GAME RESULT試合結果

2008/2/24(日)
観衆 4,256人 
天候 晴、強風 気温 7.6度 湿度 % 
主審:松尾一 副審:岡野尚士/越智新次 四審:

プレシーズンマッチ

高知県春野運動公園陸上競技場

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FC東京

0-0

試合終了

前半0-0

後半0-0

PK戦0-0

AWAY

セレッソ大阪

FC東京 セレッソ大阪
得点者
89分 川口 信男
81分 小山 泰志
76分 赤嶺 真吾
選手交代 45分 山下 達也
45分 濱田 武
45分 藤本 康太
45分 酒本 憲幸
45分 白谷 建人
45分 小松 塁
7 シュート 9
13 GK 10
4 CK 2
13 直接FK 14
7 間接FK 1
7 オフサイド 1
0 PK 0
警告 84 江添 建次郎
9 ジェルマーノ
44 柿谷 曜一朗
21 カレカ
退場
FC東京先発
GK 1 塩田 仁史
DF 2 茂庭 照幸
DF 25 徳永 悠平
DF 8 藤山 竜仁
DF 17 金沢 浄
MF 30 大竹 洋平
MF 27 栗澤 僚一
MF 20 川口 信男
MF 18 石川 直宏
DF 26 小山 泰志
MF 7 浅利 悟
FC東京控え
MF 4 ブルーノ クアドロス
FW 32 近藤 祐介
FW 24 赤嶺 真吾
GK 31 荻 晃太
DF 3 佐原 秀樹
DF 29 吉本 一謙
MF 16 池上 礼一
セレッソ大阪先発
GK 1 相澤 貴志
DF 13 柳沢 将之
DF 16 尾亦 弘友希
DF 5 前田 和哉
DF 14 江添 建次郎
MF 10 ジェルマーノ
DF 23 山下 達也
MF 11 柿谷 曜一朗
MF 6 濱田 武
MF 2 羽田 憲司
DF 4 藤本 康太
セレッソ大阪控え
MF 7 アレー
MF 17 酒本 憲幸
FW 9 古橋 達弥
FW 24 白谷 建人
FW 18 カレカ
FW 15 小松 塁
GK 21 山本 浩正

【選手・監督コメント】

城福トーキョーの初プレシーズンマッチ!


 リーグ戦開幕を約2週間後に控え、セレッソ大阪とのプレシーズンマッチを開催。今季は城福浩監督を迎え、「Moving Football」をチームスローガンに掲げて、ボールも人も動くサッカーを目標にスタートした新生東京。グアム・宮崎キャンプを重ね、ここまでの成果を試す意味で、アウェイではあるが絶好の実戦機会となった。

 日本代表の活動で長友、今野、梶山、平山、羽生を欠き、カボレも2/20に合流したばかりと、今日はベストメンバーを組むことはできないが、ここまでの練習試合で連係を深めてきた選手たちが先発。GK塩田、DFは右から徳永、藤山、茂庭、金沢、中盤の底に浅利、ブルーノ クアドロス、その前に右から栗澤、石川、大竹を並べて、1トップに近藤という布陣で臨むことになった。

 対するC大阪は、昨季リーグ戦では徐々にクルピ監督のサッカーが浸透しはじめ、引分けを挟み7連勝するなど快進撃を果たすも、順位は5位に終わり、今季こそJ1昇格をという思いは強いはずだ。C大阪も代表で選手を欠くものの、FW古橋、MF柿谷らが絡む攻撃力は十分に警戒しなければならない。

 強風が吹き荒れる中、12:05pmに東京のキックオフで開始された。

徐々に好機を作るもゴールを割れず


 試合前のミーティングで選手に対し、城福監督は「これまでやってきたことの成果をだしながら、勝ちにこだわっていこう」と話し、選手をピッチに送り出した。前半開始からC大阪の攻勢が続く。中盤でのパスワークから左右サイドで起点を作られ、東京ゴール前に迫る。しかし塩田、茂庭が冷静に対応して決定的なチャンスは作られない。

 東京はまったくボールが回らず、苦しい展開であったが、10分を過ぎると徐々にリズムを作り始める。14分、中盤で浅利がボールを奪い、すかさず大竹へ。大竹は得意のドリブルで相手陣内に攻め込み、右からあがってきた石川にラストパスを送るがクリアーされる。続く15分には、右サイドで徳永→栗沢→石川のドリブルに対し相手がファールで止めてFKを得る。このFKを近藤が思い切って直接ゴールを狙うも、カベに当たりはね返される。

 24分には、左FKから一度はクリアされるも、こぼれを拾い石川→徳永→中央のブルーノ クアドロスがシュート。DFに当たるも、そのこぼれをそのまま大竹がシュート放つも枠の上に。29分、浅利が絶妙のスルーパスを石川に。ドリブルで持ち込み、中央の近藤がくさびとなり、ダイレクトで左エリアを駆け上がった栗澤へ。栗澤もダイレクトでゴール前に走り込んだ大竹に送るも合わず。

 連動した動きで、完全に主導権を握る。35分、右サイドでボールを受けた大竹が、うまく背後にきた相手をかわして前を向きドリブルを開始。そのまま20mを独走し近藤にスルーパスを通すがわずかに届かず。38分には、浅利から受けたボールを近藤が落とし、最後は栗澤がシュートを放つが、相手GKがキャッチ。結局両チーム無得点のまま前半を折り返した。

