GAME RESULT試合結果
2013/2/24(日)
観衆 2,814人
天候 晴、中風 気温 2.4度 湿度 27%
主審:扇谷 健司 副審:宮島 一代/蒲澤 淳一 四審:
プレシーズンマッチ
正田醤油スタジアム群馬
1-0
試合終了
前半0-0
後半1-0
FC東京 | ザスパクサツ群馬 | |
---|---|---|
81分:太田 宏介 | 得点者 | |
46分:石川 直宏 → 高橋 秀人 80分:李 忠成 → 河野 広貴 87分:渡邉 千真 → 平山 相太 87分:森重 真人 → 丸山 祐市 87分:太田 宏介 → 阿部 巧 87分:東 慶悟 → 田邉 草民 |
選手交代 |
63分:夛田 凌輔 → 保崎 淳 79分:中村 英之→ 坂井 洋平 79分:青木 孝太→ 横山 翔平 |
11 | シュート | 7 |
9 | GK | 6 |
4 | CK | 3 |
15 | 直接FK | 9 |
1 | 間接FK | 1 |
1 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
79分:加賀 健一 | 警告 | 13分:夛田 凌輔 |
退場 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 2 | 徳永 悠平 |
DF | 5 | 加賀 健一 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 7 | 米本 拓司 |
MF | 8 | 長谷川 アーリアジャスール |
MF | 18 | 石川 直宏 |
MF | 38 | 東 慶悟 |
MF | 11 | 李 忠成 |
FW | 9 | 渡邉 千真 |
GK | 21 | 廣永 遼太郎 |
DF | 16 | 丸山 祐市 |
DF | 26 | 阿部 巧 |
MF | 4 | 高橋 秀人 |
MF | 17 | 河野 広貴 |
MF | 27 | 田邉 草民 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 1 | 内藤 圭佑 |
DF | 5 | 中村 英之 |
DF | 30 | 増田 繁人 |
DF | 24 | 乾 大知 |
DF | 29 | 夛田 凌輔 |
MF | 19 | 黄 誠秀 |
MF | 4 | 小柳 達司 |
MF | 18 | 加藤 弘堅 |
MF | 7 | 青木 孝太 |
FW | 10 | 平繁 龍一 |
FW | 11 | 小林 竜樹 |
GK | 22 | 北 一真 |
DF | 2 | 保崎 淳 |
MF | 25 | 坂井 洋平 |
MF | 14 | 横山 翔平 |
【選手・監督コメント】
開幕1週間前のプレシーズンマッチでこれまでの成果を見せたい一戦
リーグ戦開幕戦に向けた最後のプレシーズンマッチをザスパクサツ群馬とアウェイで開催。先週の鳥栖戦も河野、渡邉のゴールで逆転勝利。その後練習試合で蔚山現代に1-0、仙台とは1-1とチームとしての完成度は徐々に増してきている。ポポヴィッチ監督は「今日の試合はこれまでの成果を示すこと。さらにこれから披露していくあろう自分たちのあるべき姿をピッチで表現すること」と約1週間後に迫った開幕戦を見据えての戦いになると思われる。
東京はルーカス、チャン ヒョンスがコンディション不良のため遠征には参加せず。ただ高橋がリハビリから復帰して今日はベンチ入り。先発メンバーは、DF陣は加賀と森重がセンターに入り、ダブルボランチには米本と長谷川。左右MFには李と石川を配しトップ下に東、1トップに渡邉が入る布陣で臨むことに。
対する群馬は、今季より秋葉忠宏監督が指揮を執ることに。FW青木、FW平繁ら15名の新加入選手が加わり、1からのチーム作りで当初は結果が伴わない時期もあったが、千葉合宿を終えて3-4-2-1のシステムも確立。開幕へ向けて気持ち昂る秋葉監督は「開幕前にFC東京と対戦できるのはチームにとって大きい。正田スタでのチームお披露目となるので、アグレッシブなサッカーをみせたい」と真っ向勝負を挑む。
晴れてはいるものの厳しい寒さとなった正田醤油スタジアム群馬にて、13時04分に群馬のキックオフで開始された。
最後のところでミスも目立ち前半はスコアレスで終了
開始から東京は落ち着いてボールを回そうとするも、ピッチの状態も良くなく、さらには強風も重なり途中でミスが出てシュートまで持ち込めず。6分には森重が前線へパス。渡邉が落とし、中央で受けた李がドリブルでエリア内に持ち込み、やや右寄りからシュートまで持ち込むが、ヒットしきれず。群馬も前線からプレスをかけ、東京はDFラインではボールは繋がるも、バイタルエリアでは有効なパス交換が出来ず。また相手に悪い形でボールを奪われてカウンターをくらう場面も。
20分を過ぎて相手のボールを奪ってから早い切り替えで攻勢に出る。23分には森重→東から左前線へ抜けようとする渡邉にスルーパス。ドリブルで左エリア内まで持ち込み、逆サイドの李にラストパスを送るも合わず。ルーズボールに詰めた米本がミドルを狙ったが、ヒットせず。27分は長谷川のスルーパスに走り込んだ李がエリア中央に突進し、強引にシュートに持ち込んだが、群馬の身体を張った守備の前に打ちきれない。この時間帯は連続して決定機を作るも、ゴールを割ることが出来ない。
