GAME RESULT試合結果
2011/4/03(日)
観衆 10,098人
天候 晴、中風 気温 7.4度 湿度 %
主審:篠藤巧 副審:山際将史/塚田健太 四審:
チャリティーマッチ
松本平広域公園総合球技場
4-0
試合終了
前半1-0
後半3-0
FC東京 | 松本山雅FC | |
---|---|---|
30分:上里 一将 75分:谷澤 達也 86分:鈴木 達也 87分:鈴木 達也 |
得点者 | |
46分 権田 修一 68分 中村 北斗 77分 大竹 洋平 80分 柳楽 智和 |
選手交代 |
54分 弦巻 健人 73分 塩沢 勝吾 77分 佐藤 由将 82分 片山 真人 85分 木村 勝太 86分 久富 賢 |
13 | シュート | 11 |
14 | GK | 12 |
2 | CK | 5 |
19 | 直接FK | 14 |
2 | 間接FK | 4 |
2 | オフサイド | 4 |
0 | PK | 0 |
' 56 平山 相太 ' 90+1 森重 真人 |
警告 | ' 61 須藤 右介 |
退場 |
GK | 1 | 塩田 仁史 |
DF | 33 | 椋原 健太 |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 6 | 今野 泰幸 |
DF | 26 | 阿部 巧 |
MF | 11 | 鈴木 達也 |
MF | 10 | 梶山 陽平 |
MF | 32 | 上里 一将 |
MF | 39 | 谷澤 達也 |
FW | 22 | 羽生 直剛 |
FW | 13 | 平山 相太 |
GK | 20 | 権田 修一 |
DF | 34 | 柳楽 智和 |
MF | 14 | 中村 北斗 |
MF | 19 | 大竹 洋平 |
GK | 25 | 白井 裕人 |
DF | 23 | 多々良 敦斗 |
DF | 3 | 松田 直樹 |
DF | 4 | 飯田 真輝 |
MF | 16 | 鐡戸 裕史 |
MF | 20 | 須藤 右介 |
MF | 6 | 今井 昌太 |
MF | 30 | 渡辺 匠 |
MF | 7 | 北村 隆二 |
FW | 13 | 木島 徹也 |
FW | 33 | 木島 良輔 |
GK | 1 | 石川 扶 |
DF | 22 | 佐藤 由将 |
MF | 8 | 弦巻 健人 |
MF | 9 | 木村 勝太 |
MF | 17 | 久富 賢 |
FW | 11 | 片山 真人 |
FW | 19 | 塩沢 勝吾 |
フォトギャラリー
- 開門から両チームで募金活動を実施
- この試合ではチャリティーTシャツを着て選手入場
- 東京デビュー戦で先制ゴールを決めた上里選手。ボランチとして独特なリズムでボールをさばき攻守に貢献した。
- 松本山雅FC・松田選手と競り合う平山選手。得点こそ奪えなかったが前線で体を張って攻撃の起点となった。
- 安定したプレーで守備陣をリードした塩田選手
- ケガから復帰してファンに元気な姿を見せた梶山選手。守備だけではなくよく攻撃に絡んだ。
- 落ち着いてゴールを決める谷澤選手。十分に持ち味を発揮することはできなかったが、キッチリ結果を出した。
- 積極的にゴールを狙う羽生選手。攻守にわたり動きまわりチームに貢献した。
- 今日2ゴールを決めた鈴木選手。前線で動きまわり多くのチャンスを演出した。
- 試合終了後、ファンの前で挨拶をする今野選手
【選手・監督コメント】
松本でチャリティーマッチを開催!
