U-15 むさしGAME RESULT試合結果

2019年U-15 むさし試合結果

8/23(金) 
帯広の森球技場A
(キックオフ 11:00)

第34回日本クラブユースサッカー選手権U-15

FC東京U-15 むさし

1-2

サガン鳥栖U-15

FC東京得点者

15田口輝一(53分)

FC東京出場選手

GK 16西山草汰
DF 5藤本優翔、3土肥幹太、14入江羚介、2宮﨑奏琉
MF 7藤﨑巧士、19馬場悠生、11橋本マリーク識史、10俵積田晃太
FW 9熊田直紀、15田口輝一

寸評

[リザーブ]
GK:20小林将天
DF:
MF:4中安亮平、8海貝俊輔、12鹿島光稀、17カテンデイブラヒム聖、18戸張公陽、29田邊幸大、36泉新之助
FW:13前野翔平

本日も、FC東京U-15むさしへの熱いご声援ありがとうございました。 引き続き、熱いご声援のほどよろしくお願いいたします。

<戦評>
 8月15日~24日にかけて北海道帯広市などで開催された第34回日本クラブユース選手権(U-15)大会にFC東京U-15むさしが出場。
全国3位という結果を残した。

23日に帯広の森球技場Aで行われた準決勝で、むさしは前々年度王者であるサガン鳥栖U-15と対戦した。
あいにくの雨が降りしきる中、温度計が指し示す数字は16.3℃。
風と雨が降り注ぐ中、そうした数字よりも体感温度は低く感じた。
だが、遙々帯広まで駆け付けたファン・サポーターの声援にも背中を押された選手たちは、寒さを感じさせない熱いゲームを披露した。

この試合で頭を悩ませたのは降りしきる雨で生まれた水たまりと夏場の連戦によって生じていたピッチ上の凹凸である。

北監督が「どちらも同じ条件」と言ったとおりで、これによって有利・不利が生じたわけではないが、意図していたDF・GKからの丁寧なビルドアップが難しくなったのは確かで、割り切ったロングボールも自然と増えていく展開に。空中での競り合い、地上での肉弾戦が繰り広げられる、激しいバトルをベースとした戦いとなった。
北慎監督が「(背の)大きくない選手でも足腰が強い」と感嘆したように、こうしたフィジカルコンタクトを伴うプレーで鳥栖に主導権を握られてしまう。
こぼれ球を拾われることも多く、前半から多くのシュートを浴びるような流れになった。
ただ、北監督が「我の強い子が多かった代だけれど、この大会を通じて『仲間のためにプレーする』ことがよりできるようになってきた」と振り返るように、前線の選手も含めて連動した守備意識を保ち、鳥栖の攻勢に粘り強く対抗。
FW熊田直紀らがゴールに迫るシーンも作り出し、決して悪くない流れで前半を終えた。
後半に入り、試合を動かしたのはむさしだった。
53分、スローインからの競り合いの連続を制する鳥栖のお株を奪うような形から、最後はFW田口輝一がスペースで受けての右足シュートを流し込む。
歓喜の輪が生まれ、一気に試合の流れを掴んだかに見えたが、ここから鳥栖の猛反撃を受けることになった。
DF土肥幹太は「点を取った後にチームとして油断してしまった部分があった。あの時間帯で自分がもっと声をかけて全体を落ち着かせて、もう少しゆっくりプレーさせないといけなかった」と唇を噛んだ。
59分、相手を褒めるしかないようなFKから同点ゴールを奪われ、さらに後半終了間際の79分にもサイドからの攻めを受けて失点。逆転を許す。
逆転されてからも勝負を捨てないむさしの選手たちは猛攻をかけ、最後はGK西山草汰まで攻撃に参加して同点ゴールを狙ったが、鳥栖のゴールをこじ開けることはできず。
スコアボードの数字が1-2から動かぬまま、試合終了のホイッスルを耳にすることとなった。
「今日は僕らの力不足を感じさせる試合でした」そう率直に言い切った北監督は、「先制したところなど良い時間帯もありましたが、全体としては苦しい時間帯が長かった。足りなかった部分があったと思っていますし、鳥栖さんが僕たちより強かったと思います」と振り返る。
結果だけではなく、約3倍のシュートを打たれるなど、内容面にも目を向けての言葉だった。
指揮官は、雨で悪くなかったピッチ状態への対応など「ミーティングで言ったこと以外の(事故的な)ことが自然と起きてくる環境で、考えて工夫する力が不足していたと思います」と分析する。
ただ、同時に「今持っている力を出してくれたと思いますし、全国で3位になったわけですから」と、ここまで勝ち残った選手たちの健闘も讃えた。
その上で「素晴らしい大会で、1試合ごとに課題を乗り越えながら成長してくれました。ここで得た経験や自信を次に繋げてくれれば」と総括。
次の大会、次の舞台へ向けて、選手たちと共にさらなる成長を遂げることを誓った。