GAME RESULT試合結果
2014/7/12(土)
観衆 5,860人
天候 曇のち晴、 気温 27.7度 湿度 51%
主審:村上伸次 副審:平間亮/川崎秋仁 四審:
天皇杯 2回戦
味の素スタジアム
8-0
試合終了
前半4-0
後半4-0
FC東京 | ブラウブリッツ秋田 | |
---|---|---|
11分:三田啓貴 22分:河野広貴 26分:森重真人 29分:エドゥー 48分:太田宏介 58分:エドゥー 62分:平山相太 84分:渡邉千真 |
得点者 | |
60分:エドゥー→平山相太 63分:河野広貴→羽生直剛 68分:武藤嘉紀→渡邉千真 |
選手交代 |
46分:半田 武嗣→峯 勇斗 46分:山田 尚幸→江崎 一仁 64分:川田 和宏→牧内 慶太 |
20 | シュート | 10 |
9 | GK | 9 |
3 | CK | 4 |
10 | 直接FK | 6 |
0 | 間接FK | 2 |
0 | オフサイド | 2 |
1 | PK | 0 |
0 | 警告 | 0 |
0 | 退場 | 0 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 29 | 吉本 一謙 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 三田 啓貴 |
FW | 17 | 河野 広貴 |
FW | 11 | エドゥー |
FW | 14 | 武藤 嘉紀 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
DF | 50 | 松田 陸 |
MF | 22 | 羽生 直剛 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 21 | 石川 慧 |
DF | 24 | 山田 尚幸 |
DF | 4 | 島川 俊郎 |
DF | 13 | 新里 彰平 |
DF | 5 | 初田 真也 |
DF | 14 | 川田 和宏 |
MF | 16 | 三好 洋央 |
MF | 7 | 前山 恭平 |
MF | 10 | 熊林 親吾 |
MF | 15 | 半田 武嗣 |
FW | 9 | レオナルド |
GK | 1 | 浅井 俊光 |
DF | 3 | 江崎 一仁 |
MF | 17 | 峯 勇斗 |
MF | 18 | 鈴木 健児 |
MF | 19 | 李 根鎬 |
MF | 20 | 牧内 慶太 |
FW | 25 | 藤井 貴 |
【選手・監督コメント】
中断明けの初戦として天皇杯開幕を迎える
今季の天皇杯が開幕。Jチームが登場する2回戦を迎え、秋田県代表のブラウブリッツ秋田と対戦する。中断明けの初戦ともなる、今大会のスタート。マッシモ監督は「カップ戦の初戦はいつも難しいもの。中断期間を経て公式戦のフィーリングも取り戻さなければいけないが、これまでに取り組んできたものを出し切り、集中して勝つことだけを考える。そしていつも素晴らしい環境を作ってくれているファン・サポーターによい結果をプレゼントしたい」と話し、一戦ごとに全力を尽くし一歩ずつファイナルへの道を勝ち進んでいく。
対する秋田は、伝統のあるTDKサッカー部が前身。東北社会人リーグ、日本サッカーリーグを経て、2007年よりJFLに。今季からはJ3に参加し、現在12チーム中、10位に。7月6日(日)に行われた1回戦では、埼玉県代表のさいたまSCに7対1で大勝し、2回戦に進出してきた。その勢いのままにチャレンジャー精神を発揮してくるだろう秋田に対して、受け身に回ることは避けなければいけない。ただし独特の雰囲気のもとで行われる天皇杯初戦でもある。慌てず、粘り強く勝利を掴み、リーグ戦にもつなげていきたい一戦だ。
日本代表から戻った森重、権田も先発に名を連ね、エドゥーと武藤の2トップ。トップ下に河野。高橋をアンカーに、中盤は米本と三田の布陣で臨むことに。真夏を思わせる気候の味スタ、試合は18時に東京のキックオフでスタートした。
三田の先制弾を皮切りに、河野、森重、エドゥーが続く!
開始直後にエドゥーが相手DFに激しくプレスをかけてボールを奪うなど、守備でもアグレッシブな姿勢を見せ、リズムを掴もうとした。11分には自陣で徳永が奪い、米本が右前線の武藤にパス。ここからのクロスをニアの河野がスルーし、中央のエドゥーから左の三田に。三田は左エリアで前に持ち出し、角度のないところから左足を振り抜いた。豪快なシュートがネット上に突き刺さり、スピーディな攻撃から先制を果たす!