JFL松本山雅FCとのチャリティーマッチを開催。何度かホームゲームを行った松本平広域公園総合球技場(アルウィン)で実施ができるかどうかを長野県サッカー協会に打診し、松本市をホームタウンとする松本山雅FCとの対戦が実現した。結果も重要だが、日本サッカー界が一丸となって復興に向けて行動を起こしている中で、東京として何か力になれるような試合にしたい。
日本代表の活動から今野、米本、権田が元気に合流。大熊監督は「チャリティーマッチとしてまずはしっかりとしたゲームをお見せしなければいけない」と話すように、現状のベストメンバーで臨むことに。先発ははGK塩田、DFは右から椋原、今野、森重、阿部、中盤の底に上里、梶山、その前に左右を谷澤、羽生とし、2トップには平山、鈴木という布陣。
対する松本山雅FCは、昨年2月にJリーグ準加盟に許可されたものの、昨季はJFL7位となりJ2昇格はならなかった。今年は横浜FMよりDF松田直樹選手を獲得し話題を集めた。その他にもJリーグ経験者が加入し勝負のシーズンとして期待が高まっている。直近の練習試合でもFC岐阜に勝ったり、ここまでJチームとも互角の戦いをしており、東京としては受け身にならず、一人ひとりがキッチリとプレーすることが重要となる。
春の日差しが射すも冷たい風が吹く気温7.4℃のアルウィンで、2:05pmに東京のキックオフで開始された。
上里の豪快なシュートがネットに突き刺さり先制
キックオフ前に黙とうを行い試合は開始。ピッチ状況が悪くボールがなかなか収まらず、互いにボールを奪ってもパスミスなどでゴール前まで行くことができない。中盤でも松本山雅FCの厳しいプレスの前に効果的な縦パスが入らず序盤は膠着状態が続いた。10分、谷澤が中央やや左からミドルを放つも、相手GKがパンチングで弾き返す。東京はこの試合はじめてシュートまで持ち込んだ。
18分には、相手DFのクリアボールを羽生が拾い、そのままドリブル。エリアすぐ外から狙いすまして右足を振り抜くもバーの上に外れる。20分を過ぎると東京は落ち着いてボールを回し、攻撃の形を作り始める。大きなサイドチェンジから両サイドの椋原、阿部が何度かクロスを入れるも、精度を欠き、中で合わすことができない。しかし30分、左サイドでボールを受けた森重が右サイドへ大きなサイドチェンジ。これを上里がうまく相手DFと入れ替わりそのままドリブルで持ち込み左足を振り抜くと、ゴール右上に突き刺さりゴール! 東京デビュー戦で豪快なゴールを決めることに。
この得点で流れをつかむと完全に東京ペースに。34分には上里の左CKを今野が頭で合わすもヒットせず。そのまま逆サイドに流れたボールをつなぎ、梶山がライナー性のクロス。中央にいた平山が強烈なヘディングシュートを放つもGKの好セーブで追加点を奪えず。43分にはロングボールがそのまま相手DF裏にこぼれて、これを鈴木がゴール前までドリブルで持ち上がりGKと1対1に。落ち着いて左に転がすも、ボールはわずかにポスト左に外れる。終盤は相手に攻め込まれる場面を作られるも、塩田を中心に落ち着いて守りきり、そのまま1点リードのまま前半を終了した。
谷澤、鈴木が効率よく追加点を奪い4対0で完勝
後半開始から塩田に代えて権田を投入。50分、羽生の左クロスにゴール前の谷澤が頭でドンピシャのタイミングで合わせるも、相手GKの好セーブにあう。続く51分には左FKから上里が鋭いクロスをゴール前に。これに森重が頭で合わせるも、またも相手GKの好セーブでゴールを奪えない。すると流れは松本山雅FCに傾き始める。特にボールを奪ってからの切り替えの早いカウンターで何度も東京ゴール前に。押し込まれる時間が続くも森重、今野を中心に最後のところはしっかりと体を寄せて自由にシュートを打たせない。
68分には羽生に代えて中村を投入。谷澤を前線に上げる布陣に。すると75分、前線に残っていた谷澤が、相手のパスミスをカットしてそのままドリブルで持ち上がり、相手GKをよく見て右足でシュート。ゴール左に流し込みやっと追加点を挙げる。その後もあきらめない松本山雅FCは攻撃を仕掛けてくるも、逆に東京はカウンターから相手ゴール前に迫る。
86分には途中出場の大竹からのクリアボールが右サイドに張っていた鈴木に。ハーフウェイラインからドリブルを開始すると、相手2人を一気に抜きさり、エリア内からゴール左上に強烈なシュートを突き刺し3点目。1分後にはカウンターから中村→左サイドの平山がドリブルでエリア内に持ち込み中央にラストパス。タイミング良く走り込んだ鈴木が落ち着いて右足でゴールに流し込む。結局大量4点を奪い勝利を飾った。