41分には自陣の太田が右前線にロングフィード。ここから石川とクロスする形で後ろからフォローした東がボールを収め、右クロス。ニアの李にドンピシャで合わせ、至近距離から決定的なヘディングを放ったがセーブされ、右CKを得るにとどまった。その後東京は、やや疲れが見え始め中盤でボールを拾えなくなる。終了間際には左クロスに相手FW平繁に飛びこまれるも、権田が好セーブを見せてCKに逃れた。結局このまま前半はスコアレスで終了した。
太田が値千金のゴールを決めて勝利を飾る
後半あたまから石川に代えて高橋を投入。左MFに長谷川を配する布陣で臨むことに。風上になり細かいパスワークで試合を完全にコントロール。しかし群馬も集中した守備でエリア手前のところでしっかりとブロックを作り簡単に進入させない。膠着状態が続く中で、東京は徐々にシュートまでの形を作れるようになっていく。62分には米本、李とショートパスをつなぎ、相手陣内で渡邉が反転して抑えたミドルを狙うが、GKセーブ。
65分、徳永が右サイドを突破。クロスのこぼれから長谷川がミドルを狙ったが、GKに阻まれCKに。この左CKの流れから、ボールをつなぎ、上がっていた森重が自ら左エリア内に進入。相手DFを抜いてシュートを狙うが、ミートできず枠外に。逆に69分、群馬の左クロスがエリア内のFW平繁に渡り、ピンチを迎えるが、シュートには至らず。しかし落とされたボールに詰められ、MF加藤がシュート。決定的な攻めの形を作られたが、ボールはバーの上に。
東京は高橋がDFに、長谷川がボランチに戻り3-4-3に近い布陣に変更。すると80分、李に代わり河野が投入された直後に加賀のフィードに合わせて河野が右サイドを抜け出す。GKの動きをよく見て右エリア直前から狙い澄ましたループを放つも左ポストをヒット。そこに逆サイドからフォローしていた太田がネットに突き刺し、ゴール。先制することに。その後も4選手を入れ替えてさらにゴールを目指すも追加点を奪えず。苦しみながらも粘り強く戦い勝利を収めた。
【選手コメント】
《太田》「前半は、前に上がれなかった。風の影響で前に走っても走っても戻される感じだった。キツかった。それでも失点をゼロに抑えて、後半はチームとして有利に進められる自信もあったゴールシーンに関しては、システムの変更もあったが、あそこに『いた』のではなく、あそこまで『行けた』から。そこはポジティブに考えたい。かなりゴール前には相手選手もいたけれど、上手く決めることができてよかった。(ずっとゴールを取りたいと話していたが?)寝違えて今朝から首がものすごく痛かったのだが、そういうときのほうが決められるのかな(苦笑)。どういう内容でも勝つことは大事。意味があったと思う」
《李》「サイドでの出場だったので、意識としては中盤での仕事をすること、その上でゴールに絡んでいこうとした。シュートシーンを増やしていきたかったが、難しい状況が続いた。ただ後半はある程度、形が作れていたのではないか。最後のプレーの質が高まれば、もっとシュートシーンも増やせるし、点も取れるようになると思う。(得点のために必要なことは?)個人技も必要かもしれないが……自分の特長は、動き出しで周りを活かすこと、あるい周りに活かされること。そうやって連係を高めて、チームとしてアグレッシブな形を作っていきたい」
【ポポヴィッチ監督の会見要旨】
「マスコミのみなさんも感じられたと思いますが、スタンドで仕事をするのが難しかったのではないでしょうか?そのような天候でしたし、ピッチで立っている選手たちにとっても簡単ではない環境だったと思います。このような気温や難しい風の環境でも選手たちは力をしっかりと出してくれたと思いますし、お互いに力を出し合ったおもしろい試合になったと思います。今日非常に良かった点はチームをしっかりとオーガナイズし、ディシプリンを守って粘り強く、我慢強く戦えたこと。あとは試合の大部分で私たちがコントロールできましたし、相手にはそこまで決定的なチャンスを作らせなかった。そこは継続してやっていかなければならないことだと思っていますし、質や精度の細かい部分に関しては開幕までにもっと上げて臨みたいと思います。今日は怪我人が一人も出ずに終えたことは良いことだし、このような環境の中でもやるべきことやクオリティを十分出しきってくれたと思っています。開幕一週間前に今日のような粘り強く、戦術面の部分でもしっかりとしたゲームができたことは満足しています」
【群馬・秋葉監督の会見要旨】
「群馬特有の風の中で選手たちは90分間戦ってくれました。風上と風下が変わる前後半でこんなにもサッカーが変わってしまうかと思う中で、しっかりとした判断をしてくれました。後半は風下でも切れることなく最後までやってくれました。やはり一回のチャンスをモノにするのがJ1のクオリティだと思いますので、そこは真摯に受けとめて反省をし、まだ開幕まで一週間ありますので、何が良くて何が悪かったのかを精査してもう一度一つになってやっていきたいと思います。(今日はメンバーが15人でしたが?)僕からのメッセージです。やはりゲームができるレベルにない選手を連れて行く気はないですし。それはハッキリと選手に伝えています。枠があるから順番で入れるようなことは一切しないので。ちゃんとゲームのレベルにある選手しか今後も連れて行く気はないと選手には伝えました。その方が会社も経費が浮いていいのではないですか(笑)