ゴール前の精度を欠き、スコアレスドローで終わる


 東京は後半風上になったこともあり、前半の勢いそのままにいくかと思われたが、逆にミスから相手にカウンターを許し、ピンチを招くことに。56分、中央のブルーノ クアドロスから素早く右サイドの徳永に展開。相手と1対1になるも、抜ききらずにライナー性のクロスを入れると、中央でフリーとなっていた近藤がダイレクトでボレーシュートを放つ。決定的なチャンスであったがミートできず、ボールは枠を大きく外してしまう。逆に58分、C大阪は中央でボールを奪い、一気にカウンターからFW白谷が抜け出しGKと1対1に。GKが出てきたところを狙いすましてシュートを放つも、右ポストにあたり得点できない。

 相手の早いプレスに対して、東京はDFラインでボール回すことが多く、前線にパスを入れても、ことごとくボールを奪われて危ない場面を作られてしまう。流れを変えるために、76分に近藤→赤嶺、81分には石川→小山を入れて、徳永を中盤に配置。終盤はお互い疲れが見え始め、ゴール前まではいくものの、精度を欠き、シュートシーンまで持っていけない。

 それでも最後まであきらめない東京は84分、右FKを得ると、大竹が左足でゴールに向かっていく鋭いクロスを送る。そこに徳永が走りこんで、頭で合わせようとするも触ることができず。徳永は相手GKと接触して倒れるも大事に至らず。ロスタイムには栗澤に代えて川口を投入。攻撃の枚数を増やしてゴールを目指すも得点を奪えず、スコアレスドローで終了した。

 【選手コメント】《栗澤》「なかなか前にボールがいかず、後ろでボールを回すことが多かった。中盤でミスからボールを奪われ、相手にカウンターをくらう場面もあり、個人としては、もっと有効的なパスを出して流れを変えたかった。まだまだパスの出し手と受け手のタイミングがあっていないので、これから徹底的にやらないとダメ。今後はチームとしては、動き出しを連動してやれるかどうか、個人としては、状況を見ながら1番いいプレーが出せるかどうかをあと2週間でやっていきたい」《大竹》「点が取れなかったし、うまく攻撃に絡めなかった。まだまわりと合わないところがあるので修正をしていきたい。代表が帰ってくるが、開幕戦に向け、なんとか試合に絡めるようになるために頑張っていきたい。チャンスはあると思う」《石川》「たくさんのファンが応援してくれる中、今年初めてのプレシーズンマッチで結果が出ず、残念である。ここまでチームはいい状態できている。これからは代表も帰ってきて、いい意味で緊張感をもって練習ができる。まだポジションを確約されているわけではないので、チームにフィットできるようにしたい」《塩田》「お客さんが入っている会場で、90分間試合ができたことはよかった。ディフェンス面では、コンパクトにしてラインの上げ下げをうまくできていたので、安定はしていた。ただ後半はバタバタしてしまったところがあって、相手のボールの状況で、どこまで上げるのかなど修正しなければいけない。あと2週間しかないが、コンビネーションを高めていきたい。特に攻撃ではここまで点が取れていない状況が続いている。それが1番の課題」

 【城福監督の会見要旨】「こんにちは。今日はお客さんに来ていただいてのプレシーズンマッチということで、今までトレーニングしてきた成果を出すと同時に、しっかりと結果を意識していこうと選手に話して試合に臨んだ。勝つことはもちろんだが、相手をゼロで押さえながら自分たちの良さを出していくことが大事だった。その意味では、失点しなかったことは良かったが、決定的な場面を何度かつくられた。特に、自分たちのミスからそういう状況をつくられたことは、修正しないといけないところ。シュートの1つ前までは細かいパスをつないでいけるが、最後のところでコントロールが悪く、シュートまでいけない場面が多かった。最後の精度を高めていくことが大事で、シュートの本数でいうと満足できるものではない。ただ、何度かあったが、数人が連動してパスをつなぎゴール前でチャンスをつくれた場面は、今までの成果がでていると思う。(先発した大竹選手の評価は?)彼だけではなく、若い選手たちがトレーニングから非常に一生懸命取り組んでくれている。その中で今日は彼にチャンスを与えた。非常にがんばってくれたと思うし、それを見た他の選手たちのモチベーションもあがったことと思う。

 【C大阪・レヴィー クルピ監督の会見要旨】「今お互いキャンプ中ということもあるので、両チームにとって選手たちのテストの意味があるということを考慮しないといけないが、その中でも良いゲームができたと思う。我々にとっては今年初の試合だったが、非常に手ごたえがあった。今年はじめから後方からの組み立てを重点的に取り組んできたが、GK相澤のスローからビルドアップの1歩ができていた。練習の成果が出ていると思う。日本のサッカーはビルドアップの最初の部分からプレスをかけてくるので、それをかわせるよう精度を高めていきたい。セレッソには5人のFWがいるが、早くみんなにゲームの感覚をつかんでもらいたいと思い全員をつかった。去年は、終盤にケガや出場停止などで戦力がそろわない時期があり結果がでなかったが、今年はチーム全体をレベルアップし、去年の数字以上の結果を残せるよう開幕まで練習に取り組んでいきたい」