GAME RESULT試合結果
第19節 1999/8/01(日)
観衆 3,183人
天候 晴、強 気温 30.6度 湿度 71%
主審:石山 昇 副審:田中 厚/野山 祐一 四審:吉川 宏
J2 第19節
江戸川
0-2
試合終了
前半0-0
後半0-2
FC東京 | アルビレックス新潟 | |
---|---|---|
得点者 |
50' 鈴木 慎吾 80' 鳴尾 直軌 |
|
45' 加賀見 健介 → 鏑木 享 55' 和田 潤 → 小林 成光 61' 浅利 悟 → 小池 知己 |
選手交代 |
45' 島田 周輔 → 鳴尾 直軌 69' リカルド → 筒井 紀章 73' セルジオ → 柴 暢彦 |
12 | シュート | 11 |
8 | CK | 2 |
24 | FK | 22 |
44' 加賀見 健介 |
警告 |
77' 中野 圭一郎 |
退場 |
GK | 22 | 鈴木 敬之 |
DF | 12 | 梅山 修 |
DF | 3 | サンドロ |
DF | 5 | 古邊 芳昇 |
DF | 8 | 藤山 竜仁 |
MF | 7 | 浅利 悟 |
MF | 15 | アウミール |
MF | 14 | 佐藤 由紀彦 |
MF | 13 | 加賀見 健介 |
MF | 9 | 和田 潤 |
FW | 11 | アマラオ |
GK | 21 | 遠藤 大志 |
DF | 26 | 小峯 隆幸 |
MF | 16 | 小池 知己 |
MF | 24 | 小林 成光 |
FW | 17 | 鏑木 享 |
GK | 1 | 木寺 浩一 |
DF | 2 | 木澤 正徳 |
DF | 3 | セルジオ |
DF | 14 | 高橋 直樹 |
DF | 12 | 中野 圭一郎 |
MF | 7 | 瀬戸 春樹 |
MF | 22 | 秋葉 忠宏 |
MF | 6 | 水越 潤 |
MF | 9 | リカルド |
FW | 17 | 鈴木 慎吾 |
FW | 18 | 島田 周輔 |
GK | 20 | 吉原 慎也 |
DF | 4 | 柴 暢彦 |
MF | 8 | 筒井 紀章 |
MF | 23 | 長谷川 太一 |
FW | 11 | 鳴尾 直軌 |
【選手・監督コメント】
リベンジマッチ
0勝2敗、得点0、失点3...、今年の新潟との対戦成績である。2戦して、ともに完封負け...。今シーズン、J1とのカップ戦(=ナビスコカップ)を含めても、同一チームに2敗しているのは、この日の対戦相手「新潟」ただ1チームだけである(1勝もしていないという意味では、川崎Fに1分1敗)。迎え撃つ東京は、先日のナビスコカップ準々決勝で横浜F・マリノスを破り、J2から唯一準決勝進出を決め、またリーグ戦においては、現在6連勝(5連続完封勝利)中で前半戦を首位で折り返すなど快進撃の真っ只中。しかし一方で、他の(J2)チームと違い、リーグ戦の合間にJ1との激しいカップ戦(2試合)をこなすというハードスケジュールに疲労の蓄積は否めず、30度を超す猛暑の中、肉体的・精神的影響が心配された。いずれにしても後半戦初戦でもあるこの日の試合は、どんな理由があるにせよスッキリ勝ち、キッチリ借りを返すことが要求された。
堅守新潟!?
大熊監督はこの試合、ケガ(臀部肉離れ)で長らく戦線を離脱していた右サイドバックの梅山と、同じくケガ(腰部捻挫)から復帰した攻撃的MFの由紀彦を先発で起用。中央をガッチリ固めてくる新潟のディフェンスに対し、完全復調ではないものの、攻撃的でスピードがあり、相手DFの裏を突けるという計算から、2人の起用に踏み切ったものだ。前半は、両チームとも猛暑による体力消耗を考慮してか、お互いの出方を見るスローテンポな展開で始まった。東京は、調子を落として2週間ぶりの出場となる攻撃的MFの加賀見をポストに、両サイドバックがサイドからの攻撃参加を試み、またボランチのアウミールからFWアマラオへ鋭いパスを通し、壁パスを利用した中央突破を図る。が、東京の攻撃パターンをよく研究した新潟は、(両サイドバックが)サイドのスペースを消し、中央はタフな大型DFセルジオを中心に、ボランチ2枚までもが引いてガッチリ固め、隙間を見せない。東京は左サイドの藤山が得意のドリブルから何とかチャンスらしいチャンスを作るが、新潟攻略の切り札として期待された右サイドは、この酷暑のためか復帰した梅山、由紀彦が機能せず消沈。ビッグチャンスといえば、23分にアウミール-アマラオ-アウミールと中央の狭い所を巧みなワンツーで抜け出し、ゴールラインギリギリで残したボールをオーバーラップした梅山がセンタリング。アマラオがもう少しでゴールという場面だけであった。逆に新潟は、東京のお株を奪うかのような効果的なカウンターを見せ、MFリカルドを中心に、右サイドバック木澤の鋭い攻撃参加やツートップとのシンプルな壁パスから、決定的なシュートチャンスを作る。疲労の見える東京は運動量で新潟に劣り、特にツートップの激しいポジションチェンジをマークしきれず、高い位置で拠点を作られる(=ボールキープされる)ことによって押し込まれる場面が多くなった。
同じパターンに泣く...
後半に入り、東京はスピードのある鏑木を投入。鏑木が右に、由紀彦は中央に入り立て直しを図る。が、流れは変わらず、逆に50分、新潟はカウンターから右サイド深く走り込んだFW鈴木がキープ。サンドロがマークしていたが、一瞬のスキを付かれて中央へ入られペナルティエリア角から左足のロングシュート!目の覚めるような強烈な一発は、リーグ戦無失点の東京GK鈴木の必至のセーブも及ばず、ゴール右角に突き刺さった。東京はこの後、MF小林を投入。独特のドリブルで2人は抜ける小林の個人技で、やや東京がボールをキープできる時間が増える。東京はその後さらに小池も投入。ボールをサイドに散らすことが出来始めると、右サイドから小林や由紀彦がサイドを突破し、センタリングを上げる回数が増えた。73分、新潟の壁となっていたセルジオが負傷退場すると、東京はDFサンドロをFWに上げ、アマラオとのツインタワーで勝負に出た。が、そんな矢先の80分、左CKから新潟に追加点を許してしまう。もう後がない東京は残り10分、やっと目を覚ましたかのように怒涛の攻撃を見せる。サイドから簡単にクロスを上げる単調な攻撃ながら、高さで勝る東京は立て続けに決定機を作るが、高い集中力で全員守備に回った新潟のディフェンスは最後まで固く、ゴールを割ることができなかった。結局、2ndラウンドと同じく、後半に2点を奪われての完敗で、対新潟戦屈辱の3連続完封負けを喫することになった。
<永井監督コメント>
東京は今日疲れていた。運動量・キレで新潟が勝り、作戦の「しっかり守ってカウンター」を狙い通り出来た。東京に対しては、両サイドバックの攻撃スペースを消し、スピードを止めれば勝てると思っていた。
<大熊監督コメント>
この暑さで、(コンディショニングが復調していない)由紀彦、梅山の攻撃の良さがでなかった。引いてこられて、狭いスペースで守る相手に対しての対応が課題。今後早急に修正したい。