【選手コメント】《今野》「今日はたくさんの方がスタジアムに駆けつけてくれて、色々な声を掛けてもらい自分が励ましてもらえた。僕はサッカー選手だし、サッカーをして子どもたちに夢を与えるのが仕事。たくさんの子どもたちが観に来てくれていたし、夢を与えられるようなプレーを見せたかった。内容は良くなかったかもしれないが、最後まで諦めないことは見せられたと思う。
今まで当たり前にできていたことが出来なくなってしまうのは本当に寂しいことだし、今自分が当たり前のようにサッカーができていることに感謝しなければいけない。自分が今できることを一歩一歩しっかりとやって、サッカー以外にも他にできることを探してやっていきたいと思う。(Jリーグ再開に向けて)ミスが多かったし、序盤は球際へのアプローチも弱かった。J2で優勝を狙うにはそういう部分を徹底してやっていかなくてはいけない。ただ、悪い部分だけでではなく、いい部分もあった。再開まで時間はあるし、悪い部分はしっかりと修正していいところは伸ばしていく」
《鈴木》「みんなが元気にエキサイトしてもらえるようなプレーをしたいと思っていましたし、そういう気持ちが出せたと思います。そういう姿勢がいいプレーを引き出してくれたし、遠いところまで足を運んでくださったファン・サポーターのみなさんにいいプレーを見せたい思いがあったからだと思う。前半のチャンスは絶対に決めないといけない場面。相手GKが迷い無く飛び出してきたので、シュートコースが無くなってしまった。もっと早くボールに寄ってシュートを打たなければいけない。この試合で個人的には新しい発見もできたし収穫のあった試合だったと思います。自分の持ち味も再確認できたし、何が相手に脅威となるプレーなのかも再確認できた。3点目も取れるチャンスはあったし、まだまだ課題はいっぱいあるので修正していきたいと思う」
【大熊監督の会見要旨】「何人かの選手がケガ等でチームを離れている状況で、再開に向けてかなり厳しい練習をしてきて、体調面できつかった。そんな中でうまくやっている選手と、プレーの質にあらわれている選手とでばらつきがあった。後半はDF裏に出たり、交代して出場した選手がそれなりの仕事をしたのは収穫だったと思う。相手の守備がゆるくなる前に、アタッキングサードでの質を上げていかないと厳しい。24日の再開幕に向けて修正していきたい。
(上里選手がメンバーに加わったことによる効果とは?)膝の怪我を持っているものの、今日は90分を通してよくやってくれた。フリーキックや左足のシュート力、スルーパスで縦にパスを入れられるところは、うちのチームになかったものだし、今日の試合でもその兆しを見せてくれた。今までのチームに無かったものを持っているなという印象を受けた。今後、リーグ戦のメンバーに入れるかどうかは競争だが、今日の出来については前向きにとらえていいと思う。守備の面でいいところは持っているけれど、厳しい守備や、スペースを埋める・人をつかむといった点で課題はある。今後に期待したい」
【松本山雅FC・吉澤監督の会見要旨】「この度、震災にあって不自由な生活を送られている方、また尊い命を落とされた方にお悔やみを申し上げます。サッカー選手というわれわれの立場として、たくさんの人にチャリティーマッチに集まっていただいて義援金を募り、復興や再出発のために役立てていただきたいという気持ちでこの試合に臨んだ。ゲームの内容についてはこの場で語っていいものかどうか分かりません。ただ、開幕が3週間後に近づいていることを考えると、FC東京のようなチームと試合ができたことで非常に多くの課題が出たし、我々に足らない得点シーンや一人ひとりの技術、判断スピードを含めて差があるなというのを感じた。これを踏まえて、リーグ戦に向けていい準備をして入れるようにしなければいけない。
(今日3バックを採用した意味は?)個人の能力や総合力において、FC東京が我々よりも格上ということは分かっていたが、これを回避するために3バックにしたという意図はない。これからシーズンが始まるにあたって、今シーズンの一つのスタイルとして、選手の配置・起用を決めていきたい。3バックがすべてというわけではなく、一つの形として考えていきたい」