線に残っていた橋本が、体勢を崩しながらも右足を伸ばしてシュートを突き刺してゴール。これで1-1。

すぐさま同点に追いつくと、終盤は互いに勝ち越しを狙い、カウンターの応酬となった。オープンな展開で、どちらにもチャンスがあったが活かしきることはできず。そのままタイムアップ。先制を許すも追いつく形で勝点1を獲得。2戦連続の引き分けとなった。

【選手コメント】
《橋本》
「決定機も作れたし、勝てるチャンスがあった。悔しい試合になった。システムも変わったが、選手全員の特長が出せたと思う。個人的には、失点を喫した場面は自分が防げたはず。自分のプレーから相手に先制点を許したので、なんとか取り返したいと思っていた。チームとしても諦めず、前に向かう姿勢は表せたと思う。今日出た課題を次は改善できるように努力を続けていきたい」

《ムリキ》
「初めて味スタで先発をしたが、まず、ホームで出場できたことをうれしく思う。ファン・サポーターの存在を近く感じた。勝つことはできなかった。次は勝って、みなさんに喜びを与えらえるように頑張りたい。次回はもっとチャンスを多く作りたいし、ゴールを奪いたい気持ちも強い。ただ、それは一人ではできない。自分ももっとレベルアップをしなければいけないし、もっとチームメイトとのコラボレーションも見せられるようにしたい。みんなで力を合わせて勝つために頑張りたい」

【城福 浩監督の会見要旨】
「メンバーを少し変えたが、隙を見せない守備からの攻撃は見せられた。だからこそ勝点3を取りたかったし、そのチャンスもあった。ピンチもあったが、ホームで勝利できず残念。
(広島対策について)
横へのスライドと、ボールへのプレッシャー、ラインを高く保つことなどは、相手に関わらずやり続けている。そこに相手のキーマンやそのタイプの情報を追加している。できる限り前でプレーをしたいので、ラインを下げる時と、高く保つ時のメリハリを意識している」

【広島・森保 一監督の会見要旨】
「前半は堅い試合になるだろうと予想していた。東京は守備が堅く、個のクオリティやフィジカルも強いので、簡単な試合にはならないだろうと思っていた。前半、相手を動かしながら、もっとチャンスを作り出せればよかったが、相手がフレッシュなうちはなかなか難しい。しかし選手たちは焦れずに、チャンスをうかがうことを続けた。何度か東京のカウンターに引っ掛かったが、そこでよく我慢したことが、後半の先制点に繋がったと思う。後半は両チームとも多くのチャンスがあったが、DFやGK林がピンチを防いでくれた。アウェイで勝点1を拾って帰れるとポジティブに捉えたい」