その後、秋田にボールを保持され、パスを回されても慌てずに対応。ボールを奪って素早い切り替えから攻撃に転じていった。22分には米本のパスから相手DFのクリアを高橋が奪い、右に持ち出しながら果敢にミドルを狙う。抑えたシュートは左ポストをヒット。跳ね返りに反応した河野が相手DFよりも先に触って、ゴールに押し込む。
2点を先行したものの、秋田もボランチのMF熊林の展開から反撃。これに対して東京は高橋と米本のダブルボランチ、両サイドに三田と米本を配する4-4-2に布陣を変更し、マッチアップをする形で対応しようとした。25分にはエドゥーがファウルを受け、ペナルティアーク手前からのFKに。太田が放った強烈なシュートは右ポストをヒット。それでも左にこぼれたボールを高橋が粘り強くつなぎ、左サイドの距離のあるところから森重がグラウンダーのシュート。これが選手の間をすり抜けて右下にGOAL!!
続く29分にはCKの場面からエリアに進入した森重がファールを受けてPKを獲得。これをエドゥーがきっちりと左下隅に決めて、リードを広げた。前半終盤には秋田に攻め込まれる時間帯もあったが、権田を中心に集中を切らさずにしのぎ、4点のリードを保って後半へと折り返した。
後半も4得点をマークし、チーム最多得点で勝利!
後半も立ち上がりに追加点を奪う。47分、三田が右エリア手前でファールを受け、FKを得る。太田がファーに狙ったシュートは左上に吸い込まれてGOAL!!その後も秋田陣内で試合を進めた。58分には米本のボール奪取から切り替えの早い攻撃を仕掛け、エドゥーが中央を前進。秋田DFをかわすように右エリアに持ち出し、右足でコースを突いたゴールを決めた。
60分には今日2得点のエドゥーに代えて平山を投入。直後の62分、徳永のクロスが中央の平山のもとに。混戦の中で一度は相手DFに渡るものの、平山が粘り強くキープ力を活かし、冷静に抑えたシュートをネットに決めて7点目をゲットした。
63分には河野に代わって羽生、68分には武藤に代わって渡邉がイン。手を緩めずに攻めに出た。70分過ぎには平山、渡邉が立て続けに決定的なシュートを放つが、秋田GKのセーブにも阻まれてチャンスを活かすことができず。この後は一矢報いようとする秋田のサイドから攻め込まれる場面も。しかし84分、相手DFにプレスをかけた平山が奪い、渡邉が力強いドリブルから待望のゴールをマーク。
秋田の反撃を無失点に抑え、アグレッシブな姿勢とスピード感のある攻撃から8得点。2006年の天皇杯4回戦(11月5日)バンディオンセ神戸戦(7対0)を上回るチーム最多得点を記録し、初戦を勝ちきった。
【選手コメント】
《三田》
「得点も決めたかったが、まず攻守の切り替えの早さを意識して、守備も頑張ろうと考えていた。早い時間帯に先制できたことで、自分もラクになったし、試合運びの点でもゆとりができたと思う。自分にとってもここからがリスタート。リーグ戦でも勝ち続けられるように頑張りたい」
《エドゥー》
「カップ戦はどのような大会でも難しいもの。特に下位カテゴリーのチームと対戦するのであれば、なおさら。そこで一番大事なことは、開始から自分たちのリズムで戦うこと。そして早い時間帯に先制できれば、追加点も取れると考えていた。そのとおりの結果になったことはよかった。ゴールを決められたことはうれしいし、自信にもなる。続けていきたい」
【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「結果だけを見れば簡単な試合に思えるが、全ての試合にはそれなりの難しさがある。他のJ1の何チームかがすでに敗退したように、中断期間明けの難しさもあったはず。しかし選手たちは良い形で試合に入って先制し、2点、3点目を決めたことで、よりマネジメントをしやすくなり、その後も得点を重ねた。最後まで継続性をもって戦ったことはポジティブなことだと思う。また、森重と権田の復帰はチームにとって大きな要素だった。技術、戦術面だけでなく、チームに安心感を与えるという点で大きな存在。我々チームは、若い選手や、昨季チャンスの少なかった選手も多く試合に出ている。そこでじっくりと忍耐強くチームを作っている段階。ファン・サポーターのみなさんも忍耐強く見守っていただければ、必ず安定した結果が得られるような状態になると確信している」
【秋田・与那城 ジョージ監督の会見要旨】
「悪くなかったような感じもするが、東京にペースを握られて得点も重ねられた。後半は選手たちも一生懸命プレーしながら、ゴールを奪おうという気持ちも見えた。ただ、8点も奪われ、完敗だと思う。試合の立ち上がりから良くなかったが、1つひとつのプレーをJ1のチームに近づけられるように、努力しなければいけない。プレーのレベルを上げなければいけないと感じた。リーグ戦で苦しい戦いをしている中で、この天皇杯を自信をつけられる試合にしたかった。しかし試合後には下を向いている選手が多く、リーグ戦に向けてどう立て直すかが課題になる」