U-18GAME RESULT試合結果

2017年U-18試合結果

12/10(日) 
東京ガス武蔵野苑多目的グランド
(キックオフ 13:00)

高円宮杯U-18サッカーリーグ 2017プレミアリーグEAST

FC東京U-18

3-2

青森山田高校

FC東京得点者

18品田愛斗(30分)、11横山塁(57分)、15久保建英(77分)

FC東京出場選手

GK 16高瀬和楠
DF 9吹野竜司、3篠原新汰、4長谷川光基、6荒川滉貴
MF 11横山塁→24草住晃之介(77分)、18品田愛斗、10小林幹、7杉山伶央→17寺山翼(90+3分)
FW 13吉田和拓→15久保建英(69分)、14原大智

寸評

[リザーブ]
GK:21飯塚欣士
DF:5岡庭愁人
MF:34小林里駆
FW:22今村涼一

○試合レポート
【Challenge to the next stage】
「今日は心の勝負。楽しんでやろう!」
佐藤監督は試合直前に優しい声で選手たちに声をかけた。
高円宮杯U-18サッカーリーグ 2017プレミアリーグEASTもいよいよ最終節。
別会場でおこなわれている清水エスパルスユース(第17節終了時、首位)の結果によっては逆転優勝の可能性を残すチーム同士の対戦となった第18節、FC東京U-18(2位)と青森山田高校(3位)の直接対戦。
佐藤監督は試合前のミーティングで「2017シーズンの集大成。新たな歴史を作ろう!今こそFC東京U-18の魂を魅せよう!」と伝えると、最後は冒頭の言葉を選手に投げかけると、ピッチへと送り出した。

【前半】
青森山田のキックオフで始まった試合は、序盤から激しい球際での攻防から、この試合に向けた両チーム選手の気迫を感じさせる。
東京はダブルボランチの品田と小林を中心にボールを動かし、主導権を握りにかかる。
対する、青森山田は自陣にコンパクトな陣形を組み、ロングボールを使ったカウンターと、セットプレーやロングスローを中心に東京ゴールに迫る。
3・4分に吉田がシュートを放つと、青森山田も8分にCKから東京ゴールに迫る。
その後、東京が左右両サイドから攻勢を仕掛け、青森山田がカウンターを仕掛けるという展開が続くと28分。
相手PA付近でボールを奪われると左サイドからカウンターを受ける。
ここからサイドを突破されゴール前にクロスを入れられると、スライディングで飛び込まれるもミートせず。
このピンチを凌ぐと27分、相手GKが味方のバックパスをキャッチしPA内で間接FKを得る。
ゴール前に並ぶ青森山田選手たちに対してトリックプレーから小林が狙うも相手がゴールライン上でクリアし左CKに。
このCKを品田が直接ファーポストに当て、ゴールにねじ込み先制点を奪う。
勢いに乗る東京は34分に杉山がドリブルからのカウンターアタック。
36分には右サイドでテンポよくボールをつなぐと、吉田から原へとダイレクトパスをつなぎ、最後は杉山がフリーで抜け出しこれもダイレクトで狙うが枠のわずかに右へ。
さらに直後の37分にも右サイドの吹野のクロスから小林がボレー。
42分には吹野のロングパスを原がヘディングで吉田につなぎ、右裏に飛び出した原へリターンするとシュートは相手GKがセーブ。
主導権を握りながらも追加点が奪えない嫌な空気を感じつつ前半を折り返す。

【ハーフタイム】
佐藤監督「相手は絶対にこのまま終わらない。1-0で勝っていることは悪くはないが、次の2点目を決めよう。
リザーブにも強烈な選手が揃っているので、全員が出し切ること。」

【後半】
両チームともに選手交代を行わずに、後半が始まると、青森山田は前線からプレスをかけはじめ、お互いに攻守の入れ替わりが激しい展開へと向かう。
50分に、相手のカウンターを受けるも、最後は高瀬が好守。
東京は52分に吹野がセンターライン付近でインターセプトでボールを奪うとそのままドリブルで持ち上がりシュートを放つもGK正面。
待望の追加点は57分、自陣からのカウンターで小林が右サイドの横山にボールを出す。
横山は対峙する相手選手をかわし、カバーで寄せてきた相手が一瞬距離をあけるのを見ると、左足でニアサイドを抜き2-0。
さらに東京は吹野が右サイドからチャンスメイクを行い、ゴールを狙い続けるが75分。
右サイドをドリブルで突破されると、相手のシュートがDFに当たり、そのままゴールに吸い込まれてしまう。
するとこの相手の反撃ムードを断ち切ったのが久保。
失点直後の77分に、久保が中盤で横山にボールを預けゴール前に走り出す。
ボールをもらった横山は右サイドライン際をドリブルで持ち上がり、相手を引きつけると、その内側を走った久保に戻す。
久保は右PA内での一対一から右足を振り抜くと、相手の股を通しファーサイドに叩き込み3-1。
諦めない青森山田は85分、DFからのロングボールをヘディングで逸らすと、DFライン裏に落ちたボールを落ち着いてゴールに流し込み、3-2。
その後も、猛攻を受ける東京は自陣での時間が長くなるが、キャプテンマークを巻く篠原と長谷川を中心に身体を張ってゴールを守る。
アディショナルタイム3分の表示にベンチの佐藤監督も大きな声でピッチの選手を鼓舞。
最後まで集中力を切らさなかった東京守備陣が耐え凌ぎ試合終了の笛が鳴る。

すると、他会場の結果を気にするべく、会場が静まり返る。
数秒の静寂から、他会場の結果を聞くと、グランドには歓喜の輪が広がった。

FC東京U-18にとって初めての『高円宮杯U-18サッカーリーグ 2017プレミアリーグEAST』【優勝】。
そして高円宮杯U-18サッカーリーグ 2017 チャンピオンシップへの出場を決めた。